1. 生物をざっくり紹介するラジオ 〜ぶつざくネオ〜
  2. 第47話−B:「異常巻きアンモナ..
2025-10-10 38:06

第47話−B:「異常巻きアンモナイト」をざっくり紹介

【ストーリー紹介B】

遊泳能力を獲得するためにまっすぐな殻から少しずつ巻きが強くなっていったアンモナイト。

そこからどうしてまっすぐに祖先返りしたのか・・・

異常だけど異常じゃないのがすごい! 

この話では「とよ🦎」と「しろ🐛」がパーソナリティーを務めます。

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【参考】

・地球博物学大図鑑(監修:スミソニアン協会 東京書籍)

・三訂版フォトサイエンス生物図録(数研出版)

・アンモナイト学入門 殻の形から読み解く進化と生態(相場大佑/誠文堂親光社)

・ifの地球生命史(土屋健/技術評論社)

・地球の宝を守れ 科博コレクション図鑑(国立科学博物館)

・生物の進化大図鑑(マイケル・J・ベントン他/河出書房新社)

・異常巻きアンモナイト3D化石図鑑

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サマリー

今回のエピソードでは、異常巻アンモナイトの進化や特異な形態について詳しく紹介しています。特に、白亜紀における異常巻アンモナイトの大量出現と、その進化への貢献について探求しています。様々な形態や特徴が取り上げられ、ニッポニテスという種に焦点が当てられています。その成長プロセスや復元の研究も詳述され、アンモナイトの生態や進化について考察が行われています。また、異常巻アンモナイトの進化とその泳ぎの安定性についても語られています。ニッポニテスが他の通常巻アンモナイトよりも泳ぎが得意であることが明らかになり、その理由も探られています。このエピソードでは、異常巻アンモナイトの不思議な生態や進化について考察し、未来の生物像を探ります。

