#1962. borough の80通りのスペリング --- through に
2026-10-13 22:13

#1962. borough の80通りのスペリング --- through に

【今日のひとこと】

516通りの through には及ばないものの borough も頑張っている!

【ハッシュタグ】

#heldio #hel活 #through #borough #旅hel #名前学 #綴字

【参照URL】

http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/2026-10-06-1.html


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英語の語源が身につくラジオヘルディオ 英語史をお茶の間におもっとうに英語の歴史の面白さを伝え
裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。 本日は2026年10月13日火曜日
みなさんいかがお過ごしでしょうか 今日はですね
イギリスアイルランド滞在中に幾度も見かけました 地名に関する話題
その地名要素のスペリングに関する話題なんですね 音声配信のヘルディオでスペリングの話をするというのはですね
結構これ難しいことなんですねスペルアウトしなければいけないのでということ なんですが面白い話題なのでぜひ皆さんにお届けしたいということでですね
今日はやってみます 注目する単語あるいは地名要素はですね
バラ というものなんですね
つづりで言いますと b o r o u g h もう一度言いますね
b o r o u g h これでバラというふうに発音します
これがですねなんと80通り スペリングが歴史上あったというお話なんですね
この関連の話題で言いますと 私のこのヘルディオでも何度も取り上げてきました
ある意味持ちネタとなっているのがスルーですね 何々を通り抜けてというあの t h r o u g h
なんですけれども516通りのスルーの綴り字をですね 私は探り当てたということなんですね歴史的スペリングです
これにトーク数は及びませんがそれでもですね 私がざっと数えた限りバラとこの単語の仲間たちですね
基本的には一つの語源に遡る単語がですね 英語史上少なく数えて80通りあるということを
見つけましたもっと多分ですね探せば探すだけ出てくるんではないかと思いますが とりあえずですねこの状況をお知らせしておきたいと思います
03:07
ということで本日はバラの80通りのスペリング スルーに負けるなと題してお届けいたします
どうぞよろしくお願い致します イギリスの地名にはバラ
b-o-r-o-u-g-h これがつく街が本当にたくさんあるんですよね
例えばスカーバラー ピーターバラー
ロンドンの観光地としても知られる市場がありますねバラマーケットというのが 天文津川の南側にありますね
ここでは冒頭から申し上げているスペリング b-o-r-o-u-g-h が使われているということなんですね
ボロウのような発音と見せかけてイギリス英語ではバラという風に発音します そして地名でもですねこれバラ
と発音することになっていますね この単語語源をたどっていきますとゲルマンス語の強変化女性名詞
ブルグスという形にたどり着きます これは比較言語学上理論上再建された形です
理論的に再建された形で実際にこの形で出てきているわけではないということなんですね つまり文献上残っているわけではないんですが理論上ブルグスだったはずだ
という ことなんですけれどもこれはですね
避難するこれあの避ける方の避難するですね避けて避ける 避難するを意味する動詞ベルガンと語根を共有をしているとされているんですね
つまりもともとは避難場所逃げ込む場所というイメージなんですね そこから防衛のための砦城という意味になりその周辺に広がる城塞都市
ですね城を中心とした町市場という風に意味が発展していったので 中世の地名にはですねこの点の
町が多かったわけでなんとかバラという名前のものが多いということなんですね ゲルマン諸号には広く同根語が見つかっておりまして
小英語での形はですねブルグとかブルフという形でよく出てきています
これが今日取り上げるバラの直接の 祖先ということになります小英語ではブルグあるいはブルフという形ですね
06:10
そこから発音等が変形してですね今ではバラと二音節 あるいはですね地名要素の一部として使われる時にはもうブラブラブラという風に
一音節に縮まることが多いと思いますね スカーブラピータブラ
のように b o r o u g h と結構長く続くわけなんですが発音自体はですね
ブラブラという風に一音節で短くなるということですね 地名の後半要素ということなのでこれよくあるタイプの短縮ですね
さあゲルマン諸号に広く見られるということなんですがそこまで手広く 話を広げなくてもですね英語詞の内部だけでもですね十分多様で複雑なのでここから
ですね本当に英語の内部だけに限りますけれども この後にはですねイケイとかイツズリジですねが非常に多いんですよ
であの この地名においてはですね
いけいつずりっていうのが割と発達しやすいのかなということを なんですけれどもねこれにやっぱり理由があると思うんですよね
ね方言形が発達しやすいということです 各地にこうした地名要素が広がっていくとですね
