Common Sands – Forite
こんにちは、リスナーのみなさん。知財図鑑ポッドキャストにようこそ。ホストの地図です。
今日のゲストは、知財ハンターの新井さんです。
よろしくお願いします、地図さん。
今日のテーマは、Common Sands – Foriteです。これはどんな技術なのでしょうか?
Foriteは、電子機器廃棄物からガラス部品を取り出し、タイルに生まれ変わらせる研究プロジェクトです。
従来、ガラスは砂を主原料として作られます。
このプロジェクトでは、廃棄された冷蔵庫や電子レンジからリサイクルしたガラスを原料として使用しています。
なるほど。では、具体的にはどのようにしてタイルを作るのでしょうか?
このプロジェクトは、ノルウェーのデザイン事務所であるスノヘッダと、ベルギーのデザインスタジオプラスティックが共同で推進しています。
イタリアのタイルメーカーも製造に関わっているんですよ。
廃棄された電子機器からガラスを取り出し、それをタイルに加工することでリサイクルガラスを活用しています。
そのガラスって、普通のガラスと何か違いがあるんですか?
実は、素材となった電子機器廃棄物のガラス部品の色や質感をそのまま生かしているんです。
そのため、タイルには透明な部分と半透明な部分が含まれていて、人造大理石のようなユニークな質感になります。
なるほど、見た目もかなり個性的なんですね。
あと実は、世界的な砂不足の問題にも関係しているんですよね。
そうですね。砂はガラスや電子機器だけでなく、コンクリートやセメントといったインフラの減量にも使われるので、砂不足は深刻な問題です。
フォーライトは、この問題を解決しつつ、電子機器廃棄物の資源循環の実現を目標としています。
素晴らしいです。この技術はどんな応用が考えられますでしょうか?
そうですね。電子機器メーカーとリサイクルショップが協力して、循環プラットフォームを構築できると思います。
次に、作られたタイルを建築や内装に活用できます。
確かに、建築や内装で使われると、見た目もオシャレで環境にも優しいですね。
あとは、思い出の電子機器をアクセサリーやアート作品に変換するサービスを提供するアイデアもあります。
それは素敵なアイデアですね。
回収した家電ごみから製造したタイルを、ふるさと納税の返礼品として提供するのも良いかもしれません。
地域のPRや環境意識の向上につなげることができると思います。
新井さん、今日も詳しく教えていただき、ありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
それでは、今日はこれでお別れです。
また次回の知財図鑑ポッドキャストでお会いしましょう。
