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はあ、いいお湯だなあ。
books radio yometa。お相手は、ブックアテンダントのKanaです。
はい、ただいまお風呂から上がってまいりました。
ほかほかです。気持ちよかったです。
ところで、聞いていただいているあなたは、お風呂から上がって体を拭くときのタオル、
どんなタオルでしょうか?お好みはありますか?
固め、それともふわっふわなタオルでしょうか?
私は、画膳、フェイスタオル派なんです、実は。
バスタオルはちょっと大きくて使いづらいっていうのと、
フェイスタオルの方が体に馴染む気がしてるんですけど、
なんならちょっと使い古しの方が好みです。
そんなちょっとおじさんみたいなところのあるKanaですが、
皆さん、ライナスの毛布という言葉をご存知でしょうか?
スヌーピーが登場する漫画、ピーナッツの登場人物であるライナスが、
いつもブランケットを肌身離さず持ち歩くことからこの名前がつきました。
皆さんも、肌身離さずとまではいかなくとも、
小さい時に使ってたお気に入りの鼻触りのする毛布やハンカチ、
またはぬいぐるみありませんでしたか?
寝てる時にそばに置いていたり、緊張するシーンには必ずバッグに忍ばせていたり、
なんだか安心する存在の布、そんなものがあった人も少なくないかもしれません。
BOOKS RADIO YOMETA、今回はそんな私たちの身近な存在である布に焦点を当てた展覧会のお話をしたいと思います。
BOOKS RADIO YOMETA
藤田嗣晴と彼が愛した布たち。先日、福岡市美術館で開催されていました。
まずは、愛してやまない彼のプロフィールをご紹介しましょう。
画家・彫刻家である藤田嗣晴。
1886年、明治19年、11月27日生まれです。東京出身です。
晩年にはフランスに帰家するんですけれども、帰家後の名前はレオナール嗣晴藤田。
レオナール藤田という呼び名がおなじみかもしれません。
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第一次世界大戦前よりフランスのパリで活動し、猫と女性を得意な画題としておりました。
また、日本画の技法を油彩画に取り入れつつ、独自の乳白色の肌と呼ばれたラフ像などは西洋画壇の絶賛を浴びます。
ちなみになんですけど、この乳白色の肌という白色の作り方は、現代の技術をもってしてもどうやって作ったかまだわかってないらしいです。
エコールドパリの代表的な画家なんです。
2年くらい前にもレオナール藤田の大規模な巡回展がありましたよね。
東京と京都で巡回してたと思うんですけど、当時極品書店員だった私かなも思い切って京都まで見に行ってきた思い出があります。
小玉で乗り継いでいきましたよ。
その時見たものは、日本所有でないものも多くて、これが目の前で生で見れるんだっていうようなお目にかかれた感がすごくて、大興奮したの。
昨日のことのように覚えてます。
今回の藤田嗣晴と彼が愛した布たち展は、福岡市美術館のみで開催だったんですよね。
その名も通り、布という観点から藤田の生涯や作品を考える展示会で、切り口がとっても面白かったです。
なので、絵の点数はそんなに多くはなかったんですけれども、布というものから藤田の絵を見た考察だとか、直筆の手紙、大切にしていた布や手製の洋服などが印象的でした。
彼が作った手作りのマスクなんかも展示されてたんですよ。
その藤田が妻にこんな言葉を残しています。
金で買えるようなものは大嫌いになった。世界に一つ他ないというものを自分で作って用いたく思っている。
これは藤田が最初の妻である富に送った手紙の中の一文なんです。
藤田は絵を描くことだけではなく、布を使って洋服などを作ることにも熱心だったようなんです。
しかもその洋服はデザインから自分で考えて、着こなしまでトータルで自分で考えていたようなんですけれども、
富の洋服デザインでは、なんとメイクまで指示が書いてあったんです。
唇赤にしてとか。
藤田のユニークなちょびひげや髪型、服装っていうのもトータルで熟考されたものだったんだと再認識しました。
きっと今よりもアジア人に対する差別だとか偏見もあったであろう1910年代を、しかも芸術家として生き抜くための鎧のようにも感じました。
生き方を衣服や用紙に表すことは一見するだけで、はいアジア人だとか、男性だ女性だというような分かりやすいカテゴリーから一歩自分を外に出して、
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藤田嗣治とは何なんだ、何ぞやというものを可視化することなのかもしれません。
藤田嗣治と彼が愛した布たち、先日福岡市美術館で開催されていた展覧会についてお話ししました。
一冊の本をご紹介という形ではありませんでしたがいかがでしたでしょうか。
絵画を通して当時のことを知ったり、現在に続くものを感じたり、また未来に思いを馳せたり、今回の藤田ってもう大満足で結局私は2回行きました。
2回目の展覧会を後にするときに、もう一度この藤田見れないのかなご了承しすぎてなかなか出れなかったんですけど、またどこかできっと会えると信じて体感しました。
いやー本当に私は彼の絵が大好きすぎるので、しばらくは鉛筆で書きまくったメモを眺めて思い出して過ごそうと思います。
あんなにレースを繊細に描ける人がこの世にいたということがもう幸せです。
さて私、ブックアテンダントのかななんですが、インスタグラムでも本の紹介をしています。
よめた、yome.taで探してみてください。
フォローそしていいねもしていただけると嬉しいです。
そして小さなまがり書店もしています。
福岡県福岡市中央区谷1丁目にありますフスクコーヒーさんの一角をお借りして本を並べています。
コーヒーの香りの中、お気に入りの一冊に出会ってもらえたら嬉しいです。
それではブックスレディを読めた。次回もお楽しみに。
ご紹介する一冊があなたの暮らしの1ページになりますように。