【再】#688. なぜ不定詞には to 不定詞 と原形不定詞の2種類があるの?
2026-06-08 19:52

【再】#688. なぜ不定詞には to 不定詞 と原形不定詞の2種類があるの?

#heldio #英語史 #英語教育 #英語学習 #hel活 #英語史をお茶の間に
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おはようございます。英語の歴史の研究者、英語史ブログの管理者、そして英語のなぜに答える初めての英語史の著者の堀田隆一です。
英語の語源が身につくラジオheldio、英語史をお茶の間におもとに、英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は4月19日水曜日です。いかがお過ごしでしょうか。 本日お届けする話題は、
わりとよく聞かれる質問なんですけれども、素朴な疑問ですね。 なぜ不定詞にはto不定詞と原形不定詞の2種類があるの、です。
どうぞよろしくお願いいたします。本題に入る前に、KELF活動について2点ほどお知らせがあります。
KELFというのはK-H-E-L-Fと綴りまして、K-O英語史フォーラムという、私の慶応義塾大学文学部英語文学専攻の学部ゼミ、そして大学院のゼミを
合わせたような、そしてプラスアルファ卒業生であるとか、という拡大版ゼミみたいな組織があるんですけれども、そこで日々英語史活動、
ヘルカツを行っています。新年度開始に合わせて英語史新聞第5号を出したり、こちらはすでにこのヘルディオでもお知らせしているとおりなんですけれども、
それからこの間の木曜日に始まったんですけれども、英語史コンテンツ50という企画ですね。毎日、休日を除く毎日、メンバーがですね、
KELFのメンバーが一つずつですね、毎日何か英語史ネタをホームページ上にアップロードしていくという企画ですね。
これが始まってまだ1週間足らずということなんですけれども、少しずつストックが溜まってきました。こちらのチャプターにそのホームページへのリンクを貼っておきますので、
ぜひこの英語史コンテンツ50という企画ですね。これ3年目の企画なんです。毎年度4月、5月ぐらいにやっているんですけれども、
今年度もスタートしております。ホームページに飛んでいただければ早いんですけれども、ここでも口頭でサラッとですけれども、まずトップバッターはですね、最初の数名は大学院生で、
いわばしっかりしたコンテンツになっていますので、大変読み応えがあります。トップバッターは、平家物語と英語史という想像できないアングルからまず迫ってくれましたね。
それから2番手はスワンにまつわるアレソレ、白鳥を意味するスワンですね。3番目が彼に彼を、という認証代名詞の書くに関する話題です。
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そして4番目は時代区分を考えるということでですね、こんな感じで異なるメンバー、個人が思い思いにですね、コンテンツを書いて提出している、アップロードしているっていうことなんで、本当に多角的に英語史を学ぶことができます。
英語史の幅広さというのを堪能することができると思います。毎日アップしていきますし、このヘルディオでも取り上げられる話題があればですね、連動する形で話題を引っ張ってこようと思っているんですけれども、ぜひリスナーの皆さんこちらの英語史コンテンツ50の方も無効2ヶ月間ですけれども、ぜひ注目していただければと思います。
そして2点目、ケルフ活動と言いましても、私の活動なんですが、ケルフ協賛ということで、ケルフに宣伝であるとか広報であるとかお手伝いいただきながら実施するものとして、このヘルディオの生放送1000本ノックを再びお届けすることになりました。
明日ですね、4月20日木曜日の午前11時10分から60分程度ということでお昼にかけて、大学生から募った英語に関する素朴な疑問に即興でその場で答えていくというシリーズ企画になっているんですけれども、こちら生放送の予約を入れました。
回答者は私1人ということで、今回はやらせていただきますけれども、とにかくたくさんの難問、疑問、尋問が集まってきているようで、今からですね、ドキドキワクワクということなんですけれども、もしご都合がつくようでしたら、明日の朝11時10分くらいにですね、このチャンネルにおいでいただけますと、そのまま生放送を聞くことができます。
その時間は難しいという多くの方がそうかと思いますが、生放送はしっかりとですね、録音しておきまして、後日アーカイブという形で、このヘルディオの通常放送としてお届けする予定でもありますので、そちらで聞いていただければと思います。
ということで、両方ともゲルフ絡みの企画なんですけれども、英語コンテンツ50、そして明日の生放送1000本ノック、こちらお楽しみいただければと思います。
今日の本題なんですけれども、こちらも英語に関する素朴な疑問ということで、しばしば寄せられる疑問なんですね。
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なぜ不定詞にはto不定詞と言われるものと原型不定詞と言われるものの2種類があるの?というこんな疑問ですね。
現代英語のこの2種類の不定詞についてまず確認しておきますと、to不定詞というのは文字通りtoたす動詞の原型という形で、このtoという前置詞のtoですよね。
