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こんばんは、ゆうこです。
このチャンネルでは、私の読書ログや日々の学びを音声配信しています。
今日は、平野圭一郎さんの、
『ある男』という本について話してみようと思います。
先日の日本アカデミー賞では、
『ある男』が8冠ですかね、取られてましたね。
主演を演じた、妻吹里子さんが最優秀主演男優賞。
久保田雅貴さんが最優秀女演男優賞。
安藤さくらさんが最優秀女優賞。
最優秀作品一賞、最優秀脚本賞、最優秀監督賞、
もう、そうなめっていう感じですかね。
私はこの映画はまだ見てないんですけど、
原作の『ある男』という小説を読んでいたので、
今日はその話をしようと思います。
映画と小説はちょっと切り口が違うみたいなんですけど、
その辺、映画を見られた方は違いについても聞きながら楽しんでいただけたらいいんじゃないかなと思います。
このある男を読んだきっかけはですね、
山野圭一郎さんの前作になる『マチネの終わりに』という小説を読んだことがきっかけで、
ある男も読んでみました。
マチネの終わりも映画化されていて、
これ石田由里子さんが主役を演じてるんですよね。
石田由里子さんと福山雅晴さんか。
私は石田由里子さんが大好きなので、
マチネの終わりの映画を見て、
マチネの終わりにの本を読んで、ある男に流れ着いたと。
よくあるたどり着き方かなと思いますけど。
このある男というのはですね、
弁護士の木戸はかつての依頼者、李恵から奇妙な相談を受ける。
この女は離婚を経験後、子供を連れ故郷に戻り、大輔と再婚。
幸せな家庭を築いていたが、ある日突然夫が事故で命を落とす。
悲しみに暮れる中、大輔が全く別人だったという衝撃の事実が。
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愛にとって過去とは何か。
人間存在の根源に触れる読売文学賞受賞作。
ということで、この弁護士の木戸を演じているのは妻吹さんですね。
李恵を演じているのが安藤桜さんで、大輔を演じているのが久保田正孝さんか。
この3人以外にもですね、結構な登場人物が出てくるんですよね。
で、内容を言っちゃうと全然面白くなくなっちゃうので、
要するに李恵が愛した人が急に事故で亡くなっちゃって、
その死亡届けとかを出す中で、全くの別人であることがわかった。
私の愛した人は一体誰だったのかっていうところから物語がどんどん展開していくわけです。
で、そこにおける愛にとって過去とは何かっていうのが、
平野圭一郎さんから問いかけられているこの小説のテーマなのかなと思います。
私がすごい印象的だったなというセリフというか部分がですね、
結構小説の最後の方のワンシーンなんですけれども、
弁護士の起動とこの物語に出てくる李恵以外のある女性との会話の中で、
とても印象的だなぁと思ったんですが、ちょっとそれを読んでみます。
そうなると僕たちは誰かが好きになる時、その人の何を愛しているんですかね。
出会ってからの現在の相手に好感を抱いて、その後過去まで含めてその人を愛するようになる。
で、その過去が赤の他人のものだとわかったとして、
二人の間の愛は?
それに対してある女性がこういうふうに言います。
わかったってところからまた愛し直すんじゃないですか。
一回愛したら終わりじゃなくて、長い時間の間に何度も愛し直すでしょ。
いろんなことが起きるから。
それに対して起動はこういうふうに返します。
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そうですね。
愛こそ、変化し続けても同じ一つの愛なのかもしれません。
変化するからこそ持続できるのか。
この起動とこの人の関係性と、起動も家庭を持つ立場なので、
その家族との関係性みたいなものが背景にありつつ、
このリエさんとダイスケのことを話しているわけですよね。
過去まで含めてその人を愛するようになる。
その過去が他の他人のものだとわかったとして、
っていうところですよね。
愛にとって過去とは何か。
そんなこと考えたこともなかったなと思ったんですけど。
どうでしょうね。
私の中にこれという答えがあるわけでもなく、
本当に全くの感想というか、今心に浮かんでいることを話してみようかなと思うんですけど、
そもそもあれですよね。
その人が何をしているかとか、
何をしてきたかとか、
どういう過去を持っているのか、
これからどんな未来に向かっていきそうなのか、
とかで、この人好きだわーみたいなことを思うんですかね。
っていうのはちょっと果てなか浮かびましたね。
過去とかこれからの未来とか、今のその人であるというところを前提にして、
そうじゃなかったとして、
一回リセットされてまた愛し直すみたいな、
長い時間の中に何度も愛し直す。
いろんなことが起きるから、みたいなのもちょっとよくわかんないなと思いましたね。
そんなコロコロ変わるものなのかなとか、
一瞬で消えることもあるかなと思うし、
消えたものが復活するっていう感覚はちょっとよくわからないですかね。
過去とか未来とか、現在っていうのを前提として、
はい、じゃあこの人が好きです、愛してます、みたいなことなのかな、
なんて思いました。
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聞いてた話と全然違うやん、みたいなことがわかったら、それはそれですごいショックだと思うんですけど、
それで消えることってあるのかな。
あるかもしれないし、そうじゃないことで消えることもあるかもしれないから、
なんで愛にとって過去とは何か、みたいなテーマを、
この平野圭一郎さんが小説の大きな幹にしたのかっていうところは、
ちょっとよくわからないんですけど、
でもこの小説はもうすごい引き込まれますね。
本当に生きていく上で必要に迫られて取った選択肢が積み重なって、
その人の人生であるわけで、
それが一人二人といろんな人の人生というか人間関係が重なっていくことで、
その選択肢がまた違う誰かの選択肢の前提になっていくみたいな、
そういう話ですよね。
だから人は関わり合ってお互いに影響し合っている。
その糸を手繰り寄せるような役割をこの弁護士の軌道が演じていて、
それを辿っていくところを一緒に見させてもらう。
そこには事実とかだけじゃなくて、過去とか事実に触れる当事者の人たちの感情ですよね。
生きどおりとかやるせない気持ちとか、温かい気持ちとか愛情とかがそこにはあるっていう、
いろんな感情に触れる小説でした。
マチネの終わりにもすごい好きで一気に読んだんですけど、
ある男っていうのはそこに家族とか過去とかもっと大きなテーマがボンボンと乗っかってきて、
より壮大で読み応えのある小説だったなという感じですね。
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たぶん平野圭一郎さんのこういう小説は私これからも読んでいくだろうなと思います。
ということで、あとはあれですね、映画のある男もちょっと本当に見ないといけないなと思ってますね。
もし映画版見られた方いらっしゃったら感想を教えていただきたいなと思います。
安藤さくらさん大好きなので、必ず見ようと思います。
なんかあれですね、愛とかが入ってくると私たぶんすごい話すの苦手な感じになってると思いますね。
しどろもどろだった部分があったかもしれないです。
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今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。
ではでは。