藤原の金刀の紹介
はい、では3週目。こちらも物語、ドラマにも出ていた方です。
55番目、藤原の金刀です。この名前もよく聞きましたね。道永の四人衆の一人。
金刀って誰がやってた?
金刀は町田恵太さん。エグザイル、元エグザイル?何かの方ですかね。
どうしてもお顔が覚えられなくて苦労しました。
金刀さんとても有名な、こちらも有名な方です。
非常に博学多才。作文も和歌も歓迎もよくして三千三つの船、三千の才を兼ね備えていたとも言われています。
では歌に行きます。
滝の音は絶えて久しくなりぬれど、なこそ流れてなお聞こえけれ。
滝の音はもう聞こえないんだけれど、その名声だけはいまだに人々の間で語り継がれているのだよ。
という感じです。
実際のお寺の滝なんですね。
宗一宗から選ばれた歌なんですが、言葉書きに大角字に、きとあまたまかりたりけるに、古き滝よよみはびりけるとあります。
京都の嵐山にある大角字なんですが、
昔は佐賀城口の離宮だったそうで、中に川が流れていて滝も少しちっちゃい滝があったんです。
でも、京都の時代にはもう枯れていってしまうので、
昔は滝が流れていてにぎやかだったんだけども、その音も聞こえてこないけれど、名前だけはしっかり伝わっているよっていう歌。
なこその滝っていう滝の名前なんです。
なるほど。
滝の名前になったんですね、この歌のため。
なこそは名前に古い意に、紀曽の曽。
紀曽の曽?
曽根さんとかの曽。
中曽根とかの曽ね。
そうですそうです。
で、なこその滝。
滝も後だけはあります。
なんかさっきちょっと大河の話してたりしたもんだから、
滝に例えて、当時の貴族とかの具体的な誰かを指している歌とも読めなくもないかななんていうふうに思ってね。
その名声は絶えて久しいけど、名前は今でも聞くなみたいな風にも取れるかななんて思って。
そのものですね。
なるほど。
なんか滝で思いついた余談を挟んでもいいですか?
はい、もちろんです。
また落語の話なんですけど、
つつみが滝っていう落語がありまして、
これは落語じゃなくてもともとある逸話かもしれないんですけど、
西京法師が摂津の国のつつみが滝を訪れて歌を読むと。
それを読んで、その滝の前で昼寝をするかなんかするのよ。
そうすると、最初におじいさんが現れるのかな。
いい歌だけど、ここをこうしたほうがいいよ、みたいなことを言われるわけ。
で、確かになるほど気づかなかったみたいな。
最初は西京法師自信満々だったから、
最初にいいんだけどね、みたいなこと言われたときはちょっと怒るというか。
むーってなるんだけど、こう直したらいいって言われたらなるほどってなる。
で、その後はおばあさんが現れて、
あれ多分豪秘書なのかな。俳句の形式なのかな。
で、真ん中を直されるんですよ。
で、確かにみたいになって、その後はそのおじいさんおばあさんの孫娘みたいな人が現れて、
最後の5音のところを直されて、
元の部分がまるっきりなくなっちゃうっていう俳句なんですけど。
で、順番に現れるとおじいさんおばあさん孫娘みたいなのが、
歌の精霊家みたいな設定で、
今回やってる百人一首みたいなのの人たちの時代の多分歌人とかが、
モデルになってんじゃないかな、確か。
みたいなのがあって。
滝の歌といえばって思って、ちょっと思いついただけなんですけどね。
講談とかにもなって、元々講談なのかな。
で、落語にもなって。落語としては面白い話っていう風になってるし。
で、能でも、包みがたきっていうのがあるみたいですね。
へー。
そう、俳句法師って決まってるんで、たぶん、
この直した3人が、和歌三人。
はい。
住吉妙人と、人丸って読むんですかこれ。
人丸。
人間の人に丸ですね、普通の丸ですね。
はいはい。
妙人、えーとこれは、
ちょっと書いてないけど、これは滝の元の人丸のことらしいですね。
あ、そうでしょうね。
はい。
で、住吉妙人は誰のことなんだ、ちょっとわかんないな。
住吉妙人、住吉の神様ですかね。
なるほど。で、田松島妙人。
田松島妙人。
