速く走るための方法
はい、みなさんこんばんは。こんにちは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスは、皆さんにちょこっと
ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しております。ということで、
東京世界陸上。面白いですね。毎日見ちゃいますよね。やっぱり地元というか、日本でやってるので、ちょうど日本人が見やすい時間帯に
レースが競技が行われるので、かじりついて見ちゃいますよね。基本的にモーニングセッションとイブニングセッション、朝と夜に行われるので、
割と見やすい時間帯に設定されているので、結晶とか100m、200mの結晶とか、10時以降にするので、なかなかお子さんは見づらい時間帯だと思うんですけど、あれは欧米に配慮してるんですかね。
でも10時とか、ご飯食べてからちょっと見ようかみたいな感じで、ちょうど見やすい時間帯なので、視聴率もいいですし、
連日満員なので、東京国立競技場がトラックが邪魔で、サッカーとかも見にくいみたいな感じの、あまり良いイメージというか、あまり良い評価はなかったんですけども、
いや、この陸上競技だけで人呼べるやんということで、結構今後ですね、陸上競技、ちゃんとしたトラックのある競技場の正しい使われ方で、
いろんなイベントが行われるんじゃないかということで、今後も期待したいなというところなんですけども、
この世界陸上、0点何秒、コンマ何秒を競い合う世界ですよね。
今日のお話につながるんですけども、速く走るための方法というものを科学的に見て、
速く、数秒、コンマ何秒縮めたいときに、ある方法を使うと、足が速くなるよというお話をしたいと思います。
しかも今、運動会シーズンですから、都競争で、あまり順位をつけるのは良くないみたいな感じで、都競争が排除されがちな教育になっているわけなんですけども、
かけっことか、都競争、いまだにやっているところも多いですよね。
そこで、ちょっとした順位を取りたいとか、自分の自己ベストを更新したいという方もいらっしゃると思うんですけども、
これね、数秒縮めるための、コンマ何秒縮めるための、足を速くする方法、いろんなトレーニング方法とか、食事療法、そんなのじゃありません。
これ、科学的に証明された驚きの思考法なんですよ。思考法ですね。
考えを変えるだけで、足速くなるんです。何かと言いますと、イギリスのエセックス大学の研究チームが、スポーツ科学の専門誌で、このような面白い研究結果を発表したんですね。
何かと言いますと、フェラーリのように駆け抜けろ!とか、ジェット機が飛び立つように走れ!このように、わずか数語の例え話を選手に言い聞かせるだけで、
なんと、走るスピードが平均3%も向上したと言うんですね。新しい科学的なトレーニング方法とか、そんなんじゃなくて、考え方を変えるというか、
フェラーリのように駆け抜けろ!ジェット機が飛び立つように走れ!チーターのように素早く走れ!というふうに、こういった例え話を選手に言い聞かせるだけで、タイムが向上したということなんですね。
これじゃあね、たった3%というふうに思うかもしれませんけども、100m走で言えば、自己ベストを0点数秒縮めるほどの大きな効果なんですね。
アナロジー思考の効果
0点数秒、競い合ってるじゃないですか。村竹ラシット選手も惜しいながら5位だったけど、1位との差もそんなないんですよね。0.2秒とかそれぐらいのレベルなんですよ。
見た目にしたら、結構離れているように感じるかもしれませんけども、この0点数秒を自己ベストで縮めるだけでメダルに近づくっていうのが、世界陸上を見ていてもわかりますよね。
この大事な場面でこの差というのは、勝敗を分けるメダルに手が届くかもしれないということなんですね。じゃあ、なんでこんな例え話が効果的なのかということなんですけども、
研究者によると、その鍵はアナロジー思考にあるというふうに言われてるんですね。アナロジーっていうのは類推、日本語で言うと類推という言葉に和訳されるわけなんですけども、
異なる2つの物事の間に似ている点を見つける思考法のことをアナロジー思考というふうに言うんですね。例えば、パソコンのCPUは体でいう人体で言うと大脳のようなものというふうにして、
そうすると、CPUって何かなって、CPU何なんてね、インテルのCoreのi7とか書かれてもよくわからないけども、CPUっていうのは人間で言うと脳と一緒なんだよっていう、大脳と一緒なんだよっていうふうに言うか、
そういう例えされると、踏み落ちるというか、分かりやすい説明だなというふうに思いますよね。この考え方を応用すると、足で地面を強く蹴れとか、
腕をしっかり振れといった細かい指示を出すよりも、フェラーリのように加速しろというふうに漠然としたイメージを伝える方が、選手は無意識のうちに正しい体の使い方をつかめると
いうことが期待できるということで、3パーセントも自己ベストを縮めることができる、タイムが向上したという結果が出ているということなんですね。
細かい動きに意識を向けると、かえって体がぎこちなくなりがちなんですけども、漠然としたイメージは、選手の潜在能力を一時的に引き出す効果があるというふうに考えられていると。
特に専門用語が難しいと感じやすい若いアスリートにとってみれば、集中力が不安定な子どもたちにもとても効果的な方法ということなんですね。
子どもに強く地面を蹴れとか、腕をいっぱい振るんじゃなくて、洗濯機のように回せとか、そういったようにアナロジー思考をうまく利用して例え晴らしにした方が、
結果的にタイムが向上するし、科学的にも証明されているということなんですね。
例えば、緊張している子どもにチーターみたいに駆け抜けろとか、ランニング中に俺は新幹線だというふうに心の中で唱えながら走ると、早く走れるということなんですね。
ごんまかいなんていうふうに思われるかもしれませんけども、できとした科学研究で、科学論文にも載っておりますから、ぜひお試しあるということで、
本番を控えている運動会に近いお子さんをお持ちの子育ての世代の皆様、アスリートの方々、アスリートの人がこの配信を聞いているようには思えませんけども、
自分の中で唱えるだけでも効果があるし、あとは指示を出す時も、漠然としてフェラーリのように走る。子どもはフェラーリがわからないから、チーターとかね。
わかりやすい例えで、漠然とした例えでいいので、そういうふうにしてアドバイスすると、もしかしたら自己ベストが出るかもしれませんということで、今日はこの辺にしたいと思います。それではみなさん、さよなら。バイバイ。