前回のあらすじは、前回は結構いいとこまで行ってましたよね。
そう、公共活動としていろいろあって、ついに県境を越えて山梨県まで、奥多摩とかも全部越えて。
電車とか公共交通機関とか行ける、結構ギリのとこまで。
そう、最後の、電車がまず奥多摩駅で終了するんですね。
で、そっから奥多摩湖とかを越えて山梨の村があるんですけど、そこまでは一応バスがあるんです。
その多摩座村役場っていうのがバスの終点で、そっから先はもう公共交通機関なくなるということで、今回は全部歩くっていうのにこだわってるんで、車を使わないから。
山梨まで着いたのが5月ぐらいだったんですよ、5月中旬ぐらいかな、に着いて。
で、これまで結構、今日空いてるからちょっと歩きに行こうみたいな感じで気軽に行ってたんですけど、もはややっぱもうバスがなくなるんで、そんなこともできないし、そうすぎるしっていうので。
覚悟を決めて、1日なり2日なり。
そう。で、まず、さすがに事前に調べないといけないっていうので、調べてみたら、これ無理じゃないかって思われて。
山道みたいな感じだから、登山みたいな感じだから。
登山の入り口まで行ければ、多摩川の源流って、一番端っこで多摩川の水肥って呼ばれてるんですけど、こっから多摩川が始まります。
そこに行く登山ルートみたいなのがあるんですよ。
なので、登山口まで車で行って、登山して帰るっていうのが普通なんですけど、その登山の入り口まで歩いて行くのが無理じゃないかという疑惑が申し上がって。
それなに、岡田さんの体力的に?
そうですね、僕の体力もだし、普通ちょっと無理じゃないかっていう。
すごいマラソンとかやってる人ならね、行けるけど、普通に考えたら無理じゃないか。
鍛えないね。
これまで一日で日帰りでやってたのは日帰りでは無理だし、普通に計算したら途中で野宿とかをして、二泊三日くらいかけたら行けるだろうみたいな。
もうキャンパーというかそういうね、そういうちゃんと鍛錬つまらないと。
そうすると、テントとかを持ち運ばなきゃいけないから、条件荷物も増えるし、大変だというので。
だんだん様相が変わってきた。
じゃあルートを色々調べた結果、迂回したところにちっちゃい民宿というか山小屋みたいなのがあって。
ここがもし営業してればここに泊まって、玉川を見て、その後その道を戻るんじゃなくて、もっと西の山梨県側に降りて行ったらバス停がどうやらあって。
そっから山梨市からぐるっと回って半時計回りに東京に戻ってこれると。
大月とか中央線の終点があるようなところに実は電車が通ってるから。
なるほど。
そういうちょっと特殊なルートを組めば一泊二日で行けるんじゃないかっていう。
そこまでして。
やっぱ一泊は絶対必要なんで、一泊して。
頑張って。
でも山の天気って不安定なんで、結構ずっと天気5月悪くて、東京はすごい天気良かったのに、笠取山って山なんですけど、山の天気が悪くて。
笠取山知ってる人。
知ってます?笠取山にあるんですよ。
しかも自分と家族の二日明けれる日と、天気の良い二日っていうのがかみ合わないといけないから、何らかんだいうちは梅雨になってしまい、梅雨に入ったらやっぱり東京はそんなに梅雨の影響を受けなかったけど。
ちょっと山のときにね、大雨は危ないですよ。
大雨危険なんで、梅雨が終わるのを待ってたら7月の末ですね、ここ行けんじゃないかみたいな。
おー。惑星直径レース的に黄金の道が。
来たと思って見つけまして、でも朝早く家を出て、今回完全に登山グッズに登山リュックにも登山の。
ちゃんと買ったんですか。
家にもともとあった。昔登山したことがあったんで。
で、それを持って家を出て、朝早く家を出たんですけど、スタート地点が多羽山村なんですけど、スタートに着いたのがもう15時半とか。
その日はもう休んでね、駅を蓄えたほうがいいな。
もうセーブポイントを作ってやるっていう方式がもう慣れただくなってて、スタート地点に行くだけで。
いや、そうなんですよ。これだけで小さな旅ですよ。
5時間ぐらいかかってるんで。
そりゃそうだよね。なるほど。
で、そっからその宿まででもその日のうちに歩かないとダメだったんで。
で、そっから歩き始めまして。
民宿も一応なんか電話がかろうじて通じて、なんかね、めちゃめちゃ半分ノイズみたいな電話で。
たぶん山奥だからかと思うんですけど、おばあちゃんが出て、もしもしみたいな。
で、民宿って今やってます?みたいなのやったら、なんか巣泊りだけならできると。
シャワーとかもなんも使えないけど、布団だけはあるから。
本当の巣泊りだ。
巣泊り、ご飯も出ないから持ってきてもらうけど、巣泊りならできるっていうようなことをたぶん言っただろう感じで、ほとんどザーってなってて。
なんで?
