1. 超旅ラジオ
  2. 多摩川138km全部歩く旅・完結..
2025-12-11 30:56

多摩川138km全部歩く旅・完結編(源流の音付き)【超旅ラジオ #238】

多摩川を河口から源流方向に半日歩いて帰宅、別の日に続きを歩いてまた帰宅……と継ぎ足しで旅を続けてきた岡田がついに源流に到達。そのクライマックスを語ります。

岡田が川を歩いた本『駅から徒歩138億年』

https://amzn.asia/d/6lmI19W?tag=chotabiradio-22

公式X(Twitter) ⁠⁠https://twitter.com/tabi_radio⁠⁠

ロスト・バゲージ・クラブ(会員募集中):⁠⁠https://note.com/tabi_radio/membership/join⁠⁠

【超旅ラジオ】

旅の話と、日常から旅を生み出す話をします。毎週木曜の12時更新です。感想等、Twitterのハッシュタグにぜひお送りください #超旅ラジオ公式X(Twitter) ⁠⁠https://twitter.com/tabi_radio⁠⁠

語り手: Satoru、岡田悠録音&ジングル制作: 石川大樹

題字&イラスト: べつやくれい


〈現在募集中の投稿コーナーはこちら〉

投稿コーナー①「番組へのおたより」

2人への質問、最近読んだ本、今日食べたもの。あなたの思いつきを、何でも送ってみてください。


投稿コーナー②「ジングル/効果音」

番組で使えそうなジングルや効果音を募集します。生演奏でも、電子音でも、ボイパでも、大歓迎です。


投稿コーナー③「世界のさよなら、あなたのさよなら」

『さよなら』を意味すれば、どんな言語でもOK。テキスト形式でも、音声形式でも、なんでもOK。


投稿コーナー④「生きて帰ろう」

旅行とは、ときにトラブルを伴うもの。あなたの危険回避の知恵を教えてください。(例:予備の現金をお菓子の小箱に隠す)


投稿コーナー⑤「あなたの旅の秘かな愉しみ」

旅行とは、自分で好きに愉しむもの。あなたの愉しみかたを教えてください。(例:旅行先のゴミを集めてノートに貼る)


投稿コーナー⑥「世界の罵倒語」

世界には、文化の数だけ罵倒語がある。あなたが知っている罵りの言葉をください。(例:南スーダン「ヤギ半頭の価値もない」)


投稿コーナー⑦「世界の音」

あなたが録った音をください。なんでもOK。岡田さんと私が、ただそれを鑑賞します。(例:イランの便器の音、バヌアツの料理の音)


投稿コーナー⑧「哀しい動物の鳴き声」

虚無を感じさせる動物の鳴き声をください。作為はNG。哀しみは自然に発生するものです。(例:たそがれの民家に沁みるヤギの声)


〈投稿フォームはこちら〉⁠⁠https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSedm0JA9VBB2xoAh9PT4hQcU4r73x6AZ1ibfaokd7vvJB6xXQ/viewform⁠⁠


〈感想等はYoutubeのコメントや、Twitterのハッシュタグにぜひお送りください〉

#超旅ラジオ⁠⁠⁠⁠

Youtubeチャンネル ⁠⁠https://www.youtube.com/channel/UCNsfmt9JwEhrMRrB_ZxztwA?sub_confirmation=1⁠⁠

※本欄の商品リンクはAmazonアソシエイトを使用しています。収益は番組運営費に使用します。

サマリー

このエピソードでは、岡田さんが1年半かけて多摩川の源流から河口までの138kmを歩く旅を完結させた様子が語られています。彼は特に難易度の高い登山に挑戦し、自然の厳しさや予期しない困難を乗り越えながら最終目的地に到達します。また、登山中に猿の群れに遭遇し、90歳のおばあさんと交流する場面が描かれています。そして、多摩川の始まりの一滴を見つけるまでの過程を通じて、自然や人とのふれあいが語られます。旅の完結に伴い、遭遇した苦労や感動が語られ、川の音やその環境が旅の思い出を深め、時の流れを感じさせるエピソードとなっています。

