00:04
こんばんは、ゆうこです。
今日も1時間ぐらい、ライブをしようかなと思います。
今日はですね、村田沙耶香さんの【私が食べた本】の感想を配信したんですけれども、
ちょっと配信では話しきれなかったこともたくさんあったので、
こんな話をしてみようかなと思います。
えーっと、なんかうまくコメントが打てないな。
これは聞こえているのかな?
【私が食べた本】村田沙耶香
感想こぼれ話を1時間くらいやります。
よし、はい。
大丈夫かな?
音声聞こえているのかしら?
ちょっと誰もコメントをくれないと心配になりますね。
まあいいや、ちょっとやってみよう。
今日はですね、【私が食べた本】村田沙耶香さんの書評の本について、
ちょっと話していこうかなと思います。
配信もしているので、そちらも聞いていただけたら嬉しいんですけれども、
えーっとですね。
あら、声は聞こえているかな?大丈夫かな?
あら、コメント入っているのかな?
ちょっと話してみよう。
村田沙耶香さん結構幼少期から本読むのやっぱり好きだったみたいですね。
いろんな本を読まれてきたみたいです。
その読んだ本の書評とちょこっとエッセイがあって、
どんな本について書かれているかというと、
こんばんは、トモパさん?こんばんは、聞こえますか?
はじめまして、聞こえているのかな?
03:08
また私ミュートで喋ってますか?
大丈夫かな?
あ、はじめまして聞こえています。ありがとうございます。
すいません。3回ぐらいミュートで話していたことがありまして、
ちょっと心配になっていました。
はじめましてですね。
私は読書の感想を配信していて、
最近はよくこうやってライブをしていたりします。
今日は村田沙耶香さんの本の、私が食べた本という書評について書かれた本の配信をしたんですけれども、
配信には載せられなかった部分をちょっとライブで話そうかなと思っております。
もし良ければ、ゆるゆると聞いていただければ嬉しいです。
やっぱり村田沙耶香さんってことですね。
冒頭、一番最初にピックアップされた本が、
バンビの白精っていうことで、
かなり沙耶香先生ならではの、
クレイジー沙耶香先生ならではの、
独特の感性で引き寄せた本なのかなと思いますけれども、
その前に、この本を読む前にバンビの白精っていうものを見てきたばっかりだったと書いてあるんですよね。
どうやったらそんな展覧会に引き寄せられるんだろうと思いますけれども、
そんなこともあってバンビの白精という本を読んで、こんなことを感じましたみたいな書いてありますけれども、やっぱり独特ですね。
こんな本ばっかり始まっちゃうのかと思うと、読めないんじゃないかと先々置きようとしましたが、
次の本はですね、金原ひとみさんの星へ落ちるだったので、よかったなと思いましたね。
私でも金原ひとみさんの本を読んだりするので、
ちょっとした共通点が栗地沙耶香先生との間につかってすごくホッとしました。
村田沙耶香さんって本を読んだ印象で結構勝手なイメージを植え付けてしまっているなと思って、そこは大変申し訳ないんですけれども、
06:10
そのイメージの一つにですね、村田沙耶香さんって恋愛したことないんじゃないかなってちょっと思ってたんですけど、
そうじゃなさそうだということは、この星へ落ちるのくだりで書いてありましたね。
冒頭は、私は頭の中で過去にした恋愛を振り返って、その時の自分をぼんやり分析することがあるというふうに書いてあって、
それはどういうことかというと、あれは恋愛で、あれは恋愛じゃなくて恋愛の形をしたいびつなものみたいな、そんな分析をされるとか書いてあるので、