田松島妙人。
は、外織姫。日本書記に出てくる人。
はい。
この3人が、和歌三人ってこのエピソードではなってて、
この和歌三人の化身が現れて、その歌を直していったっていうことになってるらしいです。
へー。
そんなのがあったよって、滝と和歌っていうだけでちょっと余談を話してみました。
わかりやすい話って面白いっちゃ面白いですよ。
源氏物語のエピソード
歌がわかってると確かに良くなったなとかが、
たぶん現代の和歌とかに明るくないとはわかりづらいけど、
たぶん作家さんぐらい知識があると、あ、なるほどって思えるかもしれないですね。
そうなんです。
ちょっと詳しく見てみたいと思います。
ぜひ。
はい。
錦棟さん、いろいろすごい有名人だったので、
いつはもいっぱいいろんな本に載ってるんですけど、
源氏物語に絡むお話が一つありまして、
厚成信濃かな、今、後の五一城天皇の誕生祝いの宴で酔っ払っちゃったんです。
そこの場に紫色部がいたそうで、
この辺に若紫はおられませんかって声をかけたんだそうです。
でも色部としてはこの酔っ払いと思ったんでしょうね。
光源氏に似てるような人なんかいないのにどうして紫の上がいるのかしらって思ったと。
言い返しまではしなかったんですけど、
しっかり紫色部日記に書いていたそうで。
本文以外で源氏物語に触れられた最初の記録と言われています。
そのエピソードドラマでやってたよね。
ありましたよね。
知ってる話だなと思って聞いてますけど。
面白いシーン。必然性がないシーンだったから、ストーリーの流れ上。
気にはなってたんだけど、あるエピソードだからあえて入れたってことなんでしょうね。
そうですね。
なるほど。面白い。
お仕事もとてもできる方なのに酔っ払っちゃうとこうなっちゃうんですねって。
面白いですね。
そうですね。ある話ですよね。
またちょっと余談挟んで大丈夫かな。
知り合いのね、最近は出てないですけど、行きつけのカフェ屋があってね。
カフェっていうか、カフェバーみたいなところがあったんですけど。
そこで僕から見たら10とか10いくつ年下の女の子が、
わりと物応じしないねっていう話をしてたら、
昔あった上野の呪楽っていう飲食店街というか、そういうビルがあったんですけどね。
上野公園の下のところにあったんですけど。
そこでバイトしてた時に、結構まあまあそれなりの会社の社長さんとかも来てたらしいんですよ、そのお店にね。
で、なんか偉い人もみんな酔っ払えばただの酔っ払いだなって思ってから、
誰と話すのも怖くなくなったっていう話をしてたんですよ。
まさにそういうことだなと思って、今聞いてます。
そうですね。
酔っ払ってる人たち見てると面白いですからね。
そうですね、そうですし。
偉ければ偉いほど見られたくない醜態を晒してるケースはあるとは思いますが。
そうですね、確かに。
なんかお酒飲めなくてよかったなって思う瞬間でもあります。
なるほど。
なるほどね、僕もそんな飲まない。
やっぱり若い頃、今よりかは飲んでたので、あの頃のは思い出したくないことも中にはありますよね。
そうなんですか。
ありますね。
じゃあ、もう一人ドラマに出ていた人。
第2の三味という名前で出ています。
本名は藤原の片子。
指揮部の娘さんです。
お父さんは、
名前がどっかいっちゃった。
お父さんの名前が、
おや?
あの方。
滝藤圭司さんが演じてた人ですよね。
え?じゃないっけ?あ、違う。
佐々木倉之介さんが。
あ、佐々木倉之介さんだ。そうだ。
はい。お名前が出てこなくなってしまいました。
はい、もうダメです。ボケが始まっています。
あの、おじさまの人ですね。
おじさまの人ですね。
名前が出てこないよ。
どうしよう。
そう、あの、あれを、
創刊図を用意しておかなきゃと思っていたんですよ。
そうしたらですね、NHKのページがもうなくなってしまってますね。
あー、そうなんですね。
そうなんです。
えっと、
藤原の片子だよね。
片子さんの。
えっと、父親は、源の秋符さん?
