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2025-09-16 34:01

#225 坂本達夫さん 前編 “お守りエンジェル”が語る株主チャット運用術と巻き込み力

サマリー

坂本達夫さんは、株主チャットの運用術やコミュニケーションの重要性についてお話しされています。特に、スタートアップにとっての巻き込み力や良い雰囲気を作るためのアプローチに関する具体例が紹介されています。また、ファンドの資金調達の難しさやエンジェル投資家との関わりについても触れられています。坂本達夫さんは、株主チャットの運用術と投資家としての挑戦について、起業やファンドレイジングの難しさを深掘りしています。特に、企業家と投資家それぞれの役割と責任に焦点を当てています。

ゲスト坂本達夫の紹介
OASIS RADIO、OASISファンドの橋田です。
OASIS RADIOは、スタートアップを立ち上げる上での疑問や、企業に関するトピックを取り上げ、
SEED企業家や企業家予備軍に役立つ情報をお届けする番組です。
伊藤です。
BOOT UP RADIOに出演して、スライドなしの2分間エレベーターピッチを行う企業家の方を募集しています。
ポッドキャストでの壁打ちをイメージしていただき、ピッチを通じて橋田さんからのフィードバック、
そしてリスナーである投資家の方々から認知を得ることができます。
収録はオンラインで、マイクなどの特別な準備は必要ありません。
興味をお持ちの方は概要欄からお申し込みください。
はい、ということで、久々ぶりのゲスト今日は、エンジェル投資家の坂本達夫さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
いやー、どうですか、オランダ生活。
いや、オランダはね、もうだいぶ秋になってきましたよ。
あ、そうなんだ。
そう、焦げとってる9月頭段階だと、まだ日本結構暑いですよね、30度とかいったり。
ちょっとね、気持ちここ数日、涼しくなってきたかな。
30度。だってそもそも35度以上、毎日35度以上あったんで、そもそも。
えぐいえぐい。
そう、それが、なんか30度ぐらいになってくると、なんか外でやってもちょっとサウナ感が薄まったな、ぐらいの感じなんですよ。
いやー、もう。
暑いと思うんだけど多分。でもね、バグってる、感覚バグってる。完全にバグってる。
こっちとか今日、最高気温20度いかないですからね。
まじっすか。
だいぶ涼しいですよ。
いや、それはいいな。
短版きついぐらいですもん。
えー、しばらく日本は短版生活が続きそうです。30度はある、最低でも。
いやー、ちょっとね、懐かしいぐらいありますけどね、その感じ。
まあ、そんな感じで元気にやってますよ。
もうこっち来てちょうど1年が経ったところです。
うわ、去年ね、送り出したもんね、あのバーベキューでね。
そうそうそう。
みんなで買ったもんね。
当初だけ集めたバーベキューね。
3社合同のね、やりましたね。
なぜか僕の顔がプリントされたパッチという謎のグッズも作ってもらって。
いやー、あれ最高だったなー。
いやー、でもみんな捨てたのに帰りにっていう。
株主チャットの運用術
いやいやいやいや、意外となんかいるんじゃないですか、やっぱ。
辰夫さんの通し先は身につけてるものとかに、カバンとかにつけてんじゃないですか。
お守り的なね。
お守り的なね、そうそうそうそう。
そう、なんかあの、時々橋田さんからこのスタートアップエンジニル投資どうすかみたいな感じで紹介してもらうじゃないですか。
はいはいはいはい。
大体のその起業家が、あの僕に初めましての挨拶の時に、あの橋田さんからは坂本さんはお守りみたいなもんだから入れとくといいよって言われたつって。
これは、いや、失礼だったらすみません。
どんな紹介の仕方してんのって、いや、あのポジティブだからいいんですけど。
ポジティブです。
お守りみたいなもんだからこのエンジェルからお金入れとけってどんな、どんな話やねん。
いやー、でもね、なんか辰夫さんの立ち位置を一言で表現すると、やっぱお守りなんですよね。
めちゃくちゃいい、ほんとに。
絶対こう、なんていうんですかね、あの一家に一枚くらい、ほんとに欲しい、そういう方角に一枚置いておきたいやつなんですよね。
いや、語彙役あるといいですけどね。
語彙役ありますね、辰夫さんはほんとに、ほんとに語彙役しかないので、なんかあの、あれじゃないですか、株主チャットの雰囲気をいい雰囲気にしてくれるっていう語彙役が一番あると思うんですけど。
そうね、そうね。
