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2024-06-07 08:59

#714 イカを焼くとなぜクルクルと丸くなるのか?

2024.6.7配信。
こんばんわ♪ちょぼ先生です。
今日は、イカの体の仕組みについてお話しました。
それではまた。

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サマリー

北海道南部でのスルメイカ漁の大不漁のニュースが取り上げられています。イカを焼いたり煮たりするとなぜ丸くなるのかという現象について解説しています。イカの体の構造から丸くなる理由を説明し、剥く方法も紹介されています。

00:14
はい、みなさんこんばんは。こんにちは。元、公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスでは、皆さんにちょこっと、ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しております。ということで、
昨日ですね、ヤフーニュースを見ておりましたら、気になるニュースがありましたので、そちらの方を取り上げて、今日のお話ということにしたいなと思うんですけども、どういったニュースだったかというとですね、
スルメイカ漁の大不漁
6月から、6月に北海道南部でスルメイカ漁が解禁となったんですが、めちゃくちゃスルメイカ取れへんやんということでね、大不漁のニュースを見ましてですね、全然取れてないんやなというふうに感じたわけなんですけども、ここね近年ですね、
日本近海の漁界類はですね、もう本当に不漁続きで、確かにスルメイカも全然取れてないということはですね、そういうことは聞いておったんですけども、もう輪にかけてですね、めちゃくちゃ取れてないと、そんなニュースをですね、ヤフーニュース、ネットニュースを抜粋してね、読みたいなと思うんですけども、
箱立てで今シーズンの漁が始まりましたが、5日朝に水揚げされたのはわずか200キロ。初水揚げの漁としてはここ5年で最も少なくなりましたということなんですね。
さらにですね、2001年にスルメイカの漁獲量の調査を開始したみたいなんですけども、それ以降、2001年調査を開始して以来、2001年以降で最も少なく不漁ということなんですね。
2013年のスルメイカがかなり多かったみたいですけど、水揚げ漁がですね、それの6分の1という風になってしまったということなんですね。
初競りでは1キロ8000円と去年の3800円を大きく上回る最高値がついたんですけども、なかなかそんだけ高いとね、7匹で3000円なんですよ。7匹でだいたい1000円ぐらいだったみたいですけども、非常に高いと。
なかなか消費者の方もね、なかなかそんだけ高いイカを買ってくれないから商売になりませんと。燃料代にもなりませんとかですね。とにかく量がなければ商売にならないし、お客さんも買ってくれないし、それに尽きるとかですね。
もう本当に商売になりませんと。もう休みます。20匹です。もう休みです。商売になりませんとかそういったコメントも書かれているぐらいですね、非常に不良になっているということなんですね。イカが捕れないということなんですね。
このニュースを取り上げて、イカの話をしたいなと思うんですけど、イカはイカでもですね、いろんな取り上げ方があると思うんですが、今日はですね、イカを煮たり焼いたりするとくるくる丸くなりますよね。
今日はそれです。なぜくるくる丸くなるのかというイカを焼いたり煮たりするというお話をピックアップしていきたいなと思います。なぜ不良になったのかという原因究明とかそういったお話ではなくてですね、イカを煮たり焼いたりするとなぜくるくると丸くなるのかというお話をしたいなと思うんですけど、見事なまでにくるくる丸くなりますよね。
つまようじ刺したりとか竹串刺したりとかして丸くならないようにしてる工夫して料理する場合もありますけども、これはどういうことかというとですね、イカの体の作りをですね、皆さんとおさらいしていくというかですね、学んでいくとわかっていくんですね。
胴体、外頭膜といいますけども、胴体のお肉の構造に関係しているんですね。イカの胴体のお肉を食べている部分はですね、一番内側に一層の内皮がありまして、皮ですね。内皮があって、その外側に筋肉、筋繊維ですね。さらに一番外側に表皮があるんですね。
胴体表面から表皮、筋肉、内皮というふうな体の作りになっているわけなんですよ。この一番外側にある表皮なんですけども、最も外側が第一層で、順に第二層、第三層、第四層という四層構造になっているんですね。一番外側の表皮はですね、1、2、3、4、4層の層になっていて、筋肉、内皮というふうになっているわけなんですね。
イカを料理する前にですね、皮を剥く場合がありますよね。手で簡単に剥けるのは、この表皮の第二層までで、第三層と第四層は簡単に剥くことができないんですね。
特に第四層、表皮の部分の第四層は繊維状のコラーゲン、コラーゲン繊維というんですが、とても硬いタンパク質でできていて、内側の筋肉と強く結合しているため、とても剥きにくくなっているんですね。
一方で筋肉の筋繊維もタンパク質でできているんですけども、お肉はタンパク質ですよね。コラーゲンは数パーセントしか含まれていないので、硬いんですね。第四層のコラーゲン繊維はですね、
体軸に対して平行、縦方向の繊維状なんですね。一方、筋肉の筋繊維は体軸に対して直角、横方向に走っているんですね。つまり、第四層のコラーゲン繊維と筋肉の筋繊維は直角に交わっているんですね。縦と横でね。
イカを加熱すると、コラーゲン繊維も筋繊維も収縮するんですけども、コラーゲン繊維の方が筋繊維よりも強く収縮するために、表皮を内側にして丸くなるということなんです。縦方向に走っているコラーゲン繊維は非常に硬いタンパク質ですから、急にギュンってなるんですね。
筋肉繊維はコラーゲンを少ししか含まれていないから、強く収縮するのはコラーゲンの方が強く収縮するので、表皮、内皮を内側にして丸くなってしまうということなんですね。
表皮の第四層が筋肉についたまま、つまりですね、表皮の第四層が硬いコラーゲン繊維のやつがね、筋肉についたまま煮たり焼いたりすると、丸くなってしまうということなんですよね。丸くなってしまうということはですね、表皮の第四層、コラーゲン繊維がちゃんと取れてないという証拠にもなるんですけども、それをしっかり取ってあげると、グルンとね、丸くなるのは抑えられるということなんですね。
表皮の第四層を剥く方法
じゃあ、第四層のそのコラーゲン繊維、皮を剥く方法なんかないんですか?というところですよね。実はね、あるんですよ。
胴体の端の方から腹筋などで強く擦ると取れます。さらにですね、熱湯に1、2秒くぐらせてすぐに水で冷やせばですね、意外と簡単に剥けますので、ぜひ焼いたり煮たりするとね、グルンとなってしまうね、そういったお悩みのあなた。
腹筋で強く擦るか、熱湯に1、2秒ひゅってやって、氷水で浸して水で冷やして剥くとですね、簡単に剥くことができますから、ぜひお試しあれと言ったところですね。
これからバーベキューの季節になりますし、海鮮焼くとおいしいですからね、その時にちゃんとコラーゲン繊維の表皮の第四層を取ってあげると、まるまることなくね、もう本当にめちゃくちゃおいしく焼けますからね。
まるくなるとね、確かに同じイカだから味は変わんないんだけど、確かに見た目も悪いし、なんかね、回ってきたなみたいなね、ちょっと抑え込んだりとかするけども、もう無理ですからね、収縮しちゃってるんで。
なのでこういった第四層をしっかり剥いてあげるとですね、もう綺麗にまるまらずにそのまままるまるポンって焼くことができますから、ぜひね、今度ねバーベキューでイカを焼こうと思っている方はですね、ぜひコラーゲン繊維のところも取ってあげると綺麗に焼けますよと言ったところですね。
ということで今日はこの辺にしたいと思います。それではみなさんさよなら。バイバイ。
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