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2024-02-16 16:40

読書ラジオ『のっけから失礼します』三浦しをん

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のっけから失礼します (集英社文庫) https://amzn.asia/d/bbSwaEE
(配信の冒頭部分は本の説明文・あらすじを読み上げています。)

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こんばんは、ゆうこです。このチャンネルでは私の読書録や日々の学びを音声配信しています。
今日は三浦しおんさんの『のっけから失礼します』というエッセイについて話してみようと思います。
愛する漫画や宝塚、エグザイル一族への熱き思い、家族との心温まったり温まらなかったりする交流、
旅先でのあれこれ、タクシーで個性的な運転手さんと繰り広げられる会話、ふとしたきっかけから広がる壮大な構想、何気ない日常のはずなのになぜだかおかしい。
雑誌バイラでの連載5年分プラスアルファーのエピソードが、これでもかと詰め込まれた三浦しおんワールド全開の爆笑エッセイ集。
先日の配信でもお話ししたんですけれども、ベストエッセイ2023という本がありまして、
2023年のエッセイの中から素晴らしい作品を集めた本なんですけれども、その中で私が私的、
私が選ぶ私的ベストエッセイ。
三浦しおんさんの親父ギャグの道理というものが、ダントツ面白かったエッセイだったので、他にも三浦しおんさんのエッセイ読みたいということで買った本になります。
三浦しおんさんは、格闘する者に丸でデビューされて、
マホロ駅前ただ便利券、船を編む、あの家に暮らす4人の女、愛なき世界、風が強く吹いているなどなど、
たくさんの小説を書かれていて、エッセイもですね、ぐるぐる博物館、マナーはいらない小説の書き方講座、好きになってしまいましたなど、すごくたくさんの作品を出されている作家さんになります。
乗っけから失礼します。乗っけっていうのは何かというとですね、最初からっていう意味なんですけれども、本当にね、乗っけから失礼されて大爆笑のエッセイでしたね。
帯にはですね、報復絶倒って書いてあるんですけど、報復絶倒のエッセイって相当ハードル上げてますよね。
なかなか、報復絶倒することってないと思うんですよね。
例えばコントとかですね、漫才とかお笑いで、動画とか音声ですごくこうちゃんと笑える情報量がこう、
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なんていうか、自分の中でキャッチして、笑いのスイッチが入る情報量がこう、メディアを通じてね、提供されるものであればそうなんですけど、本って文字だけじゃないですか。絵もないし。
で、文字だけの情報量で報復絶倒するって相当難しいことだと思うんですよ。でもですね、このエッセイではもう何度も笑いました。
もう、ププップっていう、なんか笑いもあるし、豚バナみたいに、ホンってなるような笑いもあったし、笑いすぎてヒーってなるぐらいの笑いもあってですね、
本当に報復絶倒ってハードル上げられたけど、本当に腹抱えて笑ったなっていうエッセイですね。
あの、でですね、どういうところで笑ったかって付箋を貼ってるんですけれども、半分ぐらいはね、下ネタですね。
やっぱりね、人間ってね下ネタ好きなんじゃないかと思いますね。
黒いスーツの男というエッセイがあるんですけれど、これは三浦さんが新幹線に乗っていて、グリーン席に乗っていたら、どうやらこうビップが乗ってきた。
SPっぽい黒いスーツの人たちが四郷にいて、そのビップの隣に座らずに、少し周囲を取り囲むような感じでね、座席に座ったらしいんですよ。
で、そのうちの一人が三浦さんの隣に座ったと。
どうやら大物の政治家っぽい雰囲気。
で、なんかイヤモニカなんかでね、指示が来ていて、さっとどっかに行ったと思えば、違う車両からコーヒーを持ってやってくるみたいな。
そんなことまでSPってやるのか、みたいな。
