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2023-11-05 15:06

読書ラジオ『流れ星が消えないうちに』橋本紡

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流れ星が消えないうちに (新潮文庫) https://amzn.asia/d/087UL8s

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こんばんは、ゆうこです。このチャンネルでは、私の読書録や日々の学びを音声配信しています。
今日は、流れ星が消えないうちに、橋本紡さんの本について話してみようと思います。
忘れない、忘れられるはずがない、あの笑顔。一緒に過ごした時間の輝きを。
そして、流れ星にかけた願いを。 高校で出会ったカジ君とタクミ君とナオコ。
けれど突然の事故が、恋人同士だったナオコとカジ君を永遠に引き離した。 カジ君の思い出を抱きしめて離さないナオコに、タクミ君はそっと手を差し伸べるが、
悲しみの果てで向かい合う心と心。 切なさあふれる恋愛小説の新しい名作。
ということで、 これはあのレターでご紹介、お勧めいただいた本になります。
この方とはですね、あの 1ミリの後悔もない、はずがないという一期計算の本が好きという共通点がありまして、
そんな私に、世界の美しさを思い知れを紹介いただいたりしたんですけれども、今回はこの流れ星が消えないうちに、
もう読んでほしいということで、レターをいただいたことがきっかけで読みました。 満天の星、流れ星、丸い月、夜道の散歩、読み終えたくないと思いつつ、
読了後も同じ世界観の本を欲しい続けてしまいます。 ということで感想もいただいております。
いやー、本当にね、分かります。
私この本、11月のね、最初の3連休の最終日、日曜日に読んだんですけれど、
夕方ですね、読み終えたのほんと夕方の5時ぐらい。 もう部屋はすっかり暗くなっていて、
もう、 ちょっと文字も見えづらい感じだったんですけど、電気をつけに動くのも嫌だと思って、
暗がりの中で読み切りました。 読み切った後、
呼吸をするのもちょっと忘れていたような感じで、 読み切った後、はぁーと息をついたら、
一気に涙が溢れてきて、止まらなくなって、ボロボロと泣くっていう、久しぶりの
体験をしました。 何で泣いてるんだろうなぁと思ったんですよね。
嬉しかったのか、悲しかったのか、何なのか、
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考えたんですけれども、やっぱりあの、 感動したっていう感じですね。
胸を打たれたというか、
恋人、友人の死を乗り越えて、2人が新しい一歩を踏み出していく、 その瞬間に立ち会う、
そんな本だったので、
さらにその2人の周りには、温かい家族、
友人の姿があって、それぞれの物語が、
星座のように繋ぎ合っていくような本なんですよ。 その構成の美しさにこう、
感動する。 そんな涙だったのかなぁと思います。
流れ星が消えないうちに、ということで、星がテーマになっている本で、
あらすじにもあるように、直子は突然、恋人だったカジ君を事故で亡くしてしまうんですよね。
そのカジ君と直子が付き合うきっかけになったのは、 高校生の時の文化祭でカジ君が作ったプラネタリウムなんです。
地味であまり目立たない直子のことをまるで表しているかのように、直子の星座でもあるお羊座の特別メニューを
プラネタリウムでやるんですね。 その説明をカジ君がするわけです。
そのプラネタリウムにたくさんのお客さんがいる中で、たった一人の直子に向けてカジ君はこんな風に話すんですよね。
皆さんの中にはお羊座の方がいてがっかりしているかもしれません。 確かにお羊座は地味な星座です。でも実はすごい星座なんです。
たとえ見かけは地味でも本当はすごい星座なんです。 こんな風にカジ君はお羊座のことを話しているようでいて、
直子のことを言っているような感じなんですよね。直子も自分のことを言われているんだっていう風に受け取ります。
さらにカジ君はお羊座にはもう一つ素晴らしい特徴があります。 実は年に一度大きな流星群の起点になるんです。
流星群というのは流れ星が短い期間にいっぱい流れるってことです。 でも昼間に流れるので目には見えません。
僕たちの目には見えていないだけで本当はものすごくたくさんの星が流れているんです。 僕は知っています。
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たとえ星座自体が地味でも流星群は見えなくてもその素晴らしさを僕はちゃんと知っています。
熱烈な告白ですね。 なんか高校生らしいこの素直な告白に胸が打たれますね。
そしてこのお羊座流星群がどんなにすごいのか 本来であればあのみんなの目には見えないこの流星群の素晴らしさを