一番それだなぁ。
今日もね、あの、ビーガラスっていう会社の、あの、2人とも僕らが投資してる会社の社長がなんかプレシリーズで終わったんで、ハードシングズをめちゃめちゃまとめましたって。
まとめてない、もうなんかすごい長い長文のノートを書いてたんですけど、まとめなのかみたいな。
あれめっちゃいいんですけど。
見たらやっぱり、ほんとハードだったんだなっていうのがもう伝わってきますね。
いやー、これはね、結構リアルな感じが伝わってくるので、ぜひこれを聞いているですね、リスナーの方はちょっとなんか概要欄にリンク貼っときますけど、ぜひなんか読んでほしい。
リアルな感じがすごい、その時の、なんか多分メモとかそういうのから書いてる、気持ちとか全部メモってると思うんですけど、そういうのから書いてるんですけど。
ですね、相当具体的に睡眠時間が何時間に減りましたみたいな話とかね。
これをね、やっぱ書いてくれた。まあいろいろしんどいこともあったと思うんですけど、書いてくれたのはすごい価値があるし。
本人もね、過去のそういう人たちのノートとか読んだり、相談したりとかっていう具体名出してましたけど、参照したノートとかね。
そうですね。
ノートの話とか書いてましたけど、なんかそういう先人たちのね、こうなんていうのかな、ノートとか読んで、自分もちょっとそういうふうにスタートアップコミュニティ貢献したいっていうことで書いてくれたっていう感じですね。
でもその株主チャットで一番なんかいい雰囲気にしてるのは達夫さんなんじゃないですか。
いや、どうなんですかね。もうつい真面目な話が続くとふざけたくなっちゃうので。
いやそうそうそうそう。絶妙なんすよね。
いやー、こんな感じなのってちょっと真面目な、だってそれこそVCの方とかはお仕事でやってるわけじゃないですか。
まあね、僕もそういう仕事になっちゃいましたけども。
まあそっか確かにそうですね。
なっちゃいましたよ。まあだからそのビーグラスは個人の時に投資してるんで、ゆるっとやってるんですけど。
いやなんかもうきちっとね、投資先マネジメントしてサポートしなきゃって思ってるところで、なんかこう橋田さんの写真が変だといじってみたりだとか。
あのあれだよね、プレスリリースの写真がなんだっけ。
右上かなんかを向いてる写真を送ってくださいって言われて。
で橋田さんが右上向いて、なんか指空に掲げてる写真だったんですけど、たまたま室内で撮っててその指の先にエアコンがあったから。
これもうエアコン取り替えるなら今ですよみたいなCM写真にしか見えなかったんで、もう速攻でテロップつけてそのグループに送るっていう。
暇なんですかね。
いやいなめないなあ。
なめないよなあ、これその画像今僕見つけたんですけど。
テロップがこれ達夫さんがつけたテロップなんだと思うんですけど、夏本番前にクーラーお掃除っていうテロップがつけられてるんですよね。
コメントがあの暮らしのマーケットとかのCMに使いそうな画像ですねって書いてあって。
スタートアップの巻き込み力
お蔵入りされるのはもったいないぐらい秀逸な柱さんの写真で、いつか日の目を見てほしいなあ。
これがゴリ役ですよ皆さん、リスナーの皆さんこれがゴリ役です。
伝わってない気がする。
伝わってねえ。
でもマジレスすると、達夫さんも言ってたように、被る人のチャットグループってちょっと真面目な話題も多いし、もちろん大事なんですけど固い雰囲気になりがちなんですよね、ほっとくと。
そうっすよね。
なんだけど達夫さんが若干ふざけに入るみたいな空気感でやってくれてるのはめっちゃありがたいというか。
まあでもあれが許されている時点でまだなんというか、そこまでヤバい状態になってないスタートアップかなっていうサインでもあるかなという。
それはそうですね。やっぱ本気でヤバい会社とかにあのテイストで絡むと、ちょっとやめてくださいみたいな気がする。
ちょっとそこまでの勇気はまだないかなあっていうね。
確かになあ確かになあ確かにそうよね。
どうなんだろうあの僕の個人的な感想というかあの観察なんですけど、なんかヤバくなってきているスタートアップって仮に株主とコミュニケーションしてたとしても、なんかリードとかなんかVCとかと個別でコミュニケーションはしてるけど、なんか株主全体チャットでなんかマジでヤベェンスみたいなのをオープンになんか出しているところってあんまないような気がしてて。
確かにね。
なんで、なんか比較的うまくいっているところの方がそういう株主チャットはなんかコミュニケーション頻繁だけど、そうじゃないところってそもそもほとんどなんか株主グループとかチャットに投稿さえないんですよみたいな傾向はあるような気はしてて。
