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暮らしを支え、心に寄り添う、botanic life moments、BOTANICAL MOMENT ayakaが神戸の鳥居よりお送りします。
今回はお便り回、番組へお寄せいただいたメッセージをご紹介します。
お便り、ご紹介します。
ボタニストネーム、リスナーネームですね。日常のおと さんから。
こんにちは。こんにちは。
いつも、植物のお話に耳を傾けながら、優しい気持ちになっています。
嬉しいです。ありがとうございます。
今日は、我が家のベランダで育っているネズミモチの話をさせてください。
出会いは10年ほど前。
ベランダで育てていた野菜に、ある日、ふらりとやってきた鳥がいました。
どうやらその鳥が残していった種が、いつの間にか扱していたんです。
でも、今年の春、なんだか様子がおかしいんです。
最初は、何の芽だろうと首をかしげつつ、なんとなくそのまま育てていたのですが、
noteに投稿した写真を見た方が、ネズミモチの仲間かもしれませんね、と教えてくれて、
それから数年、花も咲くようになり、ベランダの景色にすっかり馴染んだ存在になりました。
毎年ツヤツヤとした新緑を茂らせていたのに、今年はほんの少ししか芽吹かなくて、
鉢の土もカチカチで水もすっと染み込まない状態、もしかして根詰まりでしょうか。
ただ、これ以上大きな鉢にはしたくなくて、
限られたスペースの中で、また元気を取り戻してもらうには、どうしたらいいのかなと悩んでいます。
10年も一緒にいてくれた植物だからこそ、ちゃんと向き合ってあげたい気持ちがあって、
ayakaさんならこんな時どうされるでしょうか。
お便りありがとうございます。
えっと、まずちょっとお詫びというか、お返事が遅くなってしまったこと、本当に失礼しました。
気がつくの遅くなってしまいまして、見た後に急いでnoteのサイトを拝見しに行きました。
日常のおと さんってすごくね、お写真美しいのたくさんあげられていて、
素敵だなぁと思って時々拝見したりしているんですけれども、
こちらの方にね、記事としてあげられていましたので、
もうなんかすでに植え替え済みで、うまく新芽が出てきたっていうのをあげられていたので、
あぁ良かったなぁと思ったんですが、ちょっとお返事の大変遅くなってしまい失礼しました。
で、ご相談というかね、お話しいただいた内容なんですけど、
10年生活を共にしたっていうね、これすごいですよね。
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でもこの感覚すごく私わかります。
植木って特にちょっと大きめのものってね、いつも静かに佇んでそばにいてくれる存在っていうかね、
大きくなってくると安定してきますし、季節がやってくるたびに、
例えば花が咲いたりすると、ああ今年もこの季節になったかとかね、
1年が回ってきたのに気がつく瞬間というか、一緒に年齢を重ねているような感覚になってくるんですよね。
だから育てているというよりも、なんか共に生活する仲間みたいな、ちょっと家族みたいな感覚もあって、
私も育てている植木いくつかベランダでね、あるんですけれど、
小豆島の旅行に行った際のオリーブの木とか、
淡路島の生産者さんに分けていただいたナルトオレンジの木とか、
あとは庭木としても人気のあるトネリコとか、
可愛いお花が咲くビバーナムとかですね。
この根詰まり問題なんですけど、やっぱり植え替えてなると、
鉢をね、少しずつ大きくしていくっていうのがセオリーだったりするんですけど、
やっぱりスペース、ベランダだと特に限りがありますし、
大きくなるたびにね、鉢を大きくしているともうギリがないというか、
労力としても経済的にも大変なものがありますので、
同じ鉢でできれば同じぐらいの大きさでずっとキープしつつ生活を共にしたいっていうね、
お気持ちとかね、とってもよくわかります。
この根詰まりっていうのは、地植えで育てていらっしゃる方は直面されることが多いんじゃないかなと思うんですけれど、
大きくなってくると根っこも当然のことながら、長く深く伸び始めまして、
鉢はスペースに限りがありますので、そうすると根が回りすぎてしまって、
空気とか水の通りが悪くなってしまうんですよね。
そうなると水分とか栄養分を吸収しにくくなってきます。
それが行きすぎるとやっぱり酸欠状態になって根が窒息状態になってしまう。
根腐れとかも起きたりする場合もあります。