異常巻アンモナイトの紹介
前回のぶつざくネオは、今回ね、アンモナイトがもし絶滅せずに、そのまま進化を遂げていったらどうなるかっていう異種の生物をね、紹介をしてたわけだよね。
そうですね。
それが、なんだい?名前なんて言ったっけ?
まあそうだよね。台本ない状態で名前覚えるって難しいよね。
トリペドキャラス・ムルティナ・ミラートムです。
聞いても復唱できないぐらいの名前だけど。
これが大体大きさ50センチぐらいで、結局アンモナイトってさ、進化の末に巻き貝状になるっていうのが大多数を占めて、それが良さそうだったっていう感じなんだけど。
でも今回の生き物は、またシャキーンと丸まらずにシャキーンとなった状態なんだよね。
そうなんですよ。祖先帰りにしてますよね。
そういうことだよね。先祖帰りか。
はい、先祖帰りか。
これで上下運動しかしないよ、それでプランクトン食べてるよっていう。
もう究極の省エネですね。
捕食者からはどうしてるのっていうのが気になるんだけど。
群れでいたりトゲトゲがあるから、狙いたくないのかな?
そうですね。
ということで、このアンモナイトの進化の話っていうのが、実はまだ続きがあるよということで。
はい、そうなんです。それを今回のサイドBで話をしていこうと思います。
白亜紀の黄金時代
お願いします。
ということで、古生代、シルル紀から出てきて、デボン紀とかにだんだん巻いていって、魚と競合しながら。
なんとか古生代を乗り越えて、中生代になったことによって爆発的に増えたアンモナイトですよね。
でも中生代に入ると基本的には、いわゆるアンモナイトっていう形で巻いた形が主流じゃないですか。
そこから白亜紀に、最後ですよね。絶滅の直前、白亜紀。直前って言っても白亜紀も結構長いんですけど。
この白亜紀が実はアンモナイトにまたちょっと別の進化をもたらした時期でもあるんだよね。
そうなの?
そうなんです。ということで、アンモナイト好きであればある程度見たことあるであろう異常巻アンモナイト。
見たことありますか?
いや、ないね。
ないか。
異常巻。
そう、異常巻アンモナイトっていうのがいて、ないんですね。
なんだ、ニッポニアン、なんかそういう名前ついてない?
ついてます、ついてます。ニッポニテスってやつですね。
それそれ、ニッポニテス。あれすごいよね、ぐにゃんぐにゃんじゃんって。
そうそうそうそう。
あれか。
ぐにゃんぐにゃんなんですよ。
はいはいはい。
この異常巻アンモナイトっていうのが意外とですね、白亜紀に結構大量に出てきたんですよね。
なので、白亜紀は異常巻アンモナイトの黄金時代とも言うんですけれども。
だから基本的には異常巻っていうのは巻いてないアンモナイトのことを全部異常巻って言うんですよね。後半で出てきたやつ。
なので、後世代に出てきた初期のアンモナイト、例えばアネトセラスみたいなものはカトリセンコウみたいな形をしてるんですけど、
ここから巻きがきつくなっていくみたいな形で、逆に言うとこの異常巻アンモナイトっていうのは同じくアネトセラスみたいにカトリセンコウみたいな形もいるんですよね。
だから巻き方が変わったっていう感じ。本当に先祖返りしていると。
だからアンモナイト、異常巻からのスタートみたいな感じだったんですよね、そもそも。
それでキュッと密になってくるくるくるって丸まって、思い描くようなアンモナイト像になってったってことだよね。
そういう感じです。
ただ、これ実は異常巻アンモナイトっていろんな時期にポツポツと出てきていて、中世代に入った頃、すぐだよね。
古世代の最後に大量絶滅があって、だから多分その直後っていうのは海の中がいろいろ広がってたんだろうね、空間的に。
ほとんど絶滅しちゃったから。
なので多分、そこで爆発的に増えたんだけど、そのタイミングで中世代の三畳紀とかジュラ紀とかにも異常巻アンモナイトって生まれてきたんだけど、あんまりそれは長続きしなかった。
すぐまた海に捕食者がすごいたくさん出て、逃げ切れずに淘汰されちゃった的な感じなのかな。
そうなんですよ。だってね、遊泳制を獲得するために、魚と対抗するために巻きがきつくなっていったわけですからね。
だからその、多分突如として突然変異が起きたんだよね、きっとね。
そうですね。
ある種の奇形っていうか、上手いこと形できなくても別に不利にはならなかったっていう感じなのかな。
そうだね。
ちなみにこれアンモナイト、そう。で、今奇形っていう話が出てきたけど、これ別に異常巻アンモナイトって正常巻アンモナイトの奇形とか病的だったり遺伝的な異常があるわけではないんですよね。