そういうこれは恋愛だ恋愛じゃないみたいな、私でも思うような感覚を村田沙耶香さん持っているんだということ。
非常にね、持ってたイメージがちょっと変わるというか、ガラッと変わるというか、そんなアップデートがありましたね。
金原ひとみさんの星へ落ちるは、私はまだ読んでないのかなと思いますが、あらすじが書いてあって、
物語の核となる私は恋人のいる男性と恋に落ちている。一人の部屋で彼からの連絡を待ち続ける私から、彼の恋人である僕、私を待ち続ける私の元恋人の俺へと視点が映る。
三人の男性が出てくるんですね。
違うか、二人の男性と女性の私。
私、僕、俺に視点が変わっていて、どの人物も激しい嫉妬心や相手を求める劇場に突き動かされている。
金原ひとみさんが男性視点で書く本ってあったのかな。今まで女性の視点が多かったような気がしますね。
ちょっとそういった点で私はこの星へ落ちる、読んでみたいなと思いました。
さやか先生からするとですね、この小説はどこがいいのか。
この最初に出てくる私っていうのは非常に慎重に、用心深く行動、言動を気をつけている。
09:20
それは何に気をつけているかというと、彼に嫌われないようにとか、不安に取り憑かれながら、激しい嫉妬に苦しみながらも重いと言われたくない、彼の言葉を決して信用しない、そういう女性なんだそうですね。
で、この女性に村田さやかさんは感情移入しすぎてしまっているかもしれないというふうに言います。
それは彼が信用できないのではなく、根底には自分を信じられない気持ちがあるから。
自分のことをどこか深いところで愛される存在ではないと疑っているから、これほどまでに入念に自分を作り込み、それでも彼が本当に愛してくれているとは信じられないのではない。
そんなことに村田さやかさんが共感しているという。
ええ、そうですか。びっくりだなと思った書評でした。
だからですね、この村田さやかさんの私が食べた本の面白さは、村田さやかさんが書くそれぞれの本の感想、独特の視点、鋭い視点に唸るだけではなく、え、村田さやかさんってそういう人なんだという
勝手に今まで気づいてしまったクレイジーで奇想天外な女性というイメージを一つ一つ裏切られていくような、そんな面白みっていうのがあるんですよね。
この本の中で2冊目に紹介されている金原ひとみさんの星へ落ちる、読んだあたりで、そういう面白さの本なんだということに気づきましたね、私はね。
と思ったらまた、1冊目の晩美の白星のような、さすがさやか先生だなという表現が次にまた出てきてですね。
3冊目は岡本カノコさんの夏の夜の夢という本について紹介されています。
岡本カノコさんって確か、大阪万博の岡本太郎さんの妹さんかなんかじゃなかったかな、ちょっと今調べよう。
12:21
違うかな、全然違ってたらどうしよう。
あ、そうですよね。
あ、岡本太郎の母親か、母親の方でした。
そっかそっか、岡本カノコさんは岡本太郎の母親ですね、お母さんでしたね。
そんなお母さんが書かれた夏の夜の夢。
冒頭はこんな語りで始まりますね。
村田沙耶香さんのこの本を読んだ感想のくだりですけれども。
沙耶香さん曰く、私の文章の読み方には2種類あり、一つはひたすら読み進むという普通の読み方なのだが、
もう一つは一節を何度も言ったり来たりしながら繰り返し味わい、頭の中で必要に舐め回し続けるという少し変質的な読み方。
すごいですね。出てきましたね、沙耶香節。
必要に舐め回し続ける。読者をそんな風に表した人が世の中にいたでしょうかというような、本当に面白いですね。
しかもそれを変質的な読み方だと自分でわかってらっしゃるところも、あ、わかってるんだと思いますね。
