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OASIS RADIO、ポッドキャスターの伊藤です。
この番組は、ペラリティ創業者で、OASISファンドの橋田一秀さんと、
スタートアップを立ち上げる上での疑問や、
企業に関するトピックを取り上げ、
SEED 企業家や企業会員の方に役立ちをお届けします。
伊藤です。
BOOT UP RADIOに出演して、スライドなしの2分間エレベーターピッチを行う
企業家の方を募集しています。
ポッドキャストでの壁打ちをイメージしていただき、
ピッチを通じて橋田さんからのフィードバック、
そしてリスナーである投資家の方々から認知を得ることができます。
収録はオンラインで、マイクなどの特別な準備は必要ありません。
興味をお持ちの方は概要欄からお申し込みください。
おはようございます。
おはようございます。
伊藤さんが今どういう状況かっていうのはちょっと面白かったので、
前回の内容をぜひ聞いてください。
はい。
ということで今日はクイックに1本いきましょう。
クイックに1本いきましょう。
スタートアップの議論
今日のテーマは日々Xとかでスタートアップにまつわる何か色んな議論というものがあると思うんですけれども、
そういった議論されているものに企業家としてどう向き合うかというテーマを話していきたいなと思っていて、
具体的な話をすると、例えば最近TwitterとかマイクスとかでスモールIPOはいいのか悪いのかみたいな議論って今に限らずずっとされているなという風な気がしていて、
これ一例なんですけど、スタートアップにおいて、あとは何だろう、こういうのもありますね、スモールビジネスかスタートアップかみたいな、
そういうのもすごい議論されてたりとか、何ですかね、あとは海外でスタートアップをやるべきなのかとか、
Day1からグローバルでやるべきなのかとか、
あとはそうですね、最初から上場を目指すとか、ユニコーンとかで過去を目指すスタートアップなのか、
一旦スモールフェジットをして、そこで経験を積んでからもう一回シリアルとしてやるべきなのかとか、
死ぬほどそういう、ずっとされてますよね。
今年、この9ヶ月間のXで議論されてたテーマ、ほぼほぼ総ざらりした感じですね。
そういうのも議論されてるなと思うんですけど、
これに対してどう向き合うかみたいな話を、
今日はお聞きしたいな、もしくは自分なりの意見もあるなという感じで、
伊藤さんどう思うの?
僕はいつもこういうのを見て思うのが、時とか場合によって答えが変わってしまうようなことを議論するのは、
議論するの自体は別に素晴らしいことだと思うんですけど、そこで感情を表したりとか、
何だろうな、絶対こうだみたいなとかっていうのは本当にくだらないというか、
そんなのは本当に変わっちゃうと思うんです、すぐに。
時とか場合によって本当に変わっちゃうと思うんで、
正解のないものを議論すること自体は別に悪いことじゃないと思うんですけど、
それに何か反応しちゃったりするっていうのはめっちゃもったいない、
時間がもったいないかなっていつも思いながら、すぐミュートしたり、
こういうとこに興味ありませんみたいなやつ。
すごいなんかポチポチしてる。
ブロックとか、その人が嫌いとかじゃないんだ。
もうなんかね、気になっちゃうからね。
そっとミュートした。
なるほど。
なんかいいんじゃないですか。
企業家としてどう向き合うかみたいなスタンスで言うと、すごい良いと思っていて、
事業成長の重要性
これね、この前ね、僕もう一言で回答できるいい答え持ってるんですけど、
この前、上原じんさんが、
じんさんもさ、スモールIPOださいとかさ、Xつぶれて炎上したりしてたけど、
じんさんがね、イベントでめっちゃいいこと言ってたんですよ。
一言で言うと、スタートアップが向き合うべきは、事業成長って言ってて、
もうそれだけなんですよ。
だって、コントロールできるっていうか、そもそもそれありきだと思ってて、
スタートアップってさ、いろんな定義があるけれども、
僕らは急成長を志向する会社だと思っているんですよね、スタートアップのこと。
そう考えたときに、まずは成長してなければスタートアップじゃないんですよ、逆説的に言うと。
であるから、事業成長をやれっていう話だよね。
事業成長しようなんだよね。
それって、やっぱり自分たちそれぞれ企業家の人たちが向き合っている領域で、