そうなんだ。
そう、なんか進化の失敗作みたいな感じで見えるじゃん、実際。
そうだね。
なんか変な形になっちゃったんだなーみたいな、変な圧力かかったんかなーみたいな感じで思うと思うんだけど、これしっかりとした進化の末の別種なんだよね。
遊泳性の喪失とその影響
あ、そうなんだ。じゃあそれでなんか固定されたんだ、遺伝子。
そう。だから、そう、なんかそのぐちゃぐちゃだから、なんかデタラメに作られてるように見えて、意外となんか似たような形のものがたくさん見つかったんだよね。
へー、まあでも殻だから、あれって、え?別にタンパク質じゃないよね、あの殻は。
タンパク質じゃないですね。
だから、どういう形で形成されていくかっていう感じだよね。
うん、そうだね。まあ南大部からその殻の成分をここに出して、ちょっとずつ作っていくんだけどね。
あ、だからセメント栓みたいなのがあって、それでこう徐々に徐々に巻いていくっていう感じなんだ。
そうです。だからまあ言ってしまうと、その南大部がどっちに向いているのかみたいな。
どっち側に行こうとしているのかっていうのが殻の成長する向きみたいな感じになるんじゃないかな。
あ、そういうことか。あ、じゃあもう好き勝手に、なんかとりあえずどんどんどんどん作っていったら、なんかすごいことになってちゃったみたいな、そういう感じか。
あ、だから遺伝的なあれっていうのじゃないのか、もしかしたら。
遺伝の異常じゃなくて、まあ遺伝的な固定された、その形で固定された遺伝子を持つみたいな感じかな、どっちかというか。
だから異常巻きアンモナイトって、なんか本当にアンモナイトの中で、それこそさっきトヨーが言ってたような奇形って思ってたけど、全然そうではなかった。
本当になんかこれで何種かをここに構成する感じですね。
そうかそうか、まあ確かにちゃんと考えればそうだね。
そうなんです。
ちなみにこれ、アンモナイト同様、まっすぐな殻を持つ共通素栓から発生したオウムガイでも、この異常巻きオウムガイっていうのが出てきたんですよね。
え、そうなの?
うん。例えばギロノウチルスとかみたいな異常巻きオウムガイ、中世代参上期で出てきました。
ただまあこれもやっぱりアンモナイト同様、長続きはしなかったらしいんですけど。
うーん。
はい、っていう感じですね。
で、前回話したけど、なんでそのまっすぐな殻より巻いていく方が遊泳力が上がったのに、なんでその巻きを解いてしまったのかっていうことなんですけども、これはですね、正直わかってません。
まあわかんないよね。
わかんないね。
そう、だからジュラッキとか参上期とかにも出てきてはいたんだけど、それは続かなくて、白垣になってめちゃくちゃなんか増えたっていう感じなんですよね。
あー、そう。
だからもう、一つはアンモナイトがとにかく増えすぎて、アンモナイトの進化が最後までいっちゃったから、どうしようもなくなって進化したんじゃないかみたいな感じで、昔は言われてたんだけど、進化ってそういうことじゃないじゃん。
だからなんか、それに見合ったような生活になっていったのか、環境が変わったのかっていう感じですね。
あー、なるほどね。
ただまあこれは、実際ちゃんとそれが正解かっていうのはわからないんですけど、一つの説として言われているのが、そもそもその巻っていうのは遊泳性を泳げるようにするためなんですよね。
でも泳がなくていいんだったら別に巻き方なんか何だっていいじゃないですか。
まあそうだよね、ずっと地面張ってるようなね、生き方とか別にいいよね。
そうそうそうそう。それです。
なので、その当初アンモナイトっていうのは基本その海の中をここに浮遊しているみたいな感じで考えられているんだけど、これがまず海底に住むようになったんじゃないのかっていうのがまず一つありますね。
前回の時にもちょっと言ったかもしれないけど、アンモナイトってその海流が浅いところの方が海流って早いじゃん。
で、深海の方が海流ってあんまりないじゃん。
だから浅瀬にいるアンモナイトの方が殻に装飾を持つんだよね。トゲトゲを持っている。
で、深海の方にいるアンモナイトの方がツルツルの殻。だから別に装飾を持っている必要がないみたいな。
だからその化石で出てくるタイプはツルツルがやっぱり多いのは保存性が高いっていうか波とかが少ないから化石が出やすい。
それもあるかもね。壊されないっていうね。深海に沈んでそのまま化石になったっていう感じだもんね。
で、浅瀬で化石ってやっぱりむずいよね、絶対。