それはそうで、まぁでもなんかヤバさ度合いによるだと思います。
例えば、例えば一個近い例があったんですけど、僕のある投資先でいうと、なんかもう資金調達むちゃくちゃ苦戦してますと。
で、ランウェアあと半年です。で、調達、40社もあったけどほぼ全部断られてますみたいな。
おー。
おーみたいな。
そうですね。
株主の皆さん力貸してくださいみたいな感じの投稿とかはありますね。
あー、なるほどね。
もうやり切るって本人は決めてるんで、40フェーズでいうと、Aより手前ですね。シーズAより前ですね。
やり切る。で、まぁちょっとやっぱバランス的にもちろんプレAとかシールドエクステンションみたいな感じなんですけど、まぁまぁやっぱり事業進捗とバリエーションのバランス。
まぁだから投資家からするとリスクとリターン、違うリスクとリターンのバランスがすごく悪く見える。
はいはいはい。あげますね。
はい。40ぐらい全部断られててみたいな。
いやでもそれー。
まだ当たれるとこあれば事業会社含めて、あとエンジェルもみたいな感じで、もうやり切ると。集めるだけ頑張って集めると。
で、少なくともランウェア3ヶ月以上伸ばすみたいのはもう決めてる。
やっぱりそのトラクションがみたいな言われることはめっちゃあるので、何とかちょっとでも伸ばして作り切って伸ばしたいみたいな感じですね。
なんかそういうコミュニケーションはありますけどね。
いやその姿勢すごいし、その段階でちゃんとなんつーか、助けてくれって声あげれるのは偉いっすね。
いやでも、本当に今日のダムハさんのノートでも完全にそうだと思うんですけど、やっぱり頼れる力みたいなのがめっちゃ重要で。
あれ頼れ、でも本当そうじゃないですか。なんか彼女の、なんかこうチャット、えっと、ビーグラスの投資家とか入っているチャットとかでも、なんかやっぱすごい気持ちよく頼ってくるというか。
ここ営業行きたいんで誰か繋げてくださいみたいなリストをバーンと共有されて、紹介者みたいな列があって、はいじゃあこの良い列に皆さん記入してくださいみたいな。
少しのこの良い列に紹介者っていうところに記入してくださいみたいな。それでもうみんな頑張るみたいなさ。すごい良い雰囲気作れてるじゃん。
別に社長本人言わないんだけど、いやなんかこっちの投資家さんめっちゃ紹介してるっぽいからちょっとうちも全然紹介するのしないの気まずいなみたいな感じで、ちょっとピアープレッシャーっぽいのも無きにしもですね。
それはね、それめちゃめちゃいい感じですよね。
いやらしくないですよね、その刺激の仕方が。
そうなんですよ。これ多分ね、もしかしたらこのラジオでもその話してるかも。
ビーグラスが一番良い例なんですよね、僕の投資家の中で。そのバランス感がすごい良くて、みんな手伝っちゃうし。
あとコツとしては柔らかいコミュニケーション、硬いコミュニケーションを質量ともにたくさんやっているっていう感じだと思うんですけど。
でもそれをやってない会社が逆に多すぎて、もったいないなーって思うことはすごく多いかな。
でもあの熱量で来られると、それこそハッシーさんも個人の時点ですでに何十社って投資してるわけなんで、
全部があの熱量で来られても全部は答えられない。
いや確かに、全部は対応できねえな。
それだけで一日終わっちゃう。
一日終わるなー。
数少ない上手くやってる例だからこそ、それだけ対応できる余裕も投資家側にもあるよねっていう感じですよね。
まあなんか、一言で言うとこっちも頑張るよねっていう感じかな。
なんかあれだけの熱量で巻き込まれたら、いやちょっと忙しいけど頑張ろうかなってやっぱ思うし。
いやでもそれはそう、それはそう。
なんかあの睡眠時間を10分削ってもリストを埋めてやるぜっていう気持ちにマジでなる。
いやこれは本当にそうっすね。
それはそう。
資金調達の難しさ
だからやっぱ最後ね、人を動かすのは熱量だなって、こういう瞬間にも思うわけで。
思いますねー。
でもそれこそ資金調達で言うと、あのハッシーさんもすでにこのポッドキャストで喋ってたら申し訳ないんですけど、
ハッシーさん自身がファンドの資金調達をここのとこやってるわけじゃないですか。
やってますよ。
声のトーンが暗くなったけど大丈夫じゃないっていうか。
暗いっていうかまあ大変ですね。
ちなみにハッシーさん自分が起業してた頃も資金調達って知ってたわけじゃないですか。
なんかその資金調達とファンドとしての資金調達って結構違うもんすか。
そのVCとしての調達と事業会社としての調達の違いもあるのかもしれないし、
