英国ドラマタイムへようこそ。この番組は、イギリスの歴史ドラマが大好きな私が、ドラマや映画のおすすめ、ロケ地の秘密、当時の暮らしまで深掘りしてご紹介しています。物語の背景を知ると作品がもっと楽しくなります。
今日は、2011年公開映画のマリリン7日間の恋をご紹介します。
舞台は、1956年のイギリスです。23歳の名門家庭に生まれた青年コリンが、親の反対をしぎって映画の世界に飛び込みました。そこで出会ったのが、マリリン・モンローです。
このコリンが40年後に明かした秘密の7日間の恋の物語です。
今日は番組の最後に、先日見つけた素敵なカフェの話もしていますので、ぜひ最後まで聞いていただけると嬉しいです。
それでは、マリリン7日間の恋のあらすじと映画の見どころを6つご紹介していきます。
ではまず、マリリン7日間の恋のあらすじです。
この物語は作り話ではないんですね。
コリン・クラークという人が実際に体験したことを2冊の本にしています。
40年間誰にも言えなかった恋、まあ40年、それでどれだけ特別な体験だったのかというのが伝わってくるような感じがしますね。
舞台は、1956年のロンドンです。マリリン・モンローがやってきます。
ローレンス・オリビエと王子と踊り子という映画を撮影するためにです。
ここで登場するのがコリン・クラーク。オクソード出身の名門家庭の青年です。
家族は息子が映画なんて不安定な世界に行くのはあまり心よく思っていないんですが、
でも彼は映画への情熱が抑えきれなくて、子でもないのにローレンス・オリビエに自家談判しに行きます。
彼の熱意が認められて、女子として働くことになります。
このコリンを演じていたのがエディ・レッド・メインです。
ファンタスティック・ビーストとか博士と彼女のセオリーを演じていた彼ですね。
上流階級の品の良さとか、映画に憧れる純粋さ、そして初めてマリリンを見た時の顔など、
一瞬で恋に落ちる瞬間は、見ているこっちまでドキドキしました。
本当に素晴らしい演技でしたね。
そんなマリリン・モンロー役を演じたのはミシェル・ウィリアムズ。
これも本当に素敵な演技でした。
スカートがフワッとなる仕草とか、歌う時の甘い声とか、本当に完璧でしたね。
でもすごいのは、カメラが止まった瞬間、急に怯えた子供みたいな顔になるんですね。
この演技でアカデミー賞をノミネートされ、ゴールデン・ゴルゴー賞も受賞しました。
本当に素晴らしいマリリン・モンロー役だったと思います。
ケネス・ブラーナーが演じるローレンス・オリビエットの撮影現場のバトルも見物でした。
完璧主義者の本物俳優が遅刻ばかりでセリフも覚えてこないマリリンに大激怒します。
プロフェッショナルになれとなるオリビエに対してマリリンは泣き出してしまい、現場が凍りつくんですね。
でもカメラが回るとマリリンは誰もが息を呑むような美しさで演じることができます。
そんなシュラバーがある中にマリリンのご主人が急にアメリカに帰ってしまうんですね。
孤独になったマリリンがなぜか若い女子のコリンを頼り始める。
ここからが誰も知らない7日間が始まります。
ではここから見たくなる6つの魅力・見どころをご紹介したいと思います。
魅力1 コリンの魅力
魅力1 コリンの魅力
夢を追う青年コリンの情熱と勇気
最初のところでもご紹介したんですが、23歳のコリン・クラークが映画の仕事を初めて撮るんですね。
そこが最初に登場しているんですが、コリンはかなり良い家のお坊ちゃんなんですね。
お父さんは有名な美術史学者で、最初にその実家が出てくるんですが、
本当に中世のお城のような建物で美しい庭園を歩くコリンの様になっていました。
映画が大好き、そして映画界に憧れて、家族にちょっと飽きられながらロンドンに行って仕事を掴もうとします。
まずはローレンス・オリビエの事務所に仕事がないかと突撃して、断られても毎日毎日通っているうちに、
ローレンスと実際に対面して仕事をもらえることになります。
あのクラーク家の息子さんよと言われているので、やはり彼の実家がかなり立派な家だということもわかりますよね。
仕事を始めて、まずはマリリンやスタッフたちの家の確保です。
そこで貸主がマリリンに貸すということを話してしまったことから、マスコミにバレてしまうというトラブルが起こります。
でもそこも想定していたコリンは別に2軒の家を借りていて、そこを行った規定や気配りが認められて、
ローレンスとマリリンの映画の第三女監督の仕事を得ます。
女監督と言ってもね、かなり下っ端の仕事なんです。
魅力に、マリリンの魅力、コリンが沼にはまる理由。
ミシェル・ウィリアムスのマリリンは本当に素敵でした。
そしてそのマリリンを見つめるコリンの視線もね、本当に素晴らしいんですよね。
最初は憧れ、スターに魅了される青年。
でも次第に彼女の苦しみに気づいて支えたいと思うようになります。
マリリンの沼にはまりそうになりながらも、最後まで彼女を一人の女性として大切にします。
では、コリンがマリリンの魅力に取り込まれていく場面をいくつかご紹介します。
これはね、コリンじゃなくても好きになっちゃうよなと納得できる場面でしたね。
まずは読み合わせに遅れるマリリンをコリンの呼びに行きます。
そうすると、すっぴんで鏡の前に座っているマリリンを見るんですね。
こんな顔で許してと、マリリンは顔を手で半分隠して微笑みます。
そしてその後急に真面目な顔になって台本に目を向けます。
コリンはマリリンに栗付けになっていましたね。
他にもマリリンの部屋で探し物をしていたところ、シャワーから出てきて、
善良のマリリンが登場する場面があったり、泣きながら不幻化をしている姿を目撃したり、
