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2024-04-14 33:20

令和六年卯月の回『近代文学の夕べ3』2

ガチャを回して出てきたことについて語る「文ガチャ」

卯月の回のお題は「近代文学の夕べ」 らい堂さんが近代文学を読んでの読書感想文を書いて、それについて語っています。


今回は、らい堂さんの読書感想文回です。

宮沢賢治『注文の多い料理店』についての感想です。

ぜひ、皆様の感想もお聞かせくださいね。

00:00
はい、ということで、先週ですね、咲夜さんの朗読を聞いてもらったと思うんですけれども、
裏話的なことを言うと、咲夜さんが朗読する場合にタイトルを読んでるのかどうか、僕は知らないで今喋ってるんですが。
読んでます。
読んでます。だったら、僕がVTR振るみたいな感じのことをやった後に、咲夜さんがタイトルを読んでると思うんですけれども、
僕自身が振るときに、作品のタイトルを言わなかったなっていうのを思いながら、今話し始めたんですけれども、
今回、前回の配信で朗読していただいたのが、宮沢賢治の『注文の多い料理店』という作品でした。
これを読んだ上での、読書感想文ですね。私が書いた50の手習いの読書感想文を、
これからサクッと読んでいこうと思いますので、まずはこれをお聞きください。
読みます。
注文の多い料理店を読んで、椿雷道。
この物語はとても有名で、私自身も改めて読んでみたことはないものの、ストーリーは知っているものと勘違いしていました。
知っていたのは山中の出来事であること、山猫犬という店名、そして物語のカラクリだけで、
登場人物の性格や物語の結末についてはまるで知らなかったことを読み始めてから気がつきました。
主人公は二人の若い紳士ですが、名前は語られません。
狩りに来た山中で案内の狩人ともはぐれてしまったのに、
二人の会話はどこかひょうひょうとしていて緊張感がありません。
当時らしい話し言葉なのか、紳士全太郎として余裕のある物言いをしているのかと考えてみましたが、
この二人にはもう一つ気持ちが乗らないまま読み進めていきます。
一方は山に対してけしからんと言い、もう一方も獲物を仕留めることを楽しみにしていることが多くとしても、
その表現は残酷なもので嫌悪感を感じずにはいられませんでした。
それに加えて連れてきた猟犬たちが死んでしまっても、
いくらの損失だなどと言い合い、犬たちへの愛情も見られません。
先に触れた獲物に対する表現にしても猟犬への態度にしても、
現代の一般的な動物愛護の感覚とは大きくずれているように思いますし、
当時の感覚でも評価できない人格として描かれているのだろうと想像しました。
この後二人は山を降りることにしますが、
やれ腹が減ったの、歩きたくないのとわがままを言ったり、
宿屋でヤマドリを購入して持ち帰ればいいなどと対面を作ろう相談をしています。
03:04
ここに至って私は彼らを軽蔑しつつ観察するという読み方をするようになりました。
二人は山猫犬にたどり着きます。
もともと能天気な性格なのか、空腹と疲れで判断力が鈍っているのか、
わずかに怪しんだだけで二人は入店していきます。
長い廊下の途中途中に仕切りの扉があり、それぞれに張り紙があります。
最初の張り紙を読んだ二人は、この料理店は無料で料理を振る舞うものだと解釈し喜び合います。
ただでさえ客の少なそうな立地に、それなりの店構えであるのに無料で食事が提供されると思い込んでいます。
物語であるから、童話であるからと言われればそれまでですが、あまりに楽観的な反応です。
その無邪気さは可愛げすら感じます。
さっきの発言についてもサイコパスであるとか禁断主義であるとかではなく、無邪気な子供の発想なのだと思い当たりました。
