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今日も1日ありがとうございました。この放送は、AIとWeb3で建築を変える
一級建築士のフミが、建築やAIの話と時々Web3の話をする放送です。よろしくお願いします。
免震の基本概念
今日は、免震について語るというお話をしたいと思います。免震ですね。
多分、ほとんどの人が知らないワードだと思うので、その説明からして、それについて私が思うことをお話したいと思います。
今日は建築の話ですね。建築の話。なので、AIとかWeb3とかテクノロジー的な話は出てこずに、普通の建築の話で、耐震性とかそういった方面の話になります。よろしくお願いします。
免震っていうのは何なのかっていうところからまずお話したいんですけど、そうですね。
その前提として、なんでこのタイミングで免震の話をするかっていうと、今日ですね、ちょうど今日なんですけども、
これは会社の業務として、なんて言ったらいいんだろうかね。そうですね。免震の装置があるんですけども、
それは後で説明しますけど、免震の装置を実験する、これはちゃんと免震の装置として機能するんだろうかというふうな感じで、
実験をする、その実験施設を見に行った見学をしたんですね。
その時にちょっと考えることがあったので、この免震とは何かみたいな、そんな雑談とそこで感じたことっていうのを今日お話ししようと思いました。
なので早速、免震とは何かなんですけども、まず漢字二文字で、漢字は面は面所の面ですね。
免れるかな。訓読みで免れる。震は地震の震ですね。
なので、文字通り地震から免れるような建物を作るためのやり方っていうのが免震なわけです。
これ聞いたことある人はあれねみたいな感じで聞いたことあると思うんですけども、免震というのはどういうものかっていうと、建物の一番下の階ですね。
一番下の階、地面と接してるところにこの免震装置っていうのを入れて、なので地面、免震装置、建物みたいなそんな感じで積み重ねるんですね。
これをするとどうなるのかっていうと、地震から免れるので、地震ってどういう現象かっていうと地面が揺れる現象ですよね。
地面が揺れるとその地面の上に立っている建物も揺れると。
だから地面が横にゆさゆさと横に左右に揺れると、その上に立っている建物も左右に揺れると。
それが地震っていう現象でありますし、地震によって建物がゆらゆら揺れて、それでその地震の揺れが大きいと当然建物が倒れちゃうと、そういったものになります。
じゃあ免震は何なのかっていうと、先ほど言ったように地面、免震装置、建物ってなってるので、
その時に地面が揺れたらどうなるのかというと、地面が揺れると免震装置がぐねんぐねんになって、
上の建物がほとんど揺れないみたいな、そんな現象になるんですよね。
このイメージつきますかね。
地面が揺れますと、何もなく地面の上に建物が立ってたら地面の揺れと同じ感じで建物が揺れます。
そうではなくて、免震装置を一個間にかませているわけなので、地面が揺れたら免震装置が地面に応じてぐねんぐねん揺れるんですよね。
もうちょっと言うと、免震装置の下の部分ですね。
免震装置の下の部分は地面に接していて、免震装置の上の部分は建物を支えているんですけども、
この免震装置の下の部分が地面の揺れに合わせてぐねんぐねん揺れて、
何にもかかわらず、免震装置の上の部分はほぼ動かない。
なので建物の部分はほぼ動かないみたいな、そんな現象をできる装置っていうのがこの免震装置なわけです。
なのでこの地面が揺れてるけど建物が揺れない。
これまさに地震から免れるっていう装置なわけなんですよね。
これが免震装置です。
免震装置とそのメーカー
じゃあ仕組みはわかったと。
じゃあ免震装置って具体的にどういうものなのかっていうと、簡単に言うとゴムです。
そのゴムを免震装置として使うことで、ゴムって柔らかいじゃないですか。ぐにょぐにょしてますよね。
そのゴムを免震装置として使うことで、地面が揺れて免震装置がぐにょぐにょなって、
上の建物が揺れないっていう、そういった現象が再現できるということになります。
なのでこの免震装置、ゴムなので、皆さんゴムのメーカーってご存知ですかね、ゴム。
ゴムといえばあれ、あれのメーカーといえばあそこみたいな、そんな連想ができると思うんですけども、
ブリジストンですね。ブリジストンわかりますかね。タイヤのメーカーですね。
車のタイヤとかブリジストン作ってますけども、この免震装置もブリジストンが作ってます。
