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2024-11-20 17:19

【読書ラジオ】『眠れない夜のために』千早茜

いつも聴いていただきありがとうございます。

⭐︎本紹介
眠れない夜のために
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(配信の冒頭部分は本の説明文・あらすじを読み上げています。)

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こんばんは、ゆうこです。このチャンネルでは、私の読書ログや日々の学びを音声配信しています。
今日は千早茜さんの新刊、【眠れない夜のために】という本について話してみようと思います。
直木賞作家、千早茜が紡ぐ十の夜の物語。 人気イラストレーター西祝による美しい差し絵と共に味わう、眠れない夜をテーマにした短編集。
眠らなくてはと瞼を閉じる。けれど、目の奥にすこんとした空洞がある。 家族が寝静まった深夜、一人台所に佇む時間。
第一夜 空洞 夜にあるのは見えない恐ろしさではなく、
見ようとしてしまう恐ろしさ。 美しい刺繍をなりわいとする私の暮らす土地に、
ある日旅人が訪れて。 第八夜 美しい夜
夜の底の黄金よ。 君の寝顔は本当に変わらないから、
こんな静かな晩は、永遠に続く夜に閉じ込められてしまったような心持ちになるのだ。 眠り続ける君の呼吸に、
傍らで耳を澄ます。 第九夜 寝息 ということで、
他、 夜の世界へと誘う樹片を収集。
という短編集ですね。 もう本当最高ですね、千早さんは。
もう毎回、毎回こう、入り込んで読んでしまう長編でも短編でも、
本当に大ファンだなぁと思いました。 こんな静かな晩は、永遠に続く夜に閉じ込められてしまったような心持ちになるのだ。
いいですね。 十の夜の物語ということでね。
どれもね、眠れない夜がテーマなんですね。 タイトルにもなってますけど、眠れない夜のために。
また、想定も、この十編の短編の中にそれぞれ出てくる差し絵も、本当にどれも素敵で、
西祝さんという方が、 イラストを描かれているそうなんですけど、
本当に素敵でした。 ちょっとね、
なんていうか、大人のお伽話のような側面もあって、
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絵本を読むようなね、そんな感覚もありました。 十編の短編集ということで、第1夜から第10夜まであります。
第1夜は空洞。 第2夜、森を彷徨う。
第3夜、水の生き物。 第4夜、雨。
第5夜、静まの園。 第6夜、
子守書。 第7夜、夜の王。
第8夜、美しい夜。 第9夜、寝息。
第10夜、姉妹の儀式ということで。 私がね、一番好きだったのは第4夜の雨ですね。
これはね、本当に、 ちょっとね、なんていうんだ、ファンタジーっていうか、
もあって、すごい素敵でした。 これは本当に、
みんなに読んでほしいですね。 始まり方は、眠れない夜は雨が降っている。
小さい頃からそうだった。って始まるんですね、この短編はね。 中身を話しちゃうと、
読んだ時の感動がなくなっちゃうから、 ちょっと内容の話は今日しないようにしますけれども、
なんかね、 どの短編も優しいんですけど、この雨というタイトルの短編はね、
すごい、もうその中でも本当に優しい、
繊細で、 あとは希望を感じるようなお話だったなぁと思います。
また想定も素敵でね、なんていうんだろう、 本って、その、
千早さんのお話って、
千早さんがどういうふうに世界を見ているかが書かれているのかなぁと思ったりすることもあるんですね。
実際はそんなことないと思うんですけど、 すごくいろいろ考えながら、
あの構成を練って書かれてたりするんだろうけど、 でも読んでいるうちに、千早さんの目にはこういうふうに世界が映っているのかなって、
こういう物語が見えてたりするのかなって思うことがあるんですよね。
それは千早さんならではの、やっぱ独特の鋭い感性なのは間違いないんですけど、
どこかしら自分も、なんか知ってるような感覚だったりするから共鳴して、
読まずにはいられないんだろうなぁって思うんです。 そうやってその、
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見えないものを、その人だから見えるという、 その感覚で書かれている物語を、
文字として私はこうやって読むわけなんですけれども、 それを、
絵にして表現したらどうなんだっていうのが、
今回の眠れない夜のためにの差し絵を担当されている西祝さんが、
本当に表現されていて、 千早さんの独特の感性が文字になって、
押されているのを今までは見てたけど、それが絵になるとこういうことなのだっていう、
なのだってなんだって感じですけど、 こういうことなのかっていう、
そんな感動もあってですね、 この本は本当におすすめですね。
文字だけじゃなくてね、 イラストとか絵で見るとこういうことなのかみたいな、
すごく素敵で、優しいタッチではあるんですけど、 その基本的に夜の物語なので、
背景はまあ暗いんですよね。 その中にこう、なんていうんだろうな、これは白いペンを使ってイラストを書かれている
差し絵が多いんですけれども、 本当に優しい感じがするんですよね。
真っ暗闇の中に、 すごい孤独を思わせるんだけれど、その中に描かれている絵は、
どこか優しい。 でもすごく繊細で、
本当に千早さんの世界観を表現されていて、 ベストマッチだなぁと思いました。
さっき話したのは、第4弾の雨が私は一番好きでした、 というふうに話しましたけれども、
ちょっと泣きそうになった本、お話もあってですね、
こんな短編で泣いちゃうことあるんだっていう、 それもびっくりなんですけれど、
第9弾の寝息ですね。
眠れない夜は君の呼吸に耳をすます。 っていう始まり方。