無邪気な子供だからわがままも言うし、学校をつけたがるのです。
彼らは苦労知らずに大人になったものの、それ故に精神が子供なのです。
精神が幼稚ですから、この後の張り紙にも素直に従いますし都合の良いように解釈して、ありつけるであろう料理に夢を膨らませます。
しかし彼らは大人ですので、偶和的な意味合いからも罰を受けることになります。
あまりの恐怖体験に顔がクシャクシャの紙くずのようになってしまいます。
やはり二人は子供のようにブルブル震え泣きに泣きます。
この窮地を救ってくれたのは死んだはずの二匹の犬でしたが、ここでも二人から犬に対して感謝や反省の描写はありませんでした。
二匹が最後の扉の向こうの何かと争った後、二人が気が付くと養殖店はなく元の山中で、そこに案内人の狩人と犬たちが戻ってきます。
あやかし的な話なのか夢の話なのか、半然としない結末となります。
二分論的には悪であろう主人公たちが食い殺されるでも腕や足を食いちぎられるでもなく帰り着くことができたのは、作者である宮沢賢治の優しさのようにも思えますが、
さっきいっぺん紙くずのようになった二人の顔だけは東京に帰ってもお湯に入ってももう元の通りに治りませんでしたという最後の一文は、主人公を二人に押された賢治の楽居のように強い思いを感じました。
宮沢賢治は本作について、「糧に乏しい村の子供らが都市文明と奉仕な階級とに対するやむにやまれない反感です。」という言葉を残しています。
06:12
この言葉を頭に入れて、主人公二人の人物造形を振り返ると賢治が代表する寒村の子らのネガティブな情熱の発露、反感がよく読み取れます。
針紙のことに太ったお方や若いお方は大歓迎いたしますに対して、君、僕らは大歓迎にあたっているのだと反応し、僕らは両方兼ねているからと返すあたりは賢治の反感がよく出ていると思いました。
ミステリーの謎解き感、サスペンスの緊張感、コメディ的な要素、それらに隠された強いメッセージ、多面的に興味深く楽しんで読むことができる作品だと感じました。以上です。
はい、ありがとうございます。
はい、いつも通りね、400日目原稿用紙5枚分という、自分に課せたなかなか高いハードルなんですけれども。
もうみっちり書いてあってびっくりしました。
そうなんですよね。なんか結構頑張って書いたかな。でも案外書きたいことが出てきたりもしていて。
中盤ぐらいで、彼らは子供なんだっていう話が出てくるじゃないですか。
はい。
あれ、書いてる時に気づいたんですよ。
おー。
だからあそこだけ若干饒舌な感じ、文章が。
そんな感じなのは、実はここで、この時、まさに書いてる時に気づいて、そうかと思ってスラスラペンが動いたみたいなことがあったので、ちょっと温度感がね、少し文字で読むと特に強く違うかななんて気もしました。
そうですね。
あとね、書き漏らした、最後の方で触れてる、特に太った方やお若い方っていうところは、
書いてて書き飛ばしちゃったなと思って文字数が余裕だったので、もう一回触れたっていう感じではあったんですけど。
あとね、もう一つ、触れようかどうしようか迷って触れなかったのは、最後の扉の向こうにいる存在。
はい。
読む限り明確に何とは描かれてないんですよね。
そうですね。
ウィキペディアなんかも読んだんですけども、なんか化け物みたいな感じの表現にはなってたような気がするんですが、作品を読む限り明確にそうとは書いてない。
はい。
っていうのと、犬たちが戦うじゃないですか。戦ったんだろうと想像されるじゃないですか。
ええ。
あそこのところの声でニャーみたいなのが出てくるんですよね。
はい。ニャーをクワゴロゴロ。
09:01
そうそうそうそう。
あれが猫っぽくて、そもそもそういえば山猫圏、ワイルドキャットハウスっていう名前でもあったりするので、化け猫の類なのかななんて勝手に想像したりはしてたんですけど、