さらに撮影時間になってもやってこないマリリンを呼びに行くと、
バスローブ姿で横になっているマリリンを見つけます。
あなたは誰の味方なのと聞かれて、あなたですというコリンの回答を聞くと、
マリリンと呼んでと笑顔で言われるんですね。
この時のコリンの顔をぜひ見ていただきたいと思います。
そしてやがてマリリンの新しい恋人だと噂され始めます。
魅力3 1950年代 映画 黄金時代の舞台裏
この映画は本当タイムマシンに乗っていったように、
1950年代の映画 黄金時代が再現されています。
まず衣装が素敵でした。
マリリンの真っ白なドレスやゴールドに輝くイブニングドレス、
そして普段着のセーター姿など、
どれも本当に素敵な当時のデザインで、
生地の質感まで伝わってきます。
男性のスーツもビシッと決まっていて、
時代の品格というか美しさを感じますね。
さらにパインウッドスタジオの撮影現場も見どころです。
巨大な照明や重たそうなカメラ、
フィルム缶が積まれた現場やスタッフが走り回る様子、
本物の映画作りの熱気が伝わってきます。
さらにコリンと小道具係の居酒屋とか、
組合室との話なんかも出てきて、
複雑な映画業界の舞台裏を垣間見れます。
そして演技手法の対立も面白かったですね。
古典演技のローレンス・オリビエの
技術で演じろというのに対して、
マリディンは感じて演じるタイプなので、
全く真逆なんですね。
そういった時代の転換期の、
芸術論争が繰り広げられている様子が、
とても興味深いです。
魅力4、ウィンザージョーデート、夢のような一日。
映画の中盤に出てくるんですが、
これは私が一番好きな場面です。
マリディンが、冒険旅行に行くのよ、と、
マリディンとコリン、2人でイギリスの田舎へ向かいます。
運転手がついてきているんですが、
まず向かったのはウィンザージョーです。
ここではコリンの名付け親の人がいて、
彼がダビンチやホルバインといった
画家たちのスケッチを見せてくれます。
この時も笑顔を振りまいて、
多くの人たちを幸せにするマリディン、
そしてコリンの出身港のイートン港に行って、
さらに川で、ゼンラで泳ぐ場面もありました。
この時マリディンが本当に幸せそうで、
まるで恋人同士の2人です。
でも、これが永遠じゃないって分かっているから
切ないんですね。
帰りの車の中で、フランク・シナトラの枯葉が流れるんですが、
このところも本当に切なくて美しかったですね。
秋の失われたマリディン、
実話でもあり、そして一人の女性の真実の物語でした。
いかがでしたか?
この放送を気に入っていただけましたら、
星5つの評価で応援していただけると、とても励みになります。
また、コメントで感想やこんなドラマを取り上げてほしいというリクエストも大歓迎です。
さて、ここからは少し雑談です。
先月、JR静岡駅近くにあるとても素敵なカフェに行ってきたんですね。
ちょっとそのお話なんですけど、
インスタやスレッツで見ていていいなと思ってとても気になっていたんですよね。
まずは気になったのはそのインテリアですね。
ウィリアン・モリスの鳥がモチーフの赤い壁紙が目を引きました。
そしてブルーの壁紙の空間もあるんですね。
この2つの空間を繋いでいるところがアーチになっていて、
もう本当に英国の雰囲気たっぷりです。
そして本格的なアフタヌーンティーメニュー。
インスタの投稿を見ていると、店主の方のインスタグラムを見ると、
見ていると店主の方のお菓子とかお茶への情熱が伝わってきて、
行ってみたいなって気になっていて行くことにしました。
実際にお店に入ると写真で見た通りの素敵なインテリアで、
アフタヌーンティーのスコーンやケーキは米粉で作られたものもあって、
好みで選ぶことができます。
これはとても美味しかったです。
紅茶の種類も豊富でしたね。
私はこの日一人で行ったので、店主さんといろいろとお話しさせていただくことができたんです。
まるで私がインタビューするようにいろいろと聞いてしまって、
これは私のいつもの悪い癖なんですが、
お店を作ったきっかけとか、こだわりのことをお聞きしたり、
これからの夢とかね、本当にいろいろ聞きすぎたんですが、
とても楽しい時間でした。
店主さんのお話を聞いていて、
私がなんでこの店に行きたいのかなって思ったのがわかったんです。
共感する部分がとてもたくさんありましたし、
さらにすごいな、見習いたいなという思う部分もたくさんありました。
そういったことっていうのは、
SNSの写真とか投稿文にも表れていますし、
醸し出されているんだなということがわかりましたね。
そしてここでイベントなどできたらいいなと思いながら帰ってきたんですが、
なんと12月14日に開催することになりました。
私はこのアカウントでご紹介しているカントリーハウスや映画、ドラマ以外に
別でアート鑑賞や解説もしているんですね。
今回はフランスの印象派の画家の絵を見ながら
アフタヌンティを楽しむ会というのを
12月14日のお昼に開催することになりました。
そこでご紹介する絵は、
19世紀のパリのボルジョワたちの暮らしや
美しいインテリアや光に満ちた室内の絵です。
なのでこの番組を聴いてくださっている
カントリーハウスが好きな方や
イギリスの映画やドラマが好きな方にも
きっと楽しんでいただける内容だと思います。
イベントの詳細について概要欄にリンクを貼っています。
ぜひご参加いただけると嬉しいです。
では次回は、今日ご紹介したマリリン7日間の恋のロケ地巡りです。
こちらも素敵なカントリーハウスがたくさん登場していますので
ぜひお楽しみに。