秋符さん?秋符さん?秋符さんでしたっけ?
違うかな?
あ、でもこの人違いそうだな。
あ、信鷹。
信鷹。
はい、藤原信鷹です。藤原信鷹さん。
結構なんか冗談っぽくね、式部にいいよって言ってはスルーされてましたけど。
はい、の娘ってことね。
娘です。
まずはじゃあ歌からいきましょう。
有間山
稲の笹原風吹けば
伊出そよ人を忘れや忘る
有間山
稲の笹原風吹けば
伊出そよ人を忘れや忘る
有間山の近くにある稲という地名ですね。
にある笹原に生える笹の葉がそよそよと音を立てる
まったくそうよ
どうしてあなたのことを忘れたりするものですか
有間山節の国、今の兵庫県神戸市北区のあたりの山なんだそうです。
昔、稲っていう地名でよく歌にも読まれていたところだそうで
本当に一面に笹が生えていたんだそうです。
有間山と稲って言ったら、
有間山と稲って言う痛み市あたり
小笹とか痛みの方の稲って言う地名で
一セットで読まれていたようですね。
あそこからあそこみたいな話、イメージ
横浜町田インターみたいなことね
ああ、なるほど、そうですね。近いかもしれません。
物理的に隣り合っているとかそういうことじゃないですか。
物理的に隣り合っているとかそういうわけでもないでしょ。
ちょっと距離がありますね。
だいたいあの一帯みたいなニュアンスなんでしょうね。
そっかそっか、だったらわかるわ。
もっと狭いところで歌によく読まれるのに
笹の原っぱしかないって、なんでそんなところがよく歌に出てくるんだろうと思ったけど
その一定の広さのある笹原がずっと続いているエリアっていうことだったら
イメージ湧くかもしれないですね。
そうですね。京都の方から見るとかなりの土田かでしょうからね、この辺は。
そこに風が吹いたら
いでというのはいやはや全くっていう意味の副詞になります。
そよは笹が立てるサラサラという葉っぱの擦れる音もかけているし
忘却と風景の結びつき
そうよそうなのよっていう意味もあります。
きとこの場合は相手の男の人ですね。
やはというのは半語の助詞。
半語の助詞。
忘れやはする。
なのでどうしてあなたを忘れることができるでしょうという意味になります。
これ前半と後半の関連性ってどういう感じなんですか?
一周目にも出てきたと思ったんですが
風景、風景描写から自分の心理描写へ。
っていう形ですよね。
はい、形ですね。
一周目で言うと、中南郷金介のやつは
その風景と感情がなんとなくリンクしている感じはするじゃないですか。
三河原を分けて流れる泉川と
その小石から浪がなんとなく関連しているイメージがあったんだけど
笹の野原、草原みたいなところで風が吹いているっていうのと
あなたのことを忘れるわけないじゃないですかっていうのはあんまりこう
なるほどって思える、忘れる
逆に思い出すっていう表現だったらなるほどってちょっと思えるんですよ。
そういう経験、二人でこういうとこ撮ったことがあんのかなみたいな感じがするんだけど
忘れないとか忘れるものかみたいな感じの感情っていうのと風景っていうのが
あんまり僕の中ではしっくりこなかったんですけど
言葉書きとしては
枯れ枯れなる男のおぼつかなくなどいいたりけるに読めるとあるんですが
枯れ枯れっていうのはしばらく来なかった、自分のところに行くの
離れ離れって書いて枯れ枯れと読みます
そんな男が
あなたが心変わりしてないかと思って不安ですっていう手紙をよこしてきたんだそうです
なるほど
それに対してよくもそんなことが言えますわねっていう気持ちの変化になってるんです
最近おとさたなかったくせにあなたが心変わりしてないか心配で心配でなんて
そんな言い草の手紙が来たもので
笹原に風が吹くときに笹がそよそよと音を立ててるのに引っ掛けて
そよそよ
そこか
忘れてるのはあなたじゃないこと
嫌味よ
なるほどね
聞いてそれなりに納得できましたね
これもやっぱりドラマ見てると
あの肩甲のイメージが
そうですね結構したたかな感じ
聞き屋が強そうな感じというかね
最後の方見てて驚いたんですけど
結構男性とっかえひっかえしてたイメージが