書くことがなかったらそういう形もそういう部分も感想文に盛り込もうかななんていうのは頭の片隅にあったんですけど、
はい。
そのさっき話した、主人公2人が子供である幼稚であるっていうところに気づいてしまったので、それが入る余地がなくなったなというような次第でした。
へー。
はい。で、どうでしたか。まずは感想文としてどうでしたかっていうところなんですけど。
そうですね。子供たちに対する感想文としてアドバイスとかをするのであれば、ちょっとあらすじ多めなので、
あー、そうですよね。
もうちょっと自分の考えたこととか、それがどうしてそう思ったのかっていうのを入れた方がいいねっていうふうにはアドバイスするかなと思います。
そうなんですよね。感想文だから感想を書くのが目的っていうのもあるんですね。
そうなんですよね。
正直これ、このあと、感想文を読むのは再来週かな。
二代の作品も、わりとそういう感じなんですよ。筋を折ってしまってるところがあって。
書きやすいは正直書きやすいし、そのときどきにどう思ったかっていう形で書くっていうふうな書き方をしているので、
本来あるべきというか、一般的に学校で良しとされる感想文という意味でいうと、ちょっとそれだスタイルではあったかなっていうのは。
確かに正直書きながらちょっとあらすじっていうか、書いてあることを書きすぎてるかなっていう気はしてたんですけど。
はい。
っていう感じでしたね。
そうですね。ので、もしアドバイスするとすると、子供だと思った。
世人が子供だと思ったっていうのは、どうしてそう思ったのか。
なるほどね。
どの文章とかこういう言葉からっていうのは、ちょっと動きとかセリフとかっていうのが根拠としてあるんですけど、
雷道さんがそう感じた根拠。
ああ、なるほどね。作品のどこに書いてあるかってことじゃなくて、僕自身がどういうふうに感じたのかっていうことですね。
はいはいはい。
なるほどね。
どこで思ったんですか?
どこで思ったのか。
どこでというか、どうして思ったんでしょう。
実際書いてるときに気づいたので。
12:01
えーとね、僕割と嫌悪感を感じるというようなことをその前に書いてて。
はい。
その後で、あまりに楽観的すぎて、それが無邪気で可愛げすらあるっていうふうに書いたときに、
可愛げを感じる無邪気さって要するに子供のことだなっていう、僕は自分の文章を読んで気づいてるんですよ。
だから言葉として言えば、その無邪気さが可愛らしさ、可愛らしさっていうか子供らしさ、子供のようである理由っていうことではあるんですけどね。
だから、なんだろうな。
最初に反感的に書いた嫌悪感を感じるとかいうことを訂正してるんですよね、僕の中でね。
そうですね。
ここにきて。
はい。
それがだから、感想文の本来の書き方っていうことと外れてしまうかもしれないけど、書いていく中で変わっていってるんですよ。
書いていくじゃない、読んでるときに。
最初はなんとなくこの人たちに感情移入は難しいなと思って読んでいて、少し進むと、この人たち嫌だなって思って引いてみてみようっていう気分になって。
はい。
書いてるうちに、これってむしろ、ある意味純粋なんだなみたいな感じに思ったっていうふうな変化をしていってるんですよね。
はい。
それはね、素晴らしい感想だと思います。
そういうことを書けばいいのね。
読んでる間に変わった、書いてる間に変わったっていうのがとてもよく出ているので、そこが面白いと思います。
そうですね。僕もこの体験はちょっと自分で気づいたときに面白いなって思いましたね。
これが3枚目の真ん中ぐらいで、その無邪気さは可愛げすら感じますっていうのがまさにこの感想文全体のちょうど真ん中ぐらいなんで、後半がまだ余白があるっていうのもあったんで、