再現したいと思います。ということでカジが作った流れ星マシン それが流れる
無数の流れ星がワーッと流れていくんですよね。 そのマシンを作ったのがタクミ君なわけです。
この流れ星マシンを作ることで実はタクミ君とカジ君が 親友になるきっかけにもなったという
高校生の時の文化祭。 3人の共通の思い出でもあるんですよね。
そんなタクミ君は親友を亡くしその恋人だったナオコと付き合い始めるわけですけれども
そこには本当に複雑な思いがあったんだろうなと思います。 親友の恋人を盗んでしまった。
そんな罪悪感もあると思いますし 親友が置いてきぼりにした恋人のナオコをほっとけなかったっていう優しさもあるでしょうし
そして何よりも
カジ君と同じぐらい またそれ以上にナオコが好きだっていう思いもある
このタクミ君の素直さだったり 実直さ
体育会系の まず行動してみるっていう
そのシンプルな行動原理というかですね そんなところが本当にナオコを救ったんじゃないかなというふうに思います
複雑な感情
自分だけではなく恋人のナオコもそれを抱えている カジ君を
失ったことから抜け出せずにいるナオコ カジ君が亡くなった時自分がその隣にいることがなかった
その後悔を引きずるナオコ そして待っていてねと言われて待ってるよと言ったにもかかわらず
私は 新しい恋人のタクミ君と付き合っているという
ナオコにも罪悪感があるわけですね そんな複雑な
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思いを抱えて2人は カジ君の死というものを間に挟んで
それぞれが一歩を踏み出す その瞬間まで
一緒にいると そんな
カジ君の死からの2年間が書かれているんですよね そこから
何かがきっかけとなってナオコが変わり始める その変化を
感じ取ったタクミ君は じゃあ自分はどうするか
2人が出した答えはどういうものだったのか 最後クライマックスにかけてどうか
この2人が この2人を取り巻く
家族や友人出てくる人みんなが 幸せになれますようにと
それこそ本当に星に願わずにはいられなかった そんな小説でしたね
あの 他にもたくさん語りたい部分があるんですけれども
あの タクミと
ナオコと ナオコの父親と妹と
すき焼きをするシーンがあるんですよね そこは
本当に何でもない家族の断乱のお話で ナオコの家族の温かさやそこにスッと入っていけるタクミ君の
あの人当たりの良さ 人の良さみたいなところが表現されているシーンだと思うんですけれども
私もその えっと自分の家族と
あの 自分の友人たちと一緒にすき焼きをした高校時代があったので
それを思い出して ほっこり
あとしんみりしてしまったなぁと思いますね 私も昔友人を高校生の時になくしたことがあって
一番辛いのは私ではなく その
亡くなった彼の近くにいた人 なはずなんですけれども
あの 自分にできるがどういうことなのか
自分がその人以上に悲しんではいけないんじゃないか そんな思いを抱えながら過ごした何年間があったなぁということを
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思い出しました そんな経験があったのでこの
小説の中ではどこかタクミ君に一番強く感情移入して読んでいたような気がします 皆さんにも
今までの高校生の時の思い出だったり 恋人や家族との思い出があるんじゃないかなと思いますが
そんな思い出がどんどん蘇ってきて よりこの小説に感情移入してしまうような
そんなあの いろんな感情移入の入り口というかね接点がある本なのかなというふうに思いました
そしてさらに人と人とのつながりっていうのはどこか 星だったり星座のようでいて
目には見えないかもしれないし自分が見ている空ではないところで また違う星とつながっているのかもしれない
誰かが起こした影響が回り回って
違う誰かに
影響を起こしている そんな
こともちょっとぼんやり浮かんできて あの
暖かい気持ちになる そんな小説でした
とにかく 本当に美しい
星に関するエピソード たくさん
入っている小説 だし
本当に暖かい気持ちになれる お話だなぁと思います
一人の時間が ちょっとできた時にぜひ読んでほしいなぁと
読んだ後は 自分の周りにいる人を
大事にしたくなる 電話したくなる
話してみたくなる そんな本だったかなぁと思います
ということで今日は 流れ星が消えないうちに橋本紬さんの本について話してみました
改めて紹介いただいてありがとうございました この配信が気に入っていただけたらいいねやコメントフォローお願いします
励みになります 今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました
ではでは
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