スタートアップとシェアオフィス
OASIS RADIO、ポッドキャスターの伊藤です。
この番組は、プライツ創業者で、OASISファンドの橋田一秀さんと、
スタートアップを立ち上げる上での疑問や企業に関するトピックを取り上げ、
静岐業界や企業界部分の方に役立つ手法をお届けします。
橋田です。日本一オープンな企業家カフェ、OASISの隣にシェアオフィスができました。
その名も、渋谷スタートアップジャングル。
こちらは、スタートアップのコミュニケーションが盛んなOASISよりも、
もう少し個人または特定のチームで仕事をしたい、というスタートアップ向けのシェアオフィスとなります。
入居者のイメージは、1名から6名程度のチームで、
SEEDからプレシリーズAぐらい、数千万円の資金調達をした会社を想定しています。
初期費用や長期契約は必要ありません。1ヶ月ごとの契約となります。
入居者、大募集中です。資料とお問い合わせは、概要欄をご覧ください。
VCとの資金調達の実際
おはようございます。
おはようございます。暑いですね。
暑いですね。そして、最近ようやく蝉の鳴き声を聞いて、夏来たなと思いました。
夏ですよ、もう。
夏なのに、蝉の鳴き声を聞いていなさすぎて。
本当に?
今年は蝉が遅かったらしいです。
雨が何だろうみたいな。詳しくないんですけど。
分かんなかった。そうなんだ。
それで、夏来たなと思いました。
夏来ましたよ、お部屋。めちゃくちゃ暑いです。
ということで、今日はショートバージョンなんですけど。
今日話したいのは、ちょうど昨日、企業課6人くらいで飲んでたんですよ。
赤羽で。
その時に、ベテラン、企業課、僕も含めて2人と、後は家庭4人みたいな感じで飲んでて。
ただただ、焼肉食べて飲んでるだけの会議なんですよね。
これ、定期的に赤羽でやってるんですよ。
その時に、今、SEEDで資金調達中の人の壁打ちというか、
通りに座ってたんでずっとハーション聞いてて。
その時思ったことを少し話しますね。
お願いします。
SEEDで資金調達なんですけど、
2回目の調達で、1回目はEast Venturesから調達してて。
East Venturesから調達って、資金調達って、
面談1回で1000万円の投資決めるみたいな、
East Venturesってそういうスタイルで投資をしてるので。
だから、その彼も学生企業家出身、学生だったんで、もともと。
1回目の調達は1年くらい前なのかな。
調達してるんですよね。
しかもEast Venturesが出してる契約書って、
紙っぺらい、マジっぺらい1枚なんですよ。
僕見たことあるんですけど。
VCから資金調達するときの契約書って、
普通株とかでも最低でも6、7ページくらいあるんですよね。
優先株になるともっと多いですよ。
2、30ページの末にあるんですよ。
投資契約書だけ。
East Ventures基本的に最初出すときは普通株で出資するんですけど、
でも本当にペラ1枚で、1から5条までしか出してないんですよ、中身が。
書いてあることは大体、ざっくり言うと反射じゃないよねとか、
本当に必要な通常だから、第1条から第30条くらいまでの条文がある中で、
これをそぎ落としにそぎ落としまくった結果、
多分5条くらいしかないんですよ。
3ページにまとまる内容しかない。
これって何でそうしてるかというと、
East Venturesとにかくスピーディーに投資するために、
ペラ1枚でやってるんですよね。
その契約書のレビューとかする必要ほぼないみたいな。
言うなればJKISみたいなものだけど、
JKISも基本的に、JKISってページ数そこそこあるんですけど、
交渉する平方が決まっていて、交渉する内容ってほぼないみたいな。
金額とか、バリエーションキャップって呼ばれるやつと、
あと、それくらいしかないよね。
基本的に買える部分って。
だから交渉するあれがないというか、
普通はしなくていいみたいな。
で、East Venturesの普通株とかもそういうやつですと。
なので前回それやってるから、
今回VCと交渉というか、
そもそもだから種類、何で調達する?
