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ちょいさきトーク 〜あなたよりちょっと先を歩いてきた人の、Webと仕事の話〜。
この番組では、フリーランスでWeb制作をしている私、けいが、上司じゃないけど、ちょっと気軽に話ができる、隣の席の先輩のような立場で、Webと仕事について語ります。
今週は、私が先日休暇を取って、旅行に行った先で気づいたビジネス上の学び、そういったテーマでお話をしています。
今日は、あ、これはいいなーと思ったことがあったので、その話をしてみたいなと思います。
鳥羽水族館の手書きポップ
1日目に、とば水族館に行きましたよー、という話をしたんですけれども、
とば水族館のお土産屋さん、ショップですね、ショップの横にガチャガチャが結構いっぱい置いてあったんですよ。
そこの注意書きに、手書きでですね、こう、張り紙がしてありまして、ここにこう、水族館にいる生き物のイラストが、まあ、何匹か書いてあって、そこに
ガチャガチャの中身は、交換できないよ、何が出てくるかは、産んだからね、みたいなのが、結構かわいいイラストとともに、注意書きが書いてあったんですよ。
で、これは、いいなーっていうのを、すごい思いましたね。
で、ガチャガチャ、それわざわざ貼ってあるってことは、交換してくれっていう人が、結構いたりしたんですかね。
もうちょっと、それ交換してくれって言う人もどうなのかっていうのを思うんですけど、まあでも、それできないよーっていうのを、ただ返品交換できませんっていう、注意書きみたいな感じで書くんじゃなくて、
なんかこう、ほっこりしますよね。産んだからね、しょうがないよっていうような、そういう温かみがある感じがしたので、こういうのがやっぱりコミュニケーションだなーっていうのをすごく感じました。
あとそのガチャガチャの隣に、なんですかね、スーパーボールの自動販売機みたいなやつですかね。それがあって、そこの横になんかタオルみたいなのが置いてあって、
そこにも手書きで、結構ヌルヌルするかもしれないから、これタオルで拭いてください、みたいなのがまだ手書きで書いてあって、なんかそういうところも細かい配慮が届いてるなーっていうのを感じましたね。
多分お客さんからいろんな反応があって、注意書きとか張り紙とか、そういうタオルも置くっていうことになったんだと思うんですけど、
それをただやる時に、どういうニュアンスで伝えるかっていうのが本当に上手だなぁというふうに感じたんですね。
何か伝えたい、その内容自体は同じだとしても、その筆跡とか余白とか、手書きのペンで書いてるんですけど、そのペンのインクのかすれ具合とか、なんか全てが温かみの演出っていうふうに思えてしまうぐらい、
なんかよくできてまして、多分そこまで計算してやってるわけではないと思うんですけど、そういうちょっとした、やっぱり人の気配があるっていうのか、特に観光地なんでね、そういうのあると来てよかったなーっていう、そういう思い出の一つにもなるので、
こういう取り組みっていうのは、割といろんなところで参考にできるんじゃないかなというふうに思いました。
竹島水族館の工夫
同じ水族館で言いますと、愛知県にある竹島水族館っていう水族館も、結構そのポップのユニークさで有名な水族館でして、そこも今年の初夏ぐらいに子供たち連れて行ってきたんですけど、
竹島水族館ってご存知の方はいるかもしれないんですけど、結構その貧乏水族館っていうので一生を不備しまして、
近海で捕ってきた魚なんかを展示して、そこに手書きのポップをつけて見せるっていう、そういう感じの水族館だったんですね。
で、なんかSNSとか地元のニュースとかそういうので、ちょっとバズりまして、結構お客さんが来るようになったんですよ。
なんですかね、その中小企業ならではの工夫全開っていうところが、やっぱり人気になった一つのきっかけなのかなというふうに思います。
アイデア勝負ですよね。魚なので、ここの展示している魚はこういうふうに料理すると美味しいみたいなのを書いたりとか、
おい、そういうのありかよみたいな、そういう見てる方がツッコミを入れたくなるような、そういうポップがたくさんある水族館なんですけど、