あれが出てくるというものです。
このto不定詞にはいろいろな使い方があるという風に英文法で習った方が多いと思いますが、例えば、Iwant to drinkという時のto drink、名詞用法って言いますね。
飲むことを欲するっていうのが本来の意味です。
それから、I went to a pub to drink。
私は飲むためにパブに行ったということで、これは副詞用法であるとか目的の用法って言いますね。
何々のためにっていう場合ですね。
それから、I have something to drink。
飲むものを何か持っているということで、飲むためのもの、飲むべきものという風に前のsomethingにかかっていくっていう形容詞用法などと言われたりします。
いろいろな用法ありますよね。
これがいわゆるtoというはっきりしたマーカー付きの不定詞ということでよくお目にかかります。
一方、toがつかないで、ただの裸の動詞の形。
これが原形不定詞と呼ばれるものなんですが、使われることがあるんですね。
典型的には助動詞の後に来る動詞っていうのは、いわば裸の形です。
これを原形不定詞と言うんですね。
つまり、I can drink。
canという助動詞の後では、drink、飲むという動詞を使いたいときは、そのままの形、いわば原形不定詞を置くんだということになっています。
それからですね、刺激動詞っていうのもありますね。
I made him drink.
彼に飲ませたといったような、make、人、動詞。
この場合、動詞は原形になる、いわゆる原形不定詞になるわけですね。
近く動詞もそうです。
I saw her drink.
私は彼女が飲むのを見たということで、こういった場合にも原形不定詞が出ます。
どちらかというと、to不定詞の方がいろんな用法があってですね、頻度も多い、よく見かけるということです。
それに対して、原形不定詞というのは、現れる環境が割と統合的に限られていて、助動詞の後ろであるとか、刺激動詞、近く動詞という限られた環境でのみ現れるという、そんな特徴、お互いの分布っていうのがありますよね。
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さあ、なんでこのような2つの種類の不定詞っていうのがあって、形も違うわけです。
toがあったりなかったり、しかも使われる分布、統合的な使われ方というのが違う。
それぞれ守備範囲がある。
だけれども、全体としては不定詞と呼ばれているわけなんですよね。
これどういうことか、歴史的に探ってみたいと思います。
まずですね、どちらがより古いかという点から考えますと、実は原形不定詞の方が古いというふうに考えられます。
こちらはインドヨーロッパ語俗の多くの言語、引用諸言語に広く見られるという意味で、おそらく非常に古い起源を持つものと考えられます。
そもそも不定詞って何かというと、動詞を少しいじってですね、語尾を付加することによって動詞を名詞にするっていうのが本来の働きなんです。
例えば、古英語で言いますと、動詞の語幹にanとかyanという語尾をつけて不定詞を作ったんです。
例えば、drinkであればdrinkanというふうにanという語尾をつけて不定詞を作ったんですね。
他には、例えばloveに相当する語ですね、動詞ですけれども、これはluvianというふうにyanという語尾をつけることによって不定詞を作ったんです。
それぞれ飲むこと、愛することのように動詞を名詞にする、そういう働きを持っていたんですね。
現在では語幹の形、つまり丸裸の形ですね、辞書で言うと見出し語の形です。
見出しの形がそのまま不定詞になっているので、原型不定詞みたいな言い方をするんですが、
本当は小英語ではちゃんと語幹の形、裸の形にプラスアルファ語尾をつけて不定詞を作ったんです、anとかyan。
ただ歴史の過程で小英語から中英語にかけてこの語尾のan、yanというものが徐々にですけれども失われていて、結局裸の形に合流してしまったということなんです。
なので原型不定詞という言い方になっているんですね。
結果として原型と同じ形になってしまった不定詞です。もともとは違かったというところがポイントです。
ヨーロッパの他の言語を勉強されている方は、例えばドイツ語などではenですね、enという形がついて不定詞、不定形が出来上がっているので、ちょうど小英語の状態と似てるんですね。
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英語の場合には小英語より後の時代にこのanとかyanという不定詞につく語尾が結局すり減ってなくなってしまったので、今では裸の形、原型の形、だから原型不定詞なんて呼び方がなされているんだということなんですね。
さあこの原型不定詞の意味は先ほども述べたように基本的に名詞にするっていうことです、動詞を。
なのですることということですね。
当時から助動詞の後に使われたり、子役動詞や知覚動詞とともに現れたという意味では使い方は今と変わってないんです。
この原型不定詞はしたがって、統合的使い方としては今の今までしっかり引き継がれているということです。
ただ形、形態的に語尾がan、yanというものが摩耗してしまって今なくなっているというそういう違いが小英語と現代語にはありますけれども、統合的使い方っていうのはそんなに大きく変わらずに引き継がれているんですね。
