2026-03-10 14:40

#1745. 広義と狭義の「表語文字」

【今日のひとこと】

文字の分類法の1つを紹介し,用語を整理します✒

【ハッシュタグ】

#heldio #hel活 #文字論 #表語文字 #表意文字 #表音文字 #音節文字 #音素文字 #アルファベット

【参照URL】

https://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/2026-03-07-1.html


▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.

- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491

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10. 「#406. 常識は非常識,非常識は常識 --- 私の海外体験の最大の成果」 https://voicy.jp/channel/1950/8q0i86tmgp

▼プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) も毎週火木土の午後6時に配信しています

- https://voicy.jp/channel/1950/premium

▼heldio 2025年第4四半期のベスト回を決めるリスナー投票の結果が出ました

- hellog 「#6109. リスナー投票による heldio 2025年第4四半期のランキング」 http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/2026-01-17-1.html

▼hel活のハブ The HEL Hub のホームページが2025年10月18日よりオープンしています

- https://user.keio.ac.jp/~rhotta/helhub/
- heldio, helwa はもちろん hellog や YouTube 「いのほた言語学チャンネル」などの様々な媒体での英語史コンテンツの新着が日々集まってくるページです.毎日複数回更新されています.

▼拙著『英語の「なぜ?」に答えるはじめての英語史』の第10刷が出ています(12月19日)

📙堀田 隆一 『英語の「なぜ?」に答えるはじめての英語史』 研究社,2016年.

- コンパニオン・サイトはこちら:https://www.kenkyusha.co.jp/modules/history_of_english/
- Amazon での予約注文はこちら:https://amzn.to/3EOWDWD

▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」の第14号が公開されています

- 第14号(2025年11月28日):https://note.com/helwa/n/n128c1a0253e2?magazine_key=m82eb39986f24

▼2025年6月18日に新刊書が出ました

📙唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.