難しいだろうね。海流もあるだろうし、いろんな生物がいたりするだろうし。いろんなとこ流されそうだもんね。
だからとんでもないものがいっぱい出てきたよね、きっと。
まあそうね。
ほんとに。
だからその殻の装飾と似たような感じで異常巻きアンモナイトって浮遊性がない、遊泳性がない、泳げないってことは逆に言うと流されもしない。流されやすいのか。
でも地面のとこにいたりとかすれば岩とかに引っかかりやすそうだし。
まあそうね。
地面とかにもちょっと食い込ませておけば流されずに済むもんね。
っていうのも説として一つあるっていう感じですね。
そうやってる生き物、貝とかフジツボとかそうやってるからね、だってね。
まあそうですね、確かに確かに。
異常巻きアンモナイトの紹介
これ異常巻きアンモナイトってそもそもどういう形があるのっていうことなんですけれども、
まず一番その本家と呼ばれる異常巻きアンモナイトがいて、
螺旋塔上、螺旋の塔みたいな感じ。
ほいほいほい。
なんか穴開けるときの、ここにグリグリってしたら穴開く。
あるね。
あんな感じ。
あんな感じね。
これがユーボトリコセラスってやつなんですけど、
なんだろうな、あれだ。
よくやったじゃないですか、
オールペンを授業中に解体して、このバネをビヨーンって広げて、元に戻らなくなるやつ。
はいはい、あるよね、やるよね。
このバネを広げたような感じ。
なるほどね。
これが螺旋塔上のユーボトリコセラスです。
これが2012年のシミュレーション研究で、海底で生活していた可能性があるっていうことがわかったので、
こういったところにも裏付けがあるという感じですね。
遊泳星から海底での生活になっていったと。
その後、螺旋塔上っていうのは変わらないんですけど、
この螺旋の中でも巻き数が多くなったりとか、
あと、基本最初は普通のアンモナイトと同じ感じなんだけど、
いい感じで巻けてたのに最後の最後だけ巻きが緩くなってるとか、
それこそさっきカトリセンコウみたいなって言ったけど、そういう感じだったり、
面白いのが鉄筋を数回折り曲げたような形みたいなのもあるんだよね。
へー。
クリップみたいな感じ。
ゼムクリップみたいな形。
みたいなのもあるし、あと、
球のような数字、数字の球みたいな形になってるようなやつもあるし、
あともうとにかくね、さっき言ったけど、ニッポニテス、ぐねぐねのもの。
あとはバキュリテスっていう棒状のもの、いっぱいあります。
以上巻きアンモナイト。
いっぱいあんだね。
そうなんです。
ここで最後に言ったバキュリテスなんですけど、これはもうまっすぐ伸びたから、
もう全く巻いてない、一切巻いてない以上巻きアンモナイトです。
これも以上巻きって言います。
まあ以上であることには変わりないからみたいな。
そうですね。
以上巻き、ああそういうしかないか。
巻いてない以上巻きアンモナイト。
これ割と最近なんですけど、
2021年アメリカのユタ大学のデイビット・ピーターマンとキャスリン・リター・ブッシュさんの
アンモナイトロボットを泳がせる実験があるんですけど、
これによるとこのまっすぐな殻を持つバキュリテスは
軟体部が下になるように殻全体が縦になるように生活していたと。
あとはその横向きの移動はもうほぼできない。
けど上下の移動に関してはわずかな推進力で素早く移動できるというような可能性があることを示した。
これが今回サイドAで紹介したイフの生物になっていったという感じですね。
ニッポニテスの研究
なるほどね。だから浮上はすぐできるって感じ?
そうだね。このバキュリテスに関してはどういう風に浮上してたのかわからない。
やっぱり気質に液体を入れる入れないとかそういうことなのか、
ロートから噴射してワーって上がっていくのかとかその辺はわからないけど、
でもやっぱり縦側、縦方向だからちょっとした力を加えるだけで結構動きやすくなる。
っていうのはわかったということですね。
なるほどね。アンモナイトに思いを馳せるとやっぱり面白いな。
そう、面白いんですよ。
どうやって生きてたんだろうね。不力、そっか。
空気を入れてやれば浮けるからめちゃくちゃでかくしてもなんとかなるっちゃなんのか。
まあそうだね。でも実際このイフの生物っていうのは空気を、
その気質のところに体液を入れたり出したりっていうのを自由にできるみたいな、
なんかそういう感じになってるんだけど、
多分そこまでアンモナイトはできなかったんじゃないかなっていう。
そんな簡単に気質に空気溜めてとか、液体入れてとかってそう頻繁には多分できないだろうから。
