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2024-09-17 10:47

【読書ラジオ】『月の立つ林で』青山美智子

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サマリー

青山美智子の『月の立つ林で』では、夢を追い続ける人々の物語が描かれています。人生の変化や偶然の出会いが温かく表現されています。また、ポッドキャスト「月内話」が登場人物たちの生活に影響を与え、彼らの成長を支えている様子が印象的です。

登場人物たちの物語
こんばんは、ゆうこです。このチャンネルでは、私の読書ログや日々の学びを音声配信しています。
今日は、青山美智子さんの【月の立つ林で】という本について話してみようと思います。
似ているようで全く違う、新しい一日を懸命に生きるあなたへ。
長年勤めた病院を辞めた元看護師。売れないながらも夢を諦めきれない芸人。
娘や妻との関係の変化に寂しさを覚える二輪自動車整備士。
親から離れて早く自立したいと願う女子高生。
仕事が順調になるにつれ、家族とのバランスに悩むアクセサリー作家。
つまづいてばかりの日常の中、それぞれが耳にしたのは竹取大輝という男性のポッドキャスト【月内話】だった。
月に関する語りに心を寄せながら、彼ら自身も彼らの思いも道かけを繰り返し、新しくてかけがえのない毎日を紡いでいく。
最後に仕掛けられた驚きの事実と、読後に気づく見えない繋がりが胸を打つ、心震える傑作小説ということで。
安定の青山道子さんの連作短編ですね。
私は青山道子さん読むのは3冊目なので、もうね、どういう仕掛けがあるのかは分かっているので、それがどういうことなんだろうって考えながら読んでいくスタイルになってますね。
というのも、青山道子さんの短編は連作になっていて、それぞれの短編に出てくる登場人物が次の短編で繋がっていくとか、一貫して出てくる人もいたりして、最後読み終わると全体の関連図っていうのがくっきり浮かび上がってきて、
こことここの繋がりがこういう出来事を生んだんだねとか、思いもかけないような出来事を生んだのは、ここが奇跡のように繋がったからなんだみたいな、そういう楽しさがある小説なんですよね。
だから流行りの言葉で言うと、伏線回収だとか謎解きみたいなことだと思うんですけど、でもそれだけじゃなくて、全体を貫く、青山道子さんの優しい眼差し、いろいろあるけど、人生悪いことばっかりじゃないよねって、本当に思わせてくれる。
心温まる癒しのようなお話、書かれるんですけど、この月の立つ林でもまさにその通りの本でした。
ポッドキャストが出てくるということでね、読書仲間の京子さんも配信で話されてましたけれども、竹取大きなという男性のポッドキャスターがやっている月内話っていうものが、ポッドキャストがあるんですけれども、それがずっとこの登場人物たちが折に触れて聞く番組になっていくんですね。
この竹取大きなが何者なんだっていうのも謎の一つなんですよ。
それは私はこの人だろうなと思いながら読んでたんですけど、最後ね、外れましたね。やっぱり一筋縄ではいかないんだなというふうに思いました。
月内話、竹取大きなという人がやっている番組は午前7時毎日毎日10分間アップしているんですね。竹林からお送りしております。竹取大きなです。
かぐや姫は元気かな?という一言から始まるポッドキャストなんですけれども、どんなことを話しているかというと、天体に関することを毎日月内話として話しているんですよ。
例えば、月ってできたばっかりの頃は、今よりもうーんと近くにあって、今よりもうーんとでかく見えて、地球の周りをたったの5時間で回ってたんですよとかね。
なんかね、ちょっとしたエピソードと、これは月の話、天体の話なんだけど、なんかね、人間模様にも思えてくるような、ちょっとしたそんなほっこり感もあって、聞いてしまう人っていうのがね、多くいるんだと思います。
タイトルにもなっている月の立つ林でっていうことも、この竹取大きながね、説明してくれていて、毎月1日のことを、ついたちと言いますよね。
ついたちという言葉の由来は、月は立つから来ているというのも、竹取大きなが説明してくれたりします。
ということでね、そういったことも楽しめる本だったなと思いますし、何よりはですね、この物語、第5章まであって、第1章は誰かの策、2章はレゴリス、3章はお天道様、4章はウミガメ、5章は針金の光ということで、
人生に悩む人、家族との変化に戸惑っている人が出てきて、この竹取大きなのポッドキャストを聞きながら、また奇跡のような出会いで少しずつ変化していきながら、
人って悪いところばっかりじゃないな、見えてる一面だけじゃなくて、喋ってみるとこんな風なんだとか、ちょっと動いてみると、こんな人の温かみに触れられるんだ、というようなことをね、やっぱり登場人物は経験していく。
そういうのをね、なぞってみているのがすごく楽しいですし、この奇跡がまた次の章では誰かの奇跡になっていくんだろうな、みたいな。ここで救われた人が誰かの救いになっていく。そんなことにどんどん期待をして、本当にこう温かく読んでいく。
私はこの前に井上アレノさんを読んで、なんというかもう身も心も結構ボロボロになってたんですよね。風邪をひいてしまって、もうすごい辛い状況で、アレノさんの黒アレノの小説を読んだので、結構ね、なんか嫌なもの見ちゃったなーみたいな気持ちになってたんですけど、
物語の深いテーマ
それをね、青山美智子さんが、もうそれこそこう、太陽のように晴らしてくれたっていう小説でしたね。青山美智子さんの小説はいろんな仕掛けがあるので、ここで話してしまうとネタバレになってしまって面白くないので、ぜひね、本当に読んでほしいなと思うんですけど、
あとは読み終わった後も、「あれってもしかしたらこういうことなんじゃないか?」みたいな感じで、えっと、遡ってもらってね、青山美智子さんがいろんなところに仕掛けている、その言葉遊びだったり、そういう関連キーワードを見つけるみたいな作業もすごく楽しいと思うので、青山美智子さんが好きな人はぜひこの月の立ち林で大好きになると思いますし、
心温まる、癒しのような物語が今私に必要だなぁと思っている人は、ちょうどいいと思います。
そしてね、今日この配信をしている2024年の9月17日は、中秋の明月の日らしいので、綺麗なお月さまを見ながらこの月の物語に浸るのもすごくいいのではないかなと思います。
私が好きなのは第2章、レゴリスに出てくるポンちゃんですね。
あの、なぜかこのお話に一番惹かれました。
なんかね、光が当たらないけれども、一生懸命頑張っているっていうその姿。
でもきっと誰かは見てくれている、誰かの助けだったり癒しになっているっていう、そういうことに力が、こっちがね、挙げまされるようなそんな物語だったなと思います。
その次のね、おてんとさま、第3章ではですね、お子さんが生まれるっていうストーリーになっていて、やっぱり赤ちゃんが生まれる、その産む時の覚悟だったり、それを見守るおじいちゃんおばあちゃんになる人たちの心境っていうのはね、やっぱり涙なしには見れなかったなと思いますね。
きっとね、読む人はどっかに刺さるエピソードが入っていると思いますので、あったかい物語を読みたいなと思ったらぜひ読んでみてほしいですし、その読みながらね、仕掛けを探していく、自分の頭の中に関連図を描いていくのが大好きだっていう方は、
青山みちこさん、流石の連作短編の女王なので、期待に十分応えてくれる、そういった仕掛けのたくさんある小説だったなと思います。非常にね、面白くて楽しめました。
ということで今日は、月の立つ林で、青山みちこさんを見ついて話してみました。この配信が気に入っていただけたら、いいねやコメント、フォローお願いします。励みになります。今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。ではでは。
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