- Amazon 新着ランキングの英語部門で第1位を記録
- 発売3ヶ月で早くも3刷が決定
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- 本書を紹介するランディングページはこちら:http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/lp/hee.html
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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜの著者の堀田隆一です。
英語の語源が身につくラジオheldio。英語史をお茶の間におもっとうに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は3月10日火曜日。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
さて、私は今年年初に、2026年は文字論であるとかスペリングの話題に注目していきたいと述べました。
そこで本日は改めて文字とは何か、世界にはどのような文字があるのか、このあたり考えていきたいと思うんですね。文字論の話題です。
ということで本日の話題は、講義と競技の標語文字です。どうぞよろしくお願いいたします。
今日の話題は文字論の話なんですね。文字の分類という大きなテーマなんですけれども、これまでもですね、標語文字とか標音文字、今年に入ってからの配信会、特に1月の割と最初の方ですかね、に集中的にお話ししましたが、
最近手に取った本がありまして、文字論の本なんですね。バリー・B・パウエルという研究者の文字論の本なんですけれども、この人が提案している文字の分類、The Categories ofWriting、これがですね、本の扉を開いたところにですね、大きくドカンと図が載っているんですね。
これ今まで私も文字の分類については色々調査したりですね、考えたりしてきたんですが、ちょっと目新しい分類だなと思いましたので、これがですね、他の分類と比べてどれだけ優れているかであるとか、特徴をつかんでいるかみたいなことはですね、ぜひお考えいただければと思うんですが、一つの文字の分類の提案ということで興味深く思いましたので、
こちらをご紹介したいと思うんですね。
口でですね、ここで説明するわけなんですが、図があってですね、こちらを見ていただきながらの方が良いと思いますので、貼り付けた画像、あるいは数日前に同じ趣旨で、英語誌ブログの方で記事も書きましたので、そちらと合わせて、
今回のお話ですね、お聞きになると、ぐっと理解が深まるんではないかなと思います。
リンクを貼っておりますので、そちらも合わせてご参照ください。
03:03
さあ、文字論の世界ではですね、何をもって文字と呼ぶか、そしてそれをどう分類するかという議論が古くからあるんですね。
パウェルは、これは一つのやり方でシステマティックに整理しているということで、注目していきたいと思うんですね。
まずですね、パウェルは文字を大きく二つの階層に分けます。大きく二手に分かれるということですね。
一つは、スメイシオグラフィーというふうに用語を当てていますが、意味文字とか、従来表意文字と私は呼んできたものなんですけれども、表意文字あるいは意味文字というふうに考えておきたいと思います。
セメイシオグラフィーですね。セマシの部分が意味という意味で、グラフィーというのが文字、書くことというギリシャ語の要素からなっております。
これは特定の言語単位、典型的には単語なんですけれども、と結びついておらず図像や記号そのものが意味を伝える仕組みということですね。
絵文字のようなものにも近いと思いますね。それから、いわゆるピクトグラムのようなものにも近いと思います。
その図像なり、意味文字ですね、表意文字を見ると、頭の中で何か既存の単語、日本語なり英語なりに変換せずに、すっと直接入ってくるということです。
例えば温泉のマークですね。これはいい例じゃないですかね。温泉マークを見たときに、温泉だというふうに、温泉という単語にひも付けて理解するという場合には、これは標語文字に近くなるわけなんですけれども。
例えば、タバコの絵があって、それに射線が入っているというケースですね。これは、例えば人によってはノースモーキングかもしれませんし、禁煙と読み下すかもしれないんですけれども、すっとですね、これはタバコを吸っていけない場所なんだなというふうに入ってきますよね。
このようなもの、校舎が典型的な標語文字とか意味文字というものですね。
そしてそれに対して、今回メインテーマにもなっているんですが、ある言語単位、典型的には単語なんですけれども、単語以下でもいいですね。
音節とか音でもいいんですけれども、それに結びつけられている文字ですね。
これにですね、パウエルはレクシグラフィーという用語を当てています。
これあまり聞き慣れないんですけれども、レクシグラフィーですね。
これ何と訳そうかなと考えたんですが、標言語の言、言葉のこと、表現文字と訳すべきか、ただこれ標語文字とも訳したいんですよね。
06:12
標語文字というと、ただその階分類にある、また後で出てくるものとですね、重なってしまうので、ここではですね、
講義の広い意味での標語文字ととりあえず訳しておきたいと思います。
レクシグラフィーですね。講義の標語文字と呼んでおきたいと思います。
これは言語の形式ですね。
それが音素単位であれ、あるいは音節単位であれ、形態素単位であれ、語単位であれ、場合によってはフレーズ単位であれ、
とにかく言語の何らかの既存の単位に結びついているっていう、そういう文字のことですね。
これを私たちはですね、一般に文字取り替えしているのは、こちらのレクシグラフィーの方だと思うんですけどもね。
さあ、そのレクシグラフィー、講義の標語文字の下に2つのカテゴリーを置いています。
1つはロゴグラフィー。これを本日は競技の狭い意味での標語文字と呼んでおきたいと思います。
文字が単語、意味のある1つのまとまりですね、を表しているということで、
まあ典型的には漢字の多くのものがこれに相当するということですね。
競技の標語文字、ロゴグラフィーということですね。
そしてもう1つがフォノグラフィー、いわゆる標語文字、音を表す。
意味を表すでもなく、さらに語を表すのではなく、その言語の既存の音ですね。
これを表すということで、フォノグラフィー、標語文字ということです。
さあここでですね、少し整理しておきますが、漢字のことを標語文字と聞いたことがあるかもしれません。
しかしですね、このパウェルの分類に当てはめるとですね、音を表していようが、あるいは語を表していようが、
広い意味、抗議でのレクシグラフィーの仲間にはなるということなんですよね。
ここがちょっと新しいかなと。
スメイシオグラフィーに対してレクシグラフィー、標語文字ということですね。
その中で分かれて、語を表すのか、音を表すのかということで、回句文がなされているという、ここが新しいかなというところです。
レクシグラフィーというノードをですね、付け加えて整理しようとしたというところが、なかなか斬新だと思うんですね。
09:02
おかげで何て訳せばいいのか、分からないということになってしまうんですが、ここでは抗議の標語文字と呼んでおきたいと思います。
さあ、標音文字までいったんですが、最後にそこでさらに二手に分かれます回句文です。
その表している音が音節単位であれば、シラボグラフィー、音節文字、日本語のかなが典型的な例になると思います。
もう一つは音が音素という音節よりさらに細かい単位、音の元素ですね。
これを表しているんであれば、これは音素文字と呼びたいところですが、
パウェルが与えている用語はグラマトグラフィーというまた別の用語を持ち出していますね。
あるいはアルファベティックライティング、アルファベットですね。
こう考えたほうがいいかもしれません。
こんな階層構造でパウェルは整理しているということですね。
さあ、ここでですね、パウェルが一つ面白いことを言っているんですね。
アルファベットまで切り刻んだと、言語の既存の単位であり、それが語でなく音である。
しかも音でもですね、元素にまでたどり着いたこのアルファベットですね。
音素文字、これは得意であるというふうにパウェルを考えていて、
パウェルはこの最小単位である音素について、自然界には切り離された要素としては存在しない単位であるということを言っているんですね。
例えば、私たちは英語のcatという音の流れを頭の中で勝手にkとashとtと切り分けて、それぞれに文字を当てはめて3文字でcatを英語ではcatと表現しているわけですよね。
ですが、そんな音の切り刻み方っていうのは自然界にはない。
catっていうのはすべてつながった音の連続なので、そこに3つの音を認めているというだけなんですね、逃げが。
どこが境目かっていうのもないという意味では、ある意味では抽象化であると。
自然界ではなく、ある意味認識的に切り離された要素として3つ存在しているということなんですね。
認識しているだけだという抽象的な単位である。
ここにまで落とし込んだというのが、ある意味、音素文字、アルファベットの偉大な功績だ、アドバンテージだというふうにパウェルは考えている節があります。
ということですね、いかがでしょうか。
なかなか抽象度が高くて、この区分法、分類法もですね、分かりやすいかというと分かりにくいかもしれないんですが、
12:00
ただですね、このレクシグラフィーという工技での広い意味での標語文字を設定したことによって、
これ私にとってはですね、持論にとってメリットがあるんですね。
標語文字であれ、標音文字であれ、最終的に表したいのは語という単位。
場合によってはもっと小さい形態層をターゲットにする場合もありますが、典型的にわかりやすく言うと、
語を表すために文字というのは、どんな種類の文字であれですね、
どんな種類というのは意味文字、表意文字以外ですけれども、基本的には標語、標音、
このような言い方の区別はありますが、最終的に表そうとしているのは語である、
ということですね。私、スペリングは漢字であるという説を唱えていますが、
これもレクシグラフィーという名のもとにある意味、統一的に捉えることができるという意味で、
私にとっては割と都合の良い分類法になっているということで、注目してみたということです。
改めてですね、皆さん、この文字の分類、いろいろ実はあります。
ヘログ等でいろいろと文字の分類についても述べてきましたので、関連する記事等も覗いてみていただければと思います。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
抗議と協議の標語文字として、パウェルによる文字の分類法を概観してみました。
ブログ、記事等も参照して、じっくりと皆さんもお考えいただければと思います。
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