ノイズが。
通信が悪い。
通信がたぶん、固定電話だと思うんですけど、通信が悪い。
電話なのに?
めっちゃ何回も途中で切れて、何回もかけ直したら、どうやらそういうこと。
で、20時までにチェックインしてくださいってたぶん言ってるっていうような状態で。
曖昧だな。
なんで、It seemsなんですか、常に。
その後もう繋がんなくなっちゃって。
3回ぐらい切れて。
なんか強力な盗聴されてるとかそういうわけじゃなくて。
何でジャミング電波みたいにバカになるんですか。
そこを信じるしかないんで。
そうだな。
飯買わないと思って、田林でいろんなご飯とか買って、弁当とか作ってもらって。
腐るから弁当作れないよとか言われたんですけど、暑いんでね。
そうね。
揚げ物と白米だけにしてくださいって言って、なんかパンパンに弁当作ってもらって。
で、歩き始めて。
で、そっからもうずっと国道で、歩くことを想定してないんで、ただ車がびんびん走る狭い道路みたいなのがずっと続いて。
で、何時間ぐらい歩いたかな。
3時から始めて、3、4時間ぶっ通してずっと歩いて登り道を。
で、チェックインが8時だったから、なんとか8時には着けそうだなみたいな感じ。
で、あと30分、1時間ぐらい着くやろうなってところで、めっちゃでっかい看板が立ってて、
崩落通行止めって書いてあって。
あー、もうだめだ。
道が。
もうだめじゃないですか。
そう、もうだめなんです。
だめだな。それはだめだな。
突き進んだら事案になっちゃうから。
で、ただ道が2つに分かれてて、もう1個の国道はまだ通れますよ。
民宿に行く細い道みたいなのが通行止め。
あー、じゃあ大丈夫?
そっちはめっちゃ大回りなんですよ。
でもしょうがないですよね。走るしかないね。
そっち行くかも帰るかみたいなんで、そこでセーブポイントをまた作るっていうのもちょっと考えたんですけど。
もうでもこんな機会ないし。
ないでしょう。
まあちょっと歩くしかない。
どのぐらいの大回りかにもよりますよね。
まあ、2時間ぐらい。
いやー、2時間ぐらい。うわー、これはきついね。
2時間ぐらい。
走るしかないっすね。
いや、もうでも結構ヘッドヘッドでその時。
あー、そっか。
離婚をして、しかもその宿がなんかもう陸の小島みたいになってて、一応2時間回ったら宿まで行けるんだけど、
その宿から笠取山の道も封鎖されてて、崩落により。
もう、帰ったほうがいいな。
陸の小島みたいな、そこの宿に泊まる意味がほとんどないというか、
もう道元までの遠回りの宿なのけど、もうそこしか宿はないし。
きついし。
おばあちゃんも教えてくれよって話なんですけど。
確かに。
もうしょうがないから、その大回りを。
いや、ザーってなってるときに教えてくれたのが欲しいな。崩落したりは後で。
そこがもう全部、何者かによって。
崩落している岡田さんを引き合わせたい、その大三国の悪意ある人たちが。
もう携帯の電波もないから、何も調べられなくて。
そんなとこでもなくなっちゃうんですか、電波が。
ないしないし。
それは本当に怖いな。
本当怖くて結構。
それはわかんない。さっき私行ったほうがいいって言ったけど、ちょっとあれですね。本当に。
GPSだけは生きてるから、マップは何とか見れるんだけど、
所要時間とかは見れなくて、たぶんもう2時間ぐらいかかるんだろうなみたいな。
なるほど。