それぞれの方言発音の癖に合わせて変形したり変質したりしますよね なので寄せ集めてみると結構なバリエーションがあったということは割とあるんですね
他にはですね こういう名詞の常として特には地名はですね地元の人たちが日常的に口にするわけですよ
頻度が高いわけですよね 日常会話の中でですねそうすると省略形がどんどん生まれてくるということで
高頻度日常語ほど少しでも短くなろうとする傾向というのが言語には一般的にある ということなのででこの短くなる短縮の方法というのも一通りではないということ
なんですよね とりわけ標準の発達していない中英語の時代にはですね
発音も百花繚乱だったでしょうしその発音を反映してですね綴り字も百花繚乱の状態になったということなんですね
だいたい中英語のこの多様性を主に数え上げていくと異形が80種類は見つかるということなんですね
さあ初期近代に入りますといったんですねまあいろいろな 綴りがあったんですが収束の方向性を示します
09:04
そしてですねある特定の綴りが優勢になったんですね これはですね今あまり残っていないと思うんですが
b u r r o u g h という形です
b u r r o u g h という今ではあまり見かけない綴りが一度初期近代に優勢になったようなんですよね
ただそれも一家制のものでその後ですねやっぱり変形して 別のものが
一般的あるいは標準的な綴り字になっていきます イングランドとアイルランドではですねその後
今に通ずる b o r o u g h ですね
今日の本題話題となっている単語のあのスペリングのことですがこれがイングランドと アイルランドでは標準化していくんです
なのでスカーバラーとかピーターバラーというのはイングランドの街でまさにこの綴り 字が今定着しているということなんですね
ところが北のスコットランドではまた別の綴り字が定着することになりました これは何かというと b ur g h です
まさに スコットランドの首都エディンバラーがこの綴り字を持っているんですね
b u r g h のように一音節であるかのような綴りなんですがご存知の通りエディンバラー というふうにバラーと日本説で読むわけですよ
つまり発音は日本説に据え置かれたのに綴り字上はあたかも一音節っぽいという別々に 発音と綴り字が別々に発達したりあるいは標準化したりという
典型例なわけですよね それがどういう方向に転んだかはスコットランドとイングランドでもまた異なっているということで
ややこしさに拍車がかかっているわけですよ さらにですねスコットランドでは今言ったエディンバラーのバラですね
b u r g h これが標準化したといえ別経路でですね
これはどこ経由かというとコーノルド語系経路です 北のスコットランドではコーノルド語との接触その影響というのが垣間見られますが
コーノルド語もゲルマン語なのでやはりこの単語を持っているんですね そしてコーノルド語的な発達を遂げてそれがまあ英語に入ってきたときにさらに変質して
別の綴り地でですねスコットランド法ではやはりそれもまだ 生き残っているということなんです何かと言いますと
br o c h とか br o g h
12:00
とか br o u g h のように一音節であるかのような通り地ですね
これはですねスコットランドを特有の南郊外摩擦音 での
ドイツ語でいうところの ch で書かれることですよねあれ映画ですね スコットランドでは残っていますので例えばブロッ
とかブラというような発音でやはり現役でスコットランドでは使われているんですよ ということで
コーノルド語系列のものもスコットランドで実際に使われているということなんですね 私ですねスコットランドに滞在していたときに北東部の街で
フレイザーバラーという街がありますね これはフレイザー
の後にバラーがついていますエディンバラーのバラーと同じスペリングです brg h そして発音はフレイザーバラーなんですが
地元ではこの街のことを 地方都市なんですけどもね地元あるいは周辺の人々はその街のこと
ザブロッと呼んでるんですよ ザの後に br o ch まさに街というその地域を代表する街ぐらいの意味でしょう
ね ブロッというコーノルド語系列のものが愛称として使われているということなんですよ
ややこしいというか面白いというかそんな状況になっています さてここだけでもですねここまでだけでも十分に複雑なんですけれども
さらにいろんなあのややこしさがですね重なってくるんですよ 語英語のブルグあるいはブルフに話を戻しましょう
この後はですね声語ではシーン間の女性名詞に属しておりましてね 単数の
予格の形はですね アイミューテーションと呼ばれるウムラウトですね
ウムラウトの影響によってですね ブルグとかブルフという形から少々変形してビュリー
ビュリーのようになるんですね スペリングでは典型的には b y r i g
というふうに綴られてビュリーとなったんです 単数予格の形というのは全知事の後ろに典型的に現れる
各の形なんですねそして地名ですから in 何々とか at 何々みたいに今でも使うようにですね全知事の後に現れる
ことが非常に多いわけですねそうすると地名もですね 一つの名詞ですから全知事の後に来ると予格の形に
単数予格の形に変わりますね なのでこの小英語ブルグブルフは実際上は全知事の後に現れてビュリー
ビュリーという形で出てくるケースが非常に多いということになります 文献上というか特に話し言葉では非常に多かった
15:08
