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はい、みなさんこんばんは。こんにちは。元、公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスでは、皆さんにちょこっと、ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて、理系頭になっていこうということを目的に配信しております。ということで、何かとですね、話題の年収103万円の壁を撤廃みたいなね、国民民主党の玉木代表がですね、
これをね、撤廃してね、178万円に引き上げるんだ、というですね、ニュース話題がですね、結構ね、よくニュースとかになってるんですけども、先ほどね、本当に先ほどなんですけど、
大沢総理の所信表明演説で、この103万円の壁、引き上げというところですね、税制改正の議論の場で、しっかり議論をしてね、引き上げるようにするということを表明しておったんですけども、
103万円以上稼ぐと、税金を納めないといけないということになるんですけど、それが178万円に引き上げられるということで、まあまあいいことかなと思うんですけど、
結局ね、経済を上手く回したいとかね、そういうことを考えるんであればですね、私はね、消費税10%の壁を撤廃することが一番手っ取り早いと思うんですけど、財務省がね、やっぱり牛耳ってますから、なかなかそこはね、着手できないのかなっていう感じなんですけど、
減税すればいいだけの話なんですけど、そこがなんかできないなというところでね、壁がいっぱいあるから、その壁の一つとしてね、103万円なんだけど、消費税とかガソリン税もそうだけど、そこを切り込まないことにはね、始まらないんじゃないかなというふうに思ってるんですけど、
この衆院選で大敗しましたから、野党の意見も抽出しないといけないというところなので、ぜひ野党の皆さんにも頑張っていただいてね、消費税の壁というものを撤廃してほしいなというふうに思ってます。
ということでね、今日のお話はですね、皆さんね、人と話したりとか、仕事、学校とかでプレゼンする機会だとか、自分の気持ちを伝えたいとか、説明する卒業論文発表とかね、あると思うんですが、
その時にね、コミュニケーションをとる時に、いろんなコツとかテクニックがあるみたいな感じで、そういった自己啓発本とか書いてますよね。その中でボディランゲージ、身振り手振りで示したりとか、相手の目を見たり、アイコンタクトしたりとかですね、適度な笑顔をとったりとかですね、
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そういったボディランゲージも入れると、自分の話す言葉とか、より伝わりやすいみたいなことを聞いたことがある方は思うんですが、今日のお話はですね、そんな意図的なボディランゲージはコミュニケーションする場において、あまり良くないよというお話をしたいなと思います。
先ほども言ったようにですね、聞き手にできるだけ笑顔を見せるように努めるとかね、アイコンタクト回数を増やすとかね、大げさに手を叩くなどの陽気なジェスチャーを演じるみたいなね、こういった意図的なボディランゲージがね、コミュニケーションする場、プレゼンだとか、会話の中でもいいです。
その時にね、そういった意図的なボディランゲージをすると伝わりやすいとよく言うんだけども、逆に相手からの印象を悪くすることがあるということなんですね。
今日はその一例として、ミラーリングについてね、そこにスポットライトを当ててお話したいなと思うんですけど、このミラーリングって何かというと、相手の動作や表情を模倣するテクニックのことなんですよ。
だからミラーリングは鏡みたいな感じですね。話すスピードやリズムを合わせたり、相手と同じ姿勢をとったりといったやり方がよく使われるということが、このコミュニケーションの中で使われるテクニックとしてね、ミラーリングというのを挙げられるんですね。
これは自己啓発書とか推奨されてきた定番の技法なので、知ってるよという方も多くいらっしゃるのかなと思うんですけども、初めてね、この模倣したらコミュニケーションうまくいくよという風にして、このミラーリングを提唱した方がいまして、それがニューヨーク大学での研究チームなんですね。
1999年にその研究チームが学生たちの会話を観察し、仲のいい方たちほど表情や動作が似る傾向、似てるなみたいな話をすると、仲良くしゃべっている人たちが笑顔だとか、目振り手振りが似ているなというのを確認したのが初めてなんですね。