多摩川歩きの旅の始まり
Satoruさん。
何ですか、岡田さん。
1年半前から、多摩川を歩く旅というのをやってまして。
これまで3回ぐらい取り上げましたね。
そうですね、何回か取り上げたんですけども、ついに完結しまして。
おめでとうございます。
え、完結というのはつまり、多摩川の源流の果ての果てまで行ったと。
多摩川の河口海の方から、源流まで138kmを何回にも分けて歩くということをやってたんですけども、ついに終わりまして。
終わった。え、だから1年半かかったという最初のショップね。
去年の、そう。
ちょっと中断がね、あったと。
去年の1月ぐらいかな、始めたのが。
2024年の1月ぐらいに開始して、そっからいろいろあって、ついにね、終わりを迎えたのに、ちょっとその話をしようと思いますね。
今回のラジオですね、実は8月ぐらいに収録したものになります。
で、なんでちょっと公開まで時間が空いたかというと、
この川歩きの内容がですね、先日出た岡田の本、駅から徒歩138億円に収録されております。
で、結構最後の本のネタバレを含んでいるので、発売後に公開しようと思って、ちょっと時間を空けました。
なので、まだ本読んでなくて、本のネタバレはちょっと避けたいよっていう方は、本を先に読んでから、今回の回を聞いていただいたら、より楽しめるかもしれません。
はい、それでは引き続きお聞きください。
登山の挑戦
前回のあらすじは、前回は結構いいとこまで行ってましたよね。
そう、公共活動としていろいろあって、ついに県境を越えて山梨県まで、奥多摩とかも全部越えて。
電車とか公共交通機関とか行ける、結構ギリのとこまで。
そう、最後の、電車がまず奥多摩駅で終了するんですね。
で、そっから奥多摩湖とかを越えて山梨の村があるんですけど、そこまでは一応バスがあるんです。
その多摩座村役場っていうのがバスの終点で、そっから先はもう公共交通機関なくなるということで、今回は全部歩くっていうのにこだわってるんで、車を使わないから。
山梨まで着いたのが5月ぐらいだったんですよ、5月中旬ぐらいかな、に着いて。
で、これまで結構、今日空いてるからちょっと歩きに行こうみたいな感じで気軽に行ってたんですけど、もはややっぱもうバスがなくなるんで、そんなこともできないし、そうすぎるしっていうので。
覚悟を決めて、1日なり2日なり。
そう。で、まず、さすがに事前に調べないといけないっていうので、調べてみたら、これ無理じゃないかって思われて。
山道みたいな感じだから、登山みたいな感じだから。
登山の入り口まで行ければ、多摩川の源流って、一番端っこで多摩川の水肥って呼ばれてるんですけど、こっから多摩川が始まります。
そこに行く登山ルートみたいなのがあるんですよ。
なので、登山口まで車で行って、登山して帰るっていうのが普通なんですけど、その登山の入り口まで歩いて行くのが無理じゃないかという疑惑が申し上がって。
それなに、岡田さんの体力的に?
そうですね、僕の体力もだし、普通ちょっと無理じゃないかっていう。
すごいマラソンとかやってる人ならね、行けるけど、普通に考えたら無理じゃないか。
鍛えないね。
これまで一日で日帰りでやってたのは日帰りでは無理だし、普通に計算したら途中で野宿とかをして、二泊三日くらいかけたら行けるだろうみたいな。
もうキャンパーというかそういうね、そういうちゃんと鍛錬つまらないと。
そうすると、テントとかを持ち運ばなきゃいけないから、条件荷物も増えるし、大変だというので。
だんだん様相が変わってきた。
じゃあルートを色々調べた結果、迂回したところにちっちゃい民宿というか山小屋みたいなのがあって。
ここがもし営業してればここに泊まって、玉川を見て、その後その道を戻るんじゃなくて、もっと西の山梨県側に降りて行ったらバス停がどうやらあって。
そっから山梨市からぐるっと回って半時計回りに東京に戻ってこれると。
大月とか中央線の終点があるようなところに実は電車が通ってるから。
