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2023-09-09 15:12

読書ラジオ『A子さんの恋人』近藤聡乃

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A子さんの恋人 1巻 (ハルタコミックス) https://amzn.asia/d/6Y4U0Tg

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こんばんは、ゆうこです。このチャンネルでは、私の読書ログや日々の学びを音声配信しています。今日は、近藤聡乃さんの
A子さんの恋人という漫画について話してみようと思います。 いつでもどこでもクールな男と誰にでも愛される人気者の男
A子さんには恋人が2人いる。 優柔不断なA子さんをはじめ、登場するのはダメな大人ばかり。
人間関係のあるあるを鋭く、そして軽快に描くロングヒット作。 ということで、
A子さんの恋人という漫画ですね。 7巻までありまして、7巻が最終回なので、
えーと、完結している漫画になります。 主役はA子さんですね。29歳。職業漫画家。付き合っていたA太郎を残し飛べ。
3年の入浴生活の後、A君を残し帰国。 いろいろとそれなりに考え中ってことで、A子さんはですね、名前は漢字で英語のA、
に子供の子と書いてA子さんなんですけど、 この漫画の中ではアルファベットのAでA子さんと表現されています。
で、A子さんが恋人2人いるという、 誰にでも愛される人気者の男というA太郎ですね。
A太郎は、永遠のAに太郎と書いてA太郎なんですけど、 この漫画の中ではアルファベットのAに太郎でA太郎と出てきます。
29歳。職業は店頭販売員、その他いろいろ。 A子の美大の同義。A子と7年付き合った後、日本に置き去りにされる。
懐に入り込む男。 ということで、なんか置き去りにされると言えば、なんかちょっと聞こえが悪いですけど、
A子ちゃんは、ニューヨークに行く時にA太郎と別れようとしたんですけど、 A太郎がそれを巧みに
繋ぎ止めてしまったので、別れられず、微妙な感じでニューヨークに行ってしまった、 優柔不断なA子ちゃんなんですね。
で、もう一人出てくる、いつでもどこでもクールな男、A君。 A君もアレックスという名前なんですが、この漫画ではアルファベットのAに、
えっと、君でA君って出てきます。 推定29歳。職業、翻訳家。マルチリンガルのアメリカ人。
A子がニューヨーク滞在中に付き合っていた恋人。 現在日本に帰国したA子に置き去りにされているところ。
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懐の深い男。ということで、 懐に入り込む男A太郎に対して、懐の深い男A君ですね。
A君は、ビザが切れて日本に戻るというA子に、別れを切り出されそうになるが、いつ戻ってくる? という強引な質問で、A子に1年間と答えさせ、
じゃあ待ってるねということで、別れを切り出そうとするA子を繋ぎ止めるという、A太郎と同じような手段でA子を繋ぎ止めているA君なのです。
A子ちゃんはですね、このA君に約束した1年間の間に自分をどうしたいのかという答えを出そうとする、その1年間が書かれた漫画になります。
A子ちゃんとA太郎君の友達としてですね、U子ちゃん。 アルファベットのU。本当はU型のUに子供の子でU子ちゃんですけど、
アルファベットのU子ちゃんや、K子ちゃん。 アルファベットのKですね。
あと、I子ちゃん。アルファベットのIに子供の子ということで、A太郎とA子ちゃんの美大の同期ですね、が脇役を固めるということで、
私めっちゃ大好きな漫画です。で、これを手に取ったきっかけはですね、タクラムレイディオっていう渡辺幸太郎さんがやってるラジオに作者の近藤昭乃さんがゲストで出られていて、その回を聞いてめっちゃ読んでみたいと思って買った漫画でした。
何が面白いかというとですね、恋愛が描かれている漫画なんですよね。A太郎がモテるとか、A子にめっちゃ執着してるという話とか、U子ちゃんの恋愛だったり、K子ちゃんの恋愛だったり、I子ちゃんの話も出てくるんですけど、
中心にあるのは、A子ちゃんが住んでいる阿佐ヶ谷とか、A太郎が住んでいる屋根線を中心とした生活があって、生活が進行している中で、彼らは美大を卒業した自分たちの美術の世界、職業と、
どうやって向き合っていくのか、自分の才能や周りの才能との差をどうやって折り合いをつけていくのか、みたいなことがちゃんと進行している中に恋愛もあるっていう、どれが中心にあるかとかじゃなくて、どれも進行している中での、全部つながっている話っていうところが私はとてもいいなと思っていて、
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なので、優柔不断とかね、犯人前とか、ダメな大人ばかりって書いてあるんですけど、そんなもんだよなって思っちゃいました。
で、とても意味深なんですよね。アルファベットで名前を表現するっていう。
本当に最後の7巻になるまで、えいこちゃんはアルファベットのえいこちゃんだし、えいくんもえいたろもアルファベットで表現されて、ゆうこちゃんもけいこちゃんもそうなんですけど、それが何を意味するのかっていうところも答えを出してくれてなくて、なんか考えさせられる漫画だったりします。