あとタイミングとか時期的なものとかもあるじゃないですか。
最近特にファンドレース大変だっていうのは各所で聞くので、そういったところもあるのかもしれないし。
ちょっとそれぞれ答えていくと、なんか似てる部分はあるんですよね。
例えばスタートアップの資金調達とVCファンドの資金調達と似てる部分で言うと、
例えば投資家、出資者がかぶる場合がある。
例えばですけど、僕らのファンドってサイズがそんなにデカくないから、いわゆるエンジェル投資家の人とかも結構入ってるんですよ。
でもそれは普通にスタートアップがエンジェルに投資してくださいって言いに行くのとそんなに変わらないノリとしては。
金額がちょっと。
でもエンジェルに声かけるときってスタートアップでもまだまだトラクションとかないこれからってタイミングだから、もう俺にかけてくださいみたいなビジネスを言ってみたら。
本当にそう。なので僕らもう一号ファンドで、エンジェルの期間は僕もあったにせよ、別に何か短い、まだそんなに何十年もやってるわけじゃないから、
ターンがめっちゃ出てますとかじゃないですという感じなんで、お世話になってるエンジェルの方とか、
例えばペラ市の株主だった方とかにお声掛けして、また挑戦してるんで応援してくださいってマジで言ってますよね。
それをやってます。こういうのは近いです。プレシードのスタートアップとほとんど同じっちゃ同じ、そういう意味で言うと。
次に、とはいえなんか違うなーって思う分いくつか言うと、スタートアップは自分たちの事業があって、ビジョンがあって事業があって、
それをピッチするわけじゃないですか。VCも自分のファンドの話をピッチするんですけど、
どういうとこに投資しますとか、投資戦略とか、どう思ってやってるのかとか、リターンをどう生み出すのかとか、そういう内容をピッチするんですけど、
中小度少し上がるんですよ。だからスタートアップはやろうとしてる具体事業があるので、
まあ様々じゃないですか。企業化も様々だし、事業も様々ですと。ベンチャーキャピタルファンドって基本的にはビジネスモデル一緒ですと。
お金を集めて投資をします。リターンを返します。っていうのがビジネスモデル。あとベンチャーキャピタルにとっては管理補修も含めて、管理補修はこれくらいいただきますみたいな。
っていう感じなので、なんか一言言うと差別化むずいなーって思いながら、ピッチはすごいしてますね。
そうっすよね。なんか特に、それこそ海外とかと比べると日本って言うても、海外って言ってもほぼシリコンバレーでしょうけど、
言うてもまだVCもスタートアップも数が少ないから、特定の業種業界に特化したファンドみたいなのとか、そういう際立ったファンドがそんなに多いわけではないじゃないですか。
超少ないね、日本まで。
あったところで成り立つのかっていうレベルだと思うので、そうするとよりどうしても似通ってくるというか、
GPで、中の人で差別化するっていうのが多分一番でかいんですかね、やっぱりそうなると。
そうっすね。そうっすね。何だろう。なんか、ちょっと続きで言うと、差別化難しいです。
VCとスタートアップの違い
もちろん差別化というか、他のVCとどう違うかみたいな話はもちろんするわけですけど、
どういうフェーズに投資をしますとか、どういう領域に投資しますとかっていうのはほとんどになるんですけど。
でもなんかそれぐらいしかないんですよね。完璧に言うと差別化できるものって。
で、あとはもう実績の世界なので、これも別に本質的にはスタートアップと一緒で、別に実績ないから最初からそんな大きく調達できないみたいなのと、
そんなに変わらないんじゃ変わらないんですけど、一方でお金を集めないとトラクションすら生み出せないっていうのが。
しかもそのトラクションもすぐ結果が出るものでもない。時間軸長いみたいな。
そうっすよね。
基本10年間でっていう話なんで。
いやー、これはなんかスタートアップね。最初の方、少ないお金で頑張って汗かいてトラクションを作り、次の調達につなげるみたいな。
時間軸は1年とか、なんかそういう感じじゃないですか。1年、2年みたいな。
VCファンのトラクションってだって数年経たない。少なくとも3年から5年ぐらい経たないと出ないわけで。
絶対そうっすよね。
めっちゃ時間かかるじゃんみたいな。同じようにやってたら。って思っている。
っていうのがなかなかやってみて難しいとこだなーって思っていて。
タツオさんがさっき言ってた、いわゆる市場、VCのファンドレイズ大変問題みたいのは、僕に限らずおっしゃる通りというか、あるなーって思っていて。
やっぱりよく周りのファンドどこからも聞きます?
