1. 英国ドラマタイム
  2. #80 『ダウントン・アビー ..
2026-01-22 09:59

#80 『ダウントン・アビー グランドフィナーレ』:なぜ伯爵家はグランサム・ハウスを手放したのか?

spotify apple_podcasts

🎙️ ようこそ、英国ドラマタイムへ!
イギリスの歴史ドラマをもっと楽しむためのポッドキャスト。

 

映画『ダウントン・アビー グランドフィナーレ』で、惜しまれつつ売却されたグランサム伯爵家のロンドン邸。今回は、あの豪華な屋敷が果たしていた役割と、売却の裏にある「貴族の切ないリアル」を徹底解説します。

ドラマに名前だけ登場するあのキャラクターの裏話や、驚きのロケ地情報までお届けします。

 

【今回のトピック】

  • 迎賓館としてのタウンハウス:なぜあんなに豪華なのに「寝室」が狭いのか?
  • 消えた管理人ミセス・ビュート:名前だけ登場する彼女が象徴する「不在の館」
  • 1930年、売却の衝撃:史実と一致する、貴族たちが直面した時代の波
  • ロケ地の秘密①:バッキンガム宮殿のすぐそば!超一等地の「ブリッジウォーター・ハウス」
  • ロケ地の秘密②:取り壊しの危機から再生した「バジルドン・パーク」の数奇な運命

 

 

📝 Note

読む・『英国ドラマタイム』(有料:500円買い切り)

ポッドキャストの内容を文章化し、写真や補足情報を加えた記事をお読みいただけます。
一度ご購入いただければ、今後追加される記事もすべて読み放題です。

→ https://note.com/artandmore/m/m2cb198e4475d

 

 

『高慢と偏見』ロケ地ガイドができるまで

2026年夏のイギリス訪問に向けた準備や、訪問記録を綴っていきます。
ロケ地巡りに興味がある方の参考になるガイドブックを目指して。

https://note.com/artandmore/m/m637dd5a59ef5

 

 

★今後も番組を聞いてみたいという方は、フォロー、チャンネル登録していただけると嬉しいです♪

番組やエピソードへのお便りもお待ちしています。

 

お便りフォーム

https://forms.gle/WMemppsT4M2ch2if8

 


ブログ: https://chstories.com/

Instagram:   https://www.instagram.com/country.house.stories/
Treads :https://www.threads.net/@country.house.stories

サマリー

今回のエピソードでは、『ダウントン・アビー グランドフィナーレ』におけるグランサム・ハウスの役割とその歴史的背景について詳しく解説しています。また、貴族文化の変化やグランサム・ハウスの売却の理由についても触れています。