まあそうなのかな。何億年もいたらなんかそういうのができても、
なんかおかしくないような気もしないでもないけど。
たぶんね。でもロートを持っていたとか、
なんかそういうのはわりともうわかってるからアンモナイト自体に。
だからそれで移動できるんだよね。普通に水を噴出してみたいな。
あ、ロートでか。
っていうのが今回のサイドAの話につながるところです。
あ、すっごい。めっちゃ面白いな。
そうなんです。で、また話してない異常巻きがあるじゃないですか。
なんだろう。あんの?
これがもうニッポニテスですよ。
ニッポニテス。
異常巻きといえばニッポニテス。
超有名な種なんですけど、これニッポニテスって言うぐらいだから北海道なんですよね。
あ、日本的なね。
そう。他にもアメリカとかで似たようなものが出てきたみたいな感じで、
ありはするんだけど一番最初に記載されたのが日本。北海道なんですね。
てかもう日本ってもう本当にアンモナイトの宝庫なんですよね。
へー。
そう。で、しかも異常巻きアンモナイトも結構多く発見されてるみたいで。
あ、そうなんだ。
そう。結構面白い国なんでしょうね、日本。アンモナイト界では。
激アツなんだアンモナイト界では。
そうなんです。そうなんです。
で、ここで出てくるのが日本人の岡本隆さんっていう方がいらっしゃって、
この方がニッポニテスの殻の再現をするために、もうとにかくいろんな要素から式を作成したんですよね。
で、そうすると、その中でニッポニテスっていうのはもうぐにゃぐにゃじゃないですか。
もうぐにゃんぐにゃんだね、もうね。
そう。だからもうニッポニテス今イメージできない人はニッポニテスちょっとまず調べてみてください。
本当にぐにゃんぐにゃんで、もう単純な殻、これもうとにかくもう蛇行してるっていうだけじゃないんですよね。
実はひねりながら蛇行してるっていうことだったり、
あと、アンモナイトの巻き方って左巻き、平面巻き、右巻きっていう3種類があるんですけど、
この3種類の成長プログラムが組み合わされて形作られてるのね。
すごいね。
そう。だから平面巻きっていうのをすると、いわゆる一般的なアンモナイトになる。
で、左巻きとか右巻きって、これは方向の話なんでどっちでもいいんですけど、
右巻き、左巻きになると、さっき言った螺旋頭上になるという感じです。
そこから浮力とか重力とか、そういったところから生きていた時の姿勢っていうのを復元して、
これら3つの成長プログラムがどんなタイミングで、
だからニッポニテスのやつって最初は平面巻きだったのに途中で左巻きになって、
で、また平面巻きになって右巻きになってみたいな感じなんですよね。
そうだね。そういうのが入り組まないとアンはなんないよね。
そうなんです。だからこれがどういうタイミングで切り替わってるのっていうのを調べたんですけど、
これがですね、最初はとにかく正常巻きアンモナイトと同様の平面巻きからスタートします。
成長していくにつれて角甲、その殻の口のところの向きが上向きになっていくんだよね。
だんだん平面巻きだと。で、あるところまで行くと左巻きか右巻きに変わります。
角甲、その軟体部がどれぐらい上を向いたかによって、
ある程度のところまで行ったらもうこれ以上は上向きませんよってなって、
左向きか右巻きのどっちかに切り替わります。
これはどっちもあるから分からない。
アンモナイトさんのね。
そうなんです。で、そうするとまたバランスが変わって角甲が徐々に下向きになるように成長していくと。
で、ちょうど横向きになったらまた平面巻きになって、
で、その後またさっき右巻きだったら左巻きになってみたいな感じで、
で、角甲は上向きになってみたいなその、
その、何その、軟体部が上向きになるか下向きになるかみたいなのを調節しながらやってるんだよね。
だからまあ一言で言うと、ニッポニテスがいつも前を向くために行われていたってことが分かる。
そのうねりの数だけそっちの方向いてたみたいなそういう感じ。
そうそうそうそう。ちょっとなんか上向きすぎたなーって思ったら下向きにするためにちょっと巻き方変えてみたいな感じですね。
で、これシミュレーションでいろいろできるから、この角甲の向きの上限と下限の許容範囲っていうのがあるんだよね。
で、その許容範囲を変えると、実際この発見されている別のニッポニテスが復元されたりとか。
だから上向きが何度まで上を向けるのか、何度まで下を向けるのかっていうのがあって。
なんかそれがいろいろその数値を変えていくと、このニッポニテスの形が作れる。