めっちゃそういう話してますね。
小さめのファンドでめっちゃイージーに調達できてます?みたいなところは少ないと思います。
小さめっていうのはね、だいたい僕の感覚では50億以下ぐらいのファンドサイズのところ。
で、しかも1号ファンド、僕ら1号ファンドですけど、2号3号4号って続けてるところとかも同じような感想を言ってる人がいるんで、GPの人がいるんで。
実績も一定出してるのに、前の3年目前に作ったファンドよりかはちょっと集めるの大変だね、みたいな話をしているGPの方が何人かいらっしゃいました。
そうなんだ。
そうなんです。
だいたい景気の波みたいな感じで、スタートアップも調達きつい時期と比較的楽な時期とってサイクルがあるじゃないですか。
またVCのファンドレイズも今ほどきつくない時期っていうのがまた来て、みたいなのにはなるんですかね、今後は。
なんとも言えないんですけど、全体感としては、
例えば10年くらい前からVCファンドが日本でもバーっと増え始めて、これ多分データがあるんですけどね。
増え始めて、ただファンドの満期って基本10年、ちょっと延長して12年とかなんですけど、
だいたいそれくらいに作ったファンドが、目立つところはリターンちゃんと出てる、リターン出ましたみたいなところとか書いてるVCとかもいますけど、
一方でなかなか難しかった、2010年代中盤から後半に作ったVCとかが、ちょっと難しそうみたいな。
最終的な結果は出てないものの、2010年後半のヴィンテージのファンドとかは、だいたいゴールが見えてきてるわけですよね。
6,7年やって、その投資先のポートフォリオの中でどこがしっかり、今エグジットマネジメントするフェーズになってると思うんですけど。
いやー、それでなんかもう難しくなって、例えば今上場100億円問題みたいなのがありますけど、
上場するって思ってやったのに、死ねーじゃんみたいになっちゃってる。
ここで来るの?みたいに思ってる人とか、確かにそのタイミングでファンド創生した人とかは生々しい問題ですよね。
本当にだから、もう今年来年、来年再来年ぐらいで満期を迎えそうなVCとかは結構厳しいところが多いというふうにも聞いています。
なるほどね。
ファンドの未来
とかファンドの起源を、僕いっぱいLP投資しているLPの方にもうち入ってもらってるんですけど、
いっぱいっていうのはたくさんのVCファンドにLP出資をしている方にも数人入ってもらってるんですけど、
はいはいはい。
いやーなんか聞くと、昔からそれLP出資やってるんですけど、この人たちは。
うん。
なんかファンドの満期をどんどん投資してるVCから、ファンドの満期を伸ばしてくれと次々と言われるみたいな話とかもきましたし。
なるほどね。
だってね、100億前後ぐらいでようと思ってたら、今年もうすでに上場数全然少ないんですよね。
ああ、もうそうなんだ。
今年はね、今年全然少ないんですよ。もう半分経ちましたけど。
へー。
なんで全然出れないっていう状況。
でまぁ1年2年伸ばしたらとりあえず出れるのか、でも出れないとしたらどうするのか。
MAなんか、一社のVCの都合でMAするわけにもいかないし。
まぁ今だからセカンダリのね、マーケットがちょうど日本でもできようとしてますけど。
あー確かに。
はい。
本当に求められてるんですよこれ。
なるほどね。
VCのエグジットマネジメント上めっちゃ求められてるし。
あとバブってるときに、VCって基本的に入るときと出るときなんでね。
安く入って高く売るっていうのが基本的なBSモデルなんですけど。
やっぱバブってるときに投資すると高く投資してしまうんですよね。高いバリエーションで。
それで今なんか出れないとか安いバリエーションでしか出れないみたいになると全然儲からないみたいな話になっちゃう。
それがやっぱ難しいところなんだろうなーって思っていて。
そう考えると今逆に、この2024とか2025とかのヴィンテージのファンドは逆にチャンスなのかもみたいな。
要はそういう、僕も含めて投資を集めるのが大変、VCとしては投資を集めるのは全体的に大変です。