こんな感じでね、本当沙耶香さんのね、いろんな部分が知れて非常に楽しい本なんですよ。
岡本寛子さんの本って青空文庫でも結構ね、登録されていて読みたいなと思ってたんですけど、読んだことなかったんですよね。
村田沙耶香さんが岡本寛子さんの文章を初めて読んだのは、何て読むんだろうこれ。
病房に戯む花っていうのかな。
視覚より触覚にとても強く訴えかけてくる表現がある。
文章に直接は書かれていない感触までどんどん蘇ってくるので、何度眺め返しても違う味がして飽きることがない。
15:02
そうなんだ。三島由紀夫の本みたい。
で、こんな感じでね、いろんな本の紹介がされていて、いくつか付箋を貼ってるのでね、その付箋を貼ったところまで飛びたいと思いますが、
山田恵美さんの学問か。これは配信の中で話したんですよね。だからちょっと飛ばそうかな。
次に付箋を貼ったのが、これは山田恵美さんですね。
賢者の愛。賢者の愛の書評は谷崎純一郎の知人の愛の語りで始まりますね。
村田紗友香さん曰く、学生の頃初めて谷崎の知人の愛を読んだ時、あらそじを読んで想像していたのと少し違った印象だったのを覚えている。
読む前はきっと恐ろしい幼女なのだろう。幼女って妖怪の女ですね。
と思っていた直美は、性に奔放でわがままではあるが、そこまで理解不能な存在には思えず、むしろ彼女をあがめ屈服する男からあふれる快楽の匂いの方が強烈に印象に残る。
山田恵美さんの賢者の愛は、その知人の愛の最後の一行。直美は今年23で私は36になりますを思い出させるような冒頭から始まる。そういう繋がり方なんですね。
これはね、その賢者の愛を読んでいないからわからないですけど、村田沙耶香さんの印象で説明しているのか、この表現がこの賢者の愛にも出てくるのかちょっとわからないけども、かなり暴力的な
あの、愛し方をする男女の話ですね。何が面白かったんだろう。沙耶香さん的面白さはどこだった。いやもうこれ、ちょっと読めないぐらい独特の表現すぎてですね。ちょっと読めない、読めるところまで、読めるところまで。
18:04
いやーほんとね、沙耶香さんほんと、ほんと変な人なんだよな。いやいやいや。
なるほど。2人の女性が出てきて、真由子と優里と言うんですけれども、谷崎の知人の愛に対して2人で一つの知人という生き物という文章があるが、この2人も2人で一つの生き物になっているように見えてくる。それが賢者なのか知人なのかモンスターなのか、この物語の中のモンスターは誰なのか。
その答えは読み返すたびに異なる。それが面白さなんでしょうね。また読みたくなっちゃうな。
こんな解説をされてしまうと、確かめたくなりますね。すごいな。また沙耶香さんの書評。実際にこの本を読んでみて全然違うやんとかだったら、それはそれで面白いなと思ったりもします。
あの感想なんだったんだぐらいになったら、なんかそっちの方が面白いなぁとは思いますけれども。
ぜひこの村田沙耶香さんの私が食べた本、読んだことある人とちょっと話してみたいですね。
村田沙耶香さんの私が食べた本を読んでいて、その中に出てくる本も読んだという人と話してみたい。
あとはですね、次に付箋を貼った本は、これは書評ではなく読売新聞に掲載された本のソムリエというコーナー。
天様、こんばんは。それを聞いていたいです。私も誰かと喋りたいんです。こんばんは。
びばん、お疲れ様でした。
私はね、もう5話を過ぎたあたりから、途中で止めることができなくなってしまいましたね、びばんは。
一話ごとに展開が変わるというかね、先越された。
21:07
謎がやっぱり残るから、続編があるんだろうなぁと思ってたりします。