このことについてもっと書き込めるなっていうふうには思ったっていうのも良かったところかもしれないです。
これに気づくのが5枚目とかに入ってからだと、いかに端的にまとめるかみたいな書き方を。
5枚を超えちゃいけないわけじゃないんだけど、書くのも大変だから。
そうですね。
いかにコンパクトにまとめるかみたいになったと思うので、そこの違いもあるかななんていうのも思いましたね。
で、改めてではこの作品そのものについての話をしていこうかと思うんですけれども、
15:03
作家さんは以前にもこれツイキャスでしたかね、スペースだかで。
はい、ツイキャスで。
してましたよね。
はい、してましたね。
なのでお好きな作品なのかなとは思ったりもしてたんですけど。
はい。もともと宮沢賢治がとても大好きで。
あーなるほど。
はい。あと教科書にこれが載っているっていうのもあるんですよね。
あーなるほどね。
はい。
どういうところがお好きなんですか、この作品。
これ子どもたちがパッと読んで、なんだこれってやっぱり思うんですよね。
この人たち一体何やってんのっていう感想を一番最初、よく初発の感想って授業では言うんですが、最初持つんですよね。
この人たち何やってんじゃないのとか、バカじゃないのとかってよく言うんですよ。
でもどうしてそうなっちゃったんだろうとか、この物語の仕掛けはどこだったんだろうっていうところを探していくと、さらに面白さに気が付けるっていう作品なんですね。
それはまさに僕が今回初見なので、初見で思ったところでもありますね。
物語の偶話的な意味合いから言うと、途中で気づいて引き返しとかであってはならないと思うんですよ、メタ的な意味合いで言えば。
なんだけれども、そこに必然性を持たせるっていう意味で言えば、やはり前振りとしてわがままな精神で、お腹が減ったとか歩きたくないとか言ってるとか。
っていうところで思考が鈍ってるような雰囲気が出ていたりとか、食事にありつきたくてとか、早く食べたいとか。
料理店に入ってからも、あんまり待たされるのは嫌だなとか、まだしっきり言ってるので。
よっぽどお腹空いてるんだろうなとか、そういう感じが出てたりするのが、早く食べたくてしょうがないから、もう何でもいいから言う通りにしてさっさと食べようぜっていう感じなのかなっていうのはやはり感じたので。
そういうところが、読めば読むほどわかってくるっていう魅力を持っているっていうことなんですかね。
そうですね。だから徹底的に、化け物側としては、この2人を食べたいんですよね。
そうですね。
だから食べ物の調理をしていく。
はいはいはい。
例えば靴の泥を落としてくださいとか。
はいはいはい。そうですよね。
鉄砲と弾をここに置いてください。
はい。
尖ったものはみんなここに置いてくださいっていうのを、紳士側としては全部自分に都合のいいように解釈していくんですよね。
18:02
そうですね。
料理に電気を使うと見えるねとか、確かに泥がついてる靴では上がっちゃダメだねとか。
雷道さんはわがままとか子供っぽいっておっしゃった部分が、去年、昨年度教えた子供たちちょうどやったんです。
違うな、だいぶ前だな、やったのは。
はい、かなり前、ちょっと何年か前なんですが、その子たちも、この人たち自分勝手が過ぎるよねっていう感想を持つんですよね。
ああ、なるほど。
誰かがね、お笑い見てるみたいって言ったんですよ。
たぶんアンジャッシュみたいな感じ。
なるほどね、コントっぽいということね。
ずれてるんだけど、自分たちがやりたいようにやりたいようにやってるのが、なぜか噛み合っていて面白い。
最後の最後に文字ですよね。
いや、わざわざご苦労です。大変結構にできました。さあさあお腹にお入りください。という言葉があります。
このお腹にお入りくださいはどういう意味でしょう?なんですよね。