ありましたけど実際そうだったみたいな
そうなんですね
何人かとウキナを流していたようですね
そうなんだ
この歌のイメージだと
九州に行っちゃった人いるじゃないですか
男の武士の
あの人のこと言ってそうな雰囲気ですけど
ドラマのイメージからするとね
そういうわけでもなさそうですね
この感じから
平野なんとかさんはすごく重い人だったんですけど
ダザイフに行っちゃった後は
2,3人男を
とっかえひっかえしていたような
描写だったと思ったんですけど
現実的にいつ戻ってくるか分からないし
立場も違う人間だから
待ってたってしょうがない部分もあっただろうし
現実的に生きればそういうことにもなるかもしれないですけど
この忘れ合わせるみたいな感じ
誤調の強いというか感情の強いワードは
あのドラマの片子のイメージとも合うなって気はしましたね
彼女は割と
ドラマ全体の中盤ぐらいで
歴史的背景についての考察
母親に対して反発するじゃないですか
あの辺も気が強い感じが出てたので
こういう気の強さ
なんか感じが悪くないんですけど
ひたむきだからこそみたいな気の強さっていうのは
似合う気がしますね
そうですね
それにしても100人ヘッシュ
この家結構出てきますね
そうですね
だから
片子と式部と
木おじいちゃんの
金介
大したもんですよね
3人
100分の3はなかなかなもんですよ
だって繰り返しになるけど
石関家とか
皇族とかってわけでもないのに
こんなに入ってるのは大したもんですよ
そうですね
その辺まで帝家が考えて選んだのかどうかは
ちょっと謎ですけれども
まあでもあれもありますよね
きっと源氏物語のすごさみたいなことも
影響したのかもわかんないですけどね
当時の世間的な評価の高さみたいなことも
あるかもしれないですけど
はい
ドラマに絡んだことを言うと
この片子さん
その後に
藤原金鷹の妻になったという説がありまして
はい
金鷹さんも一瞬出てたかな
ぐらいだったんですけど
えっと
満鷹の息子
うんうん
だから
ドラマで言うと
紫色部のお母さんを殺した男
おーなるほど
の息子
に
そういう説があるぐらいの感じみたいなんですけど
うんうん
実際に母親を殺されていたかっていうのは
多分ないんじゃないかと思うので
うんうん
ドラマを見ていったものとしては
これを見るとちょっとドキッとしてしまいますね
なるほどね
はい
うーん
今GoogleのAI検索で出てきた感じだと
タイガドラマには出てなさそうかな
出てないですか
そうねやっぱり
タイガドラマの前半に出てきた
道金の子
道金の関係者だったと思います
うんうん道金の次男で
作難として育てられましたって書いてあるけど
ドラマ自体に出てたっていう風な表現にはなってはない
ないんですね
わからないチラッと出たのかもしれないけど
AIでサッと調べただけなんで
はい
この方はすぐ亡くなったそうで
金鷹さんはすぐ亡くなってしまったそうで
あーそうね
30代半ばに高階の重明さんという方と再婚して
この人が羅城第二小三味という位にいたので
金鷹さんも第二の三味と呼ばれていたようです
なるほどね
高階っていう苗字も今回出てきたよね
はい高階さん
えーと
美術名の母
あ、そうかそうか
はい
そんなに、なんか後々のようであんまりそんなによく聞く
生でもない気がするけどな
美術名の母じゃない、違う
義道三師の母
あーはいはいはい
高階家はこの頃は割と上の方に
あーそうなの
上の方だと思います
えーとね
wikipediaによると
はい
えー
天武天皇と天子姫というのかな
娘って書くんですけど
の長子に
長子である高市王子を祖とする
公別子族というのかな
はいはい
っていう風に書いてあって
確かにいっぱい
名前が出てきますね
はい
あーでなんか後には武家とかにもなってるんだ
公英
あ、長屋王の息子なんですね
あー
面白い家系ですね
そうですね
はい
はい、という今週の2週
はい
でした
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