ちょっとぐらいご慣慨みたいな。何様やねんみたいに思っていたら、
ある瞬間、中年男性がついにビップが席を立ったら、何しに行くのかなと思ったら、SP全員ついて行くから、トイレっぽいと。
トイレまでついて行くのか、いい歳してツレションか、って書いてあるんですけど、この後ですね、これ読んでも多分みんな笑ってくれるのかな。
ちょっと、実際読んでね、本当にちゃんと笑ってほしいんですけれども、いやトイレは一番危険な場所で、戦国武将も接近で暗殺されるのを警戒していたと聞く。
でも高速で失踪している新幹線の中のトイレですよ。あの便器の底に潜んでて、大臣、残兵の尻めがけて竹やりを突き上げてくる輩なんていないでしょ。
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ちょっと、想像すると笑っちゃう。
何が面白いねんって聞いてるかと思われたら、本当すいません。これね、読んでると笑っちゃうんですよ。ぜひ想像しながら読んでみてほしい。
あとはね、鶏はコッケというエッセイがあるんですけれども、三浦さんはね、お蕎麦がすごい好きなんですよね。
で、蕎麦湯を飲むのがすごく好きで、お蕎麦屋さんに行くと。でもその湯糖っていうね、蕎麦湯が入ったあの急須状の容器で、大体下の方にドロッとその蕎麦成分が沈殿してしまって、
蕎麦チョコに注いでも上澄みのお湯の部分しか注ぐことができない。そこにいつも歯が良さを感じる。
で、一生懸命混ぜてね、湯糖を混ぜて激しく揺らして沈殿物を湯の中に舞い上がらせようとするのだが、敵も去るもの。注ぎ口からテーブルに湯がこぼれるばかりで中身はちっとも攪拌されない。湯糖を片手に暴れている人みたいになって終わるっていう。
これも想像してほしいんですけど、三浦さんが言うと片手に踊っている、暴れているっていうのを想像すると、もう面白かったですね。
これ言っちゃう、こうやって口に出して言っちゃうと全然面白くないんじゃないかと思って。
もうこの辺にしとこうかなと思いますけれども。
あとご家族のね、お父さんお母さんお弟さんのお話が結構出てきて、お母さんが結構面白い人なんですよ。母は町田駅前で平井健を見たと言い張る人だっていう。
町田市をご存知の方なら平井健氏はいないだろうということをわかりいただけるはずだっていう。
なんですかね、この絶妙の面白さ。
あと、実際にはエッセイに載ってない、おまけとして理性は割と不在がちっていう章があるんですけれども。
完全に下ネタなんですよね。
これは読めない。スタイフでは読めないからどうか皆さん買って読んでみてほしいんですけど。
こんな人がバイラで5年間もエッセイずっと連載で書いてたのかと思うとね、バイラってなかなか大したキャスティングをする雑誌だなぁと思いますね。
そして、このエッセイを通じて出てくる歯医者さんっていうのがいるんですよ。
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三浦さんどうもね、親知らず抜いたり虫歯ができたり、結構ね、歯科医師にお世話になっている方なんですけれども。
左上の親知らずを抜くっていう。
もうちょっと笑って配信できないかもしれない。
これほんと読んでほしい。
で、ちょっと複雑な歯の形をしてるから。
大学病院のね、先生に抜いてもらってくださいと言われて行った大学病院の先生。
若くてイケメン、ちょっとS系がありそうなドクター。
ドSっぽいドクター、略してDD。
このDDに歯を抜いてもらうくらい最高なんですよ、もう。
ほんとに読んでほしい。
何にも伝わってない気がすると思うけど。
私が今まで読んだエッセイの中でこれが一番面白い。
ほんとに笑っちゃう。
なんですけど、やっぱりね、文章力がすごい人なんですよ。
ネタはめちゃくちゃ面白いんですけど、文章が素晴らしいですね。
で、私好みです。
うなったのはですね、取られるのはあっけというタイトルのエッセイがあるんですけれども、
マスキングテープが題材になるんですよね。
で、マスキングテープって、
三浦さんは台本、原稿に貼る付箋を補強するための用途としてしか使ったことないんだけど、
知人が教えてくれるには、マスキングテープっていうのは、
