植物のある暮らしの魅力
暮らしを支え、心に寄り添うbotanic life moments。植物たちの生きる力を借りながら、毎日をより楽しく、心地よく過ごすためのヒントをお届け。
ボタニカルセラピスト、ayakaが神戸のアトリエよりお送りします。
この番組では、植物のある暮らしをキーワードに、本当の意味での豊かさや健やかさを、さまざまな角度から探っていきます。
聞いてくださる方が心地よく、穏やかで、幸せな気分になれるような、そんな時間になれば、とても嬉しいです。
改めまして、こんにちは。BOTANICAL MOMENT ayakaです。
今回は初回の放送ということで、何をお話ししようかなと思ったんですけど、まずは植物のある暮らしの魅力というテーマでお話ししていこうと思います。
私は植物の癒しを仕事にして、今年で13年目になります。
神戸にあるアトリエを拠点にして、レッスンとか近隣の施設への出張イベント、農園メンバーとしての活動など、植物の癒しを軸にいろんなお仕事をさせていただいています。
一応、肩書きをボタニカルセラピスト&スタイリストとしているんですが、
植物から香りを抽出したり、ハーブティーとかエッセンシャルオイルをブレンドしたり、
天然の素材で暮らしに役立つ生活雑貨を作ったり、
ワークショップやレッスンを通してスキンケアアイテムなどの作り方をお伝えしたり、
あとはセルフケアのアドバイスをさせていただいたりしています。
いろんなことをやっていますので、
例えば、ハーブの人とかアロマの人とか、最近では植物療法の人とかっていう表現で
言ってしまうとわかりやすいのかもしれないんですけど、
でも自分の中ではなんかどれにでも当てはまるような、
逆にどれにも当てはまらないんじゃないかみたいな感じがずっとしているんですね。
最近では私のことを植物の人とか、最初から最後まで全部やる人だよねとか、
紹介してくださる方もいて、とてもうれしいなと思っています。
どうしてこの仕事を始めたんですか?って聞かれることが増えたんですけれど、
実は幼い頃から体があまり丈夫ではなかったんですね。
喘息持ちでしたし、調子が悪いのがいつものことというか、
元気な時はすごい元気なんですけれど、その波がね、やっぱりあって、
調子が悪くなった時に、病院とかね、小児科に連れて行ってもらうんですけれど、
その時に処方していただくお薬がどうもなんか体に合わないことが多くて、
診察していただいて、例えば点滴とかをしていただいて、
終わってお薬をもらうのを待っている間に気持ちが悪くなって、
気分が悪くなって戻してしまうみたいな、
そういう記憶がね、今でも鮮明に残っています。
なんていうかね、環境の変化、例えば季節の変わり目ですとか、
周辺環境、強い光とか、強い音、台風とか気圧などにすごく敏感で、
体が疲れやすくなってしまうんですよね。
なので、自分自身の体ですとか、毎日を体調よく過ごすということに、
常にね、自信がなかった子供でした。
でも、外で遊ぶのがすごく好きだったので、田舎でしたし、
外でいろんな植物を取ってきたりとか、観察したりとか、
そういうことがね、すごく、自分の中では今思うと癒しになっていたのかなと思います。
やっぱり植物のいいところっていうのは、自分のペースで向き合うことができるんですよね。
この季節だから、あっちに花咲いてるかなとか、なんかいい匂いするやつ、
そろそろ会えるかもみたいな感じで、ちょっとお散歩に行ったり、自転車で出かけて行ったり。
そういうね、移り変わる季節にも対応できる植物たちの力っていうのは、
自分の中ですごく憧れで、例えば過酷な環境にも対応できる、
植物との関わりと日常
戦うとかいうよりも、しなやかに適応していく、
優しくもたくましい姿っていうのがね、私の中ではかっこいいなって感じていました。
植物たちのナチュラルで、そういうピュアな香りとか味わい、
その存在自体が自分にとっての大きな支えだったんですね。
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浮き沈みの激しい自分の体に、できるだけ負担がかかりにくいものを取り入れたいと思うようになりました。
何かをあれこれ作ったり、工夫して自分なりにアレンジしたりするのが好きでした。
ちょっと笑えるエピソードというか、小さい頃にしていたことがありまして
春でしたらその辺に生えているよもぎを採ってきて、パックのリンゴジュースとグラスの中に一緒に入れて潰して、
ヨモギアップルジュースみたいなオリジナルドリンクを作って、
なんていい香り、なんておいしいんだろう、みたいなことを思いながら作っていきました。
ひとりドリンクバーみたいなのをして、
楽しんでいた子どもで
今思うとね、ちょっと何やってるんだろうとも思うんですが、
でもそういう何か自分の愉しみみたいなもの、植物を通してできることをどんどん探していくっていうのが、
いまの仕事の形につながっているのかなと思ったりします。
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今回、このポッドキャストを始めるにあたって
植物のある暮らしの魅力って何だろうということを改めて考えてみました。
私たち人間っていうのは広くカテゴライズすると、
動物であって、植物ではないんですよね。
