2025-07-28 15:24

#386 地震によって倒れない建物を建てるには?②

#地震 #耐震補強 #ARVR
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サマリー

地震に強い建物の建設に関する課題と解決策が考察されています。特に、定常性バイアスや資金不足が障害となる中、ARやVR技術を用いて居住者に地震の影響を視覚的に示すことで、耐震工事を促進する方法が提案されています。地震による建物の安全性を確保するために、無害なひびの存在を理解し、適切なシミュレーション技術を利用することが重要です。ARやVRを活用して、居住者が実際のリスクを体感することで、補強の必要性を認識する手助けができるという考えが示されています。

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今日も一日、ありがとうございました。
この放送は、AIとWeb3で建築を変える一級建築士のフミが、建築やAIの話と、時々Web3の話をする放送です。よろしくお願いします。
地震と建物の倒壊の原因
今日は、地震によって倒れない建物を建てるにはというお話の2回目、②の放送をしたいと思います。
内容としては、タイトルそのままで建築の話になります。
AIとかWeb3は出てこないかなと思います。建築の話です。
これ、過去2回で同じようなテーマで放送をしています。
1個目の放送は、なぜ地震によって建物は倒れるのかという放送をしました。
その次の放送は、1個前の放送では、なぜの2つがあるのですが、そのうちの1つを解決して、なぜ倒れるのかの問題の1つを解決して、これがクリアできれば倒れないのではないかというお話をしました。
今日は、その2つのうちのもう片方の1つをクリアして、これなら倒れないのではないかという提案ができたらなと思っています。
1つ目も割とふわっとしたお話だったのですが、2つ目のテーマも、当然解決策がこうですと言えたら、当然それを誰かがやっているわけなので、
今日もふわっとしたようなお話になるのですが、将来、今後の解決の糸口になると思いますし、
1つ目の前回のお話というのは、まだちょっと浸透というか、世の中に浸透することはまだまだ時間がかかりそうな気がするのですが、
今回の話は割と速攻性のあるというか、お話だと私は思っています。ということで、ちょっとお話したいと思います。
ちょっと前回の振り返りからなんですけれども、まずなぜ建物が地震によって倒れるかなんですけれども、それはもう端的に言うと建物が弱いからなんですよね。
建物が弱いから。それが本当の直接的な原因なんですけれども、建物が弱い建物が何で今存在しているのかと。
今、簡単に言うと耐震技術、地震に抵抗する技術というのは日々日々進化していて、今はだいぶ成熟していて、技術自体はほぼ完成に近いような位置まで達しています。
なので、この時代に何で倒れるのか、何で弱い建物があるのか、もっと言うと何で弱い建物が今でも作られ続けているのかっていう視点と、何で昔は弱い建物があったと。
昔建てられた弱い建物が何で今もそのまま弱いままで残っているのか。弱いままで残っていて、それがもう倒れるって分かってんだったら強くしろよと思うんですけども、何で弱いままで残っているのか。
という二つ目の視点ですね。一つ目が、何で弱いものが未だに建てられるのか、新築ですね。
二つ目が、昔建った建物が何で弱いまま放置されているのか。この二つの問いに答えないと、なぜ地震によって倒れるのかっていう問いへの答えには私はなってないなというふうに思っています。
この二つの問いに対する答えとしては、私の中では本当に数多くあると思うんですけど、私の中では大きな二つがあるかなと思っていて、一つはお金の問題です。これ単純ですよね。
強い建物を建てるにはとか、あとは古い建物、古くて弱い建物を強くするにはそれなりにお金がかかるんですよね。それは当然の話です。
なので、お金がないと強くできないというので、一番目の原因というのはお金がないからです。
じゃあお金があったら、例えば政府が補助金とか、国とか自治体レベルで補助金とか出せば、工事の費用ゼロ円ですよみたいな感じにすれば、
みんなが古い弱い建物に住んでるみんなが、じゃあうちの家弱いからゼロ円だし強くするかみたいな感じで動くのかというと、どうやらそうでもないらしいです。