物を止めるために使うんじゃなくて、手帳や日記を可愛く装飾するために使うんだと。
そもそもマスキングテープっていうのは、
手帳や日記を可愛く装飾するために使うんだと。
そもそもお前と使い方が違うんだと言われて、
簡単&衝撃だったということで、
その後に出てくるこの一文ですね。
非我の差が那変にあるかわかった気がする。
これどういう意味かというと、
私とその、私っていうのは三浦さんのことですよね。
マスキングテープを付箋を補強するためにしか使わない私と、
手帳を可愛く装飾することをやり、面倒くさい作業をやり、
そのためにマスキングテープを使っている彼らを非我って言ってるんですね。
彼らと我という漢字で、非我。
非我の差が那変にあるかっていうのは、
どういうところにあるのかという意味ですよね。
12:03
那変にあるかわかった気がするっていう。
すごい短い一文で、
直前のくだらないマスキングテープの話っていうのをぐっと締めるこの一文。
こういうのが随所にあるんですよね。
で、だらだら書いてて、くだらないこと、内容を結構だらだら書いてて、
なんだこのエッセイはってこうだらだらしてるんじゃなくて、
時々こうやってキュッと締まるような、
素晴らしい一文が入っていることによって、
このエッセイの緩急がついている。
そんな風に思いますね。
そして、非我の差が那変にあるかわかった気がする。
豆差だっていう。
ここでこうスッと、
セスが伸びて読んでみようという気にさせられる。
こういう文章の上手さというのが三浦詩音さんのエッセイの面白さの根底にあるんだよなというのを思いましたね。
でもね、だいたいはね、しょうもない話で下ネタで笑っちゃいますね。
だからね、他のエッセイも読んでみたいと思うし、
これは2019年までのエッセイなんですけれども、
その後もまだエッセイ続けられていて、
そのエッセイ集っていうのも読んでみたいなと思って、
中古で買ったところですね。
私はこの本をですね、長浜ネルさんのタユタウというエッセイを読んで、
長浜ネルさんのタユタウというエッセイを読み終わった直後に、三浦詩音さんののっけから失礼しますを読んだので、
長浜さんにもこのエッセイを渡してあげたい思いに絡めました。
人間って真面目なこととか、一生懸命やってる時間だけでは、
どっか成立しないんじゃないかと思っていて、幅が必要ですよね。
その幅の一つに笑いがあると思うんですよ。
どんな人にも共通する、肩の力を抜くものというのが笑いだと思っていて、
誰が読んでも面白いエッセイだと思うんですよね、三浦詩音さんのエッセイはね。
だからネルちゃんも、悲観に暮れる日もたくさんあるんだろうけど、
一生懸命ね、自分のこととか世界のことを考えて、
すごく真摯に毎日に取り組んでるんだろうなって思うんですよね。
でも、そればっかりだとしんどいので、やっぱ笑いっていうものをね、生活に取り入れるような、
15:00
それがいい効果を生むかもしれないですしね。
くだらないことで笑うってすごい幸せなことだと思うし、
笑える自分がいるんだって気づけると思うんですよね。
だから本当にね、読んでほしいなと思います。
これね、本当にね、もっと面白いんですけど、読んじゃうと面白くないし、
皆さんに実際に文字を追っていく中での、その流れで笑うというのを体感してほしいですね。
そして、司会誌のDDですね。DDシリーズっていうのがめちゃくちゃ面白いので、想像して笑ってください。
私は三浦詩音さん、エッセイだけじゃなくて、船をあむとか小説をね、読んだことがないので、
小説の方も読んでいきたいなと思います。
本当にね、面白い。抱腹絶倒ってね、言い過ぎじゃない。本当に腹を抱えて笑うエッセイです。
ということで今日は、三浦詩音さんの乗っけから失礼しますというエッセイについて話してみました。
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今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。ではでは。
16:40

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