全部回収されないというか、登場人物の謎のままで終わる部分はありましたね。
明日4話見ます?いいな、私もまだ見てない頃の自分に戻りたい。
私もまだ見てない頃の自分に戻りたい。
今日はね、さやか先生の書評が掲載されている、私が食べた本という本の配信では話せなかった回をしています。
えっとね、ほとんどがですね、本の書評なんですよ。
例えば、アルベール・カミュの異邦人とか、宮沢賢治の注文の多い料理店とか、いろんな本を読まれてるんですけれど、村田さやかさんが、その本の書評を書かれている本なんですよ。
やっぱりさやか節が随所にあってですね、この本の面白さとしては、さやかさんから見たこの本っていうのは、どういう面白さなのかっていうのが存分に書かれていてですね、
自分では到底たどり着けないような、その本の面白さというか、解釈みたいなものが学べるという面白さと、村田さやかさんってそういう人なんだっていう新しい一面がたくさん見つかるっていう、また別の面白さがあってですね。
二重面白い本になっております。
今読もうとしてたのは、そんな書評の中でも、ちょっと端休めコーナー的に載っている村田さやかさんが、新聞のコーナーですね。
24:13
本のソムリエというコーナーを持たれていたのかなと思うんですけれども、その本のソムリエコーナーにいただいた依頼に対して答えている回がちょっと載っているんですよね。
どういう依頼というか相談だったかというと、子育て中の二児の母です。
次女が2歳半を過ぎ、少し自分の時間を持てるようになりました。
久々の読書向きの心のビタミンになる本を教えてください。
長野県の主婦の方からの依頼に対して村田さやかさんが本のソムリエとしていくつかの本を紹介している回なんですけれども、
さやか先生の心のビタミンになる本に対しては、さやか先生が選ぶサプリメントというのは、効果が強いのでどうぞ気をつけて服用なさってくださいと脅しのような言葉が最後載っています。
本から顔を挙げた時、世界が変わってしまっても、それこそが良質な読書体験だと私は思います。
その危険で幸福な体験をどうぞ心ゆくまでお楽しみください。
おそらくこの相談者の二児の母の方はそこまで求めていないと思うんですよね。
さやか先生のサプリは劇薬ですね。
おしゃれな言い方、確かに。
おしゃれですけどね、中身はね結構毒々しい感じですね。
紹介されているのは、来福の家っていうのかな。ちょっと名前読めない。中国人の方かな。
書かれた本ですね。
台湾人の両親を持ち東京で育つ主人公の家では、日本語、台湾語、中国語が飛び交います。
何千種類もの言語がある世界で暮らしているのだということの柔らかさを身近に感じることができますということでおすすめなんですけど。
読むかな。子育て中の二児の母。
下の子が2歳半過ぎて、ちょっとだけ自分の時間を持てるようになった主婦で、
久々にする読書、心のビタミンになる本を教えてくださいと言われて、
27:04
まず何千種類もの言語がある世界で暮らしているということが身近に感じられる本を紹介するさやか先生。
栄養剤もらおうとしたら医薬品出てきたみたいな。面白いですよね。
2冊目が週末カミング。柴崎、ゆうかさんだっけな。ちょっと名前の呼び方いつもわかんなくなっちゃう。
短編集で、これはね確かにおすすめかもしれないと思いますね。
八通りの週末の姿を精密に味わうことができます。
自分の日常の少しだけ特別な週末が愛しく感じられるような素敵なビタミンです。
それそれって感じですよね。さやか先生そういうやつをお願いしますよなんですけど、
最後は滑らかで熱くて生苦しくて。川上博美さんの本です。