ここに二つ目の問題がありまして、なぜ地震によって建物が倒れるのかというのが二つ目の原因としては、これ言葉が合ってるかわかんないんですけども、
定常性バイアスか、定常性バイアス。要は人は変わらずにそのままがいいと、そのままっていう定常の状態を好むと。
なので、今がいいんだから、今そのまま倒れずに立ってるんだから、ここから定常状態から外れて工事とかして家がちょっと変わってとか、
そんなところをする必要はねえじゃんと思ってしまうのが人間の本能というか、バイアスなわけです。
もうちょっと拡張すると、この定常性バイアスを拡張すると、周りがやってないんだから私もやらなくていいでしょうみたいな、
お隣さんがそんな工事とか強くする工事やってないんだから私もやらなくていいでしょうとか、
そういったものも人間が持つバイアスとして、その耐震の工事ですね、強くする工事が進まない理由としてあるようです。
これらをひっくるめて、私は今この場では定常性バイアス、人間が持つ本能というかバイアスを2つ目の問題として挙げています。
これでお金がないからという1つ目の問題と、2つ目の定常性バイアスという2つ目の問題によって、
地震によって未だに建物が倒れるという現象が起きていると言えるかなと思っています。
お金と定常性バイアスの影響
これが第1回目の話かな、第1回目の話。
前回、第2回目である前回の話は、じゃあこれを克服して建物が倒れないようにするにはどうしたらいいのかというので、
お金がない問題というのを取り上げました。
詳しくは前回の放送を聞いてもらえばいいと思うんですけども、
お金がない問題に対してはいろいろアプローチあると思うんですけども、
最新技術みたいなそういったところを着目すると、
Web3とかトークンとかそういったものを絡めて資金調達をするというのが、
お金がない問題というのを解決する糸口になるのかなというふうに思っています。
そうですね、ちょっと詳しい話は前回に置いておいて、それがあるなと思っています。
そしたら本題の今日のやつなんですけども、
人間の定常性バイアスがありつつ、そこをちょっと克服してもっと建物を強くしていこうぜみたいな、
そういったムーブにさせるにはどうしたらいいのかというと、
これもいろいろな切り口があると思うんですけども、
ここで私がお話ししたい一つの切り口は、やっぱりARVRですね。
じゃあなんで、うちはもう別にこのままでいいやと、
そんな強くしたり、家を手入れて工事して、家の中で工事して強くするとか別にいいです、
別にただでもやりませんみたいな、なんでそれを思ってしまうのかというと、
本当に地震が起きた時の状況が想像できないからなんですよね。
なので簡単に言うと、地震が起きた時にどういうことが起こるのかっていう状況を想像させるようなVR、ARっていうのを
その人に見せることができたら、この家はこれぐらいの強度なので、
地震が起きるとこんな感じでもう倒れちゃいますよとか、柱がぐねーんって斜めになりますよとか、
そんなところをARとかVRとかでその居住者様、住んでる人に見せることができたらこんななっちゃうのみたいな感じで、
じゃあだったら補強して自分たちをちゃんと耐震の補強をするかみたいな、
そういったことに繋がるかなというふうに思ってるんですよね。
今現状、こういった技術的にはまだちょっと未熟な面もあると思うんですけども、十分可能で、
要は事前のシミュレーション、解析によって建物の地震の揺れをシミュレーションして、
それによってこんだけ損傷しますとか、こんな倒れ方しますとか、こんな傾きますみたいなところを
解析的にシミュレーションするっていう技術はほぼ出来上がっているので、
それを後はどう見えるかして、その見せ方によって入居者が、
これだったら別に工事しなくていいやとか、こんだけぐねってなるんだから工事しようかみたいな、
そういった意思決定をしやすくするような見せ方っていうのを開発することができれば、
このシステムを作るっていうのは今の現状の技術力で十分できることかなというふうに思っています。
AR/VR技術を活用した解決策
現に今多分あるサービスだと思うんですけども、コンクリートのひび割れを、
地震後のひび割れを見せるツールとかソフトみたいなのは現に開発されています。
これはどういうものかっていうと、まずコンクリートは地震によって大体ひび割れるんですよね。
このひび割れの中で有害なひび割れと無害なひび割れっていうのが存在します。
