【再】#815. 人名のスペリングに関する「4文字規則」
2026-10-13 12:43

【再】#815. 人名のスペリングに関する「4文字規則」

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サマリー

英語の人名で、発音は変えずに綴りを増やす「4文字規則」について考える。一般語のaddやeggに見られる「3文字規則」と対比し、Smythe、Kidd、Anne、Leggeなどの例を挙げる。日本語の斎藤・渡辺・高橋の異体字と同じく、名前の識別やアイデンティティに関わる綴りの違いとして説明する。綴りを盛って印象づけることや、普通名詞との同音語を区別することが理由として示される。

一般語の3文字規則と人名の4文字規則
おはようございます。英語の歴史の研究者、英語史ブログの管理者、 そして英語のなぜに答える初めての英語史の著者の堀田隆一です。
英語の語源が身につくラジオheldio。英語史をお茶の間におもっとに英語の歴史の面白さを伝え、 裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は8月24日木曜日です。いかがお過ごしでしょうか。
本日お届けする話題は人名のスペリングに関する四文字規則です。 どうぞよろしくお願いいたします。
今日の本題なんですけれども、人名のスペリングに関する四文字規則というタイトルをつけました。
これはですね、一昨日の放送なんですけれども、813回、 なぜaddとeggはこのスペリングなの?と題して、
addですね、そしてeggというスペリング、 この謎についてお話ししました。
まだお聞きでない方はですね、ぜひ盲点だと思いますので、これ聞いていただければと思うんですけれども、
結論を言ってしまいますと、三文字規則というのが英語のスペリングにはあると。 通常の単語。通常のというのもかなり緩い言い方なんですが、言語学的に言いますと内容語というふうに言うんですね。
コンテンツワード。実質的な意味がある単語のことですね。
品詞で言いますと、典型的には名詞、動詞、形容詞、副詞といった語彙的な意味を持つ単語群のことなんですけれども、
こういった単語はスペリングではですね、3文字以上なければいけないと。 2文字ではいけないっていうことで、
addは、 音として言えばaddなんで、adと綴っていれば十分なんですね。egもegと綴って十分なはずなんです。
実際madっていう単語はmadで終わってますし、 legという単語はlegというふうにegで終わってますよね。
しん字を重ねる必要は本当はないんです。 ですが、3文字に届かせるためにadd、eggというふうに
しん字を重ねるわけなんですよね。これを3文字規則と呼びました。 これに引っ掛けて今日はですね、人名、人の名前のスペリングに関する
4文字規則という話をですね、導入したいと思うんですね。 これ、3文字規則を文字った
ちょっとした言葉遊びということで捉えていただいて、 4文字の4というのはですね、あんまり必ずしも当てはまらないので、
それこそ緩く捉えていただきたいと思うんですけれども、 人名というのはですね、スペリング、綴るときに
盛るんですよ。 スペリング上で盛ることがあるというのが人名だったりするんですね。
日本語の異体字と名前のアイデンティティ
ちなみにですね、人名の話題、人名というのは名前ですよね。 ということで、名前プロジェクト
この宣伝も兼ねているんですけれども、実は最近この名前プロジェクトというものを私が立ち上げました。
このボイシーヘルディオではですね、799回こちらを聞いていただきたいんですが、 名前プロジェクト立ち上げ記念収録
with 小川俊さん、宿見広瀬さん、五所真美さんということで、このお3方と
組んで4人でですね、英語詞×名前というお題でいろいろとこれからやっていこうと。
そんな企画を立ち上げています。 2週間ほど前になりますかね。
8月8日のことだったと思うんですけれども、立ち上げてまだ間もない時期です。 イベントらしいイベントも何もまだやっていないということなんですが、このヘルディオでも
今度生放送であるとか、いろいろな形でこの名前プロジェクトという企画名を出しながら企画イベントを行っていく予定ですので、
皆さんもですね、注目していただければと思います。 今日もそれに絡めてですね、人名のスペリングの話をしたいと思います。
スペリングというからには英語の話なんですけれども、ここでまずですね、日本語について考えたいと思うんですよ。
日本語の書き言葉、漢字なんですけれども、 漢字には遺体字というものがありますよね。
旧字体のようなものも含むと思うんですけれども、例えば斎藤さんの斎、いろいろな書き方があります。
渡辺さんの渡、渡るという漢字、これもいろいろとあります。 高橋さんの高い、これもはしご高であるとか、異形がありますよね。
こうした遺体字というのは、それを読んで読み上げる側からするとですね、ちょっと厄介だなぁと思ったりすること、正直あったりするんですけれども、
その名前を帯びている当人にとっては、もちろんこれアイデンティティということですよね。 そっちの渡辺じゃないんだ、斎藤じゃないんだ、高橋じゃないんだ、みたいなことになるわけで、
