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はい、みなさんこんばんは。こんにちは。元公立高校理科教授のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。皆様いかがお過ごしでしょうかということで、現在ですね、全国各地で夏の甲子園の切符をかけてですね、各都道府県代表を決める地方大会がですね、過去を迎えております。
私の知ってる三重県はですね、稲部総合学園高校が7年ぶりに甲子園出場を決めたということでね、本当にこの暑いのにですね、球児の皆さんがひたむきにするプレーですね、ひたむきにするプレーしている姿はですね、本当に感動を覚えるんですけども、甲子園の方もですね、最終ですかね、開幕を迎えるということでね、
このクソ暑いのにね、わざわざめちゃくちゃ暑い甲子園でやらんでもいいのに、みたいなことが毎年言われてるんですけども、改善されませんけどもですね、高校野球に携わる人間はですね、甲子園はもう聖地ですからね、もうそこでやることに意義があるみたいな感じですからね、本当にまあ熱中症とかですね、体調管理に気を付けていただいてですね、全力プレーをしていただきたいなと言ったところですかね。
今日のお話はですね、カエルを取り上げてみたいと思います。このカエルがですね、難病を治す救世主かもしれないっていうね、お話をしたいと思います。
このカエルはですね、古くはですね、ギリシャとかローマの時代からですね、薬とされて重宝されてきました。
中にはですね、塩や油と混ぜて毒エビに噛まれた時の下毒剤にもなったということでですね、非常にね、昔から人間生活に非常に根差しているといったところなんですね。
でもですね、中にはですね、超猛毒、めちゃくちゃ強い猛毒を持っているですね、動物界最強と言っても過言ではないというぐらいですね、非常に猛毒を持っているカエルもいるんですね。
熱帯ウリンの宝石というふうに呼ばれるぐらいですね、非常に体色が綺麗なですね、南米コロンビア原産の野毒ガエルっていうのがいるんですね。
なんで野毒ガエルかっていうとですね、先住民がですね、南米の先住民がこのカエルの皮膚から毒を取り、吹き矢の先に塗って狩りに使ってみたということですね、非常によく知ってますよね。
その名前がついております。さらにその野毒ガエルの仲間の中で、猛毒吹き矢ガエルっていうこのカエルがですね、もう生物界最強の毒を持ってるんですね。
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もう名前自体がもうね、すごいですよね、もう絶対毒やんみたいなね、猛毒吹き矢ガエル、猛毒持ってるから吹き矢に利用されてたみたいなね、もうその名前がそのままついてるんですけども、
猛毒吹き矢ガエルなんですね。そんな猛毒吹き矢ガエルの猛毒をですね、医薬品に応用しようという研究が進んでいるんですね。
じゃあこの毒、どんな毒なのかということなんですけども、この野毒ガエルの毒はですね、神経や呼吸を麻痺させる数百種の成分から成り立つらしいんですよ。
ナトリウムイオンのチャンネルを変えるんですけど、ちょっと難しい感じかもしれませんけど、フグ毒と同じような感じですね。
テトロトドキシンと同じような役割をします。ナトリウムチャンネルがバーン開いてね、もう本当に神経が麻痺しちゃって、筋肉の良いことは効かないみたいな、そうすると筋肉の良いことは効かないということは、
心臓も筋肉でバカバカ動いてますから、それがもうね、停止してしまうというぐらいですね、そういう神経系の毒なんですけども、
その中のうちの一つでですね、バトラコトキシン、BTXって書くんですけども、BTXじゃないですよ、BTXね、バトラコトキシン、これがですね、生物界最強毒と言っても過言ではないんですね。
で、このですね、猛毒吹きやがるは1匹がですね、約2ミリグラムのバトラコトキシンを持つんですね。じゃあこれ、2ミリグラムでしょ、みたいな。そんな大したの持ってへんやんって感じかもしれませんけども、
これ計算上ですね、人間ですね、人間の大人20人を殺すのに十分な量なんですよ。もうね、あれすごいないですか。
そのちっちゃい猛毒吹きやがる、もう非常にね、カラフルな色してんじゃん、黄色とかね、もうそんなめっちゃカラフルな色してんのに、もう人間20人殺す毒持ってんすよ。めっちゃ怖ないですか。
