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こんばんは、ゆうこです。
このチャンネルでは、私の読書録や日々の学びを音声配信しています。
今日は、しめのなぎさんの『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』という連作短編集について話してみようと思います。
住宅地の奥でひっそりと営業しているお一人様専用カフェ、喫茶ドードー。
この喫茶店には、頑張っている毎日からちょっとばかり逃げ出したくなったお客さんがふらりと訪れる。
SNSで発信される丁寧な暮らしに振り回されたり、
仕事を一人で抱え込み体調崩したり、目まぐるしく変わる世の中で疲れた体と強張った心を店主そろりの美味しい料理が優しくほぐします。
今宵もあなたの悩みに効くメニューをご用意してお待ちしております。
心がくつろぐ連作短編集開店ということで。
喫茶ドードーという喫茶店画舞台の話ですね。
連作短編集なので、1話ごとにお客様が来て、それを店主が迎えるという話です。
店主の名前はそろりと言いまして、もじゃもじゃ頭の背の高い男性ですね。
いいテレかな?ってやってる春カフェっていう番組だったかなと思うんですけど、
春カフェの春さんのイメージと似てますね。
ちょっとわかる方あんまりいないかもしれない。
この今宵も喫茶ドードーのキッチンデーには5編の短編が収録されていて、
どれもね、あなたの悩みに効くメニューの名前が短編のタイトルになっています。
第1話は自己肯定感をあげる夜間コーヒー。
第2話は心が雨の日のサンドイッチ。
第3話は自分をいたわる焼きマシュマロ。
第4話は森の落とし物と森の贈り物。
第5話は幸せになる焼きリンゴ。
私はこの幸せになる焼きリンゴの回がとっても好きでですね、
ここに出てくるのは70歳を超えた女性、むつこさんですね。
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テキスタル、テキスタル、テキスタイル、テキスタイルデザイナーをされていて、
独立してされている方ですね。
むつこさんもちょっとこう、なんていうか、もやもやとすることがあって、
ふらりと喫茶堂々を訪れたお客さんの一人です。
この時にお店にかけられたメニューの名前は、なんだったかというと、
目に効くスペシャルメニューですね。
目に効く、目ですね、瞳。
ちょっと目が疲れていた時にこのメニューがパッと目に入って、
入ってみようかなと思って。
で、またある日、この喫茶堂々の前に行ってみると、
目に効くスペシャルメニューが夢に効くスペシャルメニューに変わっていたということで、
今日はなんだろうと思ったらですね、夢はドリームですね。
で、効くは、高揚の効くではなく、ヒアリングの効くですね。
要するに、あなたの夢は何ですか?やりたいこと、やりたくないこと、
あなたの直感が動くものは何ですか?というのを聞いてみましょうという話ですね。
えー、夢っていうのはシンプルでいいんです。
好きか嫌いか、好きなら続ければいいし、自分なりの歩み方を見つけて、
簡単なことです、とソロリはムツ子さんに言います。
それでムツ子さんは今の仕事が好きなんだろうか?
ただスケッチブックを開いている時は楽しいと思える。
パレットで色を混ぜている時に気に入った配色が見つかった時はワクワクする。
そうやって自分の好きなことを見つけていくと、
とくんとくんと静かに心臓の音が響いていく。
答えはまだはっきりとは見えないが、あえて仕事を辞める。
引退を決める必要はない。
暮らしと仕事がうまく混ざり合っていい色が出る。
そんな疑問を、そんな瞬間を、
長に待ってみようかと思えた。
ということで、ソロリの悩みに聞くメニューから、
お客さんはこうやって自分なりの気づきだったり、
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今見える答え、自分の気持ちに気づいて、少し楽になる。
そんな喫茶堂々のソロリマスターですね。
堂々っていうのはですね、動物の名前ですね。
皆さんご存知ですかね。
不思議な国のアリスに出てくる鳥、飛べない鳥ですね。
実際には私見たことなくて、写真画面の前に出ても、
これが堂々なのかっていうくらい、全く堂々に関するイメージないんですけど、
堂々っていうのは絶滅危惧種なんですよね。
飛べない鳥で、とてもノロマというかね、のんびりした鳥だったんですよね。
天敵がいなかったので、安心して地上で暮らしていた。
卵もどこかに隠すなんてことをしないで地面にポトンと産み落として、
要するにリスクヘッジがしてない鳥だったんですよね。
でもそれだけ安全だったんですが、やがて人間がやってきて、
連れてきた犬やネズミとかが卵を食べちゃって、それで絶滅してしまった。
でもソロリは、堂々はノロマな飛べない鳥だけど、
そのおかげで自分のペースが守れていたんだなって思うと、
僕もそんな生き方を見つけたいと思って、この店の名前を喫茶堂々にした。
堂々の語源はノロマと言うそうです。
ノロマに生きるってなんだかいいなぁとムツ子さんも思いました。
そののんびり自分の生き方を見つける場所が喫茶堂々であり、
それをお店を開きながらやっているのが店主のソロリなんですね。