とてもセンシティブな微妙な問題にはなりますよね。 ですので、正確に書く、読むということが必要になってくるわけです。
考えてみれば、名前というのは他の人と区別するためにつける、あるいはつけられているものなので、
まさにアイデンティフィケーション、これが最大の名前の機能と言っていいと思うんですね。
とりわけ、斎藤渡辺高橋のような名前を帯びているっていう人は5万といるわけですので、その中でもせめてですね、漢字使いによって区別する。
こういう発想が出るということは無理からぬことなんですね。 実際にはそれでも区別できないわけなんですけれども、多すぎてですね。
ただ、せめて範囲を縮小するというようなことが漢字使いによって可能となるわけですよね。
Smythe・Kidd・Anneに見る綴りの違い
英語でもですね、似たようなことが実はあるんです。 例えば、英語の性の中で、性っていうのはファミリーネーム、ラストネームのことですけれども、最も多い良いものの一つにスミスさんがいますよね。
我々が見慣れているスミスさんはほとんどですね、 smith というあのわかりやすい綴りかと思います。
ところがですね、中にはちょっと文字ってですね、 smythe みたいに
i を y に変えてみたりですね、さらにお尻に e をつけてあたかも二音節語であるかのような見栄えにする。
発音は一音節なんですよ。smythe、全く同じなんですけれども、このように書くスミスさんっていうのもいるんですよ。
それから kid さんというのもいますね。 kid っていうのは k-i-d というのがすぐに思いつくスペリングですが、
そうではなく k-i-d-d としたりですね、あえてですよ。 他には
Anne さんですね。女性の名前ですけれども、これはファーストネームではありますけれどもね、同じことが言えます。
この Anne という名前は a-n-n と綴ることもあれば a-n-n-e と綴ることもあります。
a-n-n-e の方は、赤毛のアンのアンとして知られているわけですし、
しかもですね、赤毛のアンの中でなぜこちらのスペリングが好ましいのかということも述べられていますよね。
発音としては一緒なんです、アンなんですけれどもね。 英語のスペリングを研究しているエドワードカーニーによりますと、
このアンのような現象を指して4文字規則というふうに言ってるんですね。 もちろん a-n-n で止める3文字のものもありますが、
あえてダミーの e をつけて4文字に持っていくというのが、いわば人名のトレンドなのだ、
人名ではあり得ることなのだ、ぐらいの意味での4文字規則という言い方ですけれどもね、 そんなに厳密に守られているということではなく、
先日の放送で挙げた3文字規則というのが割と厳密に守られているので、それに引っ掛ける形での、
ちょっと冗談めかした言い方で4文字規則という表現を与えているわけなんですけれども、
Leggeと人名の綴りを盛る理由
例としてはですね、他に挙げてみますと、例えばレッグという名前がありますね。 足のレッグなんですけれども、
通常の単語、足を意味する名詞としては leg なんですが、
人名としてのレッグはこのように綴ることはなく、ge というのをお尻に加えて、あたかも二音節語であるかのような見栄えに持っていくというのがあります。
これでレッゲと読ませるんではなくてレッグ。 通常の leg と同じ発音になるわけですね。
先日の3文字規則の回でも述べたように、 新字を重ねてみたり、あるいはダミーの e を加えたり、あるいはその両方ということもあるんですけれども、
こんな方略が人名にも使われるということなんです。 これはなぜなのか。少なくとも2つくらい考え方があるかなと思います。
1つ目、盛るということです。人名を大きく見せて印象づける。 2つ目は、
同音語。 leg の場合は足という普通の名詞と区別するということではないかと。
名前プロジェクトの展望
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
今回は名前プロジェクト×スペリングということでですね、お題を定めてみました。
名前っていうのは本当にひどいテーマですので、いろんな角度から議論することができますね。
そして英語だけでなく日本語も含めて、さらには他の言語も含めて議論することができます。
そしてこのチャンネルは基本的に英語史に注目するチャンネルですので、話題としてはですね、さらに時間という次元も加わって、
名前という人間の生活にとって根源的な概念と言えると思うんですね。これについて無効数か月皆さんと一緒に考えていければというふうに思っております。
ぜひお付き合いいただければと思います。
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それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように、ほったりうちがお届けしました。また明日。
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