尖ったものをおいてくださいとか、あとクリームをよく塗りましたか?っていう表現があるんですけど、
これは化け物側としては料理の過程、だけど紳士側としては日々を切らしてはいけないからねっていう風に捉えますよね。
ずっと2つの意味、料理したいっていう意味と自分たちが歓迎されているっていう意味に捉えていくんですよね。
香水をよくふりかけてくださいって、本当は酢をかけてるんですが、
ああ確かに香水だ、でもなんか酢みたいだね、ゲジョが間違えたのかなとか。
ただ最後の塩について2つ目の意味が取れなかったんですよね。
これで気がついてしまった。どうもおかしいぜ。
最後の最後にさあさあお腹にお入りください。もし塩がなければ中に入ってくださいなんですよ。
ああそうかそうか。
食卓とかがあるスペースに入ってくださいっていう意味の、ストマックの意味のお腹じゃなくて、
その内側の部屋、廊下だからねそれまでが。
部屋の中にお入りくださいのお腹。お腹って言うのかっていうのはあるけど、そういう解釈ができるってことだよね。
21:03
はい、そうなんです。
私が一番最初に販毒って言って、お手本を読むときに、必ずここはさあさあお腹にお入りくださいって言うんです。
そうかそうか。ストマックのイメージがつきやすいからこそ逆の方に聞こえるような読み方をするんだ。
はい。
なるほど。
今回朗読にはお腹にお入りくださいって読みました。
なるほどね。
注文の多い料理店っていうタイトルも、本人たちも当然誤解してるんだけど、
これちょっとグラデーションっていうか、
僕はさっきも言ったようにカラクリは知ってたけど、ストーリーをちゃんと知らないっていう状態があったので、
お客に対して注文が多いっていうふうに誤読させるっていう程度にしか思ってなかったんですよ。
本人たち、登場人物たちはオーダーがたくさん入ってる、繁盛してる店みたいな解釈をしてるわけですよね、最初のところ。
そうですね。
で、実際のところはお客に対する注文が多いっていう意味では、僕が最初に言った誤読と同じなんだけど、
その多い理由が違う。
多い理由に真相がある。
っていうようなことなんだと思うので、そこがさらに微妙な幽霊みたいなのがあるっていうのもあるかなーなんて思ったりはしていて。
そうですね。
で、これ僕がなんとなくからくり知ってるかっていうのが実はありまして、また脱線するんですけどね、いつものように。
落語ではなくて、今回は漫画なんですけど、うるせえやつらっていう漫画がね、今もたまたまアニメが、もうやってないのかな?
4月に入ってると終わってるのかわかんないですけど、やってもいますけれども、当時1985年前後ぐらいとかに連載してた漫画があって、
これでこれのパロディーやってるんですよ。
そうなんですね。
もちろんギャグ漫画なので、はちゃめちゃにされちゃって思うようにいかないっていう風な感じになるんですよね。
オリジナルのストーリーで言うと犬が活躍して、見えない相手を倒すみたいなところは、本人たちの力で倒せちゃう。
っていうギャグ的な感じになっちゃうので。
結末はオリジナルなんだろうっていうことは想像がついてたんですけど、だから逆にオリジナルの結末を知らなかったんですけど。
この漫画のバージョンの中ではね、たぶんお風呂に入ったりするんですよ。
だから、オリジナルを読んだらそれがなくて、それは普通ないんでしょうけど、料理店に行ってるからね。
24:01
だけど、お風呂に入る方が水洗いしてるみたいな感じで、ちょっと料理っぽいなとは思ったんですよね。
確かそんなだったんじゃないかなって、ずいぶん前に読んだので覚えてないですけど、そんなような気がしたりもしたっていうのがあったり。
そうですね、そんなところかな。
ちょっと子供たちに聞くんですが、ライドさんはどうしてこの二人が顔が元に戻らなかったと思いますか?