そうすると企業化に提示できるバリエーションも相対的に下がっていく。厳しいバリエーションになっていく。
これ聞いてる企業化の人たちは本当に影響がある部分であるんですけど、全体化としてはそうなる。
でもその後で、イグジットするときにもうちょっといい状況になっていると、VCもリターンが出るようなイグジットが生みやすくなる。
さっきの高いバリエーションで入っちゃって、今上がれないとか低いバリエーションになっちゃうっていうのと逆が起こればもちろんいいってことですよね。
わかんないですけど、僕らがファンドロマン級を迎えるときにどうなっているかまだわからないですけど。
でも確かに、何だったかな、何かのレポートか何かで見たのが、VCのパフォーマンスに影響を与える要素の中で結構でかいのがそのヴィンテージだっていう。
ほとんどそうだと思います。
さっきの話で、どうやって差別化するの難しいよねみたいな話しといて、こんなこと言うのも身も蓋もないというか、結局いいタイミングで投資できてるっていうことが一番パフォーマンスに影響度が大きいっていうのはなかなか興味深い事実ですよね。
そうですね。とはいえ、個社のもちろん違いも出てくるし、投資戦略の違いで。僕自分たちはコントローラブルなポイントとしては投資戦略とか、どういうオファーをするかっていうところしかないと思うので。
もちろん景気良い時も悪い時もリターンを出しているVCはいる。景気良い時の方が全体的に良いし、景気悪い時って本当にうまくいったところがうまくいくみたいな感じになっちゃうので、そうありたいなと思うし。
逆に立ち上がらなかったVCの話とかも聞いてますね。この10年間、VCに流れるお金が増えて、VCもどんどんでかくなって、そうすると若手のVCみたいな人がめっちゃ増えるわけですよね。
そうですね。
そういう人が独立してVC作るみたいな話って今でもいっぱいあるんですけど、立ち上がるのと立ち上がらないのがある。
立ち上がらなかった時ってどうするんですかね。
どうするんですかね。か、どっかVCに転職するかみたいになるんじゃないですか。
なるほどね。
小さくても立ち上げるってもちろん方法もあるし、でも十分なサイズ集まってないとするならば、やっぱりちょっと今回は今タイミングじゃないんでやめますわっていうVCの話も何件か聞いたことがある。
なるほどね、なるほどね。
そうなんですよ。なかなか大変な世界だなと思いつつ。僕らは大きいファンド、全然小さいファンドですけど、アシストファンドは。でもギリギリやれっかなっていうところでスタートラインに立てたっていうのはすごいありがたい。
なるほどね。
まだまだ集めてますけどね。
ファンドレイジングと投資の両立
今っていうかファンドって立ち上がった当初ぐらいのタイミングって、ファンドレイジングも引き続きやりながらも投資もしますみたいな、両方走らせるみたいな状態になるんですかね。
僕らはそうですね。これはでも結構ファンドによって色があるというか、やっぱりレイズ活動、周りで見てても、やっぱりレイズ活動をちゃんといって、もう例えば目標額の6,7割?8割ぐらいいくとこまではとにかく投資をしないって決めてるところもある。
ファーストクローズ、セカンドクローズってお金を集めるタイミングがあるんですけど、一番最初のタイミングでもうとりあえず8割ぐらいまで集め切ろう。そこから投資に集中しよう。要はリソース分散するじゃないですか。集めながら投資してって言うと、僕も両方時間使ってるんで。
一方で集めるまで投資しないって言うと、ずっと投資できない状態が数ヶ月から1年続くみたいなことにもなりかねないので、僕らは一定の額、最低ライン決めて、ここまで集まる目処当たったらとりあえず始めるみたいな決めて、そこまでは一旦一旦で、じゃあ残りは集めながら頑張ろうっていうスタンスになっています。
なるほどね。
なるほどね。
大変、両方やりながら。
なんかその精神状態を想像しながら聞くと、なかなかやっぱ大変だなって。
なんかよく投資家は金だけ出して、企業家がめっちゃ汗かいてみたいな感じでやゆされるケースもSNSで見たりしますけど。
