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2021-12-25 15:21

#40 SCP-103-JP - どこにもいない彼女

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紹介SCP

Author: tokage-otoko
Title: SCP-103-JP - どこにもいない彼女
Source: http://scp-jp.wikidot.com/scp-103-jp
Year of creation:2014
CC BY-SA 3.0

SCP財団とは: https://ja.wikipedia.org/wiki/SCP%E8%B2%A1%E5%9B%A3

©︎SCP財団 http://ja.scp-wiki.net/
00:04
スピーカー 2
アイテム番号 SCP-103-JP オブジェクトクラス ユークリッド
スピーカー 1
特別収容プロトコル SCP-103-JPが存在するアパートは封鎖され、カバーストーリー 耐震偽装の発覚が適用されます。
SCP-103-JPの内部へは、Dクラス職員のみ入ることが許可されます。
スピーカー 2
SCP-103-JP内部への記録機器の持ち込みは、事案ロー1の結果を受けて、セキュリティクリアランス4以上の職員2名の許可なしに行うことは禁じられています。
スピーカー 1
説明 SCP-103-JPは、
東京都に存在する一般的な3階建てアパートの部屋の一つ、103号室と表記される2LDKの部屋です。
SCP-103-JPの内部は、収容以来黒塗り修正、年の間放置されているにもかかわらず、
バスルーム、トイレ、ベッド、空調、蛍光灯、台所など、すべての設備に経年劣化は見られません。
加えて、SCP-103-JPには電気、ガス、水道が供給されていないにもかかわらず、内部では問題なくそれらの設備が使用可能です。
スピーカー 2
その内部に、18歳以上、25歳以下の男性、以下被験者と表記、1人が入ることによってSCP-103-JPの異常性が発揮されます、以下、活性化状態と表記。
スピーカー 1
条件の違う人間や、2人以上の人間がSCP-103-JPの内部に存在しても、SCP-103-JPは活性化状態になりません。
SCP-103-JPの活性化には4つの段階が存在し、約7日から10日ごとに段階が進行します。
第1段階では、被験者がSCP-103-JPを観測していない間、以下、非観測状態と表記します。
スピーカー 2
観測されていない室内の環境が被験者に快適になるように変化します。例として以下が挙げられます。
主に和食を中心とした様々なメニューが食卓の上に準備される。 量、味付け、食器などはすべて被験者の好みに合ったものとなり、温度は適切な状態で保たれる。
花瓶に季節に応じた花がいけられる。 仕折れる前に、花は取り替えられる。
03:04
スピーカー 2
部屋内は常に掃除される。 たとえ書籍などを出したままにしても、すべて元の場所に戻される。
スピーカー 1
室温は常に被験者の体調に合わせて摂氏22度から摂氏26度の間で保たれる。
また、被験者はこのような火事に対して違和感を抱かず、ルームシェアしている異性が火事を行ってくれていると認識します。
火事、模様替えの様子を機材によって録画することは、機材に起こる原因不明の不具合により失敗します。
第2段階では、非観測状態で行われる環境の調整とともに、黒いペンで書かれたメモ書きが出現します。
これは被験者に対して励ましや気遣いの言葉をかけるもので、多くの場合、被験者はこのメモに対して喜びを感じます。
この段階以降の被験者は、SCP-103-JPから退出することを拒否するようになり、SCP-103-JPの内部に留まり続けます。
この影響は精神的なもので、SCP-103-JPから被験者を物理的に引き離すことは可能ですが、被験者は可能であれば、SCP-103-JPの内部へ戻ろうと試みます。
スピーカー 2
記憶処理を行ったとしても、この衝動は永続的に残ります。
第3段階では、環境の調整に異常が見られ始めます。 例として以下が挙げられます。
スピーカー 1
食事として、生ゴミ、腐敗した害虫や害獣の死骸、使用済み整理用品が廃止される。
スピーカー 2
室内に置かれた花瓶に、枯れ木、マネキンの手、廃材などが行けられる。 床に血液、ガラスペン、丸められた新聞紙などが散乱する。
スピーカー 1
室温が摂氏40度から摂氏-5度まで大きく変化する。 置かれる印、置かれるメモが人間の血液が15%前後混ぜられた赤いインクで書かれるようになり、
内容が脅迫的なものへと変化する。 被験者はこれに対して、彼女がやっていることだから仕方ないと一様に答え、
そのような環境でも生活し続けようとするため、多くの場合、健康を害することになります。 第4段階では、被験者は消失し、
スピーカー 2
SCP-103-JPは非活性化します。 消失の瞬間を何らかの機器によって録画・録音しようとした場合、危険な収容違反が発生しました。
スピーカー 1
これによって、SCP-103-JP内部への機材持ち込みは禁じられました。 セキュリティ担当者は事案、ロー1を参照してください。
06:05
スピーカー 1
保衣1 実験E-4にて行ったD-4521に対するインタビュー。
スピーカー 2
対象は20日間、SCP-103-JPの内部に滞在し、現在第3段階にあります。
スピーカー 1
対象D-4521 インタビューは岩永研究員。録音開始、日付は黒塗りで潰されています。
岩永博士 D-4521調子はどうですか?
D-4521 D-4521は繰り返しエズいている。