なるほど。
そういうちょっと特殊なルートを組めば一泊二日で行けるんじゃないかっていう。
そこまでして。
やっぱ一泊は絶対必要なんで、一泊して。
頑張って。
でも山の天気って不安定なんで、結構ずっと天気5月悪くて、東京はすごい天気良かったのに、笠取山って山なんですけど、山の天気が悪くて。
笠取山知ってる人。
知ってます?笠取山にあるんですよ。
しかも自分と家族の二日明けれる日と、天気の良い二日っていうのがかみ合わないといけないから、何らかんだいうちは梅雨になってしまい、梅雨に入ったらやっぱり東京はそんなに梅雨の影響を受けなかったけど。
ちょっと山のときにね、大雨は危ないですよ。
大雨危険なんで、梅雨が終わるのを待ってたら7月の末ですね、ここ行けんじゃないかみたいな。
おー。惑星直径レース的に黄金の道が。
来たと思って見つけまして、でも朝早く家を出て、今回完全に登山グッズに登山リュックにも登山の。
ちゃんと買ったんですか。
家にもともとあった。昔登山したことがあったんで。
で、それを持って家を出て、朝早く家を出たんですけど、スタート地点が多羽山村なんですけど、スタートに着いたのがもう15時半とか。
その日はもう休んでね、駅を蓄えたほうがいいな。
もうセーブポイントを作ってやるっていう方式がもう慣れただくなってて、スタート地点に行くだけで。
いや、そうなんですよ。これだけで小さな旅ですよ。
5時間ぐらいかかってるんで。
そりゃそうだよね。なるほど。
で、そっからその宿まででもその日のうちに歩かないとダメだったんで。
で、そっから歩き始めまして。
民宿も一応なんか電話がかろうじて通じて、なんかね、めちゃめちゃ半分ノイズみたいな電話で。
たぶん山奥だからかと思うんですけど、おばあちゃんが出て、もしもしみたいな。
で、民宿って今やってます?みたいなのやったら、なんか巣泊りだけならできると。
シャワーとかもなんも使えないけど、布団だけはあるから。
本当の巣泊りだ。
巣泊り、ご飯も出ないから持ってきてもらうけど、巣泊りならできるっていうようなことをたぶん言っただろう感じで、ほとんどザーってなってて。
なんで?
ノイズが。
通信が悪い。
通信がたぶん、固定電話だと思うんですけど、通信が悪い。
電話なのに?
めっちゃ何回も途中で切れて、何回もかけ直したら、どうやらそういうこと。
で、20時までにチェックインしてくださいってたぶん言ってるっていうような状態で。
曖昧だな。
なんで、It seemsなんですか、常に。
その後もう繋がんなくなっちゃって。
3回ぐらい切れて。
なんか強力な盗聴されてるとかそういうわけじゃなくて。
何でジャミング電波みたいにバカになるんですか。
そこを信じるしかないんで。
そうだな。
自然との対峙
飯買わないと思って、田林でいろんなご飯とか買って、弁当とか作ってもらって。
腐るから弁当作れないよとか言われたんですけど、暑いんでね。
そうね。
揚げ物と白米だけにしてくださいって言って、なんかパンパンに弁当作ってもらって。
で、歩き始めて。
で、そっからもうずっと国道で、歩くことを想定してないんで、ただ車がびんびん走る狭い道路みたいなのがずっと続いて。
で、何時間ぐらい歩いたかな。
3時から始めて、3、4時間ぶっ通してずっと歩いて登り道を。
で、チェックインが8時だったから、なんとか8時には着けそうだなみたいな感じ。
で、あと30分、1時間ぐらい着くやろうなってところで、めっちゃでっかい看板が立ってて、
崩落通行止めって書いてあって。
あー、もうだめだ。
道が。
もうだめじゃないですか。
そう、もうだめなんです。
だめだな。それはだめだな。
突き進んだら事案になっちゃうから。
で、ただ道が2つに分かれてて、もう1個の国道はまだ通れますよ。
民宿に行く細い道みたいなのが通行止め。
あー、じゃあ大丈夫?
そっちはめっちゃ大回りなんですよ。
でもしょうがないですよね。走るしかないね。