これはあの年老いた夫婦のお話なんですけれども、 なんか本当にこれはもう愛だなぁと思いましたね。
もう優しさに満ち溢れているというか、
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夫が妻に思う語りなんですけれども、 妻に向けて語っている物語なんですけれども、
本当に優しくて、 こういうパートナーがいたら本当にいいなぁって、
羨ましくてしょうがないようなね、 そんなお話なんですね。
これも中身話すと、 読んだ時の感度がもう全く薄れてしまうと思うので、
内容に溢れないようにしようかなと思うんですけれども、 優しさでしかないっていうね。
あとはこの短編は、 男性が主人公だったり、女性視点で語られたり、
あとは犬の視点で語られるお話とかもあって、 千早さんらしいなぁと思いながら、それも楽しく読んでいました。
眠れない夜のためにという短編集ですね。
千早さん好きな人はもう絶対読んだ方がいいなと思いますし、
それこそね、眠れない夜がある人は、 これ手の届くところに置いておかれるといいのではないかなと思います。
私は眠れない夜というフレーズがとても好きで、
スタンドFMの私のチャンネルの名前は、 読書ラジオなんですけれども、
スタンドFMを始めた時は、 眠れない夜の読書ラジオっていう名前にしてたんですよね。
ご存知の方あんまりいないと思うんですけれども、 その意図としては、
眠れない夜がある人が聞いてくれるといいなっていう思いがあって、 そうやってつけたんですね。
何か私の中で眠れない夜っていうことに、 寄り添う人とか何かしらのものにすごく惹かれるというか、
そういう存在があるだけで救われることが多い、 救われるんじゃないかなっていう思いがあって、
眠れない夜の読書ラジオっていうタイトルにしてたんですよ。
スマップの結構昔の曲で、 ライオンハートっていう
曲だったかと違うか、朝日を見に行こうかな。 朝日を見に行こうだったかな。
ちょっとどっちか忘れちゃいましたけど、 眠れない夜は僕を起こして欲しいっていうフレーズから始まる曲があって、
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あの、 すごく好きなんですよね。
眠れない夜に自分のことは二の次にして、 誰かのために寄り添ってあげる。
眠い自分を置いておいてでも、 寝れない君のために一緒に付き合うよっていう、
そういうのってすごい優しさでしかないなって思う。 感動するぐらいのことだったりするんですね、私にとっては。
あとはなんか、 すごく好きな映画のシーンとかドラマのシーンとかで、
夜寝ているそのパートナーを見つめる眼差しの優しさみたいな、 そういうシーンを見るとすごいキュンキュンするというか。
なんかその、 眠るっていうことってすごく孤独だなぁと思うんですよね。
で、寝れないこともすごく孤独だなぁと思うんですけど、 誰かがいてくれるっていう、その安心感。
で、そういう夜を乗り越えられるんじゃないかなぁと思っていて、人は。 だからその、特にその眠れない夜に寄り添ってくれるという、
そういう優しさみたいなものにすごくね、
心が震えるんですよね。 そういう特別なキーワードだったりします。
眠れない夜っていうのはね。
私自身は、大人になってから特にその、 子供を産んでからは眠れない夜がほんと、
なんていうか、 子供の夜泣きで眠れない夜っていうのがすごくあって、
上の子が、すごく夜泣きをする子だったので、 もう昼夜逆転ぐらいの感じで、全然夜寝れなくて、
すごい辛い思いをした経験があって。 で、それを乗り越えるともうほんと夜は気絶するように、
あの寝てしまって、 眠りも結構深いと思うので、
そういう意味で、出産して子供が少し大きくなってからは、 眠れない夜というものがないんですね、私はほとんど。
でも、あの、 子供の時とか学生の時は結構寝れないタイプで、
その、 なんていうかこう、
不眠症とは言わないんだけど、 なんか考え始めちゃって寝れなくなるみたいな、
あの、そういうタイプだったんですよね。 それは何か不安なことがあるとか、悲しいことがあるとか、
怒りが、みたいなことじゃなくて、 こう、何かをこう、ブワーッと考え始めるみたいな、
15:05
あの、空想の世界も含めてですよね。
あの時のあれは、どうしたら良かったんだろうかとか、 明日、朝起きたらこういうことをやってみようみたいな、
すごいこう、振り幅は広いんですけれども、 いろんなことを考える子供だった。
だから、寝れない、というか、寝ないで考えている、 みたいなことが多かった気がしますね。
で、そうやってその眠れない夜に、 家の中が昼間とは違って、なんか別の空間のように恐ろしく見えたり、
眠れない夜にちょっと外に出て、歩いた時のその、肌に触れる空気の冷たさとか、 新鮮さみたいなものもよく知っているし、
で、考え始めて、いよいよ眠いのに眠れなくなって、 朝が近づいてきてどうしよう、みたいな時に、
誰かがここにいてくれたら、って思うような 孤独もよく知っている。
そういう思い出がたくさんあるので、 眠れない夜っていうのはね、なんか特別なんですよね。
そんなこともあって、今回のね、 千早さんの眠れない夜のために、という本、タイトル、お話も含めて、
なんかね、私がその大事にしている、 言葉とかフレーズにフォーカスをしてくれたので、
本当にね、なんか嬉しかったというか、 届いてすぐ読んだ瞬間でした。
ということで、 今日は千早かねさんの眠れない夜のために、という本について話してみました。
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今日も最後まで聞いていただいて、ありがとうございました。 ではでは。
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