なので対策としては鉢から出して、そのびっしり回った根をね、
底の部分を1センチほどカットして、
側面とかにもできれば切り込みを入れて、別の鉢に引っ越し、
同じ鉢に植え替えるのでしたら、できるだけそうやって根を丁寧に手入れしてあげてから、
できるだけストレスがないように植え替えてあげる。
その後はたっぷり水をあげることと、直射日光の当たらない場所に、
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1週間くらい養生というか静かな環境に置いてあげて、様子を見てあげる。
このやり方は挿し木とか挿し芽とかも同様なんですよね。
たっぷり水をあげるということと、直射日光が散々と当たらない場所に置いてあげる。
これは根っこが出てしっかり安定して、水分とか養分とかを吸収できるまで待ってあげる。
ちょっとベッドに寝かせてあげるような感覚ですよね。
あと剪定は適期がありますので、常緑樹だったら真夏と真冬を避けてとか、
そちらも注意されてなさるといいのではないのかなと思います。
こういうのを一連の作業を解説した後に、私はいつも思うのが、
やっぱり生き物として見てあげる感覚ってすごく大事だなって思うんです。
どうすればいいのかっていうのを、植物って特に言葉として発するわけではないですし、
動物みたいに鳴き声とかもないですので、観察するしかなかったりするんですけど、
私がよくするのは、葉っぱに触れてあげたり、土を少し掘って湿り具合を見てあげたりとかですね、
ちょっと触ってあげる触診みたいな方法もとてもおすすめです。
視診って見る方はね、やっぱり葉っぱが黄色くなってきたら、
ちょっと栄養を吸い上げられていないなっていうサインだったりしますし、
ヘニャヘニャってなってたら、水分がうまく吸収できないんだなっていうSOSのサインだったりしますので、
でもそれってその生き物として見てみると、当然っていうかね、人間だって脱水状態になったらヘロヘロで、
見るからに痛々しいですよね、そういう感覚ですかね。
なので植物として見るというよりは、生きている同じ仲間として見てあげると、
どうしてあげたら楽になるかなとか、元気になってくれるのかなっていうのは、
なんていうかその感覚としてつかめてくる。
ネットでね、お調べになったり、持っている図鑑とかでね、見られたりする知識プラス、
目の前のものとしっかり向き合って調子をね、うかがってあげる。
その思いやりの感覚っていうのは、とてもとても役に立つというか、有用ではないのかなって感じています。
ネズミモチっていうね、植物の話になったので、私もちょっと以前ね、ご紹介した、
愛読書の『薬になる植物図鑑』っていうのを開いて調べてみたんですけれど、
モクセイ科の常緑小高木、別名がタマツバキですよね。
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なんか葉っぱ見ると、確かにちょっと椿っぽいっていうか、こうツヤツヤしてて、少し肉厚で。真っ白なお花がすごくかわいいですよね。
生薬として活用される一面もありまして、和女貞子っていうね、名前で、
熟した果実を乾燥させて、煎じて体力を回復させたりですとか、
葉っぱを乾燥させたものをお風呂に入れて、かぶれとか湿疹に役立てたり、
生の葉っぱを煮て春と晴れものにも良いそうで、なかなか有用な植物だなって、ふむふむと思って私も見ていました。
素敵なお便りありがとうございます。
お聞きくださりありがとうございました。
日常のおと さん、メッセージとか投稿とか拝見していて、
とっても植物を好きなんだろうなっていうのが、ひしひしと伝わってくるんですけれど、
これからも番組楽しみにしていますということで、本当にありがとうございました。
まだまだ暑い日が続いていきますので、ベランダもエアコンの室外機とかでとても過酷な状況になっていますので、
私も心配なんですけれど、この暑さ対策とか、もしこういう良いグッズあったよとか、こんな風にしたら暑さ乗り切れましたとかね、
ご経験とかあればシェアしていただけたら嬉しいです。
番組ではボタニストさんからのメッセージお待ちしています。
今後取り上げてほしいテーマや、私、ayakaへの疑問・質問など何でもOKです。
皆さんからのメッセージお待ちしています。
では、Botanic Life Momentsまた次回お会いしましょう。
ここまではBOTANICAL MOMENT ayakaがお送りしました。
植物たちの癒しの素敵な瞬間がたくさん訪れますように。