だろうと想定することはできますよね そうしますとこのビュリーという湯の音ですね
典型的に高英語では y で書かれるわけなんですがこれがまたクセものでですね この y で書かれる母音というのは中英語になると典型的な方言の指標
となりましてね 北部東部では
このいい の音に
展開するんですね そして西部南西部ではいうの音に展開する
そして南東部ではこれが a の音に展開する つまりそれぞれの方言ですね
母音があの生って現れるということになってつまり同じこの 何々町何々の城西都市という要素を使っていてもですね
イングランドの北部と西部と東部ではですね 微妙に発音が異なることになります
そしてそれぞれの地元ではその生った発音で当然定着するということでですね 分布としてみますと地図上でまあおおよそ綺麗にですね
先ほどの北だったらこの発音このつづり地 西だったら東だったらという
ものがですね分布として現れてくるんでその分 池も増えるという母音の鉛によって
この池の存在がですねまたこう増えてくる と
いうことになるんですね 話をさらにも何度目かですがややこしくするのがですね
この後から派生したと考えられているまた別の単語がですね いくつかあるんですよ
それがバローという単語ですね bu r r o w これうさぎの穴や隠れ場を意味するということで隠れ場避難所
っていうことなので語源的にも結びつきますよね まあおそらく関連する語源で異形化したものだろうとされるわけですよね
これが別号なんですが存在すると さらに同婚のフランス語からの釈用語
ですねフランス語ではありますがゲルマン系の単語を 借り入れたフランス語から英語がまた借りた
この市場の街を意味する bo u r g h という単語も後に入ってきたんですね英語に もう厄介ですよね
ややこしくてしょうがないということで似たような形の単語大元をたどると一つの 五魂にたどり着くわけなんですがそれがいくつも並存しているっていうことです
18:01
それは ホニャララ語から入ってきたという点で最初から異形だったものもあれば
あるいは地域によって方言発音 鉛で主に母音部分が変形したゆえにですね
異形を書き集めると結構な数になってくると この慣れの果て数えてみたところ80種類私は確認できたということなんですね
でこのややこしさを一度ですね知ってしまうと あの今まで混乱していなかったものが混乱するっていうことがありますね
例えばエディンバラーって私はあの書き慣れていたんですね 円も
あるある街ですね大好きな街ですので書き間違えたことは多分なかったんですが この今回のですねバラをいろいろ調べるうちでですね
いろんなバラがあるそれを書いたりタイプしたりしてるうちにですね 何だかわかんなくなってきたんですよ
エディンバラーちょっと書きづらくなってきたんですね ピーターバラーもそうですね
英語史上ピーターバラークロニクルという有名なテキストがありますけれども これも書き慣れていたわけなんですが
今回のこの厄介な状況をですね 経験してしまってからちょっと自信がなくなってきたんですよね
知らぬが仏ということもあるなぁということなんですが今日は皆さんを巻き込む形でですね このバラの話をしてみました
今のところですね全部で80通りのつづり地を見つけています これはOEDとかMEDの異形態を拾ったぐらいのものですので
かなりまだまだ浅い調査にすぎません 間違いなくそれ以外のですね80通り集めたもの以外のつづり地も探せばどんどん出てくるんではないかと
これも確信しておりますね
スルーの516通りというのも異常でしたが 今回バラの場合はですね
背後に地名があるんですよね 単なるスルーのような全地誌・副誌ではなくてですね
地名を調べれば調べるだけいろんなものが出てきそうだなという点で面白いのと
その分布地図上でどこの街のことかなと調べながら スペリングを突き合わせるっていう楽しみもありそうなので
スルーよりはですね あの無機質なスルーのスペリング調査よりはもう少し面白くなるんではないかと
ただ516通りはいかないだろうなという見立てですね
はいこのお話ですね どこまで今後シリーズとして続けられるかわからないんですけれども
注目していきたいと思っております エンディングです今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました
21:02
今日はですね久しぶりに私も見つけた面白い話題と言いますかね イギリス滞在中にいろいろと疑問に思っていたことでもありまして
今回まとめてみました 面白い話題に本当になっていきそうですね
皆さんもスルーだけでなくこのバラにもご注目いただければと思います 絶賛発売中の新刊書なぜ3単元目撃マップ企画についてお知らせです
全国のリアル書店で本書を見つけましたら 町と書店の名前を添えてなぜ3単元が置いてありましたよとお知らせください
私がグーグルマップにピンを立てていきます 日本地図をなぜ3単元で埋め尽くす
英語紙をお茶の間に広めていくというのが企画の趣旨です また独立された方はアマゾンレビューなど各種のプラットフォームにて本書のご感想も
お寄せいただけますと幸いです それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように
英語子研究者のほったり打ちがお届けしました また明日
22:13

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