どんぐらいだろうな、多分ですけど、シェア的にはもうトップじゃないですかね。
当然ブリジストンだけじゃなくて、他のメーカーもいろいろあるんですけども、
多分建築用の免震装置に使うゴムのシェアとしてはおそらくナンバーワンなのかなと思います。
このブリジストン、タイヤですね。車のタイヤで有名なブリジストンがこの免震装置、
ゴムつながりで免震装置も作ってるというプチ情報でした。
免震の歴史と重要性
何から話そうかな。そうですね。なので、じゃあ免震構造にしようと、うちの建物を免震にしよう。
どうだろうな、オフィスビルとか建てる会社の社長さんとかだったら、
じゃあうちの会社のオフィスビルは地震に強くするために免震構造にしようって言ったら、
先ほど言ったように地面の上に直接建物を建てるんじゃなくて、地面の上にまず免震装置、ゴムを置いて、
ゴムを並べて、そのゴムの上に建物を構築すると。そういったような作り方になります。
この免震がいつから流行りだしたのかっていうと、おそらく1980年代後半ぐらいからになります。
なので、今でいうと40年、3、40年ぐらい、免震が流行りだして、3、40年ぐらいになります。
その頃からこの免震装置っていうのが流行りだして、これはどういうところに使うかっていうと、
主には病院とか、ようは建物が地震によって倒れて、当然倒れてもいけないですし、
あとはちょっと壁が歪んでるとか柱が傾いてるとか、そういったことすらも許されないと。
それによって建物の機能が停止してしまう、そういったことが許されない。まさに病院とかそうですよね。
病院とかで、当然建物が倒れるなんてあってはならないんですけども、柱が傾いて病院が停電してしまいましたとか、
廊下が塞いで、廊下がボロボロになって塞いで道が通れなくなりました。こんなこと病院であってはならないですよね。
そういった施設に対して免震構造っていうのがよく使われるようになりました。
あとは超高層のマンションとかでも免震構造が使われたりします。
あとは先ほど言ったように、建築主さんが結構、うちの例えばオフィスビルであったりマンションであったり、
そういったところの耐震性を特に高めたいっていう、地震に対してめちゃめちゃ強いビルをうちは作りたい、
そういったニーズがあるお客様なんかは免震構造を選ぶといったようなことになります。
そういった兼ね合いもあって、免震の建物っていうのがどんどん先ほど3,40年って言いましたけど、
この3,40年でどんどん増えていってるっていうのが今現在なわけです。
ここから本題なんですけども、今日何を見に行ったかというと、先ほど冒頭でも少し申し上げたように、免震装置のゴムですよね、ゴム。
ゴムがちゃんと、例えば地震が来たときにぐにゃぐにゃになって、言いましたけど、ちゃんとぐにゃぐにゃできるのかとか、
あとは当然ゴムの上に建物が乗るんですよね。何階建て、50階建てとか、50階建て200メートルみたいなマンションみたいな、
そういったものがゴムの上に乗るんですよね。なのでそのゴムにはめちゃめちゃ重い重さがかかるわけなんですよね。
なのでめちゃめちゃ重い重さがかかった状態でもぐにゃぐにゃなるのかとか、そういったような試験、実験を今日したんですよね。
それを実験する機械というのも割と大きめの国内で最大級の機械ですし、
当然その実験の内容というのも新しい知見が得られるような実験の内容だったんですけども、
ちょっとここでクエスチョンというか、私が疑問に思ったのが、先ほど言ったように免震ができ始めて、
今3,40年経つんですよね。じゃあ3,40年経ちますと。
いまだにこの免震装置に関する実験をしてるってことは、いまだに解明されてない免震ゴムの特性であったり、
ゴムの壊れ方であったりがまだ解明されてない部分があるっていうことなんですよね。
これってめちゃめちゃ不思議じゃないですか。
この地震に対してもめちゃめちゃ最先端を走っている日本があって、それの40年前に出来上がった技術があって、
当然この40年間でいろんな建物に使われてますし、
当然技術の改良、開発っていうのも40年間どんどん進んでいって、
実験も当然数え切れないほどやられていますと40年間にもかかわらず、
今、今日、現在の段階でまだまだ未解明の挙動ですね。
どういった動きをするかとか、どういったぐねぐね具合をするのかとか、
そういったものがまだ未解明な部分があるっていうのが結構衝撃的でした。
そうですね。それを思ったんですけども、これを思うに、何て言うんですかね。