そっち行くかも帰るかみたいなんで、そこでセーブポイントをまた作るっていうのもちょっと考えたんですけど。
もうでもこんな機会ないし。
ないでしょう。
まあちょっと歩くしかない。
どのぐらいの大回りかにもよりますよね。
まあ、2時間ぐらい。
いやー、2時間ぐらい。うわー、これはきついね。
2時間ぐらい。
走るしかないっすね。
いや、もうでも結構ヘッドヘッドでその時。
あー、そっか。
離婚をして、しかもその宿がなんかもう陸の小島みたいになってて、一応2時間回ったら宿まで行けるんだけど、
その宿から笠取山の道も封鎖されてて、崩落により。
もう、帰ったほうがいいな。
陸の小島みたいな、そこの宿に泊まる意味がほとんどないというか、
もう道元までの遠回りの宿なのけど、もうそこしか宿はないし。
きついし。
おばあちゃんも教えてくれよって話なんですけど。
確かに。
もうしょうがないから、その大回りを。
いや、ザーってなってるときに教えてくれたのが欲しいな。崩落したりは後で。
そこがもう全部、何者かによって。
崩落している岡田さんを引き合わせたい、その大三国の悪意ある人たちが。
もう携帯の電波もないから、何も調べられなくて。
そんなとこでもなくなっちゃうんですか、電波が。
ないしないし。
それは本当に怖いな。
本当怖くて結構。
それはわかんない。さっき私行ったほうがいいって言ったけど、ちょっとあれですね。本当に。
GPSだけは生きてるから、マップは何とか見れるんだけど、
所要時間とかは見れなくて、たぶんもう2時間ぐらいかかるんだろうなみたいな。
なるほど。
感じで、本当。でも日が落ちたらどうなるんだろうとか。
怖い怖い怖い。
街灯なんて当然ないし。
クマとか出てくるかもしれないしね。
でも行くしかないと思って行って、途中に1個だけグランピング施設みたいなのがあって。
おー。
結構たぶんね、めちゃめちゃ浮遊僧向けっぽい。
もし開いてたらね、それでテントとかあれですよね、すごいお金払うと。
サウナとかあったりして、超でかい会社とかいっぱい泊まってて、ここ泊まれるんじゃないかと思って。
めっちゃ高そうだけどいいやと思ったら、いやちょっと今日はいっぱいですって言われて。
あー、ダメ。
めちゃめちゃ山を楽しんでる人たちをここに僕は謎の宿に山奥にどんどん入っていって。
気持ちもへこんでいきますね。
もう7時とかになって日がもう落ちちゃって。
いやいや、やばいって。
結構、ほんと月明かりだけみたいな状態にだんだんなってきて。
あと小っちゃい懐中電灯持ってたんで、それを持って歩いてたら。
山道がずっと上まで続いてるんですけど、ちょっと上のほうで、そのときもほんと静かなんだけど、川の音だけ聞こえてるような状態。
で、そこにめっちゃガサガサガサみたいな、ガサガサガサって音がずっと遠くのほうからしてて。
なんか嫌やなと思いながら。
嫌だね。
自分が歩く方向、そこに向かって歩いていかなきゃいけないんで。
どこかでこれ、前を通らなきゃいけないな、それまでに止んでほしいなと思いながら、どんどんガサガサガサガサでかくなってきて。
なんかホラーの話を聞いてるみたいな感じだな。
で、近寄っていくと、だんだんその音がでかくなっていって、しかももうなんか目に見えてるんですよ。
明らかに茂みが。
茂みがですね。
こえー。
揺れてるんですよ、ゆさゆさ。
こえー。
最初なんかそういう小動物かなと思ったんですけど、なんか明らかにでかいんですよね。
猿の遭遇
揺れてる範囲がめっちゃ広くて、もう3歳とってる人間とかでもないし、なんかその、鹿とかよりも全然なんか幅が広いから、なんだと思って。
で、その時ちょうど7月頃って北海道の住宅街にクマが出たみたいなニュースやってて。
いやいやこれやばいって。
鈴がなんか鳴らしてやるしかない。
クマは鈴持ってたんですけど、でもその、もうそれだけは心もとないから、なんかもうとにかく大音量で音楽とかを流そうと思って。
あー。