普通株とかみなし優先株とか、JKISとか優先株とか。
後に言ったやつほど条件がきついやつなんですけど、
どれでやるのかとか。
なのでもう、分かんないけど、
バリエーションのレンジが多分3から5億ぐらいで調達するっぽいので、
そうすると普通株は多分普通のVCやらない。
だからみなし優先かJKISか優先株かなみたいな感じなんだけど、
そもそもどれでやるのかみたいなのも決まってないみたいな。
今交渉中のVCとはまだそこまで確定してないみたいな。
僕が何言いたいかっていうと、
初回で調達する、もしくはリスメチャンスとかJKISとかで、
全く前回のラウンドとかで交渉とか全くしてない場合において、
実は優先株の、普通株でも優先株だったとしても、
契約書めっちゃ長いんですよ。
これを全部読み込んで、一時一句読んで、
ちゃんと弁護士レビューしてもらいつつ、
VCさんとこの条文はこう書いてくださいとか、
ここ消したいですとかっていうのを交渉する。
っていうのって今は大変なんですよね。
確かに結構エネルギー使いそうですね。
もちろんシード期だし、事業に集中したいから、
契約書のレビューと交渉
なるべくそういう交渉の手間を省くために、
例えばJKISみたいなのがあったりするんですけど、
そもそもバリエーションってあってないようなもんだよね。
だから一旦このバリエーションキャットを決めなきゃいけないんだけど、
決めでやりましょうみたいな。
他の項目とか特に交渉せずにやるっていうのはJKISのデフォルトだろうですけど、
優先株とかもしくは他の普通株とかになると、
そういう中身を見てレビューして、何回もやり取りして、
数週間かけて中身をフィックスさせるっていう作業が発生するんですよね。
これやったことないと本当に時間かかるんですよ。
めちゃくちゃ大変で、やったことないから。
僕もPera1の一番最初は普通株でVCから出資してもらってるんですけど、
普通株の条文でも多分6ページ、7ページくらいはあって、
当時ちょっとGPTもないですね。
ないよね。
今だったらそれで若干効率よくできると。
もちろん弁護士にレビューしてもらいながら、
こっち側で弁護士と契約して、
VCからこのひな形が出てきたんですけど、
赤入れしてくださいって言うと弁護士の人がやってくれるんですけど、
とはいえ自分たちも中身を当然、
その時点で一番重要な契約書があると思うんで、
全部読み込んで、中身を全部理解しつつ、
分からないところは弁護士に聞きつつ、
VCの担当者に僕らが赤入れした上でメールで何回かやり取りするわけですよね。
ここは情報できるけどここは情報できないとか返ってきたりするわけですよ。
最終的に赤ほとんど入れたら何回か予告して、
ほぼほぼフィックスみたいになったものを、
僕はVCの事務所まで行って、
VCの担当者と読み合わせをしたんですね。
読み合わせの話ってもしかしたら前にやったかもしれないですけど、
大事な話なんでもう一回言いますね。
読み合わせを来てないかも気がしますね。
しかし、グロービーズの高宮さんっているじゃないですか。
高宮さんが読み合わせをした方がいいって、
高宮さんのブログに書いてて、
それをそのまま受け取って、
当時日政キャピタルの新田源さんっていう担当者の人に、
高宮さんがこう言ってるんで読み合わせしたいですって言って、
で、いいですよって言って、
日政の当時長田町にあった会議室に行って、
創業メンバー3人で全員で押しかけて、
会議室に椅子に座って、
赤入れしたやつを印刷して持って行って、
こっちの分と向こうの分と印刷して、
僕がそこにコメントを入れつつ、
都知事契約書、こうだれだれ、おつだれだれは、
みたいなやつから全部僕は一言一句読むんですよね。
3時間ぐらいかけました。
それ読み合わせして、
で、ここはこれでOK、これOK。
で、途中で、ここって何で入ってるんですか、
この条文は、みたいな話を聞いたりする。
分かんないところとかも。
メールで解決してないところとかも全部聞いて、
で、向こうから、
この条文はVCのダウンサイドリスクを
返事するために入っていて、
基本的に絶対ここは変えられないですとか、
逆にこの部分とかは全然カットしてOKなんで、
これは全然できますよとか、
全部教えてくれた。
今ここまでやってる企業家とVCって
ほぼいないんじゃないかなと思うんですけど、
僕はやってよかったと思ってるし、
相手がOKだったら、
僕は特に1回目で、
こういう交渉を1回目するときとかは、
慣れてきたら別にできるんですよ。
なんだけど、1回目ってマジで企業家、
情報の非対称性がすごすぎて、
そう、1回目のときにやった。
投資家はもう慣れてるわけじゃん。
気長く作って、
いろんな会社にそれを送って、
値上げしてもらってるっていうのをやってるから、
投資家回数が多いけど、
企業家はマジで人生1回目とかなんで、
分からないんですよね。
弁護士を味方につけてたとしても、
分からないので、
勘どころとか、
どこ外しちゃいけないか、
文章めちゃめちゃ長いから、
でも結局その中でも、
大事な項目は何なのかとか、
VCと交渉して、
ここは交渉して、
VCが情報可動なのかとか、
逆に僕たちは何を主張すればいいのかとか、
その勘どころがやっぱり分からないので、
やっぱその担当者がすごい、
VCとの契約の重要性
ミョンさんめちゃめちゃ時間取ってくれたし、
僕らが初心者だってのを理解してくれたし、
誠実に説明をしてくれたと思ってて、
すごいありがたかったですよね。
だから、できれば、
JXとか、
ペラ1の普通株1枚みたいなやつ以外であれば、
ちゃんと、
そういうちゃんとした契約書をやるときはですね、
特に企業からそういうのを1回目のときは、
VCの担当者と傷つけ合わせて、
一言一句読み合わせをする回を
3時間くらい取ってやった方がいいのでは、
って思っている派で、
それをすごく強くオススメしています。
今日の話、
初めて本当に聞きました。
本当にそうだっけ?