なので一般人の方からしたらコンクリートの柱があって、自分のマンションですね。
自分のマンションの柱があってコンクリートですと、そこにピキッとひび割れが入って、しかも地震後ですよね。
地震で進路5ぐらいだ、ちょっと大きい揺れが来たなみたいなぐらぐらみたいな感じになったときに、
じゃあちょっと1階のエレベーターホールの柱を見てみたら、ピキッとひび割れてるぞみたいな。
そうなったら多分一般の方からしたらめちゃめちゃ怖いと思うんですよ。
ひび割れてるみたいな、柱壊れんじゃねえみたいな思うと思うんですけども、
だいたいのひびは無害なひびです。
それは当然大きさによるんですけども、そういうひびが入るものです。
実際の強度計算では進路5とか進路6ぐらいではひびぐらいは入る、ひびぐらいは許容しているような設計をしているので、
全くひびが入りませんみたいな設計はしていないので、
ひびが入るっていう設計をしています。
なので、もっと詳しく言うと無害なひびですね。
こんぐらいのひびの幅がこれ以内に収めるような強度の設計っていうのをしているので、
ひびが入ること自体は設計段階でも想定済みですし、
実際の柱の強度とか耐久性とかそういった面でも無害なひびっていうのが存在するんですよね。
逆にこれ以上のひびの開き幅が大きいやつだと有害なひびであるという膨大ラインがあるので、
それは当然専門家が見て実際に計測して、
この幅のひびだったら有害だからちゃんと修理しなきゃいけないよねっていうのはあるんですけども、
そういったコンクリートのひび割れがあります。
地震時によってコンクリートはひび割れるものなんですけども、
ひび割れの幅とか長さとかそういったものによって無害か有害かっていうのが変わってきます。
当然無害なものもあります。
そういったものを事前にシミュレーションして、
例えばスマホの画面とかで写真とかで柱の画像を撮ってパシャッと撮ったときに、
こんぐらいのピキピキぐらいのひびだったらこれはOKです、無害ですみたいな。
バキバキみたいなひび、これは有害ですみたいな、
そういうのを表示させるアプリみたいなサービスが確かあったと思うんですけども、
それなんかは事前にそういうのをやっておくことで、
こんぐらいのひびだったら大丈夫なのかとか、
こんぐらいのひびだったらやべえんじゃねみたいなことを事前に分かっておけば、
先ほど言ったように震度5の大きめの揺れが来て、
実際に1階のエレベーターホールの柱を見たときにそういうひびが入っていたら、
これはアプリで見たやつの無害なひびだなみたいな、そういったのが分かるので、
そういったツールが実際にあります。
ちょっと話がひびの話に脱線しちゃいましたけども、
そんな既存のツールみたいな感じで、
実際に自分の建物が地震時にどんなふうに揺れるのか、
どんなふうに倒れるのかっていうのをシミュレーションしてくれるAIとかVRのツールがあれば、
それによってその住居、居住者の方が補強するのか、
ARとVRによる意識改革
自分の家を補強するのか、補強せずにそのまま暮らすのかっていう、
意思決定の助けになるなというふうに思っています。
ということで、今日のお話は以上なんですけども、
今日はなぜじゃないな、建物、地震によって倒れない建物を建てるにはどうしたらいいのかっていう話の
二つ目の要因についてお話しさせていただきました。
二つ目の要因っていうのは定常性バイアスですね。このままでいいじゃんみたいな。
今のままで全然地震とか倒れないんだから、もう今後も倒れないでしょうと。
だから別に家とか補強する必要ないでしょうみたいな、そういったバイアスは人間誰しもが持っているもの。
そこが今、敵になっていると。そこを崩す対策としてはAR、VRによって、
実際にその建物が崩れるところっていうのを見させるっていうのが一番いいんじゃないかなというふうに思いましたというお話でした。
ということで今日はおしまいにしたいと思います。これで地震によって建物が倒れる系は
とりあえず一旦締めようと思いますので、振り返りたい方は1個目の放送と1個前の放送と2個前の放送と
今回の3部作みたいな感じになってますんでご覧いただけたらなと思います。よろしくお願いします。
それじゃあまたね。バイバイ。
15:24

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