でも電波がないから、ダウンロードしてるオフライン再生許可にしてるコンテンツを探したら、唯一アマプラでシナプシュっていう。
子供向けのね。
ニューヨージ向け番組がテレ東のやつがあるんですけど、シナプシュだけ音してて、それのオープニング曲がシナプシュって言うんですよ。
はじめましてっていうのがあるんですけど、それを最大ボリュームで山の中で。
シングルだな。
シナプシュって、僕ももうなんか歌いながらシナプシュ。
で、進んでいったら、そのめちゃめちゃでかい塊がブワーって揺れて、ガサガサガサって言われて、バーってなんか中から飛び出してきて。
でも、一瞬僕本当にクマかと思ったんですよ。
うん。
茶色くてでかいから。
怖いよ。
と思ったら、なんかね、20匹ぐらいの猿。
猿。
猿の大群。
すげー。
めちゃめちゃいっぱいいて。
へー。
一斉に道路に降りてきて。
へー。
僕の兵庫の地元でも猿ってたまに出るんですけど、あんな大量の群れって見るの初めて。
すごいですね。
少なくとも20、30ぐらいいたのかな。
ほんとめっちゃいっぱいいて、それが固まってたから一つの生き物に見えて。
で、それが出てきて、しかもブワーってこっち走ってきて20匹が。
こっちに来るの!?
こっち来る。
こっちに来るの!?
へー。
なんか来れると思ってるのか?
なんか怖いな。
これ怖いな。
猿でも怖いよ20匹がいて。
怖い。
囲まれたら。
猿って結構怖いじゃん。
ねえねえ。
しかも何持ってるか分かんないし。
すげーな。
でも20匹がバーって来たんだけど、なんか僕の両脇をシャーって通過して。
あ、違うんだ。
あー。
なんか威嚇行動だったのかなんか分かんないですけど、20匹の猿とすれ違うっていう。
おばあさんとの出会い
すごいですね。
エオな経験ですね。
ほんと俺腰抜かしそうになってる。
いやいやいやそれも玉川の水源を追い求めたがゆえ。
そう。
で、そんなこんなで9時前ぐらいからなんか遅い時間にやっと民宿見つけて。
あ、よかった。
ほんとにあった。
それやってた。
実在した。
実在したし。
で、おばあさんもいた。
あーおばあさんいた。
90歳のおばあさんがいて。
ジャミング電波の正体は分からない。
正体は分かったんですよ。
何?
なんかね、そのおばあちゃんも道が封鎖されてることを知らなかったらしいんですけど。
あーなんだなんだ。
でもなんかもうよくあるよみたいなこと言ってて。
結構もう。
よくある?
まだその辺だと7月ってなんか雪どけた後ぐらいの季節みたいな感覚らしくて。
はい。
雪どけ水でやっぱ川がすごい増水して、もうなんかいろいろ崩落するらしくて。
それで結構電話線も電柱とかもでも倒れちゃうらしくて。
あーそれで物理的に擦れちゃったりとかして。
もう電話線ももうつながんなくなるんだ。
最近全然電話ができなくねーとか言ってて。
怖いよ。
おばあさまは一人でお住まいになってる?
一人でそこに住んでる。
ほんと?
周り何もないんですよ。
いいなー。
たまにね。
どういう御縁でそこに住んでるんだろうねー。
なんかでも結構昔からやられてた宿。
うーん。
で昔は食事とかも出してたらしいんですけど、コロナとかでやめちゃって。
あー年も落としだしねー。
そうねー。
で今はなんか月に1回か2回福祉のサービスで食料品とかをなんか販売しに来てくれるみたいなのがあるらしいんですけど。
そういうところから買って生活してる。
いろいろ考えさせるなー。
そうなんだー。
でも結構暇子がいっぱいいて、孫たちもたまに山梨に住んでて遊びに来てくれるみたいなこともおっしゃったんですけど。
うーん。
そこにまあ泊まらせてもらって。
小倉さんが唯一の客?
そうっす。
すげー。
なんか駐車場に車を停める人とかいるらしいんですけど、その駐車場を貸し出してて。
あー。
キャンプ、登山するから車つくの駅みたいな。
いい場所ではあるわけだからな。
そうそうそう。
どっちかというとそっちがメインで、本当に宿に泊まる人ってかなり久しぶりらしくて。
確かにそういうことだな。