ネッタヨリンの宝石っていうか、宝石イコール悪魔みたいなね、もうそんな感じだと思いますね。それを聞くとね、もうマウスにしたらもう2万匹ぐらい殺すぐらいのね、毒を持ってるわけなんですよ。
そういったバトラコトキシンっていうね、超強力な毒を持ってるんだけども、さっきも言ったように水薄酒の成分が成り立つということで、そのうちの一つのエピバチジン、エピバチジンって呼ばれるこの毒素成分がですね、医薬品に使えるんじゃないかというふうに言われております。
このエピバチジンですけども、モルヒネの200倍という強力な鎮痛作用がありながらですね、薬物依存や禁断症状がないのが最大の特徴なんですね。
モルヒネも医薬品通り使われてるんだけど、そういった禁断症状とかですね、薬物依存があるのでですね、なかなか使いづらいですけども、このエピバチジンはモルヒネの200倍の強力な鎮痛作用があるんやけども、そういったモルヒネのような禁断症状が出ない、薬物依存がないということなんですよ。
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この神経への作用から、パーキンソン病とかアルツハイマー病の治療に有効とされてるんですね。もう難病ですよね。
このように非常に期待がかかる猛毒フキヤガエルの毒なんですけども、実用化には非常に大きな問題があるんですね。
何かというとですね、そんなに毒がめっちゃ持ってるから扱いづらいとかじゃなくですね、環境破壊が進んでしまいましてですね、この野生の猛毒フキヤガエルがですね、めっちゃ個体数減ってるんですね。
あらあらみたいなね、それを取り出して抽出して単位化したいんだけども、個体数減ってるから単位化できない。そういったね、薬品として使おうと思うとですね、たくさんいりますよね。
そうすると猛毒フキヤガエルがたくさん必要なんだけども、個体数が減り続けてる、減少してるので、なかなか実用化が進んでないということなんですね。
じゃあじゃあね、この野毒ガエル系はですね、非常にカラフル。コバルト野毒ガエルとかも非常に青色してるし、猛毒フキヤガエルは黄色とかね、そういった非常にカラフルな色がしてるんですよ、野毒ガエルそもそもがね。
それは、私毒持ってるから、やばいよ、食べたらやばいよっていうことで非常にカラフルなんですね。
毒持ってる生物は結構カラフルですよね。なのでこれね、ペットとしてね、結構飼われてるんですよ。ってことは養殖してると。
なので養殖すればええや、みたいな。わざわざ野生とってくるのは個体減少してるし、環境破壊が進んでるから、とりにくいから。
養殖すればいいや、もうペットとしてもかなり流通してるしってことなんですけども、養殖したっていうか、ペットとして飼われてる野毒ガエルは毒ないんですよ。
じゃあ野毒ガエル、毒ないやん。野ガエルやん、みたいな感じだと思いますけども、毒ないんですよ。
なんで毒あるかっていうと、食べてるものに非常に関係していてですね。
そのミツリンの中でアリとかヤスデとかダニなどを食べて、それが由来なんですよ。
それをどんどん食べて食べて蓄積していくと、このバトラコトキシンとか、APバチジンとか、毒を濃縮していくんですよね。
食べてるものに関係してるんですね。フグもそうですよね。食べてるオキアミとか、そういったプランクトンを食べてですね、溜め込んでテトロドキシンを作っていくんだけども、
それと同じですね。食べてるものに由来しているので、野生じゃないと毒持ってないんですよ。
だから養殖したりとかペットで流通しているものは、野毒ガエルって名前ついてるんだけど、毒はついてない。毒は蓄積されてないので、無毒なんですよね。
人工飼育したものはこの毒が作れないので、作られないイコール医薬品としても利用しにくいとかできないということなんですね。
なので、無毒野毒ガエルだと意味がないということなんでございますね。
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ということでね、こういった環境破壊とかね、分かりますけどね、資本主義だからどんどん密林を平地にしてね、いろんなものを開発していくんだけども、
そういったね、副産物としていろんな環境が失われていくというのもですね、なんかちょっと皮肉だなっていう感じでございますね。
今日はですね、カエルがもしかしたら難病を治す救世主かもしれないというお話をしましたということで、今日はこの辺にしたいと思います。
それではみなさん、さようなら。バイバイ。