悪くないよ先生。 腹肌 D-4521はその日の朝食に出された腐敗したネズミの死骸を食したことにより、応答を繰り返している。
ただちょっとね、あの子の手料理に当たっちゃったみたいでね。 苦笑
岩永博士 あの子とは誰のことですか?
D-4521 あの子はあの子さ。いつもは完璧なんだけどもね。
スピーカー 2
まぁちょっと虫の居所が悪いみたいだからね。でもまぁ、エズク。 許しちゃいるんだけどさ。
スピーカー 1
岩永博士 ということは今の状況に不満はないと?
D-4521 そりゃね、あんな良い子だからね。別れるには惜しいよ。
それに彼女のやってることだからね。仕方ないよ。 岩永博士
スピーカー 2
ですが、D-4521 あなたは彼女の姿を見たことがないんでしょう?
スピーカー 1
D-4521 見えなくってもメモがあるしね。それに別るのさ。大事な相手だからね。
でもそのうち会えるんだよ。その時が楽しみさ。 もうすぐなんだよ。
録音終了。 保位2
慈安・魯一の映像記録の音声のみを文字に起こしたものです。 当時の担当研究員である
スピーカー 2
菅野上級研究員かな? かな?菅野かなこれ?
スピーカー 1
菅野ですね。菅野上級研究員は遠隔地より無線を利用して被験者である D-4316 へ命令を下していました。
録画開始。日付は修正されています。
菅野上級研究員 D-4316 状態を説明するんだ。
D-4316 もうすぐ会えるんです。 菅野上級研究員
誰と会えるのか、きちっと説明しろ。 D-4316 あの子です。もうすぐ。綺麗なあの子だ。
ようやく、ようやく会える。 あれ?
09:00
スピーカー 1
菅野上級研究員 おい、どうした? D-4316
スピーカー 2
D-4316 いや、違う。なんだこいつ。これはあの子じゃない。やだ、来るな。
スピーカー 1
菅野上級研究員 どうした? D-4316 状況を説明しろ。
D-4316 ああ、やめろ。やめてくれ。先生、助けてください。
誰? D-4316 の言葉が16秒間突然途切れる。
スピーカー 2
菅野上級研究員 おい。
スピーカー 1
2分11秒間ノイズのような音が流れる。 この音声に対して複数の手段で解析を行ったものの、未だ意味のある言語などは確認されていない。
解析の結果、ノイズ音は周波数を様々に変化させた、女性の叫び声に近いものであるという事実が判明した。
菅野上級研究員 43秒間の沈黙
ああ、そうか。そうだもんな。 彼女はあいつじゃない。俺を選ぶんだ。俺を。俺を。
行かなきゃ。あの子の家に。 録画終了。
この後、菅野上級研究員は SCP-103-JP の元へと移動しようとして拘束されました。
記録された映像には SCP-103-JP 内の D-4316 の様子ではなく、
菅野上級研究員が D-4316 に対して命令を下している様子が、 菅野研究員の背後から誰かが撮影しているようなアングルで写されていました。
スピーカー 2
これを受けて、第4段階まで活性化した SCP-103-JP への記録機器の持ち込みは禁じられました。
スピーカー 1
建造物精神影響観測のタブがついてます。 注釈が1つ。拘束された菅野研究員について。
菅野上級研究員は治安、老、1時点では54歳であり、 オブジェクトの活性化条件から外れています。
18歳以上、25歳以下の男性1人が入ることによって活性化するという条件だけど、 菅野さんは違ったと。
スピーカー 2
第4段階で観測すると観測者に移るのかな? 条件関係だと。
4つの段階。第1段階は、 いい感じにご飯とか掃除とかしてくれる。
ルームシェアしている異性が家事を行ってくれている。 第2段階で黒いペンで書かれたメモ書きで被験者を励ます。
12:03
スピーカー 1
ここから被験者は部屋に留まろうとする。 第3段階。食事として生ゴミなど、
まあ食べられるものじゃないものを出してくる。 室内に置かれた花瓶には化力や廃材などが行けられる。
スピーカー 2
床には血液やガラス片、丸められた新聞紙などが散乱するようになる。 室温が大きく変わる。
スピーカー 1
インクが血が混ざったものとなり、 内容が脅迫的なものへと変化する。 第4段階では被験者は消失し、
SCP-103-JPは非活性化します。
スピーカー 2
消失の瞬間を何らかの危機によって録画録音しようとした場合、 危険な収容違反が発生しました。これが
あれですね、スゴの研究員のやつですね。 第3段階。
見えなくてもメモがある。もうすぐ会える。 その時さ。
第4段階。 これはあの子じゃない。
ノイズのような音が流れる。 周波数を様々に変化させた女性の叫び声に近いものであるという事実が判明した。
彼女はあいつじゃない。あいつは多分D-4316ですよね。 彼女はD-4316じゃなくて、俺を選ぶんだ。
スピーカー 1
あの子の家に。 東京にある一般的な3階建てアパートの部屋の1つ。1035室と表記される2LDKの部屋です。
18歳以上25歳以下の男性1人が入ることによって異常性が発生します。 条件の違う人間、18歳未満、26歳以上の人間や
スピーカー 2
2人以上の人間が同時に入っても 安全だよと。
第1段階では非観測状態。観測されていない室内の環境が被検証に快適になるように変化します。
スピーカー 1
ヨカコさんみたいな。 女女の4部の。
一応意思がある。 というかそうか収容違反が起きるレベルってことはそりゃユークリットってことですね。
スピーカー 2
意思があるかはとりあえずわからんけど 遠隔で精神影響を与える
15:03
スピーカー 1
ことが観測されたのでユークリットってことですかね。 はいではまた次回お会いしましょう。
スピーカー 2
お疲れ様です。
15:21

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