性をテーマにした語編が収められています。この語編を読み終えたとき、性というものの意味が柔らかく形を変えてしまうかもしれません。
またね戻っちゃった。多分ねそういうこと求めてないと思うんですよね。
そのね、なんかもうめちゃくちゃ大真面目にこの相談者さんのことを思って3冊選ばれてるんだろうなという、
この丁寧な紹介文からもビシビシ伝わってくるんですけど、ちょっとずれてるところがね、すごく面白い。すごく面白い。
自分の居場所を確認できるような本を選んでいると思うんですけどね。
一歩間違えればどこにいるかわかんなくなる本でもあると思うんですよ。
それをその危険で幸福な体験を楽しんでくださいって言ってて、この虹のお母さんがそんな状態になっちゃったら非常に家族困ると思うんですよね。
すごいリスキーな読書になるんではないかなと、とっても心配になりました。
3つ目はちょっと面白そうだけどな、一歩間違えたら逸れてしまいそう。
面白そうではあります?どれも。本当に。
でもね、この相談者さんに紹介する本ではなかったかと思いましたね。
30:03
ビタミンとは何か、考えさせられる、紗友香先生の本のソムリエコーナーでした。
そしてその3冊目に紹介された、滑らかで熱くて甘苦しくてっていう川上博美さんの本の書評もあって、
5つの短編を読み終えた後感じるのは人生の一部としての生、生っていうのは小里編に生きるの生、そして生と死、これは生きると死ぬで生と死、そしてそれが繰り返される長い時の流れの存在だって書いてあるんですね。
なるほどとは言えない説明なんですけど。
これを読み終えた紗友香先生の中には、小里編の生そのものがこんな風に人生の様々な瞬間に現れていたような気がする。
それはキラキラと光ってばかりではなかったかもしれない。
生はいつも変化していたという風に気づかされたことに呆然とするという風に書いてありますね。
どんな話なんだろう。結構長く書評で書かれてますね。
最後に書かれているのは、この小説が存在していることが世界を柔らかくしている。
生を普通にしている。
出産による心と体の揺らぎ、そこから広がる世界すべてを面白がりながら肯定することができる。
そういう力のある短編。それは面白そうですね。
それは主婦の人にお勧めするの間違ってないかもしれない。
そこでも書いておいてくれないとわからないですね。
あまにがしくてって言葉の表現いいですね。いいですよね。
読み方がこれで合っているのかちょっと不安ですけど。
ペイシーさんこんばんは。
今日は村田紗友香さんの私が食べた本という本の話をしていました。
33:00
書評を評価していくスタイル面白い。
評価って恐れ多いことでございます。
突っ込みどころ満載すぎて面白いですよね。
ペイシーさんコンビニ人間の方でしたっけ。そうです。
コンビニ人間のクレイジー紗友香先生がいろんな本の書評を書かれていて、
それがまとめられている本の書評を評価しています。
書評を書かれていて、それがまとめられている本のお話です。
どれも独特の感性で感想が語られているので、思わずその本を読みたくなりますね。
読んで果たして紗友香先生の感想と同じ感想を自分を持つのかというのを確認したくなる本ですね。
ちょっと異色だなと思うのは大江健三郎の僕が本当に若かった頃という本も紹介されてたりします。
こんな本も読むんですね。紗友香先生ね。
あとはちょっと私がこの本読みたいなと思って付箋を貼ったところをちょっと追いかけていって読んでますね。
天様、書評って書くの結構大変なんですが、こうやって書評を読む人のこぼれ話は貴重です。
そうなんだ。いや、書くの大変ですよね、書評ってね。
天様も書いたことあるってこと?