上限が何度までだったらこのニッポニテスになるみたいな、そういう感じなんですね。
面白いシミュレーションやるなー。
これなんか、一つの式、一つじゃない、まあいくつかの式なんだけど、これ式でちゃんと復元できたらめっちゃテンション上がるよね。
やばい、できたみたいな感じになる。
そうね。
で、これ甲甲の向きの上限、とにかく上を向くみたいな感じだったり、下を向くみたいなその下限とかを極端に大きくしたり小さくしたりすると、成長プログラムの切り替えをやらなくなるんだよね。
成長プログラムのシミュレーション
だからもう平面巻きだったら全部平面巻き。
例えば上限をとにかく上げたときは平面巻きになるんですよ。
ってことは、上限をとにかく何度まででも、まあ言い方あれだけど90度まで上がることはないだろうけど、結構な角度に上を向いたとしても巻き方を変えないっていうふうにしちゃえば、平面巻き、いわゆる普通のアンモナイトが完成すると。
で、下限、下の限度を限りなく小さくした。
だから90度ぐらいまで、もう完全に真下を向いても大丈夫っていうぐらいまでしちゃうと、左巻きか右巻きをとにかく続けると。
これが最初に言ったその螺旋登場になるってことですね。
なるほどね。
そう、これ本に載ってたんだけどめちゃくちゃ面白かったんだね、これ読んだときに。
だからちょっと言おうかなって思ったんだけど、ちょっとなかなか伝わりづらいですね、すみません。
今、結構もう脳内の思考がもうニッポニテスぐらいぐちゃぐちゃになってる、今。
そういう感じ?っていう。
でも途中でイメージできなくなっちゃったから、もう。
そうだよね。だって俺これ読んだときに、なんか面白そうってなったけど1回じゃ理解できなくて、多分2回ぐらい読み直してるからね。
大の大人が2回読み直したやつを聞いただけでちょっともう。
イラストも何もなくね、言葉だけでね。
今ね、どんどん遠い目になってったなって感じ。
いやでももう、トヨの聞いてるときの感じが、わからないんだよね。
わからないね。
そうだね、ごめんねってなる。
いやちょっと脳内でうまいことこう、構築しようと思ってたけど、ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃってなってて、ああ〜みたいな感じ。
そんな感じですね。
なるほどね。
で、こうやって平面巻きとか、右巻き左巻き螺旋搭乗、あとはこのニッポニテスみたいな、このぐちゃぐちゃのやつ。
ぐちゃぐちゃって言ったらなんだけど。
ぐにゃぐにゃのやつが作られていったっていう感じですね。
そうなんです。で、なんでそもそも格好が前を向きたがるのか。
だから横、できるだけ横になるようになってったのがこのニッポニテスなんだよね。
で、これなんで横というか前というかを向きたがるのかってことなんですけど、これはもう2020年にデイビット・ピーターマンさんとかがシミュレーションしたんですが、
これはニッポニテスって原生のオウム貝よりも遊泳安定性が高いっていうことが安定されたんですね。
これで?
そう。だから最初はまっすぐであんまり泳げませんでした。
で、そこからだんだん巻いたことによってちょっとずつ泳げるようになっていった。で、一番安定化したのがその正常巻じゃないですか。
うん、そうだよね。
でもこれよりもニッポニテスの方が泳ぐのが上手いんだって。
え?嘘でしょ。あんもないともびっくりしてるよ、正常巻きの。
そう、だからこれが正解なのってなるよね、みんなね。
ね、お前が?みたいになっちゃう。
そうよ。だってね、古生代からスタートして、なんかだんだんだんだんそれを獲得していって中生代になって、
もう正常巻きがやっぱ普通だって、もうこれが正解だみたいな感じまでいったのに、
なんか最後の最後の白亜紀末のところで出てきた、白亜紀のところで出てきたニッポニテスが一番泳ぎが上手いって、もうなんか、え?ってなるよね。
へー。
そうなんです。
はい。ただこれ実際はそのなんかいきなりそのこのニッポニテスが出てきたんじゃなくて、なんか最初に言った異常巻きあんもないとの本家、螺旋頭上のユーボトリコセラス、ここから進化したんだよね。
あーこのすごい螺旋状のぐるぐるぐるだね。
そう。だからおそらく一番最初は正常巻きだったのが、なんか何かしらの理由によってなんかそのユーボトリコセラスのこの螺旋頭上になっていって、
ただこれだとあんまり泳げないからって言って泳げるようにぐちゃぐちゃにしたのがニッポニテスみたいな感じです。