ちょっと近いなという、私の中の感覚としては、私には何がしゆうこっていう名前があるんですけど、結婚したり子供を産んだりすると名前、名字がまず変わってしまった。
で、名前ですら呼ばれなくなって、お母さんとか何々ちゃんのママとか、奥さんとか、そんな名前呼ばれない世界になっていた時に、いったい自分は何者なんだって見失うような感覚がすごいあったりしたんですけど、
もしかしたらこのえいこさんの恋人に出てくるみんなも、そういう自分何者なんだっていう迷子の世界にいるっていうことの表現なのかもしれないなと思いました。
面白いアナロジーとしてですね、六感、アルファベットのゆうこちゃんをめちゃくちゃ感がいい人なんですよね。
で、まあモテるゆうこちゃんなんですけど、えいこちゃんとえい太郎が噂をしているわけです。自分の周りでね。
で、けいこちゃんも行ったり来たりしていて、そういう美大出身の自分の動機をゆうこちゃんなりにうまく表現しているアナロジーがあって、これをちょっと話してみようと思います。
美大を出て、芸術家として、アーティストとしてデビューしたえいこちゃんとけいこちゃんがまずいるわけです。
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えいこちゃんは漫画家だし、けいこちゃんはデザイナーかな。エディトリアルデザイナーなんですよね。
で、その2人とデビューしていない美術専門学校の講師であるゆうこちゃんと、全く美術の仕事なんかしていないテント販売のえい太郎には、越えられない何かがあるのよと、それを表現して、
例えばですね、ゆうこちゃんは海岸で沖合の2人を見ている。漫画家であるえいこちゃんは完全に溺れているし、けいこちゃんはもっと遠くへ行けるのに浅瀬の誰かさんに遠慮して振り返ってばかりいて、私はとても心配している。
で、えい太郎は沖に出られないというか、出る気がないというか、出られる才能はあるんだけど、沖で泳ぐ動機がない。
ゆうこちゃんは遠くから眺めているだけで、十分楽しい。
沖で泳いでいる動機を見て、羨ましいとも思うし、自分にもできるかもしれないと思うが、もう社会人になって30歳になる自分は、泳ぐ以外にも人生の楽しみを知っている。
で、えい太郎は何も周りを気にせず、何を振り返るわけでもなく、周りで誰がどんな風に泳いでいるかとか、全く気にせず沖に泳いでいるえいこちゃん、アメリカまで行ってしまったえいこちゃんを見ていると、自分も一緒に泳げるんじゃないかと思って、
そんな気軽なえいこちゃん、いつまでも泳げそうなえいこちゃんを見ていると、えいこちゃんとなら一緒に泳いでみたいと思った。
だけど、えい太郎とえいこちゃんが一緒にいることで、えい太郎はえいこちゃんみたいになりたいと思ってしまった。
そう思われたえいこちゃんは、無意識のうちにえい太郎みたいになってしまった。
そうやって二人は、お互いを縛りつけ合うような関係になってしまった。
それに気づくのに何年もかかって、最後、えいこちゃんが出した答えは、えいくんなのか、えい太郎なのか、それ以外なのかっていう、それが7巻で最後、決着する話なんですけど、
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そのえいこちゃんが、同期の友達の芸術家としての才能やたり生き方を海に例えたっていうのは、とてもこの漫画の中でハイライトの部分なのかなと思っていて、大好きなアナロジーの一つだなと思います。
私は、専門学校、美術系ではないんですけど、工学系の専門学校を出ているが、それを仕事にしているわけではないんだけど、自分が海で一人で泳いでいたいっていう感覚はすごいよくわかるなと思っていて、
できれば常に自分の周りは誰も知らない人、そういう環境で泳いでたいなと思うし、海の中でも水深深く潜って冒険をしていきたいなと思う。
私の周りにいる人には、危ないよとか、もっと泳ぎ方を身につけた方がいいよとか、そういううるさいことを言う人よりは、私の遥か先を泳いでいく人と一緒にいたいなと思う。
ゆうこちゃんのお気合いのアナロジーで、自分はどうかなっていうのを考えてみたりしました。
みなさんはどうですかね、自分の自己実現、才能をどうやって開花させていて、職業にしたりしなかったり、誰とどんなふうにそもそも向き合いに出るのか、砂場で泳いでいる形を見るのか、
そんなことを考えさせられる漫画だなと思いました。
とてもおしゃれな漫画で、絵を見ているだけでも楽しいですし、とても深いところまで自分の内面に気づかされるような漫画なので、ぜひみなさんにも見ていただきたいなと思います。
ということで今日は、A子さんの恋人という漫画について話してみました。
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今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。
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ではでは。
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