2025-05-22 10:01

heldio #306. 市川誠先生との対談 長万部はイングランドか!?

#英語史 #英語教育 #英語学習 #地名学
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サマリー

市川誠先生との対談では、英語史とケルト語に関する地名が探求され、特にイングランドの地名のケルト語起源が紹介されます。また、北海道のアイヌ語の地名との平行性についても考察され、地名の歴史的背景が焦点となります。

英語史と地名の関係
おはようございます。本日のボイシーは、普段と異なりまして、ゲストスピーカーを迎えしての対談、おしゃべりということになります。
そのゲストスピーカーは、東京理科大学おしゃまんべキャンパスにご所属の準教授、市川誠先生になります。市川先生、おはようございます。
はい、本日はよろしくお願いいたします。市川先生は英語史がご専門ということで、私と同分野、同業ということになるんですけれども、お会いしたのはいつ頃でしたかね、最初にお会いしたのは。
それは覚えてますね。あのぐらいからですかね。15年、6年、7年となりますかね。お世話になっておりますが、英語史といっても広い分野なんですけれども、とりわけ市川先生のご関心っていうのはどのあたりにあるんでしょうか。
私も後期、小英語であるとか初期中英語っていう、だいたい関心の時代が似ているということで、近いところに研究の中心なんかもあったりするので、まさにお世話になっているということなんですけれども。
今日は英語史の導入企画的に、この4月に英語史を学び始めの学生、あるいは学生でなくても多いと思いますので、英語史の面白さっていうことが意外と身近なところにあるんだということをお話を伺いたいと思っております。
そして市川先生、場所、地名ということにご関心があるようで、そうしますと英語史でいうと地名の問題というとイングランド、イギリスにおけるケルト語の地名がよくあるという、これ英語史でよく出る話題なんですけどね。
具体的にご紹介いただきたいと思うんですけれども、例えばどんなものがありますかね。
そうするとかなり名立たる、ロンドンから始まってヨークですからね。
これイギリスの代表的な地名が、実は英語ではなくてケルト語だっていうことになりますよね。
他に、例えば町の名前以外なんかでもあるんでしょうか。
そうですね。
そうすると町、都市名だけではなくて、河川名というんですかね。川の名前も英語ではなくてケルト語なんだということですかね。
ちなみに確認したいんですけども、ケルト語と英語との関係といいますか、どっちが最初だったかというような、そのあたりの歴史はどういう順番でしたかね。
マスクに住んでいました。
その征服してきたゲルマン人が喋っていた言葉が、いわゆる英語だったということですよね。
そうすると、もともとケルト人が住んでいて、当然ケルト語の地名なり河川名、名前がついているところに、後から英語を喋る人がやってきたということですが、彼らもやっぱりもともとあるケルトの地名を使い続けたっていうことになりますよね。
じゃあ置き換えずに、古いもの、すでにあるものを使い続けたっていう形になるわけですね。
で、北海道の話題なんですが、北海道に住まれていますか、現代の職場であります大学ですね。
どれくらいになりますかね、市川先生。
丸5年ですか。そうするとだいぶ生活にも慣れたかと思いますし、土地のことって言いますかね、いろいろ分かってきたかと思うんですが、
ここに平行性と言いますかね、先ほどのケルトの地名との平行性があるっていうことをちょっと伺ったんですが、これはどういうことでしょうか。
と言いましたのは、同じ語を並べるのはどうかと言いました。
例えば言って、地名が多く残っているんですね。
そうなんですか。漢字だけからすると全く想像できないんですけどね。
アイヌ語なんですね。
ほう、なるほど。
なるほど、結構ありますね。というか、北海道そういうのがやっぱり多いですよね、圧倒的に。
そうすると、北海道の歴史と言いますかね、もともとアイヌ人、アイヌの方がいらっしゃったと、住んでいたと。
そこに江戸時代以降ですか、主に明治以降にどんどん和人と言いますか、日本人が入り込んでいったっていう大きな流れかと思うんですよね。
そうすると確かに先ほどの平行性みたいなものって感じられますね。
いわゆる征服なり攻めていく方と言いますかね、移住していく側がもともとその土地にあった古い層の言語での地名ですかね、これを採用すると。
そのまま続けて使い続けるっていうことかと思うんですけどね。
ただ本当にそういうのばっかりなんですかね。
何か新しくつけたりとか、そういう例っていうのもあるにはあるんでしょうかね。
そうすると、例えばね、新なんとかってつけたりして、故郷の名前を換してそこに新をつけるっていうような発想って、確かに馴染みやすい気はするんですが、
それに相当するものは英語でもありますかね。
なるほど。
そうするとアメリカの話が多いんでしょうかね。
例えばアメリカでもその古いものっていうんですかね。
いわゆる先住民の地名を残しているって言いますかね。
新を続けて使っているものもあれば、そのニューヨークみたいなニューを換して故郷の名前を埋め込むっていう、そういうのもあるっていうことですかね。
そうですね。その意味でアメリカ名を追加したね。
なるほど。
古いものを残すというものと、新とかニューみたいな形で新しく作るっていうのが同居してるっていうのがなんか面白いですね、地名っていうのは。
この辺りは、じゃあ英語はどっちなんでしょうかね。両方あるっていうことになるんですかね。
新しいものは共存するか、興味深いっていうと個人的には思うんですよ。
なるほど。地名という身近な話題でもこれだけ英語史っていうことを楽しめるんだっていうことかと思いました。
北海道のアイヌ語地名
非常に貴重なお話をいただいたと思います。
市川先生、本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
またよろしくお願いいたします。失礼します。
10:01

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