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2025-10-19 07:38

めざせ実家の押入れマスター【ニンテンドーミュージアム】#62

30代男性B型はニンテンドーミュージアムでゲーマーの脳をのぞき見してちいかわになる

サマリー

ニンテンドーミュージアムは、訪れる方々のゲームに関する記憶を展示する特別な場所であり、故郷の思い出を呼び起こす効果があります。ここでは、訪問者が共有するゲームの体験や知識が新たな文化資本として評価されています。

ニンテンドーミュージアムの体験
皆さん、ニンテンドーミュージアムってご存知でしょうか? 京都の小倉にありますニンテンドーミュージアム。
あの、ニンテンドーがね、これまで発売してきたソフトとかハードとか周辺機器、 他にも資料の数々がずらりと並び、ゲーマーのよだれがね、溢れて止まらなくなる。
そんな場所なんですけども、ここに先日行って、僕、気がつきました。
このミュージアム、展示されているのは、僕の脳みそなんですよ。
そう、恐ろしいことに、展示されているのはゲームではなく、来館者の脳内の記憶。 本当に展示されているのはあなた自身です。
まあ、それ系のホラー映画みたいなキャッチコピーがぴったりの場所だったんですよね。 これどういうことかというと、
展示されているものをね、よくよく見ると、全然珍しくないわけですよ。
スーファミとかゲームボーイ、ニンテンドー64スイッチ。 確かにね、ソフトとか周辺機器の中にはプレミアがついているものもあるんですけど、
だいたい人生で一度は触ったことがあるものっていうのが大半なんですよ。 普通の博物館って、見たことのないものを見に行く場所じゃないですか。
でも、ニンテンドーミュージアムは逆で、 見たことあるものを見に行く場所なんです。
これ冷静に考えると相当おかしいですよね。 だってね、スーファミなんてほとんどの家庭にあったわけで、つまり僕らは
実家の押入れに入場料を払って見に行ってるんですよ。 この異質さが最高なんですよね。
なぜなら、そこで展示されているのは物じゃなくて、記憶だからなんですよ。 展示物っていうのはフィルターに過ぎなくて、僕たちはゲームを通して呼び起こされる自分の過去を見て感動しているんだなって、
思いましたよね。 つまりニンテンドーミュージアムって、ゲーマーのおみそ博物館なんですよ。
僕の場合一番やられたのはね、ゲームボーイカラーの遊戯王デュエルモンスターズ4っていうソフトで、 これ見た瞬間脳が沸騰するような感覚があって、
これねソフトの付録に神のカードっていうのが付いてたんですよ。 僕はね、ラーの抑心流っていう神のカードを手に入れて、学習図験の中に入れて大事に大事に保管していたんですよね。
あの時の僕がソフトのパッケージとともに思い起こされるんです。 他にもね、ゲームボーイの画面を印刷できるポケットプリンターとか、
ピカチュウが埋め込まれている64とか、ドンキーコンガとか、ゲームキューブのワイヤレスコントローラーの銀色のやつとか、
見た瞬間フッて声が出て、当時の友達とか親の顔が思い浮かぶわけですよ。
あーとか、フッて自分でもびっくりしましたね。 自然とも言葉にならない、あのただただチーカワみたいになっちゃうんですよ。
フッて言っちゃうし、隣の人もアッて言ってるし、 館内のね、あちこちでフッ、アッ、うわーって、来館者全員がほぼチーカワ状態なんです。
新たな文化資本の形成
このチーカワ化したミュージアムがなんと平和なことかっていう、 任天堂の真の狙いやも知れない、
みんなが同じようにフッて言う、こんなに平和なことはありませんよ。 そしてもう一つ気がついたこととして、このミュージアム、求められる教養も異質なんですよ。
普通のね、美術館博物館って時代背景とか、宗教観とか、 画家の精神性とか、そういう予備知識があればあるほど楽しめるじゃないですか。
でも任天堂ミュージアムで求められる教養って、ゲームの教養なんですよ。 ゲームボーイアドバンスの後にSPが出たとか、
スーファミの周辺機器でゲームボーイを遊べるやつがあったとか、 そんな生活に役に立たない知識がここでは輝くんです。
あの役に立たないけど人生のどこかでずっと覚えている雑学ってあるじゃないですか。 それが突然評価される場所。
つまりここは陰キャの知識っていうのが文化資本になる唯一の博物館なんですよね。 結果僕らのなんかね、今までの後ろめたさみたいなものが払われて、
ミュージアムにいる他人との垣根ってすっごく低くなる感覚があったんですよ。 その上で年齢差とか社会的地位みたいなものもどんどんどんどんハードルが低くなっていく。
一切無関係になっていくわけです。 みんながみんなね、マリオを見て懐かしいとか面白かったって言っているかと思えば、
ダンボール戦記とか妖怪ウォッチを指差す人もいて、 はたまたバーチャルボーイとディスクシステムに微笑む人もいると。
全員が俺もあの時子供だったなってなっている。 その時に館内がもうユートピアになっているんですよ。
ということでね、任天堂ミュージアム、話には聞いているけれども、 いまいちこういう機会を見失っているって方多いと思うんですよね。
なので今回僕が話した任天堂ミュージアムはゲーマーのお味噌博物館だったっていうところと、
来館者全員がね、血乾かしているって、そのイメージを持っていただければ、 ちょっとこう足を運んでみようかなと。
京都の小倉に行ってみようかなと、そう思ってもらえるかなって。 そんな気持ちでね今回話させてもらいました。
裏を返せばね、実家の押入れにあるものを並べて展示してしまえば、 それはもうミュージアムになり得るっていうことですよね。
だから年末これからね実家に帰った際にはですね、 もうずっと開けていない押入れや棚に手を伸ばして、
うわーって血いかわになってください。 それでねもしね、あの物足りなさというか、その記憶の補充がね
不足しているって感じたんだったら、 その実家の押入れデラックスとして任天堂ミュージアムが構えてくれているんで、
3ヶ月ぐらい前からね、予約してぜひね、あの行ってもらえれば、この感覚を共有できて、僕も嬉しいなって思うんで、ぜひぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
はい。
はい。それではね、今日ちょっと普通すぎる話だったかもしれませんけども、ご静聴ありがとうございました。 田山でした。
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