行ってみたいなと思いますね。
お一人様専用っていうところもいいですよね。
私はよくオフィスに出社するときは一人でお昼食べに行くんですけど、
お昼ご飯は一人で食べたいです。
そのときは古木行き喫茶店に入りますね。
絶対ここに行くっていうのを決めていて、
そこのマスターは女性の方なんですけど、
行くといつもこうにっこりしてくれて、
カウンターをどうぞって言ってくれますね。
喫茶堂々もそんな場所なのかなと思います。
ソロリ自身もですね、うまく生きられなかった一人であって、
こんな風にうまく生きられなかった時のことを回想しているシーンがあります。
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あの頃の僕はまるで砂漠化した牧草地だった。
地木を伐採されると水が供給されなくなる。
その結果森林がなくなっていく。
ある日突然自分自身が干からびていくような恐怖に襲われ、
会社に行けなくなった。
立ち止まろう、そう思った。
いきなり真っ白な時間が手に入った。
あんなに望んでいた暇な時間なのに、
何をどう使っていいかわからなかった。
無意に時だけが過ぎていく。
疲れや悩みはなくなるどころか、
余った時の分だけ積もっていった。
そこから僕を取り戻すというかね、
のんびりな僕でいる、そういう生き方を見つけていく。
自分だけじゃなくて環境と調和していく。
そういうことを実践するソロリなんですね。
ソロリが作るその喫茶店の雰囲気だったり、
空間料理にお客さんは惹かれて入っていきます。
この本を読んで思ったのはですね、
私が結構何か物事に直面した時に、
自分の頭の中に浮かぶキーワードとして、
これって何のためにやるんだろうっていうのがあるんですね。
フォーワッドですね。
特に仕事をしていいと思うのは、
会社としてやらねばならぬ、
マネジメントとしてはこうせねばならぬ、
みたいなことがある。
ほとんどですよね。
なんですけど、
そういうルールとか環境の中に身を置いてるから、
それに対して全然抗う気持ちはなくて、
そうだろうと思ってやってるんですけど、
必ずこれって一体何のためにやってるんだろうなっていうのは浮かぶんですよね。
で、ぐるっとメタ認知して、
そういうことだよなーって自己完結して、
してもしなくてもパフォーマンスには影響はなくてですね、
何のためってわかんなくても、
会社のルールだからやるとか、
マネジメント職としてやらねばならぬ、みたいなことをやるんですけど、
必ず何のためにやるんだろうって出てくるんですよね。
で、それが、
自己完結して、
メタ認知して自己完結した時に、
そういう構造だから仕方ないよなって思うケースの方が多いんですけど、
そうじゃないこともあるよなと思っていて、
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私にとってそれが対人支援だったりするんですよね。
これって何のためにやってるんだろうって思うことはなくて、
今向き合っているクライアントのより良い人生のためにやってる以外の答えはないわけですね、私には。
そういうことを仕事にできるってすごい幸せなことだなって思います。
仕事としてやっていく、
そういう夢に向かって準備している段階なので、
準備も楽しいんですよね。
これって何のためにやってるんだろうって、
立ち止まって考えることはなくて、
クライアントの人生のためにやってるんだと思うと、
これ以上素晴らしい仕事ってないんじゃないかなって思います。
こうやって独立したり、
自分の仕事として対人支援ができていくと、
私がこれって何のためにやってるんだろうみたいに立ち止まることもあんまりないのかなと、
そういう仕事のボリュームを増やしていって、
何のためにやってるのかわかんない仕事を、
それが仕事だからやるというような場面だったり、
時間が少しずつ減っていくといいなと、
これからの人生そういうふうに向かっていくといいなぁと本当に思います。
なのでね、そのちょっとした苦労とか、
私の住む町にもあればいいなと思います。
作者のしめのなぎさんは、
自分自身も東京都内で小さなお店を切り盛りしている、
現役カフェの店主でもあるんですけれども、
自分自身も東京都内で小さなお店を切り盛りしている、
現役カフェの店主でもあるんですけれども、
自分自身も東京都内で小さなお店を切り盛りしている、
自分自身も東京都内で小さなお店を切り盛りしている、
現役カフェの店主でもあるということで、
カフェの店主の視点も含めて書かれた素敵な本だなと思います。
シリーズも出されているので、
2作目も今買って読んでみているところです。
これから梅雨になってね、
自律神経もやられちゃいがちな季節が始まるわけですが、
少し疲れたなぁっていう方はぜひ読んでみてほしい。
そんな本でした。
ということで今日は、
今宵も喫茶堂々のキッチンでという本について話してみました。
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今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。
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ではでは。