さて次にto不定詞です。
to不定詞というのはtoです。
これまさに前置のあのtoなんですね。
何々にというあれです。
あの後に動詞を置きたい場合、toって前置ですから次にいきなり動詞を置けないんですね。
名詞なら置けます。
なので動詞を名詞化することによってtoの目的語って言いますかね。
toの後に置くことができるようになります。
先ほどの原型不定詞です。
これを置くんですけれども、当時は一旦名詞になったら動詞ですけれども元は不定詞になると名詞っぽくなるわけですよ。
そうするとtoの後に来る格は四格というある特定の格語尾を伴って不定詞であれといえどもですね。
特定の語尾を伴ってtoの後に来なければならないっていうのがありました。
例えばto drinkみたいに言いたいときはとドリンケンネのように言ったんですね。
本来の不定詞はドリンカンanをつけたんですけれどもtoという前置の後に来る場合は少し語尾が変化してとドリンケンネのようにちょっとだけ変わったんです。
ただですねちょっとだけ変わったエンネという語尾も結局先ほどと同じく中英語記以降に摩耗してすり減ってなくなっていくんでto drinkという形になってしまうわけです。
本来のこのto不定詞の意味はtoこれ前置何々にですからその意味がしっかり生きていてつまり飲むことに飲むためにということになるわけですよ。
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いわば副詞的用法というものですね。
これが本来だったんですが中英語記以降にですねこの2種類の不定詞ですね。
いわゆる原型不定詞と今呼んでいるものとto不定詞と呼んでいるものこれがですねお互いに用法を乗り入れし合うことになるんですね。
本来to不定詞は何々にという目的の用法ですね。
副詞的用法しかなかったものがすることという名詞用法にも乗り入れてきたということです。
中英語記以降にこの2つの種類の不定詞が機能上競合することになったんですが近代英語記ぐらいになって現代の状況に落ち着いたということです。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
ざっと2つの種類の不定詞の歴史を追いかけてきたんですけれどもなかなかですね複雑なんですね。
特に中英語記以降はですね2種類が競合することになりました。
先にあったのは原型不定詞で歴史的にはですね。
そして後にtoたす不定詞という形のものが現れてきたんですけれども。
どうも中英語記以降はこの後発のto不定詞の方が勢力を伸ばしてきて先にあった原型不定詞に追いつくそして追い越していくというようなどうもそんな流れなんですね。
その中でそれぞれの機能今の文法用語でいうところの不定詞の名詞用法とか副詞用法とかああいうものですね。
あれが徐々に守備範囲がですね整理されていって近代英語くらいには現代につながるもののモデルみたいなものが出来上がったということなんですね。
ただ現代でもこの2種類の不定詞の競合と言いますか揺れというのは見られるんですね。
例えばI helped him to drinkというのかI helped him drinkというのかつまりI helped himの後にto不定詞が来るのか原型不定詞が来るのかという揺れが見られます。
これについてはいろいろと研究がありましてヘルディオでも150回でこれについて話しています。
ヘルプの後に来るのは原型不定詞かto不定詞かということです。
つまりですね小英語以来の両不定詞系の競合とか揺れみたいなものが現在も見られるということなんです。
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つまりヘルプの統合問題っていうのはto不定詞対原型不定詞の競合の再来あるいは現代版というふうに言ってもいいかもしれません。
150回の放送ですね。
こちらリンク貼っておきますのでぜひ聞いていただければと思います。
それから不定詞に関する話題としてはもう一つ645回でも取り上げています。
こちらではですねto以外の不定詞マーカーということでtoだけでなくfor toとかですねforが出てくるバージョンなんていうのもあったりしてですね。
いろいろバリエーションあったんですよっていう話をしています。
そちら645回ですけれども関心がある方はぜひ聞いていただければと思います。
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コメント欄相変わらず皆さんに盛り上げていただいております。
私もコメントに参入する形でですねリスナーの皆さんとの交流を楽しんでいます。
この4月に新しくこのチャンネルを聞き始めた方も少なくないと思いますのでぜひですねコメント欄に参入していただければと思います。
ただ聞いているだけよりもですねこう参加すると何倍も面白くそして毎日楽しみになってくると思いますのでぜひよろしくお願いいたします。
初コメントお待ちしております。
それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますようにほったりうちがお届けしました。また明日。
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