耐震技術の進歩
ちょっと僕が批判的な見方を言うと、なんか技術の開発とか、
今回は面芯装置という地震に強い建物を建てるための技術なんですけども、
それを開発して実績をする際に、どこまでの解明、
どこまでを解明すべきかっていう線引きっていうのはめちゃめちゃ難しいと思うんですね。
当然、気になるところを突き詰めてしまえば、一生気になるじゃないですか。
例えば、これとこれ、AとBとC、これを解明できたと。
そしたら実績をできるみたいな当初の目論みで、
AとBとCを解明できたから、じゃあ実績をしましょうってなったときに、
なんかDも気になるなと、Fも気になるなと、Hも気になるなって言って、
おそらく気になりだしたら再現なく気になるので、
当然気になってしまったら、それを実験して確かめなきゃいけないっていうミッションが、
当然研究機関とかにもあるので、それをやらなきゃいけない。
この連続でこの40年間経ってきたのかなというふうに想像はします。
じゃあ当初はAとBとC、この3つだけ抑えればOKよと。
これをクリアしたから適応しました。
やってた中で、あとあと気づいたDとかFとかHとか、
これらの項目って本当に解明すべき問題なのかっていうのは、
改めて技術者として、研究者として考えなきゃいけない問題なのかなというふうに思いました。
当然今日を見たその実験が、じゃあこの実験やる意味あんのみたいな、
そういった批判をしてるわけではなくて、そういった目線で、
当然解明されてない、この項目は解明されてないっていう事実は当然あるんですけど、
それを解明できない状態が悪いのか、解明すれば何かが幸せになるのか、
研究者とか我々設計者を含む技術者は考えながら、
技術とかテクノロジーを使っていく必要があるのかな、
使っていくし、新しい技術と新しいテクノロジーを開発していく必要があるのかなというふうに思いました。
それが今日の感想なんですけども、やっぱり日本の地震に関する技術って、
本当に最先端で、先ほど40年前ぐらいから、
面震が流行り始めましたよって言いましたけど、
この40年前っていうボーダーは、日本の法律が変わったラインと、
日本の地震に対する法律です。
地震に対する建築基準法が大きくガラッと変わったタイミングでもあるんですよね、
この40年前っていうのは、正式に言うと44年前ですかね。
これを境に日本の法律がガラッと変わって、
それ以降に建てられた建物っていうのは、ほぼほぼ壊れませんよという感じになってきて、
それぐらい厳重な法律の整備がされていて、なおかつそれ40年前の話なので、
そこからさらに日本の耐震技術っていうのは日々日々進歩しているので、
例えばですと言うと、今の新築の建物っていうのはほぼほぼ地震によって、
本当に倒壊するみたいなことにはほぼならないだろうなというふうに私の中では思って、
それぐらい日本の耐震技術っていうのは進んでいるわけなんですけども、
一方で過剰スペックになっているような気が私は個人的にはしています。
過剰スペックだし、過剰な先ほど言ったような実験とか、
この実験をして、当然新たな知見を得られるんだけど、
その新たな知見は今の耐震技術の進歩において必要なのかといったところが、
割と新たな知見を得るためだけにやってるみたいな、
そういったところも中見られるんじゃないかなと。
そうでなければ、この40年経った段階でもうやることはありませんみたいな、
そういった状況になっててもおかしくない中で、
まだまだやることとか研究しろがあるっていうのは、
そこの研究に対するストップができて、見極めとかができないのかなというふうにも思っています。
私は設計の立場なので、研究の意義がないっていうのがあんまり正確には押し量れないんですけども、
研究の意義
そういった懸念がありそうな匂いがするなっていうのをちょっとぼやきながら、
今日のお話を終えたいと思います。
ということで、今日は建物の話で、面芯ですね。
面芯についてのお話をさせていただきました。
今日、その面芯についての実験を見る機会がありまして、
日本の耐震技術に対する研究ですね、研究開発についてちょっと思うことがあったので、
お話しさせていただきました。
ということで、今日はちょっと難しい話というか、あんまり共感ストーリーではない話をしてしまったんですけども、
たまにはこんな話もいいかなということで、こっちが私の本職なので、
という感じで今日は締めたいと思います。
お疲れ様でした。またね。バイバイ。