で、宿の中には昔の3、40年前の色紙とかいっぱい貼ってあって、宿泊客の。
はいはいはい、かつての有名人。
その頃には結構いたみたいなんですよね。
うーん。
それ見てたら平成2年かなんかの色紙で、玉川河口から源流土日継出しの旅完遂って書いてる人がいて。
おー。同行の詩が。
同じことやってる人がいる。
すんげー。それだから有名人じゃなくて一般の方で。
一般の方で。
でもそういう方も、そういう志を持った方は。
なんか多分宿泊ノートみたいな感覚で結構色紙を。
多摩川の源流
なるほどね。
いっぱいめっちゃ貼ってあって。
へー。じゃあやっぱりそこのセーブポイントと今いみじくんもおっしゃったような。
そこの重要な平坦上、ロジスティックス上重要な場所だったんだ。
そうなんですよ。
なるほど。
僕もネットでいくら調べても、ネットでなんか同じようなことをしてる人は2、3人見つけたんですけど、みんな田林で諦めてて。
そこでみんな終わってた。
諦めてたんだ。
そっかやっぱ行けないから。
でも30年以上前にこれここを見つけてそれやってた人はいたんだ。
すげー。その人に会ってみたくなりますね。
そう。
ご存命の可能性が高いわけだから。
まあそうね。35年前ぐらい。
35だったらまだね、今70、80で。
確かに。
君かーとか言って。
アフコかーとか言って。
えー今その周りになっちゃったんだーとか言って盛り上がるかもしれない。
そうだね。
へー。
で、まあ一泊させてもらって、で朝早くまたこうぐるっとおまわりして笠取山に登りまして。
はい。
で、まあいろいろありつつも無事笠取山の水碑ってここがもう始まりですよって決められたポイントがあるんで。
で、そこまでまあ昼過ぎぐらいにたどり着いて。
あ、そこから結構順調に。
そうですね。まあ時間結構朝4時に出て12時なんでまあ結構。
朝4時か。
8時間ぐらい歩いてようやく。
あーでも確かにそこで本当に夜になっちゃったらマジにやばいですからね。
そうそうそうそう。
そりゃあそうか。
いやーだいぶ疲れますねそれね。だって着いたのもたださっきおっしゃったように夜8時?
そうですね。
ぐらいでしょ?
うん。
いやすごいですね。
で、なんか水碑ってのが立ってて。
はい。
で、あの氷柱みたいなのがここが水碑で。
氷柱?
あの標識の柱場。
あーはいはいはいはい。
で、海から138キロって書いてあって。
うわー。
あれだと思って。
うわー。
でもなんかその肝心のじゃあ最初の水はどこだろうと思って。
はい。
ガサゴソしてたんですけどなんかないんですよ。
ん?
で、なんかちらっとその僕らのロストバゲージクラブの投稿で。
はい。
私も多摩川の水引いたことありますみたいな投稿が。
うん。
何週間か前にあって。
うん。
で、さっきは暑かったんで水碑が枯れてましたみたいな。
枯れていた。
そうしたら多分その普通の登山、車で行って登山で帰ると思うんですけど。
うん。
でももしかして枯れてんのかと思って。
138キロ歩いてきたのに。
うんうん。
最後枯れてるで終わるのかと。
夏だとそうかもしれない。
思って、なんかめっちゃ辛抱強く待ってたらなんか水碑の氷柱の奥の方にちょっとしたこう岩場みたいなのがあって。
うんうん。
そこがちょっと湿ってることに気づいて。
で、ずーっと見てたらゆっくりゆっくりとこう岩場の上の部分が濡れていって。
すげー。
あれあれあれって思ったら。
え、何道引きみたいな感じでそっからふつふつ出てくるんですか。
そしたらポタってこう一滴が落ちてきて。
結構数十秒間隔ぐらい。
そっから一滴一滴が落ちてきて。
それが多摩川の始まりの一滴。
へー。
なんか書いた後調べてもそういうもんらしくて。
ザーザー流れてるんじゃなくて。
そんなスローペースでしかしそれが大きなあの流れに繋がるって言うんですか。
冬とかだともうちょっとこう水があるらしいんですけど雪の。
