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2024-06-05 10:57

#713 マグロは時速100キロで泳がない

2024.6.5配信。
こんばんわ♪ちょぼ先生です。
今日は、マグロの遊泳能力についてお話しました。
それではまた。

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00:13
はいみなさん、こんばんは。こんにちは。元公立高校理科教授のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスでは、皆さんにちょこっと、ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しております。ということで、大谷翔平選手のですね、元通訳の水原一平氏が、まあおおむねね、基礎内容を認めるということで、まあ大きなね、報道がね、されておりましたけども、
それでね、それを受けて、大谷翔平選手がね、コメントでね、やっと終止符が打ったと。このね、事件の終止符が打って、新たなね、旅立ちじゃないですけども、新たなスタートが切れるよ、みたいなね、ことをね、コメントを出しておりましたけども、
なんか、よくわからないまま終わりましたね。まあ終わりじゃないと思うんですけども、もうこれから裁判とかするんですかね。アメリカの司法制度は何もよくわかりませんけども、水原一平氏はですね、捕まるんですか?収監されたりとかね、刑務所入ったりするんですかね。
ちょっとアドアジの悪い審議がよくわからないね。なんか事件になりましたよね。ということでね、まあ我々はね、まあそんなことよりもね、野球している大谷さんを応援するしかないかなと思ったところですね。ということで、今日のお話はですね、皆さんですね、よくね、こういったことをね、聞いたことがある人はね、多いと思うんですけど、
マグロが時速80キロで泳ぐとかですね、バショウカジキは時速100キロ以上で弾丸のようにね、海を泳いで飛ばすみたいなね、こと聞いたことありません?実際のところ、ほんまにそんなスピードで泳いでんの?っていうね、お話をね、ちょっとしたいなと思うんですけども、
バショウカジキは時速100キロ。マグロも負けず劣らず時速80キロでビンビンと泳ぐし、シャチは時速70キロで前進する。ペンギンに立ってはね、時速60キロでスイスイ、海をね、飛ぶように泳ぐみたいなことね、聞いたことある人も多いと思いますし、実際そのようなめちゃくちゃ速いスピードで泳ぐよっていうのがですね、学研のね、子ども向けの図鑑などでも書かれておりますよね。
流線形の形をしておりますし、バショウカジキもね、マグロもね、アスリートのような筋肉をしていますし、驚くほど泳ぐスピードが速いみたいなね。水族館でね、なかなか展示は難しいんですけども、流線形の魚が泳いでいる姿を見るとですね、やっぱり速いんちゃうかなみたいなね。
時速60キロ、80キロとか、それもあらがち間違いじゃないのかなっていうふうに錯覚しがちだと思うんですけども、ですよ。じゃあ実際のところどうなのっていうところなんですよ。
03:09
海洋生物学者である渡辺裕樹博士がですね、いろいろね、そういった魚の泳ぐスピードであったりとか、海洋生物の泳ぐスピードをですね、研究していらっしゃって、物理学専門ですけども、実際にですね、バショウカジキの遊泳スピードを海で計測した科学論文をいろいろね、調べてみたところですね、平均スピードは時速2キロということがわかったというんですね。
2キロです。皆さん、私ね、言い間違いじゃないですよ。20キロでも200キロでもなくですね、2キロなんですよ。ちょうどね、お年寄りの3歩くらいのスピードで、世界最速と言われるバショウカジキが泳ぐんですね。
いや、ちょっとがっかりやなみたいな感じかと思うんですけども、ちなみにマグロはですね、時速7キロ。シャチは時速5キロ。ペンギンはね、種類にもよるんですけども、時速6キロから8キロというふうに報告されてるんですね。
このね、渡辺裕樹博士もですね、実際に自分もですね、バイオロギングっていう方法を使ってですね、発信機を取り付けて、加速度とかね、測れるセンボの装置をですね、海洋生物に取り付けて測ってみたところですね、サメやペンギンやアザラシなどの遊泳スピードは測定してきたけども、平均的な遊泳スピードは例外なく時速8キロ以下であったというふうにね、この渡辺博士も報告されています。
報告しているんですね。もちろんですね、逃げるエサを追いかける時とかですね、捕食者に襲われた時とかは瞬間的にならですね、8キロ以上は出てるんだろうけども、瞬間的な最高速度は測るのが非常に難しいので、しかもね、その瞬間的なスピードっていうのが、その海洋生物の限界かどうかっていうのはですね、客観的な判断難しいですよね。