どうしてか、なるほどね。だから僕はメタ読み的な意味で言うと、ケンジによる楽居みたいな言い方を書いてるんですけど、
戻らないのは、物語中の感覚で言えば、メンタル的に言えばトラウマが残ったっていうふうに言えると思うし、
フィジカルで言うとそういうことは起こり得るとは思ってます。筋肉が硬直したまま動かなくなるみたいな現象が起こるだろうなと思ってるので、
理由としてはそういうふうになるし、そこに違和感は感じなかった。
なるほどねぐらいの感じで読めちゃってましたね。
悪さしたからねとか。
よく子供たちが大体言うんですけど、これまで教えてきてたった一人だけ、
だって先生、この人たち反省してないじゃんっていう方がいたんですよ。
反省はしてないんですよね。
反省してないのは僕も思ってちらっと書いてるけど。
旦那って助けに来た漁師さんに対して、ここだぞ早く来いって命令するんですね。
そして結局、鳥も飼って帰ってるんですよ。
だからその子はこの人反省してないからさって。
なるほどね。面白い意見ですよね。
面白い意見だし、本質的にはそれを否定する気もないんだけど、
僕がそのクラスにいるのであって、今ぐらいの発想があるのであれば、
僕自身も偶和的な意味でそういう罰を与えられるべきって書いてはいるけど、
反省してたら治るのっていうのも、ちょっと疑問ある表現だなと思いますけどね。
でも発想はいいと思う。ただそもそも彼らが、
料理店に入ってからはバカなやつだなって読めるんでしょうね。
うすうす勘づくじゃないですか。本人たちよりも読者の方が先に勘づくから、
27:00
証券であってもね。だからバカなやつだなって思う一方で、
前半の部分で圧倒的に反感を抱かせてるわけじゃないですか。
反感を抱かせて、罰が当たるっていうふうに一頭して書いてるっていうことなんだよなっていうのは、
多くの作品、いろんな形の作品を、この令和の時代だからこそっていうのを含めていろんな作品を読んでみると、
釈然としない部分もあるような、完全懲悪的なお話で、
悪くていうか、もともとのないことを言うと、リアリティに欠けるなという印象にもつながる。
もともとの話がファンタジーなのは別に、それは別なんですけど、
悪い人に罰が当たるっていうのは、今の21世紀のとか令和の感性から言うと、
ご都合主義的、作家のご都合主義的っていうふうに見える。
それが悪いとかではなくて、そういうふうに今の時代から見ちゃうと見えるっていうのはあると思っていて。
僕ももう50年以上生きてるので、40年前とかは、それこそテレビで毎週ミトコンもんがやってるみたいな時代は、
完全懲悪がスタンダードではあったんですよ。良い悪いじゃなくてスタンダードではあったので、
その当時の感覚で言えば、40年前の時点でも、
このケンジの作風というか作品の構成は決して否定されるものではなかったけれども、
今の価値観から言うと、ご都合主義のように見えなくもないかなというふうにも思える。
僕が書いてるその綾香市的な話なのか夢なのかもわかんない結末っていうふうに書いていて、
要するに夢のような話になってるわけじゃないですか。
夢であったというふうにも書かれてないし、
実はあれは妖怪でみたいな天末みたいのは書かれてないわけだから本当にわかんないんですけど。
犬の動きもちょっとおかしいんですよね。
隣の最後の部屋に入っていって何かと戦ったはずの犬が、
あの犬が案内人よりも後に主人公たちの元に帰ってきてるので、
そもそも死んだと思ってたのは死んでなかったりするし、
非常に最初から幻想的なところに入ってたのかなというふうに作られてるなとは思ったりもしたし。
ええ。
そんな感じかな。
ただあとあれですよね、
30:00
セリフの文体としては性格は抜けにして文体としては宮沢賢治は割とこういう書き方ですよね。
そうですね。
時代なんですかね。
同時代の人は他の人もこういうテイストなのかな。
ちょっと子供っぽい感じの。
子供のテイストは入れてるのか、まあそうでしょう。
童話作家さんですからね、基本。
最後のところで僕が引用してる、
君僕らは大歓迎にあたっているのだみたいな、
口語と文語の中間みたいな言い回しとかは時代性なのかなと思ったり。
ただ上品だなと思うんですよ、言葉使いとしては。
それはそのこの2人のキャラクターに関することではなくて、
賢治に共通する部分のようにもイメージとしては感じていたりもしますかね。
そうですね、賢治作品の登場人物はだいたいこういう話し方をしますね。
そうですよね。
よろしいですかね。
ありがとうございます。
ということで、次回は作品としましては森妖怪の高瀬舟。
次回の配信は作家さんによる朗読で、
その次の週、3月の4週目に関しては私の読書感想文からという、
今回と同じパターンになりますので、
まずは来週の、来週の限は多分もういきなり作家さんが朗読を始めるところから始まっていると思うんですけれども、
そちらを楽しんでいただいて、次週に備えていただければと思います。
はい、よろしくお願いします。
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33:03
よろしくお願いします。
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