この番組は、イギリスの歴史ドラマの世界が大好きな私が、おすすめのドラマや映画の紹介、見た感想、ロケ地や時代のことなど、話しています。
今日は、1995年のイギリス映画『いつか晴れた日に』をご紹介します。
ジェーン・オースティンの小説「分別と多感」を知っていますか?実はこの映画の脚本を書いたのは主演のエマトンプソン。エマが自ら物語を再構築してアカデミーの脚色賞を受賞した作品です。
見どころは、タイプがまったく違うの2人の姉妹の恋と人生
理性的な長女エリノア と 感情的な次女マリアンヌ
あなたははどちらのタイプですか?理性的で慎重派? それとも感情に従って情熱的に生きる人?
今日は、この2人を比べながら「理性と感情」というテーマで考えていきます。
映画の重要なシーンについてお話しするので ネタバレを含みます。 まだ観ていない方はご注意!
そして、最後にちょっとした 補足情報 もありますので、ぜひ最後までお付き合いください!
今後も番組を聞いてみたいという方は、フォロー、チャンネル登録していただけると嬉しいです♪
番組やエピソードへのお便りもお待ちしています。
お便りフォーム
https://forms.gle/WMemppsT4M2ch2if8
サマリー
映画『いつか晴れた日に』は、ジェーン・オースティンの小説『分別と多感』を基に、理性的な長女エリノアと情熱的な次女マリアンヌの対比を描いています。物語は19世紀のイギリスを舞台に、女性の困難な立場や各姉妹の成長を通じて、それぞれの幸せを探求しています。
映画の背景と登場人物の紹介
英国ドラマタイムへようこそ。この番組は、イギリスの歴史ドラマの世界が大好きな私が、おすすめのドラマや映画の紹介、見た感想、ロケ地や時代のことなどを話しています。
今日は、1995年のイギリス映画『いつか晴れた日に』をご紹介します。
ジェーン・オースティンの小説『分別と多感』を知っていますか?
実は、この映画の脚本を書いたのは、主演のエマ・トンプソンです。
エマが自ら物語を再構築して、アカデミーの脚色賞を受賞した作品です。
見どころは、タイプが全く違う2人の姉妹の恋と人生です。
理性的な長女エリノアと感情的な次女マリアンヌ。
あなたはどちらのタイプですか?
理性的で身長派?それとも感情に従って情熱的に生きる人ですか?
今日は、この2人を比べながら、理性と感情というテーマで考えていきたいと思います。
今日の放送では、映画の重要なシーンについてお話しするので、ネタバレを含みます。
まだ見ていない方はご注意ください。
そして最後にちょっとした補足情報もありますので、ぜひ最後までお付き合いください。
それでは映画『いつか晴れた日に』の世界へ一緒に入りましょう。
物語の舞台は19世紀のイギリスです。
脱衆党での3姉妹は父の急死によって人生が一変します。
当時の法律では土地や財産は長男が相続する決まりだったんですね。
そのため母親の違う兄ジョンが広大な屋敷ノーランドパークを相続して、
エリノはマリアンのマーガレットの3姉妹と母親は、
わずかな遺産を残されただけで屋敷を追い出されることになります。
しかも父は亡くなる前にジョンに母と妹たちを頼むとお願いしていたのに、
彼の妻の冷酷な言葉によってその約束は果たされなかったんですね。
この時代は女性は自分で財産を持つこともすごく難しくて、
結婚によってでしか生活の安定が得られなかったんですね。
彼女たちがどれほど不安だったのかを想像すると胸が苦しくなります。
そんな中親戚の助けでイギリスの南部デボンシャーの田舎町にあるコテージに移り住むことになります。
エリノアとマリアンヌの対比
そこから新しい生活とともにそれぞれの運命が動き始めます。
長女エリノアはある男性姫と思いを抱えながら家族を支えるために感情を抑え続けます。
次女マリアンヌは年上の誠実な大佐ブランドの思いを知りながらも、
情熱的で魅力的なウイロビーに心を奪われてしまいます。
ここからエリノアとマリアンヌそれぞれの物語を深掘りしていきましょう。
まずはエマ・トンプソンが演じる長女エリノアです。
長女はとても理性的で慎重な性格です。
家族が突然家を失って新しい生活をよりなくされた時も、
感情に泣かされることなく冷静に状況を受け止めて家族を支えようとします。
この理性的な部分はきっと長女であるがゆえの責任感から来ていると思うんですよね。
頼れる男性がいない状況で自分がしっかりしなければと思っているんです。
その分自分の気持ちはどんどん後回しにしてしまうんですね。
例えば彼女はエドワードに思い寄せてるんですが、なかなか自分の気持ちを表に出せません。
