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  2. 『愛する源氏物語』
2023-03-21 13:53

『愛する源氏物語』

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こんばんは、ゆうこです。このチャンネルでは、私の読書ログや日々の学びを音声配信しています。
今日は、田原マチさんの、愛する源氏物語、という本について話してみようと思います。
源氏物語には、795種の和歌が登場する。
ここぞという時の和歌は、恋の行方を大きく左右する。
心の結晶である和歌を、小石のように飛び越えてしまうのではなく、氷砂糖を舐めるように味わったならば、源氏物語の世界は、さらに豊かな表情を見せてくれるだろう。
千年の時を越え、町役、田原マチさんの役で蘇る、愛の物語。
ということで、源氏物語は、紫式部が書いた、世界最古の長編小説と言われてますね。
ただ、現代語訳されているものでも、結構難解で、和歌を読み解けないので、あんまり前編読んだ人っていないのかなと思います。
この、田原マチさんの愛する源氏物語はですね、和歌を現代語訳して解説してくれているだけではなく、田原マチならこう読み換えるってことで、
マチさんの和歌が載ってるんですね。
なので、元々の源氏物語の和歌の意味も知ることができるし、田原マチさんの和歌も味わえるという、二同意し、源氏物語の現代語訳になっています。
例えばですね、源氏物語に出てくる女性で、和歌がめちゃくちゃ上手だったという設定の方が、六条の宮須どころっていう人がいますね。
この人はすごい嫉妬深くて、光源氏がなかなか宮須どころのところに来てくれないので、最後はもう怨霊になって叩ってしまうっていう、ちょっと切ない設定の人なんですけれども、六条の宮須どころが読んだ歌でこんなのがあります。
袖ぬるる恋路と葛は知りながら、下り立つ田後の水からぞ置きということで、これは光源氏がなかなか宮須どころのところに来ないってその恨めしさを抱えながら、恋心してきれない自分を読んだ歌なんですけれども、
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意味としては袖がぬれると分かっていながら、田んぼの泥に踏み込む農民の姿と、辛い恋と知りながらズブズブとはまっていく自分自身の女性の姿、それが2つ重なって見えるというような歌ですね。
要するに恋の辛さっていうのを訴えているということになります。
それをマチさんが私ならこう読むっていうのを読んでるんですけど、泥沼の恋と知りつつ自分から踏み込んでいくことの悲しさということで、これはすごいストレートですよね。
現代版の和歌なので、そういうことなんだってスーッと入ってくるということで、こんな風にいろんな女性の和歌を取り上げつつ、マチさんが私ならこう読むよっていうのが書いてあって、それで解説も入っているという感じになります。
あとはですね、源氏物語で出てくる女性の中で、光源氏と須作韻っていう宮様を天秤にかけた、すごい濃い陽気女性っていうのがいるんですね。
おぼろ月夜というんですけれども、おぼろ月夜は宮様に受台することが決まっている身でありながら、光源氏と恋に落ちてしまう。
で、とっついた後もその関係を続けてしまって、密会していたところをバレてしまうと。
で、それをおぼろ月夜の父親が知って、それによって光源氏は、兵庫県のスマに宮を落ちさせられるっていう、ちょっと悪情なのかな、濃い陽気女ということでおぼろ月夜っていう女性がいます。
めちゃくちゃ魅力的な人で、光源氏もメロメロだし、宮様の須作韻っていうのもメロメロで、須作韻はずっとこのおぼろ月夜を愛するっていう設定になっています。
で、その後光源氏は紫の上とか女さんの宮と恋愛したりするんですけれども、自分が苦しい立場になると、このおぼろ月夜に会いに行くというちょっとめめしさを、めめしい行動をしていたりします。
で、その光源氏を一度拒もうとしたんですけど、結局またあの光源氏を受け入れてしまうというおぼろ月夜。最初に会ってから20年経っても、光源氏からおぼろ月夜に対する魅力っていうのは変わらなかったということで、その時に読んだおぼろ月夜の歌っていうのはこういうのになります。
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涙のみせき止めがたきしみずにて、行きあう道は早く絶えに行き。これをマチさんが読むとこうなります。涙がはせき止めがたく流れても、行きあう道は絶えてしまった。