あーぐちゃぐちゃにしたらなんか上手くいったんだがっていう感じだね。
そういうことです。
あーだからたくさん異常巻きが、その白亜紀ってやっぱりもう激動っていうかさ、その食物連鎖とんでもないことになってるじゃんきっと。
もう捕食者が強すぎるっていうか。
そうだね。
だからそこで異常巻きがめちゃくちゃ現れたっていうのは、上手くいったからなのかな。
まあそうなんだろうね。
捕食者に対して。
しかしたらそのなんか泳いでるやつがめちゃくちゃ多くなったんじゃない?強いやつが。
だからやっぱりそのね、海底にいた方が安心みたいな感じになってたんじゃない?
あーなるほどね。
っていう感じです。
あーこれが上手くいくんだ。
そうなんですよ。
やっぱ綺麗な状態の方がなんか安定してる層に見えるし、それがいいだろうっていうのは、
これ結構もうなんか固定観念っていうか、これはある種のあれですか?想像力の欠如ですか?
まあそうなんですかね、もしかしたら。だって紙だってさ、紙投げるってなった時にさ、
ここに折って折って折って全部折ったものを投げるより、たぶんクシャってやって投げたほうがいい感じじゃん、きっと。
確かにね。
一緒かどうかわかんないけど。
まあそうかね、まさかなんだな、綺麗なものが良いと思うのは。
そうですよ。
そうです。スーパーに売ってる綺麗な野菜だけが美味しいわけじゃないんですよ。
あーまあそういうことだね。
直売所に売ってるドロツキが一番美味しかったりするんです。
あーそうだよね。
ちょっと違うか、話が。
いやーちょっとニッポニテスっていうかこの異常巻きアンモナイトから学べることなんか多いな。
そうね、本当にこれはねめちゃくちゃ面白かった、異常巻きアンモナイトは。
泳ぎの安定性の進化
だからなんか話そうと思ったんだけど、そもそもアンモナイトだけでめちゃくちゃなんかそのサイドBが長くなってたから、どうしたものかって。
異常巻きを話したいってなって。こういう感じです。
なるほどね。だからさ、イフの世界のやつは先祖返りしてシャキーンっていう風になったじゃん。
あれじゃどうなの?ってなるよね、このニッポニテスがすごいっていうんじゃさ。
それはやっぱり人間が作りしものだから、やっぱりこの生命のこういうものには勝てないっていうことなのかな。
そういうことかもしれない。だから実際はシャキーンとなってるやつ。
すごい省エネになってとか、前後の上下の動きとかで生きていくみたいなのはそういう感じかーってイメージできなくはないけれども、
本当にアンモナイトが白亜紀の大量絶滅を乗り越えて今いるとしたら、もしかしたら今いるアンモナイトほぼニッポニテスになってた可能性はあるよね。
一番後悔なのね。
今回僕この話を聞いたら、みんなもっとすごいグニャングニャンになっていくんじゃないかと思うんだよね。
そうだよね。面白いな。
だから環境によるのかな。きっと穏やかな時代だよね。きっとシャキーンとしていいのは。
そうだね。
だって、出始めの時なんて食う食われるってそんなに激しくなかったと思うんだ?
そうだね。そうだと思う。
だって今、でもまあいっぱいいるか。海の中に捕食者はサメとかね。
そうだね。
ということで、アンモナイトに関しては全4回。イカから考えたら6回分みたいな感じですね。
すごい長い。大スペクタクルだったわ。
いやすごい楽しかった。調べていてめっちゃ楽しかった。
聞いてても楽しかったし、アンモナイト好きだし、すごいオーソドックスな個性物ってなってるけど、意外と深く思いを馳せたことがないなっていうのを感じました。
アンモナイトの解像度ってないもんね。
ないね。
解ってだけだもんね。昔の解みたいなね。
昔の解っていうか、昔のイカタコ系のあれだなと思っていたぐらいだけど。
ちょっと話したい。この異常巻見てくれが悪いけど、これがいいんだ。これが良かったらしいっていう。
そうです。
なんか喋りたくなるね。
そう。ニッポニテスが実は一番いいっていう。最先端なんです。
最先端。
最先端なアンモナイトですね。
いやー面白い。よし、じゃあちょうどいい時間になりましたな。
はい。
じゃあエンディングいきますかね。
やあやあ狼くんよ。
なんすかナイルワニパイセン。
仏作ネオは仏部員の皆のものからの温かいお便りを募集しておる。
概要欄のお便りフォームからぜひ送ってほしいんじゃな。
詳しくはXやインスタ、公式ホームページ、ディスコードもチェックしてくれると嬉しいっす。
じゃあこれからも仏作ネオよろしくっす。
お聞きくださりありがとうございました。