いやいやいやいやいやいやいや。
僕は企業家好きだし、企業家が本当に素晴らしいと、スタートアップの企業家の人は本当に素晴らしいと思っているので、当然企業家の方が大変だろうって思ってはいるんですけど、とはいえ楽な仕事じゃねえぞっていうのは正直に言うと。
いやー全然楽じゃないと思う。
うちは仰いでいるような生活ではないんですよ、マジで。
企業もやったことないから大変だなって思うけど、やっぱ企業もVCもね、言ってみたら人からお金預かっている時点で相当な責任を負っちゃってるから、
いやもうね、想像するだけで胃が痛そうというか。
もうこれ僕の悪い癖で、頭でっかちになってしまっているがために企業もVCも俺やるのしんどそうだなって思ってしまってるっていう。
そういうスタンスでね。
いやーだって大変そうなのをね、いろいろ生々しい話を見すぎてしまっているので。
なんか、まあそうだな。
それで言うと、ハッシーさん一回起業してエグジットして、もう一回起業するってなったら企業の大変さってイメージつくわけじゃないですか。
やだー大変。
それで言うと、VCやろうって思ったタイミングでは、今の大変さってイメージできてたんですか?
ここまで明確にイメージはできてなかったっていうのが本音。
じゃあやっぱある程度勢いというか。
企業家と投資家の役割
勢いはもちろんあった。なんか大変だろうなと思ってたし。
なんか、お金集めなきゃなーって、これこんだけの目標が集まるかなーとかっていうのは一応イメージして。
いやーでも結局、まあいろいろ考えたんだけど、結局なんとかなるっしょってやっぱりスタートしている。
これは一回目の起業の時も一緒っすね。
だからなんか、生地一周して、起業が一周して、なんか解像度上がると逆になんかこう、二の足踏んでしまうみたいな。
僕、シリアの起業家からそういう話を聞いたことがあるんですけど、
なんか領域について詳しすぎて、どうイメージしても立ち上がるイメージが湧かないみたいなので、
二週目なんですけど、事業がまだあんま立ち上がってないみたいな人がいるんですよ。
友達なんですけど。
これは二週目ならで、なんかあれやなーって思いますけどね。
いやそうっすよねー。
なんかやっぱり自分が別に起業家じゃなく、普通にサラリーマンとして仕事していても、
いや一回やんなきゃやっぱ分かんないねみたいなことってあるじゃないですか。
何やるにおいても。
だからまあ一つやっぱり、とりあえずやってみっかって始めるっていうのが必要なんだなっていうのは頭で分かっていつつも、
なんか起業したら絶対茨野の道やんっていうのが100%保証されているところに飛び込むのはなかなか勇気いるっすよねー。
いやーそこ、だからこれは辰夫さんって言ってるわけじゃないんだけど、だから普通の人はできない。
そこの感覚が一定バグってるか、もしくは辰夫さんタイプでもう考えに考え抜いてなんかもう突破できるタイプと両方いると思ってて。
でも僕は前者の方が多いと思うんですよ。
その通りいかないからやっぱ、いくら頭いい人でも。
いやー絶対そうっすねそれは。
複雑すぎて、変数が多すぎて。であるから、やっぱり言って、ミスってもいいから、
飛び込むその、何だろう、崖下が見えない崖を飛び降りる勇気があるかどうかの方が実は大事で、
むしろ、なんかもっと正確に言うと、やっぱちょっと感覚バグってる人の方が、
なんか、まあなんかなんとかなっしょっつって、そういうそこに飛び込めちゃう人の方が多分成功するんじゃないかなーって。
ごめんなさいこれはもう感覚で言ってます、すごいそういう。
そっちのタイプは成功しそうな気はしてますねー。
そうですねー、特にスタートアップみたいなね、他から金集めて普通じゃできないような成長スピードでってやるとどうしてもね、
歪みが出ますよね。
まあそうですねー。
いや、企業家は偉い。投資家も偉い。
いや、企業家偉いっすよ。
おいしい偉いです。
まあまあ、頑張ります。
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