スピーカー 1
長谷川リョーです。高宮慎一です。ぼくらの戦略論です。ベンチャーキャピタリストで戦略プロの高宮さんと、明日から週末だけ韓国に行く長谷川リョーで戦略の話をしていく番組です。
いや明日から韓国ですか?ポーカーですか?そうなんですよ。 今回初めてぐらいにポーカーの大会がないんで、ただの
お友というか、おそらく社長は、うちの社長はバカラーをやると思うんですけど、僕はただお友というか応援というか、
飯を食いに行くって感じですね。 それはうちの社長っていうのは御代ってことですよね。御代ですね。はい。なるほど。御代の応援でちょっと週末だけ韓国行って、
韓国に行って、美味しいご飯を食べて帰ってくるという。なんかもはや大阪住んでると東京行きより近いんですよね。
そうなんですか?韓国何時間ですか?大阪から。 1時間半とかじゃないですかね。飛行機で。
あ、マジですか?そうなんですね。 新幹線で東京行くより近いんで、なんかもう飯食いに行くためだけでもいまんちゃんありぐらいな距離なんで。
リョー、プルコギ食いに行くぞとかって言っちゃうんですか? ユッケとか焼肉とか食いに行くって感じですよね。
というわけで、久々にお便り取り上げていこうかなと思いまして、今回は長谷川さんファンじゃなくて、今後の生き方に悩む76世代の方からいただきました。
スピーカー 2
76世代って高宮さんも76世代でしたっけ? 僕と同じですね。
スピーカー 1
いつも聞いてくださっている方で、新幹線で楽しく聞いているという方でして、去年2025年度ディープテックという言葉を聞く機会が増えた。
時にビッグワード的に感じますが、解像度を高めたいとのことで、テーマとして取り上げていただけますと嬉しいです。
確かにディープテックって、特にスタートアップ界隈だとよく聞くワーダーなのかなと思いつつ、僕もふわっとした理解ですけど、改めてディープテックって何でしたっけっていうのをちょっと解説いただけると学びがあるのかなと思いまして。
スピーカー 3
なるほど。 確かにね。ディープってなんやねんって話ですよね。
スピーカー 2
テックにディープもシャローもあるんかいっていう。
スピーカー 1
なんかざっくりした僕のイメージとは大学の研究機関とかそういうガチなテクノロジーぐらいな解像度なんですけど。
スピーカー 3
なんかディープに二軸あると思うんですよ。 今は割とそういうふりをされると思わなかったんで、瞬発力で答えてるんですけど。
一つの軸は技術がどれぐらい完成して事業家に近くなるかっていう技術開発の進捗度、要は最初必ず技術ってサイエンス理論的な話の中で、それこそアカデミアでめっちゃ研究されてるような話だと思うんですよ。
そこから徐々に技術として開発されていって、次に商品化して、次に量産化され、次にようやく事業化されみたいな。
スピーカー 2
量産化されてるか、量産する技術が開発され、そして最後に事業化されるっていうステップで、なんとなく通常のスタートアップ、デジタルとかであるならばもう割と技術、サイエンス技術は完成されちゃってるわけですよ。
スピーカー 3
インターネットとかいうと。そうすると、もういきなり完成されてる技術を使って、プロダクトを使って事業化するだけなんで、しかもデジタルだとちゃんと製造方法、エンジニアリングは実現可能なのかみたいなのを検証しないでももうできるでしょみたいな話なんで、
そういう意味で言うと、ディープか浅いかで言うと浅いですよね、デジタル系で言うと。それこそ高市政権17分野の重点投資領域みたいなので言うと、AIとか量子とか造船とかバイオみたいなのなんですけど、
その辺だと、そもそも量子の理論構築みたいなとこから入って、ようやく今技術開発になり始めていて、現実的にスーパーコンピューターよりも早い量子コンピューターを作るために超えなきゃいけない壁の技術開発のフェーズだったりするんで、
スピーカー 2
まだまだその事業界への近さという意味で言うと深いところにいると、そういう意味でディープだと。一つ目の軸は。で、もう一個目の軸は、一個目の軸の結果論かもしれないんですけど、資本集約的度合い。
スピーカー 3
例えば核融合みたいな話で言うと、理論を確立して、技術を確立して、量産技術確立してみたいなこと言うと、めちゃくちゃ金かかるわけじゃないですか。数百億倍によっては千億の単位。さっきの量子とかもそうだし、バイオとか再生医療とかでもそうだし、そういう意味で言うとすごくお金がかかる。
そういう意味で、がっちり投資していて、Jカーブを掘っていること、改修の見込みがまだ立っていないこと、ディープインザマネー的な話で言う、そのファイナンス的な意味でのディープっていうニュアンスも含まれているんで、
技術開発が深いところでやらなければいけない、お金をいっぱい突っ込んでお金が深い沼にはまっていくという意味でのディープ、2つの意味でディープがあるっていう、そういうニュアンスなのかなと思ってます。
スピーカー 1