そうなった。
なので、やっぱりそういう、
こういうところに、
特にVCと企業からの
ファイナンスリテラシーとか、
情報の非対称性がむちゃくちゃ出る場所なんですよね。
その契約書の交渉の前段階として、
そもそも、
どの種類、
タームシートっていうのがVCから出てくるんですけど、
契約書内容の概要を示したシートで、
例えば、
株式の種類は、
じゃあ、USN株で、
もしくは、
プレバリエーション、
じゃあ、5億で、
出資額は上限5000万円です。
で、入金期限はこのぐらいで、
となって、
いわゆるタームシートっていうのが出てくるんですね。
紙一枚で、
こういう条件でやりますっていうのが書かれている。
で、契約書はそのめちゃくちゃ細かいやつですね。
タームシートが出てくるまでの交渉、
どう進めるかとか。
だから僕よく、
調達中の企業側に言ってるのは、
一社だけじゃなくて、
もちろん、
リード候補をまず決めると思うんだけど、
やっぱり、
10社以上がちゃんと回って、
で、リード候補を一本にいきなり絞らないこと。
やっぱり、
最後まで言ったけど、
契約交渉のプロセス
投資受け入れ、
普通さ、
資金調達って、
VCもあります。
で、何か何社か興味持ってくれます。
興味持ってくれたところとお話をします。
一般的には、
VCは、
投資委員会っていうものが社内にあるので、
そこに担当者から挙げてもらいます。
場合によっては、
企業側が行って直接、
投資委員会でプレゼンをするっていうこともある。
これは、
そんなに多くはない。
でも、やってるVCはあって、
例えば、フロービスとかは、
必ず企業側がピッチをするらしい。
そうですね。
僕、当時日精、
出資受けてるんですけど、
5000万以下みたいな、
金額によって分かれるんですけど、
5000万未満みたいな、
出資額の場合は、
投資委員会に直接企業側が行って、
一発でピッチするみたいな。
以下が行くんですね。
でも通常は、担当者が、
社内の投資委員会に、
挙げて、
承認をもらうっていう、
プロセスが通常はあります。
で、
だから、
何が言いたいかっていうと、
何か進んでて、
担当者が投資したいって、
これ通りそうですって言われたとしても、
最後、投資委員会で、
やっぱり通りませんでしたみたいなが、
起こるんですよね。
そうすると、
ランウェイがもし短かったとすると、
次もう、やばいです、ないです、
みたいになっちゃうので、
ちゃんと少なくとも、
交渉力も強くなるんですよね。
オタク出さなくても、
オタクAとか出さなくても、
B社とかC社が今聞かれてるんで、
別にまあ、いいですけど、みたいな。
そんな言い方しないけど。
VCも、
投資したいと思ったら、
自分たちがちゃんと投資できるかどうかを、
確認するので、
他にどういうところと話してますかとかって、
絶対聞かれるんですよね。
今例えば、
どことどこと話してて、
それぞれ進捗こんな感じです、
この日までに出資が出資できるとか、
その移行をちゃんと確認してください、
みたいな感じで。
なるべく記憶しようで、
これ進めた方が良くて、
これもうやったことがないと、
ずるずる、
投資家のペースで進んじゃうので、
なるべく、
それなんか、
交渉の流れを自分たちでちゃんと作る、
みたいなことをやった方がいいかな。
それでもって、
その先にさっきの、
基本的に出資の移行が決まった後に、
契約者のやり取りがあるわけで。
それもだから、
2、3週間とかかかることもある。
時間がないんで、
1週間で契約者の内容をフィックスしましょう、
みたいな。
なんか、
キャッシュがもうあと1ヶ月しか持たないので、
この1ヶ月以内に着勤しないといけないです。
じゃあ、
スケジュールを引いて、
契約者の交渉は今から、
雛形が出てから1週間以内に
フィックスさせましょう。
ちょっとタイトなんですけど、
ご協力お願いします、
みたいな感じでやり取りをする。
その後、
その中身がフィックスしてから、
先方の事務手続きが走って、
入勤まで2週間、
みたいな。
大体、普通、
大きめのVCとかだとそういう感じですよね。
今日の会、すごいあれですね。
リアルに、
改造が上がる会ですね。
そういうのを、
いろんな投資家さんと話したりとか、
していく時に、
ここって、
すごくVCもう一社だけだと、
結構きついと思うし、
梯子外されちゃった時に、
慌てるんで、
その伝談としては、
ラウンドウェアを多めに確保しておくというか、
切れる直前に始めても遅いよと。
最初のフェーズであればあるほど、
経験値も少ない、
情報量も少ない。
しかも、さっき言ったように、
SEEDで、
次の資金調査をやる時に、
3ヶ月ぐらいかかるのか、
みたいになるんですよ。
わからないです。
場合によっては。
1ヶ月で決まるケースもあるし、
でもなかなか決まらなくて、
3ヶ月かかっちゃって、
全然予定よりラウンドウェアがないみたいな、
やばいみたいになったりするんで、
一応、
そのぐらいはかかるかもねって思って、
順序をちゃんと進める。
というのが大事ですね。
ありがとうございます。
はい。
ホワイトスレイディオは、
番組に対する質問や、
取り扱ってほしいテーマを募集しています。
番組概要欄にあるお便りから、
ぜひ送信してください。
質問待ってます。
それでは次回の放送でお会いしましょう。
さよなら。