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絶望カフカの何者かになりたいラジオ、この番組は元アスリートのカフカが日々の絶望と些細なヒントをお送りするラジオです。
最近の絶望は過去問です。さて今回はですね、言語化能力が高いとはどういうことかというお話をしていきたいと思います。
というのもですね、言語の本質という本を書かれた今井睦美さんと元アスリートで熟達論を書かれた田目世代さんのお二人が対談をされた
言葉・体・学びという本を読んで、お二人が言語化能力が高いとはどういうことかというお話をされていたんですよね。
で、僕はその言語化能力とは何か、高いとはどういうことかというお話になるほどと思ったので、それを紹介しながら僕の感想などを話していけたらいいなと思っております。
さて皆さんはですね、言語化能力が高いってどういうことだと思いますか?
というか皆さんは言語化能力高いと思われますか?
例えば今、Google翻訳のように簡単に英訳、和訳してくれますよね。
それって言語化能力が高いと言えるでしょうか?
例えば今、生成AIに何か投げれば、ネットの記事を拾っていろんな答えが返ってきますよね。
まあそうですね、例えば音声配信のアイディアを教えてくださいって言ったら、いろんなアイディアが出てきますと。
それって言語化能力が高いと言えるでしょうか?
ちょっと違和感はありますよね。
ではまあ結論からお話しすると、著者である今井六美さんは言語化能力のことをどう言ってるかというとですね。
どのように伝えれば相手がこちらの意図を理解できるかを推論する力があること。
これを言語化能力と言っています。
つまり文脈に応じていろいろ自分の視点を変え、伝え方を変え、そして相手がそれを理解できるか。
その力が言語化能力だというふうにおっしゃっているんですよね。
つまりそのケースバイケースによってどの程度の解像度だったり、流度で相手に伝えればいいのかという状況判断ができる。
それが言語化能力であるというふうにおっしゃってるんですよね。
もっと言えばそのケースバイケースで相手に伝えるための言葉の語彙力がないと当然伝えられることはできないというふうにおっしゃっていました。
それを考えるとですね、先ほどのGoogle翻訳だったり生成AIっていう表現をさせてもらったんですけれども、
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これなんかは本当にケースバイケースというのはなかなか難しいですよね。
割とその決められた答えしか返ってこないのかなというふうに思っています。あるいは辞書的な答えということなのかもしれません。
つまり、相手がこれってどう思いますかということに対してあくまで辞書的な答え、知識をつなぎ合わせたような答えしか出せないのは言語化能力が高いとは言えない。
今井さんの定義によると言えないということなのかもしれません。
つまりそのこれってどう思いますかということに対して、今この人は何を聞こうとしていてどういう答えを求めているんだろうということをおもんぱかって答えてあげる。
もちろん必要な知識をつなぎ合わせて答えてあげる。
それが真に言語化能力が高いということなのだということをおっしゃっているわけです。
それに対してですね、田目生さんはそれはスポーツでも同じですねということを返されているんですよね。
で、僕はそこの部分にすごく共感をしました。
つまりどういうことかというと、コーチングにおいて選手から質問されるあるいは選手の足りないところを的確な言語化能力で選手が理解できるように伝えるということですよね。
例えば田目生大さんは専門であった400mハードルの例を挙げておられました。
400mハードルのハードルって飛ぶときに、選手がちょっとぎこちない動きをしていたときに、もう何センチ高く飛ぶとか足首をもうちょっと低屈させるとかそういった言語化することっていくらでもできるんですよね。
ただし体っていうのは部分を意識すると全体が崩れるということが起きるので、それよりもふすまを破くように足を突き出す。
そうした方が動きが滑らかになるっていう風に表現をされているんですよね。
そうしたときに相手は、つまり選手はその方が伝わりやすい、伝わる、理解できるというふうにおっしゃっているんです。
確かにそれはとてもそのコーチの方の言語化能力が高いのかなというふうに思いますよね。
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その話を聞いてですね、僕もとあるフィジカルトレーナーさんから言われたある言葉が本当に言語化能力が高いなということを思い出しました。
それは何かっていうと、ランニングのトレーニングとしてバネを使って両足でジャンプするっていうトレーニングをしていたんですよね。
それはなぜかっていうと、ランニングっていうのは片足ずつジャンプをしていく、跳ねていく動作だからということなんですけれども、
その話をすると長くなるのでちょっと割愛しますが、
要はそのジャンプをする感覚をつかんでそれをランニングの動作につなげるというためのトレーニングをしていたときに、
両足でジャンプをするじゃないですか。
ジャンプをし続ける。縄跳びのようにジャンプをし続ける。
かつ上半身の力を使ってジャンプをする。
僕はそれがあんまりうまくできなかったんですよね。
で、フィジカルトレーナーさんが言ったのはですね、
なるべく足の力を使わないで跳ねてくださいということと、
タン、タン、タン、タンというリズムではなくて、
タウン、タウン、タウン、タウンというリズムで飛ぶことを意識してくださいと言ったんですよね。
で、僕はそのリズムでジャンプをしてみました。
するとさっきよりスムーズに力を使わずにジャンプすることができたんですよね。
で、それ種明かしをすると上半身の力を使ってジャンプをすると
足の筋肉というのはなるべく使わないようになります。
で、それだけではやっぱり難しいんですよね。
だから沈み込むフェーズ。腕が一旦下に行く力を使って
沈み込んで上に上がる。
で、その時にタとンの間にウっていうリズムを頭で意識することによって
バネのように沈み込んだ力を使って上に上がることができる。
で、これって言葉で説明するとウってなるじゃないですか。
ちょっと情報量が多いというか、意識しすぎるみたいなことですよね。
で、これって言葉で説明するとウってなるじゃないですか。
ちょっと情報量が多いというか、意識しすぎるみたいなことですよね。
それをタウン、タウンっていうリズム、その言葉で僕に伝えてくれて
僕は体で感じて腹の底で理解することができたということなんですよね。
なのでフィジカルトレーナーさんの言葉、言語化能力が優れていた。
なぜなら僕が理解できたからっていうことだと思うんですよね。
つまり今の話をまとめるとですね、やっぱり僕自身の課題というのを見抜く力が必要ですよね。
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かつ人間の体ってどういう風にしたら効率よく動くのかという知識が必要ですよね。
かつ僕に分かりやすく伝えるという力が必要ですよね。
それをひっくるめてやっぱり言語化能力と言うんだろうなっていう風に思いました。
今井睦美さんは言語化能力が高いということを
どのように伝えればこちらの意図を理解できるかを推論する力があることと定義されましたけれども
もっと言うなら高いインプット力と高いアウトプット力。
それが高い言語化能力とも言えるのかなという風に思いました。
まあそんな風になりたいなと思いますよね。
皆さんもしよかったらタウン、タウン、タウン、タウンとその場でジャンプしてみてください。
で、なるべく足の力を使わずにジャンプしてみてください。
というわけで今回は以上になります。
最後までお聞きくださりありがとうございました。ではまた。