なるほど。なんかその2つの二軸にそれぞれちょっと質問が思い浮かんだんですけど、1個目の軸で言うと、なんかVCってちょっと素人質問になっちゃうんですけど、そのVCの召喚期限みたいなものとディープテックのすごい長い時間軸での製品化とかって合うものなのかっていう話がまず1点ともう1個がある。
2個目の軸で資本集約的なモデルになった時に、日本って競争優先ってある?グローバルに対してあるんですか?っていう2個の質問が思い浮かびました。
スピーカー 3
うん。なんか素人質問とか言いながらめちゃくちゃ本質的なところだと思うんですけど、だからディープテックをやるときにVCが果たして最適なのかみたいな話って常にあって、例えば2000年代、00年代前半にクリーンテックって流行ったんですよね。
なんかソーラーの技術開発して工場を作りましょうとかリサイクル技術みたいな話で、それって金額も膨大だし時間軸も長くて、なんか15年20年の国家プロジェクトみたいになっちゃったから、あんまり見合わないみたいな話で言ってクリーンテックの都市ってアメリカも含めてことごとく失敗したみたいな感じだったんですよね。
スピーカー 3
なので、VCっていうのが比較的80年代の半導体からIT、デジタルみたいなのを中心にして発展してきたみたいな、その産業に対して最適な時間軸みたいな話で言うと、半導体そのものの理論を確立するところは終わっていて、なんか量産するみたいな話も見えていたタイミングだったんで、実はそこから先なんで10年でいいよねとか、
その産業を立ち上げるためのファンドサイズとして適切なものとして200億でいいよねみたいな話で投資を始まっていたのが、
昨今、デジタルの世界でもより規模化するためにVCの投資が長期化するみたいな、ファンド期限10年あるんだけど、期限を延長延長延長で、スペースXなんてもう15年ぐらい持ってますみたいな、VCもいたりしてとかっていう話になってくると、
ちょっと多分、投資対象のマーケットの変化が出てきたっていうところで、それこそVCというプロダクトがマーケットの変化に対してフィットがちょっとずれてきたみたいな感覚もあって、VCちょっとモデルを一回リニューアルしなきゃいけないよね、ローンみたいなのも出てきてるっていう感じですね。
スピーカー 3
時間軸の面でもそうだし、金額規模の面でもそうだし、幸いユニコーン現象を投資期間が長期化するみたいな話の中で、レートステージ、グロスステージみたいなところで投資するために投資規模が何か一発数百億倍に対する数千億みたいになるためにファンドが規模化したみたいな現象が起きていたので、
その規模化したファンドでディープテックに突っ込めば、なんかめちゃめちゃハイリスクハイリターンでJカーブが深い投資規模、累積投資規模が大きくなることを求められていても、なんか1兆円のファンドあれば超えられるよねみたいな、なんか喧嘩は負けを認めるまで負けじゃないみたいな世界にもなってきたっていう話はあるんですよね。
スピーカー 2
その時にまさに長谷川さんの2個目の質問で、じゃあ資金量でいうと日本と競争有利ってあるだけっていうと、残念ながらそのまさにレートステージのファンドみたいなところでいうと、数千億規模1兆円規模の日本国内に投資する国産ファンドってないんですよね。
うちグロービスキャピタルパートナーズのファンドが単独ファンドでVCとしてスタートアップだけに投資するファンドとしてはまあ大きい方、最大級規模なんですけど、それでも727億で、なんかアンドリーセンとかセコイヤとか1兆とか数千億、5半みたいな方に比べるともう全然足りない。
なんでかなりAIのファウンデーションモデルを作るみたいなところで、AIがサイエンスの段階であってRになってきた。徐々に今収益化もしてきて、もう事業化してきてるみたいなところまで持ってきたところにおいては、そのファンド規模が結構大きいで、お金の力で割と無理やりゴリッと技術開発のキャズム、壁を越えさせたっていうのが、
スピーカー 3
アメリカがAIのファウンデーションモデルを結構前に進めてきたっていう、まあ松蔭だったりするんで、一方でじゃあなんで、なんか割と全部ディープテックに近いものの高い知性権17分野の重点投資領域になっているかというと、
お金の量もそうなんですけど、技術って生まれながらの技術の筋の良さみたいなのがあるんですよね。
例えばなんだろうな、めちゃめちゃエンザイン、スーパーコンピューターですら解決できないような膨大なエンザインを必要とするような新しいコンピューターを開発したいみたいな話があった時に、
いろんなアプローチがあるわけじゃないですか、スーパーコンピューターをさらに今の延長線上で頑張るっていうアプローチもあれば、違う技術体系としての量子コンピューターを作るみたいな話もあった時に、
割と日本でサイエンスの分野が強かったっていうのもあって、いろんなアプローチのネタはあるんですよね。再生医療なんて最たるものなんですけど、日本が結構強くてサイエンスが確立されて、Rもできつつあると。
スピーカー 2
