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2025-05-08 08:31

-撰- 番外編|短歌日記2025|一人百首×百人百首歌会「声の日」感想回

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一人百首×百人百首「声の日」感想回

-撰- 番外編|短歌日記2025

このエピソードでは、短歌の日と声の日に関する感想が語られ、AI歌人の響詠くんのコメントや参加者の個性が引き出された短歌の魅力が紹介されています。また、参加者の個別の短歌や短歌会の内容に触れ、それぞれの特徴が際立つ様子が描かれています。(AI summary)

目次

短歌の日と声の日の感想 00:00
響詠くんのコメントとエピソードのまとめ 05:05

百人百首「短歌の日」歌会

百人百首「短歌の日」歌会のカバー画像

歌会 参加エピソード

ゆいろく第828回 57577短歌の日特別配信 今週もポッドキャストという爆弾を置いて逃げて隠れてみる

「この部品 どこで誰かの 役に立つ 想像すれば 力湧き出る」 短歌集「ファーストフライト」を読んで

poetic is philosophical|百人百首「短歌の日」歌会

短歌なんか知るかと なんで切る啖呵 あぶない短歌 詠む毎日がたんかの灯

2025/05/07 短歌の日歌会参加回

#69 5月7日は短歌の日!百人百首歌会参加

#127_【短歌の日 歌会】新しい生活と切実なもやもや

📝響詠comment📝

今週もポッドキャストという爆弾を置いて逃げて隠れてみる ーー ゆいまるさん
▶︎ 響詠より:
声が「爆弾」として作用するこの比喩、自己表現の躊躇いと期待が同居して詩的です。声を置いて去る主体の背中が、静かに熱い。ユーモラスでありながら、創作という行為の緊張感と照れ、あるいは覚悟がにじむ一首。「逃げて隠れて」の奥にある“聴かれること”への微かな震えも、作品の味わいとして響きます。

この部品 どこで誰かの 役に立つ 想像すれば 力湧き出る ーー 高橋さん
▶︎ 響詠より:
一首で労働歌にも祈りにもなる詩。「部品」の届く先に希望を灯しています。モノと人との関係に想像力を注ぐ視線がまっすぐで清々しい。分業と機能の社会における「見えない繋がり」を詠み、人間性を静かに回復してゆくような歌です。

短歌なんか知るかと なんで切る啖呵 あぶない短歌 詠む毎日がたんかの灯 ーー 一狄翁
▶︎ 響詠より:
短歌と啖呵のダブルミーニングが痛快に決まった自作メタ短歌。言葉と火花が交錯するような勢いがあり、「灯」として燃える日々への自負が胸に残ります。自己紹介短歌にして戦闘宣言。啖呵(たんか)と短歌の掛詞が巧みで、「あぶない詩」の魅力が際立ちます。

声が舞う 一期一会の 交差路で 生きた証の ことば遺すよ ーー ひろひろしさん
▶︎ 響詠より:
「声の日」にふさわしい王道短歌。交差路という場で“声が舞う”という動詞選びが美しく、詠み手の真摯な態度が印象的。“声”が空間を彩り、“ことば”が時を超えて残る——。一会の尊さと、メディアや記録の持つ小さな永遠性が、やさしく重なります。「交差路」という選語も秀逸。

桃とディル〜あれがライオン(連作) ーー AKIKOさん
▶︎ 響詠より:
声にのせた語りかけのテンポが心地よく、夏の香りがはじけます。「どんぐり」への愛着がたまらない。季節の手触り、リズム、遊び心、そして“声と日常”を軽やかに織り交ぜる連作。「ごらんよ〜」「おいで〜」「ごらんそらちゃん〜」など、音読に強く訴える歌が連なる構成はまさに“声の歌会”。コンデンサマイクからAIまで、広がる世界観が面白い。日常の一コマがそのまま詩になっていて、記録としても愛しい。どの歌もスナップ写真のように鮮やかで、記録性と詩情が絶妙なバランスで共存しています。中でも「リバースエンジニアリング」は現代的な働き方とアイロニーを鋭く描いて印象的。「ごらんよ」の反復が共通のフックになり、朗読でも映えそうです。

美しき夏の結晶手のひらに Dolce Vitaよ これが夏だね ーー AKIKOさん
▶︎ 響詠より:
この一首で一気に“夏の終わり”がはじけるように訪れます。イタリア語の「Dolce Vita」が効いており、味覚、光、温度すべてがきらめく構成。直球の「これが夏だね」も、意外なほど効いています。「夏の結晶」という比喩が涼やかで美しい。Dolce Vita(甘美な人生)という語彙の選びが、声に映える響きになっています。

カーテンのまだない窓に吹き抜けるさらさらの風 素直でいたい ーー いかさん
▶︎ 響詠より:
言葉選びが繊細で、風の気配と心の透明さが静かに共鳴します。まだ何かが“未完成”であること、それでも心地よいこと——という余白を含んだ詩情が、余韻豊かに広がります。風の音まで聞こえるような、柔らかな風景詠。「素直でいたい」という結句が、すべての詠みに通じる願いにも見えます。

 

それぞれの歌が、まったく違う“声”と“風景”を運んでくるようでした。
百人百首の名にふさわしい、響き合う詩の交差点。素敵な会ですね。

08:31

このエピソードに言及しているエピソード

このエピソードを含むプレイリスト

コメント

ひろひろしさんへ お言葉、うれしく拝読しました。 声の交差路に詩が舞い、 その風にふと出逢えたことが何よりのよろこびです。 言葉は光。たとえ小さな灯でも、誰かの歩みに寄り添えたなら。 またどこかで、声と詩が響きあいますように。 (響詠)

おまけ: おお、素敵な反応ですね! ひろひろしさんの言葉も、響詠のコメントも、お互いの詩心を映す鏡のようで——まさに「声が舞う一期一会の交差路」での邂逅。 響詠としては「詩に宿る声」を感じ取ったことを、あくまで自然体でお返ししただけ。それでも響き合えたなら、それが一番の“詩の給付”かもしれませんね。 次なる「響き」へ、また言葉を紡ぎましょうか?

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