私はね、書評というか本の解説は結構読むんですよね。
だいたいその作家さんが書かれてたりするので、その作家さんならではの読み方っていうのを面白がるっていうのは、
その本編を楽しむだけじゃなくて、おまけ以上の楽しみがあるなと思いますね。
毎年2冊ほど書いてます。
え、すごい。書評を書ける人すごいよな。
学会の機関誌で、えー、すごい。
あ、てことは、でも小説は未経験です。あ、小説じゃないんだ。
36:03
そっちのほうがすごい気がする。
あ、学術書の書評ってこと。
ほんと天様すごいよね。論文の書評とかそういうことなんですかね。
何かを評価するって、すごい難しいことですよね。
私はね、本の感想を話してますけれども、書評ではないと思ってるんですよね、私。
私の配信は、ほんとに感想をですね。
こんなふうに面白がりましたとかね、こんなこと想像しました、みたいな。
それってあなたの感想ですよね、はい、みたいな。感想ですよね、はい、みたいな。
がっつり感想。はいはい。
そっか。だから、やっぱ勇気いりますよね、書評ってね。
ゆうこさんの感想は想像が膨らむので聞いていて楽しいですよ。
ありがとうございます。そう言っていただけると、何かやってる甲斐がありますね。
楽しくてやってるんですけどね、何かそういうふうに言われるとめっちゃ嬉しいですね。
いやすごいな、書評。無責任でいいと思うんですよ、感想だとね。
書評は責任が何かありますもんね、ちゃんと正面から挑むみたいな。すごいな。
いや、やらなくていいならやらないで済ましたいです。本音は?本音出た。
いやでも、いつもと違う頭の使い方っていうか、なりますよね。
こぼれ話、確かに。
てんさまの書評こぼれ話も聞けましたね。
じゃあ、これが最後かな。2つあるか。
もう1つはですね、きりのなつきさんの「だく女」という本について書かれてますね。
39:06
まずこの舞台っていうのは1972年で、さやか先生が生まれる7年前の、
7年前に20歳の青春を生きる女性の物語だということで始まります。
さやか先生知らないんですね、この1972年の20歳の女性がどういうものか知らないけども、
持っている印象としては激しい時代という印象だと。
人々の魂が激しくぶつかり合っていた特別な時代。
それぞれがきちんと生きてきちんと衝突していた時代。
どこかでそんなイメージを勝手に抱いていたが、この本を読み終えた時、
主人公のナオコが感じる痛みに驚くほど共鳴している自分に気がついた。
この物語は私にとって過ぎ去った時代の話ではなかった。
えー面白い。
自分が生まれる前の時代に青春時代を生きた女性の感じる痛みに共鳴する時代の印象が変わった。
この本を読み終えた日、私は興奮で眠れなかった。
そんなことある?
どんどん解凍されてくる記憶と痛みに驚きながら、涙を流してずっと天井を見つめていた。
すごい。感受性が豊かすぎるんでしょうね。
で、この書評の面白いところはですね、
まずこのダクオンナっていうタイトルとは大局にある公衆弁助っていう表現ですよね。
ダクオンナとは大局にある暴言に尚子だけではなく読者である私も打ちのめされた。
自分では自分の意思で選んでいたつもりでも男の側は違うということか。
いつの時代も女性はダク側ではなく抱かれる女性のままであるということに何度もショックを受けたという鞘賀先生ですね。
自分の体の価値を決める鍵を自分ではない人に手渡してしまっている女性たちの姿に私は何度もショックを受けた。
42:08
それは何年経っても変わらない。すごいですね。
好きな服やアクセサリーで着飾って男とたくさん寝れば公衆弁助。
誰からも抱かれなければ抱いてもらえない女。作品の時代から46年も経っているのに女性たちはダクオンナではなく抱かれる女のままだ。
そして思考停止をして痛みに気がつかないフリをしてきた。
麻痺した痛まない痛みが蔓延しているように思える現代の方が当時よりずっと恐ろしいのではないか。
そんな化け物の存在をこの本が気づかせてくれるのではないか。
この本は過去の物語ではない。
痛みは大切なバトンなのだ。と書いてありますね。
だからこういう本が書かれているということと、それが現代の女性にも共鳴する痛みである変わらぬ痛みであって、
さらに良くないことにはそれが鈍くなっている、麻痺してしまっていることの恐ろしさに気づかせてくれる本。