今回紹介した内容はざっくりだけです。これ以降の深掘りは仏部員の皆様に委ねます。
今もあの日の生物部、しろと。
トヨがお送りしました。ではまた次回も遊びに来てください。
せーの。お疲れ様でした。
今アンモナイトの画像をすごい見てるんだけど、信じらんないぐらい複雑だねみんな。
そうなんです。そうなんです。
なんかイメージしてたんと全然違うぞなんか。こんななんだ。
まあ異常を巻きアンモナイトはね特にね。
でもアンモナイトってこんな泳げんの?これで。
だってさ。
泳げないよ。
泳げない?
ニポニテスまで行けば遊泳性は高いけれども、それ以外は全部普通の平面巻きのアンモナイトの方が高いですよ。
まあね平面巻きこれ泳いでた?泳いでないよね?
泳いでたそれはわからない。
わからない。
一部ではその海底にいたんじゃないか、泳いでなかったんじゃないかっていう風には言われてますね。
でも口はあんだもんねだって。
口はある。何体分がいますからね。
だからなんかちゃんと何か何かしらをちゃんと食べていた。
何をどうやって食べてたんだろう。
面白いなあ。
異常巻きアンモナイトの考察
そうね。
アンモナイト足がついてる方が進行方向とは逆だよね。
うん。
ロートが、あ、でもロート下向きについてんのか。
ロート下向き?
どうやって。
物によるかな。
あ、物によるか。
どうやって泳いでたの俺。泳いでたんだとしたら。
いやそうだから異常巻きアンモナイトがどうやって生活していたのか本当にわかんないよね。
ね。
うん。
すっごい。
ああもうなんか面白い。すごいわ。
うん。
確かにアンモナイト異常巻きで調べるともうなんか未知の世界が広がってる。
うんうん。
SF世界の話だもんこんなの。
確かにこれ自体が未来生物っぽいね。
未来生物なのかどうなのかわかんない。
いやーすげー。
もう何が正解かわかんないですね。
何が正解かわからんね。
そうビジネスいい人さんも言ってるけどグニャグニャしてみたはいいもののやっぱ泳ぎにくかったらやっちまったみたいなこう言いそう。
だからねタコイカってやっぱ擬態するじゃないですか。
うん。
だから隣にポニテスみたいなやつがいてあ、あれがやっぱ一番泳げんだってなって、
俺の殻もそうしようってちょっとなんか身を見真似で作ったら意外とできないみたいなね。
でもイカタコ系ってやっぱ賢だからなんかその進化もいけるのか。
なんかお前良さそうやんそうやってみようみたいな。
そうね。
なんか意思を持った進化っていうのがなんかこの子たちできそうな気がするななんか。
なるほど。
じゃあやっぱ未来はニッポニテスか。
未来はニッポニテスだこれ。
でもさ化石ってさ、よっぽど運が悪くないとならないじゃん。
運が悪くないとっていうか、普通の死に方じゃ化石にはならないでしょ。
まあそうだね。
だからやっぱどうなの?化石になってる時点でうまくいったのかなっていう。
化石になってるってことはなんか変な死に方してるよねみたいな。
どうかなー。わかんないけど。
だからこんなん本当にごく一部だと思うんだよね、化石になってるものなんで。
でもね、やっぱなんかその泳いでる生物、だからアンモナイトに関してもなんかその、
やっぱ普通に浮遊しているアンモナイトは殻が結構欠けてたりするみたいな記述もどっかで見た記憶がある。
だからなんかそのやっぱり定性、海の底で暮らしてたやつの方が化石としてはちゃんと残りやすい。
残った時に全部が残ってるみたいな感じになるのかな。
なるほどね。
過去見てみたい、本当に。アンモナイトを見てみたいよ。どう生きてたのか。
本当に。一匹もいないっていうのがね、やっぱり。
こんだけ繁栄したのに一匹も残ってないっていうのがなんかちょっと惜しい感じがするね。
ねー。
だから一匹残ってたりしないかな。
殻つくの大変だからやっぱり進化の果てには殻脱ぎ捨てててもおかしくはないからイカタコをアンモナイトとして見ることだってできるか?
まあそうだね。言ってしまうとイカタコもアンモナイトから派生した生物ですからね。
ね。だから恐竜は絶滅してない。鳥がはみんな恐竜なんだみたいなさ言うけど。
それでいくとアンモナイトは絶滅してない。みんなイカタコなんだ。
そっかそっか確かに。そうだね。
じゃあもう今度からイカタコ食べるときにアンモナイトをイメージしながら食べればいいってことですね。
そうなの?そうかな。
これがニッポニテスの中に入ってたやつかって思いながら食べてください。
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