面白い。あ、そっかそっか山の中から雪どげ水とかそういうのがシューってこう流れになってそこがある種多摩川の起点になっていると。
そうですね。
へー。
でポタポタって本当に。
なんか東京都水道局のホームページ僕もめちゃくちゃ最近愛読してるんですけど。
いろんなものを愛読してるな。
多摩川の始まりの一滴っていう表現が毎回されてて。
なんか詩的な表現かと思ったら本当に一滴から始まるって。
そういうことなのね。
へー文字通りの。
そう。
でまあようやくね旅を終えることができて。
その近くにもなんかね分水嶺っていうのがあって。
多摩川、荒川、藤川って書いた三角錐の石があって。
ここから東に。
なるほどね。
意味が押したらまあ荒川に行きますみたいな。
ちょっとの違いで生み出せますと。
なるほどね。
そう。
なるほどね。
ここのでも一滴からあの家の前に流れてる川に繋がるんだなと。
あー。
そうだそうだ。
もともとねお住まいのところから近いっていうのがモチベーションの始まりだったわけですね。
そうそうそう。
そう。
じゃあおめでとうございます。
完遂しましたね。
そうなんですよ。
長きに渡るこの冒険が。
そう。
本を書けるというか最後の一生。
あーそうかそうか。
これ待ちだった。
あーそれ待ち。
もともと関係なく始めたんですけど。
はいはいはい。
途中でじゃあこれ本にも書きましょうみたいな。
うんうんうん。
せっかくだからこれを完成させなくちゃと。
それ待ちだったんで。
あーなるほどね。
ただこれあれですよ。
着いたら帰らなきゃいけない。
当然家に帰らなきゃいけないんですけど。
うん。
これがまたまあハードでまあいろいろギリギリ最後帰れたんですけど。
うん。
なんか帰り道違うところからこう回るっていう話をしましたけど。
山梨側から帰ったところで。
そっちの道が全く整備されてなくて。
うん。
なんかもう大木とかが道を防いでたりとか。
うん。
もう全然川渡らないと向こう岸行けないとか。
ええー。
草とか全然もう生え散らかして。
多摩川源流を辿る冒険
唯一なんかそういうこう遭難しないようなテープがいっぱい置いてあって。
それを見ながら道とか道というかなんかそれを見ながらそれを辿っていくみたいな。
ちょっとサワー歩きみたいな。
結構ハードなトレイルだな。
ヤブコギみたいなそういう感じ。
はいはいはい。
で帰ったら結構広い川を渡んなきゃいけない部分があって。
うんうん。
でもう靴とか全部脱いでもってバシャバシャ渡って。
すごいね。
めっちゃ冷てえと思いながら渡り終えて足拭こうと思って靴下帰ってたら靴下片方なくて。
うん。
あれと思って向こう岸見たら忘れてたんですよ片方。
靴下を。
ヤバイヤバイ。
でもうめっちゃ疲れてるし全身ボロボロだしもういいかなと思ったんですけどなんかちょっとゴミ捨てていくみたいな感じで。
なるほどね。
嫌だから取りに帰るかと思って。
うん。
でもう一回川を渡ったんですよ。
うん。
そしたらなんか面白いくらい綺麗にこけて。
ヤバイ怖い怖い怖い怖い怖い。
バターンって川の石で足を滑らせて。
うわー。
バーンって右からこけて。
うん。
もう右半身がびちょびちょになって。
あー。
まだちょっとあざがここ。
ねあーほんとだ。
ここ今右側がもう真っ青になって。
怖えー。
いやー気をつけてくださいよ。
びちょびちょになって。
怖えー。
あーうわーと思ってなんとか靴下取ったと思ったらその岸を戻るときに全部ミノスを置いときゃいいのになんか焦ってたから荷物持ってきてきちゃったんですよ。
それによってこけた拍子で持ってきたもう片方の靴下を流されちゃって。
ねあー。
川に。
うわー。
川ありむにたたりめだなー。
靴下が流れていくのにボロボロになってたし。
おー。
帰ってきました。
まだあざが残ってることはあれ?だからその梅雨の時期で開けて?
3週間前ぐらい。
あー。
これねもうほんとひどかったなんか見た人に妻にドン引きされましたもん。
あー。
右の上腕がもう全部青と黄色と赤みたいになって。
怖えー。