事業をちゃんと成長させるっていうことをとにかく真摯に向き合っていきましょう。
基本それしかやることないんですよ、一番大事なことって。
で、このTwitterX界隈で言われている話っていうのは、外部環境の話に終始していると思っていて、
要は市場がとか、IPOの基準がとか、スモールIPOダサいからまずはM&Aしてからユニコーン目指せみたいな話とかって、
別にでっかい産業を作るための道のりの話とかだと思うんですよね。
あとは企業家のキャリアとかそういう話。
なので、別に議論するのは良い、僕は別にいいと思うんですよ。
したい人が議論すればいいと思っているし、そこからいろんな人の考え方が分かったり、
いわゆる外部環境のトレンドみたいなのは理解できる。
それを踏まえて、自分たちはどうするのかっていう話なだけなので、
別にそれに踊らされる必要は全くない。踊らされたら全然意味ないと思うし、
自分たちが向き合っている事業に対して、そういう外部環境の変化はどう影響があるのか、
ポジティブ・ネガティブみたいなことを考える上では良いが、それ以上でも何でもないんですよね。
あと好きか嫌いかみたいな話。
結局、IPO、ユニコーン、デカコーンを目指すのか、スモビジをやるのか、
あとM&Aで一回エグジットしてみたいなって、好き嫌いの問題に帰着すると思うんですよ、最終的には。
自分たちの会社、自分もしくは自分たちの会社がどうありたいかっていう話。
何を趣向するかっていう話なんで。最後はそこに帰着するんで、
好き嫌い、好き嫌いとかっていう話だけなのかなと思います。
どっちも別に良い悪いないし。
あとデカコーンを目指す上でも、一回目からやるの大変だから、
M&Aしてちゃんと起業家力を上げてから、2回目3回目のチャレンジでデカくいこうよみたいな話って、
ジンさんがよく言ってますけど、僕もどっちかっていうとそっちより、
IPOのハードル確かに上がっちゃってるんで、
もらうIPOをするぐらいだったら、別に一社でも二社でも、
起業家のキャリアとしてはM&Aでちゃんと実績作ってから、もっと大きいチャレンジをする。
結局大きいチャレンジするチケットがもらえないっていうだけなんですよね、大抵の場合。
デカコーン企業を目指しますって言ってピッチをされることもよくあるんですけど、
これめちゃくちゃお金かかるよね。
どう足掻いても資金調達の額が数十億円とかまず必要で、みたいな。
そう考えると、君にそのチケットはあるのかいいみたいな話をよくすることはありますね。
だったらもっとお金のかからないアプローチをするとか、
お金のかからない事業からスタートした方がいいんじゃないかなみたいなフィールドワークをすることもありますし。
あと別の言い方をすると、これ2週目の人がやる事業だよねみたいな。
今じゃあSEEDで10億円引っ張ってこれるんですかねみたいな。
これ引っ張ってこれないと、そこにたどり着くまでむちゃくちゃ時間かかる。
あんまり1回目にやる事業として向いてないかもな。
あなたがやる事業として向いてないかもなみたいなフィードバックをするときありますね。
なるほどです。
それめっちゃあるんですよ。
企業家のキャリア形成
そういう意味で言うと、企業家としてのキャリアをしっかり積み上げて1週目2週目で、
しっかりExitみたいな実績を作ると、いきなりシリアルで、
プレシードでシリアルの人にめっちゃお金集まる現象ってやっぱあると思うんで、
これはやっぱりその企業家の信頼に投資家がお金を張るんですよね。
はい、確かに。
なので、そういう山の登り方もあるよねっていうふうに言えるし。
なるほど。
これ別にどっちが正しいともなくて、じゃあ1回目からレイカコーンを目指すのがダメかっていうと、
全然そんなこともないと。
ただ僕としてはそういうフィードバックをする時もあれば、確かに1週目から行けるチャンスがある。
事業とか領域も確かにあるっちゃあるんで、
別にそれを否定するわけでもなんでもないと思うか。
ただ投資家としていろんな事業を見てきて、
どっちの成功確率高いかなとかっていう観点でフィードバックすることはあるし、
その観点で僕が投資するかしないかとかをやっぱり決断するっていうのはしてますかね。
そうです。
そういう意味でいうと、そういう事情を知っておくぐらいにやっぱり知っておくのは大事だし、
とはいえ一番重要なのは自分の事業を成長させることなんで、