それでもニューヨーク大学の研究チームがミラーリングというものを提唱したんですね。この結果はですね、メディアで大きな話題を読んで、相手の動きを真似れば会話がうまくいくというような考え方が広まっちゃったんですね。
これが1999年のことですから、その後の研究で、このミラーリング、相手の動作とか仕草を真似してもあんまり会話がうまくいかないんじゃない、みたいな研究が増えてきたわけなんですね。
その代表的な研究がありまして、それが不老人間大学による実験で、研究チームは会話の話し手が意図的にミラーリングを行った際に、聞き手にどのような印象が生まれるのかを確かめたんですね。
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そこで分かってきたのが、多くの人は意図的なミラーリングに対して非常に違和感を覚えてしまうということが分かったんですね。ほとんどの被験者は話し手がミラーリングをしていることには気づかなかったものの、どことなく薄ら寒い感覚を覚えて、最後には相手に対して嫌な印象を抱いたということなんですね。
何か喋りながら、あまり気づいてはないんだけど、俺のこと真似してないみたいなね。目振り手振りが同じように模倣されて、薄ら寒い感覚を覚えて、話し入ってけーへんみたいな状態になったわけなんですね。
ということで、これを突き詰めていくとですね、ボディーランゲージに詳しい心理学者のクリス・フリス氏はこういうふうに指摘してるんですね。2016年に出した論文ですけども、ミラーリングにはコミュニケーションへの真の関与が欠かせず、他人の行動を意図的に模倣しても逆効果になる可能性が高いということなんですね。
他の人はそれを察知し、探ろうとしているとみなす可能性が高いので、薄ら寒い感覚を覚えたということなんですね。
簡単に言えば、本来のミラーリングは相手とのコミュニケーションが盛り上がった後で自然に発生する現象を意味するということなんですね。
会話がスムーズに進んで、相手との親密さが生まれて、自分でも気づかぬうちに行動がシンクロした状態が本当のミラーリングなんですね。
なので、この事実を踏まえずに相手の行動を真似れば、コミュニケーションの自然な流れが断ち切られるのは当然のことですよね。
これが相手の中に渦巻いたというか、ハッと気づいた薄ら寒い感覚を引き起こして、嫌な印象に繋がってしまうということなんですね。
なので、このミラーリングというものは、相手のことを真似れば会話が上手くいくとか、コミュニケーションが上手くいくとか、円滑に進むというわけじゃなくて、
良い会話の親密さがあって、非常に良い関係で、この人なんか魅力的やなとか、この人なんか好きやなみたいな、そういった仲の良い親密さの中で生まれる指標にはなっているんだけども、
この良い会話を生む、ミラーリングして相手のことを真似れば、非常に良いコミュニケーションに繋がるという、良い会話を育む手法としては、使いづらい手法だということが考えられるということなんですね。
最初に出したこのニューヨーク大学の研究も、そこまで言ってないと思うんだけど、メディアが取り上げたから、相手のことを真似ればいいんだ。
これは円滑なコミュニケーションを進む一つの手法だ、みたいな感じで、大々的に報道されてしまったのが、ちょっと間違えたのかっていうのもあるんですよね。
そこまで言ってないよっていうことが、ニューヨーク大学の研究もそこまで飛躍して言ってないと思いますので、相手のことを真似れば、ミラーリングすれば、コミュニケーションがうまくいくわけじゃなくて、
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親密さの中に良い指標、親密さの中で生まれる魔法、ミラーリングなので、ミラーリングすれば会話がうまくいくというわけではないということなんですね。
ちょっとネガティブな結末になりましたけども、ミラーリング相手のことを魔法したのが、ニューヨーク大学の研究でわかってきたんだけども、
それを真似ればうまくいくわけじゃないよというところですかね。
自分の魅力的な部分を引き出して、この人おもろいなっていうふうな、自分を磨き、自己啓発、自己研鑽したほうがコミュニケーションがうまくいくというところに繋がってくるかなといったところですかね。
ということで、今日はこの辺にしたいと思います。それではみなさん、さよなら。バイバイ。