それどころかエドワードが実は別の女性と婚約していたことを知っても表情一つ変えずに受け止めます。
でもそんなエリノアにも感情が抑えきれなくなる時が訪れるんですね。
それはようやく愛が報われると知った時です。
エドワードが実は婚約を破棄してエリノアのもとへやってくるシーンです。
これまでもずっと自分の気持ちを抑え続けてきたエリノアが耐えきれずに泣き出すんですね。
このシーンが本当に美しくて、エリノアがずっと気持ちを抑えてきたのを知っているだけに
彼女の涙を見て私は毎回泣いてしまいます。
長い間理性を保ち続けてきた彼女の心の無味があの一瞬で解放されるんですね。
一方でケイド・ウィンスレットが演じる次女マリアンヌはエリノアとは対照的な存在です。
彼女は感情に正直で喜びも悲しみも全て全身で表現するような人です。
例えば雨の中散歩をしていて足をくじいたんですけど、そこに偶然通りがかったウィロビーが
本当に小説のヒーローのように彼女を抱きかかえて家まで運んでくれるんです。
そんなドラマチックな出会いをしたら恋に落ちるしかないですよね。
そんなマリアンヌを見てエリノアは冷静に言います。露骨に態度にデシっていたわよ。
どうして隠す必要が?ここで2人の考え方の違いがはっきり現れています。
エリノアは気持ちを簡単に表に出すことをよく思っていない。
でもマリアンヌは隠すことの方が理解できないんですね。
さらに会話は続きます。まだあの方をよく知らないのに。
時間で仲良くなれるわ。7年かかる人もいるし7日で親しくなる人もいる。
あなたは7時間ね。
ここ、恋は時間じゃない。感じるものなのっていうマリアンヌの考え方がすごくよく出ている場面です。
それに対してエリノアは時間をかけて相手を知ることが大事っていう考え方ですね。
2人の理性と感情の対比を象徴しているシーンです。
マリアンヌはウィロビーの言葉や仕草の一つ一つにも夢中になって、
彼こそ運命の人だって信じます。
でもそんな彼女を待っていたのは裏切りと失望です。
ウィロビーには実は結婚を考えていた別の女性がいて、
傷ついたマリアンヌは悲しみのあまり自暴自棄になって雨の中を歩き続けます。
そして体調を崩して命の危険にまで晒されることになるんですね。
この出来事を通して彼女は少しずつ成長していきます。
最終的にマリアンヌが選んだのは、
ずっと自分のことを見ていてくれた年上で誠実なブランドン大佐です。
若くて情熱的な行為ではなくて穏やかで安心できる愛を見つけます。
マーガレットの存在と映画の音楽
エリノアとマリアンヌがそれぞれが選んだ道は違いますが、
どちらも試練を乗り越えて自分らしい幸せを見つけました。
あなたならどんな幸せか、
最後にちょっと補足情報です。
この映画はイギリスの田舎の美しい景色とそれに合わさる音楽も本当に素敵なんですよね。
特にマリアンヌがピアノを演奏しながら歌う2曲の楽曲です。
どこか伝統的な曲なのかなと思ってたんですけど、
実は映画のために作ったんです。
ケイト・ウィンスレットの透明感ある歌声が、
切なさとかロマンチックな雰囲気を一層引き立ててます。
そして実は私はエリノアやマリアンヌよりも、
三女のマーガレットが一番好きなんです。
彼女はただ可愛い立ちじゃなくてしっかりものですね。
すいっこだからね。
エリノアやマリアンヌよりも、三女のマーガレットが一番好きなんです。
彼女はただ可愛い立ちじゃなくてしっかりものですね。
すいっこだからみんなにちょっと子供扱いされてるんですけど、
ちゃんと家族のことを見ていて誰よりも冷静だったりするんですよね。
それでマーガレットが演じた子役の女優さんは、
どんな作品に他出てるのかなって気になって調べてみたんですが、
情報がすごい少なくて、
よくよく調べてみると 彼女は数本の映画に出演した後に 転身していたことが分かりました
現在は社会の不公正を伝えるジャーナリストとか 映画監督として活躍しています
マーガレットが可愛らしいだけのキャラクターではなくて このことを冷静に見つめる女の子だったということが
まるでその後の彼女の人生に繋がっているような感じがして とても感動してしまいました
ぜひマリアンヌが歌う歌や 可愛くしっかりのマーガレットにも注目してみてください
それでは今日はここまで 放送が良いなと思ってくださったら いいねボタンを押していただけると嬉しいです
また放送を聞いてみたいと思っていただけたら ぜひフォローをお願いします
次回は2005年の映画 ティーラ・ナイトレーが演じた ジェーン・オースティンのプライドと偏見です
お楽しみに
09:35
コメント
スクロール