でも植物なしでは生きていくことはできない。
お野菜とかフルーツとかですね、例えば。
生きていくために食べるとか味わうっていうのはもちろんですけど、
綺麗だなーってお花を見たり、いい匂いだなーって匂いを嗅いだり、
さわさわさわって木々たちの葉が風に揺れる音を聞いたり、
ちょっと触ってみて、幹ってなんて気持ちいいんだろうって感じたり、
そんなことで元気になったり癒されたりしています。
植物たちが生きるためには、まず土があって、
その土の中に種が落ちてまかれて、根が出て、
お水とか栄養を吸収して、芽が出て、光を浴びて、成長して、
やがて花が咲いて、花から実がなって、種が落ちて、また土へと帰っていく。
その時間をかけて自然の中で行われる植物たちの一連の命のサイクルっていうのは、
全然当たり前のことではなくて、たくさんの偶然や必然が重なり合ってできた、
すごくね、尊くて素敵なつながりだなーって思うんです。
私たち人間っていうのは、なんかうまくいってる時は、
全て自分でコントロールしてると思ってるけれども、
うまくいかなかった時に、決してそうではないっていうことを思い知らされる存在なのではないかなと思います。
例えばですね、普段当然のように朝起きて、職場とか学校へ毎日行ってるけれども、
植物のある暮らしの魅力
ちょっと風邪をひいて調子を崩してしまったら、それができなくなったとかですね、わかりやすく言うと。
でも、だからこそ、自分の心と体を日々意識して整えることが大切なのではないかなと思っています。
自然には抗えない。だからこそ、そのために植物たちの生きる力を、少し
生きていくために借りられたらいいなと思います。
動物っていうのは、それらをダイレクトに感じられる生き物で、
光合成っていうのは、私たちにはできないですよね。
だからこそ、それができる植物たちの生きる力ですとか、生み出すエネルギーに感謝して活用させてもらって、
感動しながら、その本質に触れられる。触れられるっていうのは、
例えばその本質を理解するためには、実際に分解して研究するということにつながるのかもしれないですし、
そんなことしなくても、ただ自然の中に身を置いて寄り添って生活を共にするということなのかもしれないですよね。
たくさんのその中に喜びや可能性があって、新しい発見や驚きがあるかもしれないし、
もしかしたら癒しと再生につながるかもしれない。
押し花作りとその活用法
それらに触れられることこそが、植物のある暮らしの本当の本来の魅力なのかもしれないなぁと思ったりします。
このコーナーでは、私なりの視点から植物のある暮らしを楽しむためのちょっとしたアイデアや、
これから植物のある暮らしを始めたい方にも役立つようなアイテムなどをご紹介していきます。
春分の日を過ぎて季節はゆっくりと春へ。毎年この時期に必ずすることは、
ビオラやチューリップなどの花を押し花にすること。
ファーマーズマーケットやお花屋さんなどで購入した苗や切り花を、
しばらくリビングに飾って綺麗だなぁと愛でた後に、
花の部分をハサミでカットしてキッチンペーパーでサンドイッチ。
そしてそれを大きめの本に挟み込んだら完成。
1週間から2週間後、忘れた頃に取り出してみると、
少しシックな色合いに変化した美しい花々の姿がそこにあります。
なんてことない静かな作業ではあるのですが、
一輪一輪のお花、一枚一枚の花びらが指先に触れるその儚げな感触や、
優しい春の香りがふわっと舞い上がってくる、
ここにしかない瞬間が嬉しくて、とっても好きな作業です。
休日の午後などを使って一人で黙々と作業しても、
お子さんやご家族とされるのもとっても楽しいと思います。
出来上がった押し花は、食用として売られているものは紅茶に浮かべたり、
アイシングしたクッキーやパウンドケーキに貼り付けてみたり、
食用でないものは、私はボタニカルキャンドルの材料にすることが多いですが、
しおりにしたりとか、お手紙にそっと忍ばせるのも素敵です。
押し花にする時間が取れなかった時は、花びらだけをそのまま乾燥させて、
ポプリにするのも手軽でいいです。
玄関やお手洗いにおいて精油を落とし、
ナチュラルなディフューザーとして活用するのもおすすめです。
植物たちに癒されたい時に、ゆったりとした気分でのんびりと押し花作り、
よかったらやってみてくださいね。
最後までお聞きくださりありがとうございました。
小さな頃からラジオが好きで、今もお気に入りのラジオ番組とかがありますし、
ラジオってすごくよくて、作業しながらBGM代わりに聞くことができるんですね。
そこで新しい気づきをいただいたりとか、楽しい情報が流れてきたりとか、
今の形のポッドキャストっていうのはもっとよくて、
いつでも聞けるっていうのがすごく魅力的かなと思います。
聞きたい時に聞きたい分だけ遡っても聞けるっていうのがとてもいいと思っていて、
なので今こうして自分の声でお届けできる何かがあるっていうのをとても幸せに感じています。
これから少しずつ更新を積み重ねていけたらいいなと思っていますので、
植物のある暮らしをもっと楽しみたい方のお役に立てたら嬉しいです。
では、botanic life moments、また次回お会いしましょう。
ここまではBOTANICAL MOMENT ayakaがお送りしました。
植物たちの癒しの素敵な瞬間がたくさん訪れますように。