感じで、本当。でも日が落ちたらどうなるんだろうとか。
怖い怖い怖い。
街灯なんて当然ないし。
クマとか出てくるかもしれないしね。
でも行くしかないと思って行って、途中に1個だけグランピング施設みたいなのがあって。
おー。
結構たぶんね、めちゃめちゃ浮遊僧向けっぽい。
もし開いてたらね、それでテントとかあれですよね、すごいお金払うと。
サウナとかあったりして、超でかい会社とかいっぱい泊まってて、ここ泊まれるんじゃないかと思って。
めっちゃ高そうだけどいいやと思ったら、いやちょっと今日はいっぱいですって言われて。
あー、ダメ。
めちゃめちゃ山を楽しんでる人たちをここに僕は謎の宿に山奥にどんどん入っていって。
気持ちもへこんでいきますね。
もう7時とかになって日がもう落ちちゃって。
いやいや、やばいって。
結構、ほんと月明かりだけみたいな状態にだんだんなってきて。
あと小っちゃい懐中電灯持ってたんで、それを持って歩いてたら。
山道がずっと上まで続いてるんですけど、ちょっと上のほうで、そのときもほんと静かなんだけど、川の音だけ聞こえてるような状態。
で、そこにめっちゃガサガサガサみたいな、ガサガサガサって音がずっと遠くのほうからしてて。
なんか嫌やなと思いながら。
嫌だね。
自分が歩く方向、そこに向かって歩いていかなきゃいけないんで。
どこかでこれ、前を通らなきゃいけないな、それまでに止んでほしいなと思いながら、どんどんガサガサガサガサでかくなってきて。
なんかホラーの話を聞いてるみたいな感じだな。
で、近寄っていくと、だんだんその音がでかくなっていって、しかももうなんか目に見えてるんですよ。
明らかに茂みが。
茂みがですね。
こえー。
揺れてるんですよ、ゆさゆさ。
こえー。
最初なんかそういう小動物かなと思ったんですけど、なんか明らかにでかいんですよね。
なるほどね。
いっぱいめっちゃ貼ってあって。
へー。じゃあやっぱりそこのセーブポイントと今いみじくんもおっしゃったような。
そこの重要な平坦上、ロジスティックス上重要な場所だったんだ。
そうなんですよ。
なるほど。
僕もネットでいくら調べても、ネットでなんか同じようなことをしてる人は2、3人見つけたんですけど、みんな田林で諦めてて。
そこでみんな終わってた。
諦めてたんだ。
そっかやっぱ行けないから。
でも30年以上前にこれここを見つけてそれやってた人はいたんだ。
すげー。その人に会ってみたくなりますね。
そう。
ご存命の可能性が高いわけだから。
まあそうね。35年前ぐらい。
35だったらまだね、今70、80で。
確かに。
君かーとか言って。
アフコかーとか言って。
えー今その周りになっちゃったんだーとか言って盛り上がるかもしれない。
そうだね。
へー。
で、まあ一泊させてもらって、で朝早くまたこうぐるっとおまわりして笠取山に登りまして。
はい。
で、まあいろいろありつつも無事笠取山の水碑ってここがもう始まりですよって決められたポイントがあるんで。
で、そこまでまあ昼過ぎぐらいにたどり着いて。
あ、そこから結構順調に。
そうですね。まあ時間結構朝4時に出て12時なんでまあ結構。
朝4時か。
8時間ぐらい歩いてようやく。
あーでも確かにそこで本当に夜になっちゃったらマジにやばいですからね。
そうそうそうそう。
そりゃあそうか。
いやーだいぶ疲れますねそれね。だって着いたのもたださっきおっしゃったように夜8時?