ということで、もう前のような関係は続けられないよねっていうような歌ですね。
あとは、源氏物語って言うとやっぱり光源氏と紫の上の恋なので、それもちょっと読んでみようと思います。
光源氏が妻に行く直前に紫の上と和歌を交わすんですよね。その時の歌になります。
行ける世の別れを知らで千切りつつ、命を人に限りけるかな。これが光源氏の歌ですね。これをマチさんが読むとこうなります。
死の他に別れがあると知らないで、命の限りと誓った日々よ。
これに対して紫の上は、惜しからぬ命に変えて目の前の別れをしばし留めてしかな。と読みます。
これをマチさんが読むと、目の前の別れを先に延ばせれば死んでもいいと思うこのまま。
もうこれはなんか、自生の苦みたいな歌ですよね。本当に悲壮感が伝わってくるというか、もうこれが根性の別れになるような歌なのかなと思います。
紫の上からすると、もうすごい小さい時から物心をついた時から光源氏に育てられていたので、その光源氏がいなくなってしまうということは、その好きな人との別れ以上に、想像できないような憎しみとの別れでもあったのかなということが、その惜しからぬ命に変えてという歌わせたのかなと思います。
ただですね、光源氏はスマに行ってもやっぱりそこで恋愛をするんですよね。そこで出会うのがアカシの君という人になります。
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この時代のスマとかアカシっていうのは京都からするとちょっと田舎で、そこで育ったアカシの君はちょっと気遅れする部分があるんですよね。
和歌もそんなに歌い慣れてないんですけれども、それでも読んだ歌というのがあって、
それがですね、「思うらん。心の程や矢よいかに。まだ見ぬ人の聞きか悩まん。」どういう意味かというと、まだ会ったこともない人によく好きとか言えるなみたいな直訳するとそんな歌ですね。
これをマチさんが読むとこうなります。
愛もせぬ。私に恋をする人の心は一体どうなっているの。
ということで、もうこれはこの時代の女性の本当に本心みたいなものなのかもしれないですよね。
平安時代の貴族の恋愛って、男性が忍び込んで水の隙間から覗いた女性の顔とか風貌とかで恋をする。
女性は基本的には顔はもう男性には見せない。
その和歌の出来だったり振る舞いで男性は女性に恋をするみたいな。
あとは美人だとか和歌が上手いとか、そういう噂で噂を聞いてその女性のところに忍んでいくみたいなことが男性の恋愛のパターンだったので、
よくそんな見たこともない噂だけでやってくるなみたいな女性の本心がこの歌に現れているのかもしれないですね。
というような感じで、他にもたくさん和歌が紹介されていて、
マッチさんの役がついているので本当に全編楽しめると思いますし、
これとですね、漫画で浅木ゆめみ子っていう現地物語を題材にした漫画があって、ちょっと古い漫画なんですけど、
それを読むとですね、すごい雰囲気もわかるし、現地物語がよくわかるので、漫画でも現地物語を味わうっていうのをお勧めかなと思います。
2024年のですね、NHKの大河ドラマで、実は紫色部が主人公をやるんですよね。
主人公は吉高由里子さんで、光源氏のモデルになったと言われている藤原より永を江本タスクさんがするんですよ。
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実はこの2人って知らなくていいことっていう、2020年のドラマの主役の2人なんですよね。
その時の首もげキスっていうのがむちゃくちゃバズって、その時のシーンで江本さんのファンってすごい増えたと思うんですよね。
だからこの2人が光源氏のモデルになった藤原より永と紫色部を演じるということで、ちょっと見てみたいなと思ってます。
藤原の道永ですね。すいません間違えました。藤原の道永と紫色部ですね。
最近は全然テレビ見ないので、どうしようかなと思いますけどね。
ちょっと江本タスクさんの光源氏を見てみたいかもしれない。
かなりミーハーなこと言ってますが。
ということで、今日は田原町さんの愛する源氏物語という方について話してみました。
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今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。
ではでは。
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