引っ張られすぎるのは嫌だから、見過ぎないようにミュートしとくとかは別にいいと思うよっていう。
だから僕はそのスタンスでいいんじゃないって最初言ったんですよね。
そうですね。その人が嫌いとかじゃないんですよね。
でもSNS見過ぎちゃうと意味ないんで、
それはシュッとミュートしといて、
なんかそういう感じなのかな。
さっき冒頭言ってくれたぐらいの温度感で認識しとくのはまずいいと思ってて、
ちょうどいいんじゃないかな、そういう意味でいうと。
引っ張られすぎちゃうのめっちゃあるんですよね。
だからSNSとかを見てて、まだスタートアップ始めてない人がSNSとかを見てて、
今はMAの時代なのかとか言って、
MAのことだけを考えるみたいなのもちょっと違う気もするっていう感じかな。
それもトレンドとかMAして実績作るのも大事なんだけど、
まずは何に向き合って、どんな課題に向き合っていて、
そこでどういう市場のポテンシャルがあり、
事業としては自分たちが頑張ればここまで成長できるかもみたいなのを考えることがまず1で、
その上でこの山本当に自分たちで1回目から登り切れるのかなとか、
あとは自分の個人としてのキャリアとして、
じゃあまずは一発目しっかり実績を出すために、
もう少し小さめの事業やってみようとかっていうのが出てくるのかなって思うんで、
そういうふうに捉えて、
これから起業する人とか起業したての人は、
事業を作る参考にしたらいいのかなって思った。
引っ張られすぎないってマジ大事っすね。
トレンドを超えた事業成長
やろうとしている事業が、
世の中のXとかで言われているトレンドとかと全然違うから、
辞めたほうがいいとかっていうのは全く考えないほうが良くて、
それは全然個別に、僕も相談を受けるし、
壁打ちなり相談のフィードバックの中で、
全然トレンドと合ってないけど、
例えばね、わかりやすく例を挙げると、
AI流行ってますと、
AIでみんな起業する人めっちゃ増えてますと、
一方で全然AIとか関係ない、
バチクソ泥臭い事業や、
いわゆる人がめちゃくちゃ絡むバチクソオペレーション重視の
面倒くさい事業やってますみたいな人のピッチ聞いても、
逆にこれAI時代に解決できない課題だから、
いいのかもしれないみたいな瞬間もあったりしますね。
別にトレンドに乗ってないからダメかみたいな話を言うと、
全然そうでもないよってことを言いたいんです。
僕もペライチやってましたけど、
ペライチって何かのトレンドに乗ってたかっていうと、
別に始めた時全くそんなの乗ってないし、
大半のVCからは単価安すぎるからやめろとか言われてたんで、
いやでも僕はこれを解決したいんですって言って、
ありがたいことに投資家さんもついてくれて、
前の回に言ったかもしれないけど、
VC受けする事業じゃなかったから、
VCがめっちゃモテたとかじゃなくて、
VCは別に一車決まれば次のステージに進めるわけで、
これよく言ってますけど、そういうゲームなんで。
ありがたいことにそういうVCさんがついたので、
僕は調達ラウンド、次のステージにどんどん進めていけたっていうのはあって。
で、一手大きくすることができたっていうのは、
別にトレンドに乗ったから上手くいったわけでも実はない。
僕が初めてから、
SaaSとかノーコードとかトレンドっぽいことは後からついてきた感じなんですけど、
だからめちゃめちゃその時代の先を行ってたかっていうと、
別にそう思って授業やってなかったんで。
それは結果論っていう感じだけど、
まあちゃんと振り返ればユーザーの課題をしっかり解決するっていうのと、
一定市場がちゃんとありそうなところに行くみたいなところの、
スタートアップする上で必要とされる部分に関しては最低抑えてたかなって感じかな。
そっちのが圧倒的に大事なんですよね。
とにかくちゃんと授業をちゃんとちゃんとやる。
授業成長っていう。
ちゃんとやりましょうっていうところですね。
そうですよね、確かに。
ありがとうございます。
そっちのが100倍大事です。
ありがとうございます。
はい、そんな感じかな。
お忘れ入りは番組に対する質問や取り扱ってほしいテーマを募集しています。
番組概要欄にあるお便りからぜひ送信してください。
お便りください。
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それではまた次回の放送でお会いしましょう。
さよなら。
さよなら。