最大パフォーマンス出てるかっていうのは判断が難しいから一概には言えないんだけども、最高時速はですね、巨大なクロマグロだと時速18キロ、同じようにカジキの最高時速は時速8キロ、シャケは時速10キロ、ペンギンはですね、種類によるんですが、だいたい時速14キロ、シロナガスクジラはマグロと一緒で18キロという実験結果が発表されているんですね。
瞬間的であればですね、8キロ以上は出るんだけども、カジキ100キロとかですね、マグロ80キロみたいなこと言われてますけども、これはね、大きく間違ってるってことなんですよ。そんなにね、出ないよっていう話なんですね。
8キロで泳ぐのはさすがに無理やでみたいな、そんな感じなんですよ。マグロが一番ね、今出している実験結果で言うとですね、18キロなので魚類の中では一番マグロがね、報告されている中では早いんだけど、それでも18キロなんですよ。
06:07
ショックやなみたいなね。マグロめっちゃ泳ぐし、カジキなんてもうめちゃくちゃ速いスピードで泳ぐのをですね、そういったね、ダーウィンは来たとかね、そういった番組で見たことある方もね、いると思いますし、なんかショックやなみたいな。
なんかショックやなって感じだと思います。なんでこんな遅いの?ということなんですけど、これね、皆さん考えてみてください。陸上ならまだしも水の中ですよね。水の中での8キロはですね、決して遅くはないんですよ。
水はね、空気に比べて800倍も密度が高いので、水中では空中の800倍も多くの抵抗がのしかかるということが言えますよね。しかもですね、抵抗は速度の二乗に比例して上昇しますので、速度が少し上がるだけで抵抗はぐんと急上昇するんですね。
もしも海の動物が本当に時速100キロを達成しようとするならばですね、巨大な水の抵抗に逆らうために、とんでもない高出力のエンジン、筋肉とか心臓を中心としたエネルギー発生器具が必要になりますよね。もちろんマシンではないので、生身の動物はそんなものも持ち合わせていませんので、
100キロや80キロで泳ぐのは不可能に生物学的に見て、携帯的に見て、不可能なんですね。でも800倍の抵抗がかかりますから、なので時速8キロというのは決して遅いスピードではないということなんですね。
なので、80キロってマグロを切ったのに遅いなぁみたいなことは決して思ってはいけないですし、そもそも水中と陸上は世界が違うので、時速8キロでずっと泳ぎ続けてるんですよ。
泳ぎ続けないと酸素をエラに供給できないから、死ぬまでずっと泳ぎ続けてるんですよ。時速8キロのスピードで。それだけでも結構すごくないですか?という感じなんですよ。だから最高時速80キロは出えへんし、8キロしか出てなかったら大したことないやん!ではなく、めちゃくちゃすごいことをやってるんですよ。
水はさっきも言ったように空気中の抵抗が800倍かかりますから、それを考えただけでも結構速いよねということなんですよ。今ね潜水艦で一番速い速度を持ってるのがアメリカの潜水艦で60キロぐらいと言われてますので、そう考えると最高時速が18キロだから結構マグロ速いっていう風に思いません?
アメリカの潜水艦でとんでもないエネルギーを使ってるのにも使ってる60キロで、マグロはあの体力、あの筋肉で18キロと思うと結構速いかなっていう風に私は思うんですけどね。
で、なんでこんなに泳ぐスピードが適当やったのかって話なんですよ。マグロ80キロみたいなね。マグロ時速80キロみたいな。なんで適当なことなかったかって言うとですね、そういった測る機会がなかったということと、マグロ80キロの上方言をたどっていくと1960年代の論文とかね、そういった経験則に基づいているわけなんですね。
09:11
ボートの上でマグロを釣り上げてギルギルとね、ムリルがバーって出てくるわけなんですよ。で、その巻き出されていって、その速度からマグロの速度をね、うわーみたいな感じで測定してるらしいんだ。だから推定80キロみたいな感じの適当な話になったんですよ。
当時はそれで精一杯だったんですよね。精度がね。でもね、今の時代はですね、1980年代に入って動物の体に直接センサーを取り付けるバイオロギング、先ほども言いましたけど、バイオロギングと呼ばれる研究手法が考案されて、90年代、2000年代を通じて発展して広く普及したんですね。
このマグロやシャチとか、遊泳スピードの時速8キロと言いますね。バイオロギングを用いた研究結果なんですね。なのでですね、このデジタル技術を、最新のデジタル技術を活用することによって、ようやくですね、海の動物たちの本当の姿が見えてきたということなんでございますね。
最高時速が18キロ前後かもしれないけども、それだけすごいスピードが泳いでるということと、それをね、ちゃんと海の生物の本来の姿が見えるために最新技術が発達してきたという、この科学の技術の進歩も評価できるところかなといったところで、今日はこの辺にしたいと思います。
それでは皆様さよなら。バイバイ。
10:57

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