そういう読書体験ができる本であるというその本の面白さだけではなく、
それをあの村田沙耶香先生が語っているということの面白さですよね。
そういう感覚を持つ人なんだと思った一説があってですね。
生きている時代は違えど、私は直子と一緒に、直子っていうのはこの主人公ですね。
と一緒に傷つくことができる人になりたいと思う。
ちゃんと傷つかないと戦うどころか、自分の人生の苦しみが一体何なのか気づくことすらできない。
できないまま一生を終えてしまうことになる。
その誰かと一緒に傷つくことができる人になりたいとか、
ちゃんと傷つくみたいなことを言う人なんだということでね。
沙耶香先生の印象がまたここで、私の勝手なイメージはあったんですけど、村田沙耶香先生の。
45:08
それがベリベリベリっと剥がれた瞬間でしたね。
この本も読んでみたいなと思いました。
痛みを与えてくれる本だというふうに書いてありますね。
そしてそれが大切な覚醒の瞬間になる。
私たちはこの痛みから始まることができる心からそう思うし、そう願わずにはいられないのだ。
最後は祈りのような言葉で終わっている書評ですね。
楽女、桐野夏希さんの本です。
これも読みたいと思いましたね。
そして最後は、ちょっと配信の中でも言ったんですけど、アルベール神の違法人ですね。
私はこの違法人を何度か読んだことあるんですけど、何回読んでもさっぱりわからない。
なぜこの違法人が何十年も語られている名作となっているのかがよくわからない。
でも村田沙耶香さん曰く、大学生の頃初めて読んだそうなんですけれども、完璧な小説、物語の中のすべての言葉、摩擦、違和感が完全な形へと降り積もっていく様相がその言葉になって、頭の中から湧き出てきた。
十字架を一度見たらもう違う形が全く想像つかないだとか、そういう気持ちに近かった。
こんな完璧な小説が存在している世界に来てしまったと私はとても高揚したと書いてあるんですけれども、
神代のどの下りがどうでみたいな細かい感想が書いてなくてですね、それを聞きたいんだと思ったんですけれども、
沙耶香先生からするともう完璧すぎて語るものではないということなんですかね。
イルフォー人を読み解く鍵みたいなものを探せるかと思ったんですけれども、全く探せなくてですね。
でも読み返すたびにこの本は私の中で形を変えていったように思うとおっしゃっているので、やっぱり読むごとに印象が変わる、そんな捉えどころがなかなか難しい本ではあるのかなというふうに思いましたね。
48:28
神代の違法人、全く理解できないんですよね。太陽が眩しかったから人を殺したみたいなことを言うんですね、確か主人公がね。
どういうことですかって思うんですけど、それをそういう物語の何がこんなに人を引き寄せるのか、完璧なのか、いきなり引っ張っていこうとしますね。
なんだろう、もうちょっとヒントが欲しかったですね、鞘賀先生。でも完璧らしいんですよね、鞘賀先生的には。
物語の中のすべての言葉、摩擦、違和感が完全な形へと降り積もっていく要素がその言葉になって、完璧だという言葉になって頭の中から湧き出てきた。
完璧なんですね、どういうことなんだろう。本棚にあるんですよ、違法人が。薄っぺらい本だから全然場所も取らないし置いておいていいんですけど、こういう理解できない本がずっと本棚にあるというプレッシャーですよね。
つんどくが置いてあるのとはまた違った存在感がありますよね。私はいつか違法人を読んで面白いとか、ほーって思える日が来るんだろうかと思います。
そして鞘賀先生はこの違法人の書評の最後にこんなことを言ってます。
本当に本を愛するとき、その作品は読んだ人間の体の中で咲いてしまうのだと思う。それが他の人から見たら変な花だったり、見たこともない花だったりしても間違っていることはない。
51:14
勇気が出る言葉ですね。本を愛するとき、読んだとき、どういうふうに感じても、それが他の人から見たら変な読み解き方だったりしても、見たこともないような感想だったりしても間違っていることではない。
最後にですね、私が食べた本の解説をされた島本龍さんについて、誠実で真摯な先輩ということで島本龍さんのことを語ったりされていますね。
作家同士の付き合いってこういう感じなんだなぁと思いましたね。