そうですね。
ぐらいでしょ?
うん。
いやすごいですね。
で、なんか水碑ってのが立ってて。
はい。
で、あの氷柱みたいなのがここが水碑で。
氷柱?
あの標識の柱場。
あーはいはいはいはい。
で、海から138キロって書いてあって。
うわー。
あれだと思って。
うわー。
でもなんかその肝心のじゃあ最初の水はどこだろうと思って。
はい。
ガサゴソしてたんですけどなんかないんですよ。
ん?
で、なんかちらっとその僕らのロストバゲージクラブの投稿で。
はい。
私も多摩川の水引いたことありますみたいな投稿が。
うん。
何週間か前にあって。
うん。
で、さっきは暑かったんで水碑が枯れてましたみたいな。
枯れていた。
そうしたら多分その普通の登山、車で行って登山で帰ると思うんですけど。
うん。
でももしかして枯れてんのかと思って。
138キロ歩いてきたのに。
うんうん。
最後枯れてるで終わるのかと。
夏だとそうかもしれない。
思って、なんかめっちゃ辛抱強く待ってたらなんか水碑の氷柱の奥の方にちょっとしたこう岩場みたいなのがあって。
うんうん。
そこがちょっと湿ってることに気づいて。
で、ずーっと見てたらゆっくりゆっくりとこう岩場の上の部分が濡れていって。
すげー。
あれあれあれって思ったら。
え、何道引きみたいな感じでそっからふつふつ出てくるんですか。
そしたらポタってこう一滴が落ちてきて。
結構数十秒間隔ぐらい。
そっから一滴一滴が落ちてきて。
それが多摩川の始まりの一滴。
へー。
なんか書いた後調べてもそういうもんらしくて。
ザーザー流れてるんじゃなくて。
そんなスローペースでしかしそれが大きなあの流れに繋がるって言うんですか。
冬とかだともうちょっとこう水があるらしいんですけど雪の。
面白い。あ、そっかそっか山の中から雪どげ水とかそういうのがシューってこう流れになってそこがある種多摩川の起点になっていると。
そうですね。
へー。
でポタポタって本当に。
なんか東京都水道局のホームページ僕もめちゃくちゃ最近愛読してるんですけど。
いろんなものを愛読してるな。
多摩川の始まりの一滴っていう表現が毎回されてて。
なんか詩的な表現かと思ったら本当に一滴から始まるって。
そういうことなのね。
へー文字通りの。
そう。
でまあようやくね旅を終えることができて。
その近くにもなんかね分水嶺っていうのがあって。
多摩川、荒川、藤川って書いた三角錐の石があって。
ここから東に。
なるほどね。
意味が押したらまあ荒川に行きますみたいな。
ちょっとの違いで生み出せますと。
なるほどね。
そう。
なるほどね。
ここのでも一滴からあの家の前に流れてる川に繋がるんだなと。
あー。
そうだそうだ。
もともとねお住まいのところから近いっていうのがモチベーションの始まりだったわけですね。
そうそうそう。
そう。
じゃあおめでとうございます。
完遂しましたね。
そうなんですよ。
長きに渡るこの冒険が。
そう。
本を書けるというか最後の一生。
あーそうかそうか。
これ待ちだった。
あーそれ待ち。
もともと関係なく始めたんですけど。
はいはいはい。
途中でじゃあこれ本にも書きましょうみたいな。
うんうんうん。
せっかくだからこれを完成させなくちゃと。
それ待ちだったんで。
あーなるほどね。
ただこれあれですよ。
着いたら帰らなきゃいけない。
当然家に帰らなきゃいけないんですけど。
うん。
これがまたまあハードでまあいろいろギリギリ最後帰れたんですけど。
うん。
なんか帰り道違うところからこう回るっていう話をしましたけど。
山梨側から帰ったところで。
そっちの道が全く整備されてなくて。
うん。
なんかもう大木とかが道を防いでたりとか。
うん。
もう全然川渡らないと向こう岸行けないとか。
ええー。
草とか全然もう生え散らかして。