グランサム・ハウスの役割
英国ドラマタイムへようこそ。この番組は、イギリスの歴史ドラマが大好きな私が、ドラマや映画のおすすめ、ロケ地の秘密、当地の暮らしまで深掘りしてご紹介しています。物語の背景を知ると、作品がもっと楽しくなります。
さて、今日のテーマは、映画『ダウントン・アビー グランドフィナーレ』でも重要な役割を果たしていた、あの場所についてです。
それは、グランサム・伯爵家がロンドンに構える別宅、グランサム・ハウス。映画では、この邸宅がついに売着されるという大きな決断が描かれていました。
そもそも、あの家は何のための場所だったのか。なぜあんなに立派な家がロンドンにもう一つ必要だったのか。そして、なぜあんなに美しい場所を手放さなければならなかったのか。
そこには、華やかな貴族文化が少しずつ役割を負いていく時代の変化が映し出されていました。
今日は、ロケ地の裏話も交えながら、グランサム・ハウスの物語を紐解いていきたいと思います。
まず、グランサム・ハウスは何のための場所だったと思いますか。
普段、一家はイギリス北部のヨークシャーにあるダウントンアビーで生活していますが、夏の遮光シーズンになると家族揃ってロンドンへ移動します。
そこでの最大の目的は、シーズン中に大規模なパーティーを開くことです。
当時、貴族たちはこそってロンドンにタウンハウスを持っていました。
この時期は、あちこちで世のようなパーティーが開かれて招待したりされたりと、目が回るほどに忙しい日々を過ごすんですね。
そのために、建物の作りも特殊です。
入り口の車寄せから階段、そして大広間やサロンといったリストをもてなす空間は、圧倒されるほど大きく豪華に作られています。
ところが、その一方で寝室は意外と少なくて狭いんですね。
あくまで遮光の舞台としての建物なので、家族や多くの使用人が長期で快適に暮らすにはあまり向いていない構造だったんです。
このグランサムハウスは、かつてはシーズンごとに活気にあふれていて、専属のスタッフも大勢いたはずです。
でも、ドラマの舞台である1920年代になると、ほとんど使われることがなくなっていきました。
そこで登場するのはミセス・ビュートという人物です。
彼女は、ドラマの中では名前だけが登場するハウスキーパーなんですが、
普段は主人のいないお屋敷を守る管理人のような人でロンドンにいました。
維持の難しさと売却
ドラマのシーズン4では、一家がローズの社交会デビューのためにロンドンへ行くことになったんですが、その時に事件が起きます。
なんと現地で待っているはずのミセス・ビュートが、症候熱で倒れてしまったんですね。
急遽、ダウントンアビーからミセス・ヒューズが派遣されるというドタバタ劇もありました。
結局、その翌年にミセス・ビュートは自粛したと語られていて、
主人のいない巨大な屋敷を守り続ける孤独や苦労がちょっと捨ててみえたようです。
そして映画の舞台、1930年、ついにグランサムハウスは売却されます。
これは実際のタウンハウスの歴史ともぴったりと一致しているんですね。
実は戦後の貴族たちが真っ先に手放したのが、こうしたロンドンの邸宅だったんです。
その理由は、とにかく維持が大変だから。
たまにしか使わないのに、税金や維持費はかさむ。
かといって最小限の人数で管理していると、いざ一家がやってきた時に人手が足りない。
結局、本邸から使用人を代表として、
寝室のやりくりに頭を悩ませ、莫大な資金と労力を吸い込まなければならないんですね。
これならば、ロンドンに行くときは、白尺のお姉さんロザモンドの家に泊まればいいじゃないか。
こうして多くの貴族が自分たちのタウンハウスを手放していきました。
映画で描かれた売却シーンは、まさにこういった一つの映画です。
撮影地の裏話
ここからは、このグランサムハウスの露出地についてお話ししていきたいと思います。
こちらもいつも通り外観と室内、別々の場所で撮影されています。
まず外観の建物として使われたのが、ロンドンにあるフリッチウォーターハウスです。
この映画では、フリッチウォーターハウスは、
ロンドンのフリッチウォーターハウスの中にあるフリッチウォーターハウスがあります。
外観で使われたのが、ロンドンにあるフリッチウォーターハウスです。
この場所をぜひ一度グーグルマップとかで確認していただきたいほどなんですが、
もう本当にすさまじい立地です。
ワッキンガム宮殿が本当にすぐそばにあって、かつての王宮、
ワッキンガム宮殿の前の王宮ですね、セント・ジェームス宮殿がさらに近い場所にあります。
まさにロンドンの最上級の一等地。
これはかつての貴族のタウンハウスがたくさんあるエリアです。
この建物の歴史もドラマチックで、もともとは国王の側近の家だったんですが、
後に国王の愛人の邸宅になり、名前の由来であるフリッチウォーターハクシャク家の手に渡って、
ロンドン社交会の中心地になりました。
さらに面白いのは、この建物を1840年代に再建したのが、あのチャールズ・バリーです。
彼はダウントンアビのロケ地であるハイクレア城を作り変えた建築家なんですね。
現在は貴族の手を離れて事務所などが入るビルとして使われています。
そしてあの豪華絢爛な室内を撮影したのが、ロンドンから西へ1時間ほどの場所にあるバジルトンパークです。
ここは現在ナショナル・トラストが管理して一般公開されていますが、
このお屋敷の歴史もまたとても興味深いんですね。
ここは代々の名門貴族の家ではありません。
18世紀の後半、東インド会社で莫大な富を得たサーフランシス・サイクスという人物が建てた、いわば成り上がりのカントリーハウスでした。
その後、美術品コレクターの手に渡って、名画を飾るための宝石箱のような役割を果たすのですが、
20世紀の戦争で荒れ果て、一時は取り壊し寸前まで追い込まれます。
そこを救ったのが戦後にこの家を買い取ったイギフ夫妻でした。
彼らは当時すでに失われつつあった他のお屋敷から美しい扉や暖炉、家具を買い集めて、
この家にイギリスの失われたお屋敷文化を詰め込んで再生されたんですね。
だからこそバジルトンパークには独特の雰囲気があります。
ちなみにここは2005年の映画プライドと偏見でミスター・ビングリンの邸宅として使われた場所でもあります。
さて今日はダウントンアビー・グランサム伯爵家のロンドンの邸宅、グランサムハウスについてご紹介しました。
いかがだったでしょうか。
グランサムハウスという一つの場所を通してみると、
貴族たちの華やかな生活の裏側にある時代のうねりを感じることができますよね。
さて先日17日に初めてのオンライン会を開催しました。
2名の方が参加してくださって、前半30分は私が写真をお見せしながら、
カットフィールドハウスとかシブデンホール、アニック城についてお話ししました。
後半30分はみんなでもしもトークをしたんですが、
映画やドラマで見た場所でどんな場所に行ってみたいか、
そこでどんなことがしたいのか、
使用人と貴族どちらを体験したいのかなど、そんな話で盛り上がりました。
とっても楽しかったです。
そしてですね、参加者の方からはリアルな写真を見るのが初めてで、
実際に行った人の感想が聞けて嬉しかった。
子供の頃から親しんできた本の写真絵の世界が写真の中にあって、
とても懐かしい気持ちになったとか、
今も人が住んでいると聞いてびっくり、快適に暮らしているんだろうか、
など様々な感想をいただいて、やってよかったなと思いました。
私が現地で撮ってきた写真とか、行った人しか語れないエピソード、
そういったものを共有できたのが良かったのかなと思っています。
そして最後に、これからどんなテーマだと参加してみたいですか、
というリクエストをお聞きしてですね、
次回は2月にアフタロンティーとカントリーハウスをテーマに開催しようと思っています。
そして3月は秘密の花園とピーターラビット、
児童文学とカントリーハウスのつながりをテーマにする予定です。
少人数でゆったりとお話しできる回ですので、
もしご興味があればぜひ参加してみてください。
詳細はまた告知いたします。
次回はバーネットの児童文学を映像化した1993年の映画、秘密の花園をご紹介します。
お楽しみに。
09:59

コメント

スクロール