とするならば、もっともっと強い技術があるんだったら、ディープテックの特性として技術さえ強ければ一夜にしてグローバルにいって、技術でデファクト取れれば一気にでかい市場に対して独占的になれる可能性を秘めているっていう話なんで、もちろん事業化して独占化すればめちゃくちゃ果実もでかいし、
スピーカー 3
事業化する前にすら技術開発が終わった段階、製品化ができた段階、量産設計ができた段階ですら、事業が始まる前に結構な規模でのM&Aとかもあり得る。技術って言語とかカルチャーの壁を越えやすいんで、一気に世界市場にできているという特性があるので、
息が長いっていうさっきの話もあったんだけど、途中でのエクジット収益化みたいな話もやりやすいっていう特性もあるんですよね。
かつ、ディファクトスタンダードという言葉に象徴されるような事実上の世界標準になっちゃうと、標準化ってその技術みんなが使ってるから、その技術がより洗練化されてきて、その技術を使ったコンテンツとか周辺のプレイヤーも増えてくるから、よりその技術が標準化するっていうネットワーク効果的なものが出てくるんで、
すごく独占的な構造を作りやすいわけですよね。なので強い技術一発で独占的な構造を作るってめちゃめちゃ当たるとデカいっていう、そういう構造もあると思う。
スピーカー 3
もうかなりそういう方がというか。 だから多分投資分野としてはそのディープな方が注目されてお金いるのどこやみたいな感じになってきてると思うよ。
スピーカー 2
グロービスはどういう、そこに対してどういう戦略なんですかって聞きたいですけど、それは喋れるもんなんですか? いや別に。
そういう状況に対して、ファンドとしてどういう風に。 ただまあ個人でやってる番組なんでどこまでレペゼンググロービスをしているかわからないですけど、
スピーカー 3
そういう意味で言うと、実は今までほぼグロービスというか日本のスタートアップ業界って、シャロー側、デジタル側で戦ってきたと。
スピーカー 2
USにしたってそうだったわけですよ。若干日本のスタートアップ全体のトラウマ的な体験率は2000年00年代半ばぐらいに、
スピーカー 3
それこそ当時ディープテックという言葉こそ使われてなかったんですけど、コアテックという言葉で新しい半導体を作ります、工場を作りますみたいな投資も結構行われたんですね。
それほど当時日本のスタートアップ業界って全滅したんですよ。
スピーカー 1
なぜならば、 今のラピュタスの前みたいな感じですか?
スピーカー 3
もう全然もっと前。デジカメの新しい画像素子を作りますとかそういう時代ですね。
その小型化を進んで世代を進めますみたいな、そういう世界チップを作りますみたいな。
その時って何でしんどかったかみたいな話で言うと、まだまだコスト側が効率化される前だったので、そもそも資金必要量という意味で言うとめっちゃディープだった。
スピーカー 2
日本のVC業界未成熟だったんで、そこを支えきれなかった。
スピーカー 3
日本のVC業界、オールジャパンで支えて30億50億なんとか累積調達したんですけど全然足りませんみたいな。
今だと割と100億200億だったら集まっちゃうって感じになっているので、そこが環境がちょっと変わったので、今一度それが実現できる。
さらに言うとサイエンス側、Rに入った時の技術シード側としてももっと大きなことができそうな新しいものが出てきた。
スピーカー 2
ちょっと昔のAIとか今の漁師とかバイオ再生医療みたいなの知って、まだまだアーリーだけどその応用可能性タムみたいなのめちゃくちゃでかいじゃないですか。
スピーカー 3
なんで数百億突っ込んでもワンチャン当たると全然リターンまでお釣りが来るみたいなリスクめちゃ高いんだけどリターンもめちゃ大きいみたいな状況になっていて、
ゼロゼロ年代の新しいチップ作りますみたいな時ってコスト側が今と比べてめちゃめちゃでかい上に割と当時あったものを前時押し進めます。改善に近いようなところだったんで、
上手くいったとしてもリターンが今ほど大きくなかったっていう両側で多分リスクリターンのトータルのプロフィーが悪くなっちゃってたっていう構造があるのが今はだいぶ変わったっていう。
スピーカー 1
じゃあチャンスもあるというか。
スピーカー 3
ただなんでディープテックには張り出しますというところにおいて、うちもファンドの一部をそっちにアロケーションしますと、今75ファンドっていうのが最新のファンドで727億あって、
そこのどうなんでしょうね10%20%ぐらいはディープテックに入れますと。
C5、6みたいな、6ぐらいから徐々に増えてきたんですけど、例えば3、C、5みたいなCとディープテックほぼゼロなんですよ。
で、3、4、5ぐらいのタイミングで言うと日本のスタートアップ業界VCで言ってもほぼゼロなんですよ。
徐々に5の後半とか6とかでディープテックが注目されだして、ディープテック専業のVCも増えてきてみたいな感じになって、
にわとりとたまごなんですけど、技術的な新しいテーマが出てくるからそこに投資するVCも増えてきて、
VCが増えてくるからその技術テーマも育っていくし、新しいテーマも出てくるしみたいなディープテック側での良い循環が始まってきたってことですね。