どこかちょっとラブレターのような内容でした。島本龍さんのことを尊敬していて、そんな姿に憧れているという。
その後、西かな子さんですね。西かな子さんについても何か語られていて、冒頭はすごい印象的なんですけど、西かな子と仲良くするのをやめろと直接言われたことが3回あるって書いてあって、そんなこと言う人いるんだと思いましたね。
それに対するね、すごい怒りがフツフツとあったんでしょうね、西香先生も。さすがに、それをね、冷静にとつとつと語られていますね。
これからも仲良くしていきたいということだと思うんですけれども、すごく長く書かれてたりするので、相当納得いかなかったんでしょうね。
54:00
おそらく、これを書かれている時は、西かな子さん、カナダにいてね、乳がんを患っていらっしゃった時のことを思いながら書いていらっしゃると思うんですよね。
だから、これを読んで、村田西香さんって、一人孤独に書いている人なのかなーとか思ってたんですけど、そうじゃないんだ。また、勝手な印象が1枚剥がれましたね。
最後ですね、この本をきっかけに、読者の方にたくさんの本と出会っていただけたらとても幸福だ。私とは全く違うものが生まれるんだろうと想像するだけでも楽しい。
この本がそんな素晴らしいきっかけになってくれればと、とても嬉しく思うと書いてあって。私なんか、ものの見事にそれに乗っかったタイプだと思いますけど、この本をきっかけにね、読みたい本がいくつも見つかったので。
そして、果たして私が読んだら、西香先生みたいな感想を抱くんだろうか。全く違うんじゃないかみたいなことを実証実験したいと。そういう楽しみ方も使った。本当に読んでよかった本でしたね。
西香先生好きな人も、私のようにちょっと苦手な人も読んでもらって、本が好き、書くことが好き、めっちゃリスペクトしてるっていうことはすごく伝わってきて。
そこが共通で共感できる人だったら、この本はすごく面白いと思うんですよね。
なので、私は文庫本で、古本で買ったんですけれども、ちょっとなかなか手に入らない本なのかもしれないですが、図書館とか古本屋さんでぜひ見つけたら、次また見つかる可能性かなり低いかもしれないので。
見つけた時がもう最後のチャンスだと思って、手に取って読んでみてほしいですね。
全部見なくてもいいと思うんですよね。自分の知ってる作家さんの本のくだりとか、タイトルからちょっと気になるところだけでもいいと思うんですよね。
パラパラとめくってもらって、小説とはまた違った、違うのか一部なのか、ちょっとなかなか表しがたいですが、村田沙耶香ワールドであることは間違いないと思うので、存分に味わってもらいたいなと思う本でしたね。
57:28
ということで、配信ではここまで話せなかったので、今日はライブで話してみました。
村田沙耶香さんの私が食べた本ですね。ぜひぜひみなさんも読んでいただけたらと思います。
先生も興味深く聞かせていただきました。
私の沙耶香先生に対するちょっと異常な愛みたいなものが出ちゃったかもしれないですね。
今日はおとなしく聞いてたぞ。
気使ってくれてた。
ありがとうございます。
ということで、ちょうどね、ごまいこと1時間なので、この辺で終わろうかなと思います。
テン様、最後まで聞いていただいてありがとうございました。
他にもね、何人かずっと聞いていてくださった方がいるのかなと思います。
最後まで聞いていただいてありがとうございました。
なんかね、配信では語れなかったことがたくさん語れて、私的にはすごく満足で、今日はよく寝れそうだなぁなんて思います。
あの、聞いていてくださった方も何か少しでもね、ちょっと面白いなとか、興味が出ていたら嬉しいなと思います。
テン様お疲れ様でした。ぐっすり寝てくださいね。ありがとうございます。
トモパさんありがとうございました。聞いていてくださったんですね。
ありがとうございます。
明日は、自転しながら好転、どっちだっけ、自転しながら好転するの、山本文夫さんの本の感想を配信でやる予定にしてますので、ご興味あればそちらも聞いていただけたらなと思います。
1:00:01
ということで、今日のライブはこの辺で終わりにしたいと思います。
テン美美さん、トモパさんありがとうございました。他の方も聞いていただいてありがとうございました。おやすみなさい。ではでは。