そういうのが人気で結構お客さん来たりとかして、近年は割とにぎわっています。
その竹島水族館もちょっとそれでお客さんが増えたことで、なんと新館ができてまして、アシカショウとかカピバラさんとかも見れるようになったので、
その地元の北京海の美味しそうな魚だけではなくて、そういう子供が喜ぶような可愛い系の生き物も増えたので、
それはそれとして楽しめますし、小さな水族館としての温かさっていうのは残しつつ、とても満足度の高い水族館になっています。
こういうのってドンキホーテ、ドンドンドンドンキのドンキホーテですね、とかビレッジバンガードとかの手書きのポップ、
あれと似たような感じだと思うんですけど、そのわざわざ手書きの、書く人の人柄が現れるようなポップっていうのを使うことで、
伝える人の思いとか熱量みたいなものが、そのままデザインの一部って言ってもいいと思うんですけど、になっていて、
それを見て楽しめるところ、面白いなぁと思う部分、結構あるんだろうなと思います。
ウェブデザインへの応用
これをウェブ制作に当てはめた時にですね、ウェブでもいろんなウェブサイト上に注意書きとか、
エラーメッセージとか、どうしても書かないといけない内容って決まってきてるものあるので、そういうのを載せると思うんですけど、場合によってはウェブサイト自体にも人格を持たせるっていうのが結構大事かなと思っていまして、
ひとつ何か注意書きを書くにしても、その会社さんなりお店さんなりのカラーが出るような、そういった言葉の選べ方とか、
エラーメッセージに何か差し入れを添えるなら、それの選び方とか、色の付け方とか。
何かひとつ取っても、一見淡々と冷たくなりがちな、そういった注意書き的なこと、やっぱり普通に書いちゃうとサラッと流されてしまうっていうことも多いと思うんですけど、
そこに何か目が止まる工夫をしてあげるっていうことが、ウェブ製作として、デザインっていう見た目上のデザインももちろんそうですし、言葉選びとか、
そういったのを色々考える余地があるんだろうなというふうに、今回の旅行で目にしたポップ一つ取っても気づかされる一つになりました。
同じことを伝えるにしても、その伝え方にとことんこだわるっていうのを姿勢として持っている会社さんって、やっぱり強いなというのを感じますので、
その伝え方の工夫、姿勢っていうのはウェブ制作者として見習うべきところ、もしくは一ビジネスの経営者として見習うべきところも多いにあるかなと思いますので、
普段の生活の中からアンテナを張って、こういう伝え方いいなっていうのをどんどんストックしていきたいなというふうに思いました。
そういう情報を伝える目的って、今回の場合ですと注意書きになるんですけど、それってルールを無理やり押し付けて守らせることではなくて、
どういうふうにしたらみんなが助かるかっていうのを理解してもらって、それを実行してもらうことっていうのが目的だったりするので、
その伝わる表現を工夫することで、無用なトラブルとか、あとウェブサイトだったら問い合わせの手間っていうのも減らせると思いますので、
システムとかUIとか、そういったのの整備だけではなくて、何か伝え方の温度ですかね、そういうのを設計していくっていうのがウェブサイトを作る立場としてもできてくると。
これも昨日の話にもつながるんですけれども、AIやそういった自動化のツールがある中で人間ができる価値なのかなというふうに思いますので、
デジタルの時代だからこそ、人の手垢のついたようなもの、それをどう見せていくかっていうのが体験の質を左右していくことにつながるのかなというふうに感じました。
ということで、この放送を聞いてくださっているリスナーの方も、今までに何か、これ面白いなって思った注意書きとか、張り紙、メッセージなど何かありますでしょうか?
もしありましたら、それはどういうものだったのか、ぜひちょいさきトークのハッシュタグやおたよりフォームから教えていただけると嬉しいです。
今日も最後までお聞きくださりありがとうございます。この番組ではおたよりや感想を募集しています。
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