なんかインスタグラムのアイコンみたいな。
その例えられるものでもないけど。
すごいなー。
まあともかく命に別情なくてよかった。
よかった。
よかった。
なるほどねー。
旅の終わりと新たな冒険
でもねすごいまさかこんなことに気軽に散歩のつもりで始めたのに。
確かに大冒険だ。
いやほんとになんかね準備しないとねー。
すごいことされましたねー。
すごい。
だけどそこにも先達がいたっていうのはなんか面白いですね。
そう。
いた。
32年前。
35年前。
35年前。
そうか。
僕が2歳の時にやってた人がいたなーって思うと。
あーそうかー。
そうかー。
面白かったです。
という話でした。
はい。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
おめでとうございます。
じゃあやがて出る本にもそれが書かれるということで。
そうですね。
期待ですね。
ちょうたびラジオ。
今日のお別れは玉川の源流で撮った男。
撮ってきたやつ。
ということで2つあって。
1つがですね。
その宿に1日目に向かう途中に猿20匹ぐらいとすれ違ったんですけど。
鹿も結構いまして。
鹿が。
そう。
鹿が3匹ぐらい前を横切っていった時に撮った音で。
多分これ鹿の鳴き声と、あとまた横を流れる玉川の音っていうのが最後に聞こえるというのを。
聞きたい。
持ってます。
まずはそれ。
はい。
どうぞ。
これですね。
キャンキャンっていうの。
これが川の。
この辺になるとめっちゃ流れが激しいんでもうゴーンみたいな。
確かにすごいですね。
うわーってなって。
多分このキャンキャンしかない気がするんですけど。
そんなね、確かにそうかもしれない。
っていうのは源流資格で。
でもう1個が本当のもう一番源流の部分の。
本当の水比はもうポタポタなんで音は聞こえなくて。
そこからその後にこっから川になりますよっていう区間も何かあって明示されてて。
こっから始めて水滴が川になる、変わりますっていう。
あーそっかそっかそっかなるほどね。
水滴があるところポツポツいってるところは川じゃないんだ。
まあ川の始まり。
始まりだけど、あーなるほどね。
でそこの。
本当のせせらげみたいな音なんですけど。
そこの音。
これでお別れします。
これじゃあ本当のたどり着いた果てのこの音を撮るための今まで2年間やってきた集大成が。
いいですね。
今までの背景をうわーっと聞いた後だと。
環境BGM。
なんかすごい思い、万感の思いで聞けますね。
でもやっぱりなんかこう少しずつやっぱり分ける旅だからこそ思えるこう。
これがね全部やったらそれはそれで偉大だけど。
あっという間な出来事になっちゃうかもしれないけど。
そうですね。
こうやって。
ちょっとずつ食べていくみたいな。
ちょっとずつやっていくっていうスタイルはいいですね。
すごいね。
そうですね。
35年前のその方も同じような感動を味わったのかって思うと。
そうなんですよ。
いいですね。
いやでもやっぱ書ける言葉はおめでとうございましたな。
ありがとうございます。
いやー次何やるんですか。
ナイル川。
ナイル川。
ナイル川。
わかんないけど。
アマゾン川。
わかんないけど。
そういう探検家になっちゃうけど。
いやでもすごいですね。
分けてやる旅ってなんかいいなって思いました。
分けて。
分けて歩く。
分けて歩く。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
はい最後に告知です。
何度もすみません。
駅から徒歩138億年。
今回の川歩きの話以外にもですね。
エッセイを10個とかコラムもいろいろ書いてますんで。
ぜひラジオで話してない話もいっぱいあります。
ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。
頼む。
読んでくれ。
よろしくお願いします。
30:56

コメント

スクロール