00:04
スピーカー 1
アイテム番号 SCP-2717 オブジェクトクラス ユークリッド
特別収容プロトコル
指定された封じ込めゾーンの流入側に位置する基地の給水管、直径およそ2m。
給水管3本の上流には、それぞれ2トンのインライン型1方向ポンプ1対が設置され、ここが封じ込め境界となっています。
これらのポンプは、通常の都市排水を封じ込めゾーンに流入させますが、水位が極端に上昇した場合でも逆流を阻止する構造となっています。
毎日の午前6時に、10リットルのプロップホールを各給水管の注入口から投入してください。
指定された封じ込めゾーンの下流側に位置する排水管、直径およそ4mからは、日に20mLの黄緑色の排液が流出し、アセタール樹脂で裏打ちされた地下貯水池に流入します。
スピーカー 2
毎日の午後6時に、排液中のクレアチニン、ケトンタイ、ヘムタンパク質、生理活性を検査してください。
スピーカー 1
基準値からの統計的に有意な逸脱は、直ちにサイト管理者に報告してください。
稀に、排水中に2㎤より大きい固形物質が検出されることがあります。
スピーカー 2
これらは抽出、導停、目録化の後に焼却されなければなりません。
スピーカー 1
処理された排液はコバルト60によるガンマ線滅菌過程を経て、封じ込めゾーン下流側の都市排水へと再導入され、通常の下水と同様に処理されます。
毎月、SCP-271などの排水管に近い側から100mごとに自動化された採取装置を用いて、運用上可能なだけの組織変を採取してください。
現在の手法では、装置に損傷を与えずに10から12のサンプルを採取することが可能です。
市販機ごとに、点検整備のためにポンプは48時間停止され、この間にSCP-2717の選定も行われます。
3組のチームを編成し、ポンプのすぐ下流に位置する溶圧エアロック経由で給水管に送り込んでください。
各チームは高い身体能力を持ち、弊所恐怖症の可能性が低く、多少の近接格闘の心得があると評価されたDクラス職員2名から構成してください。
各チームメンバーには次の物品を提供してください。
スピーカー 2
束にUGPS装置を仕込んだ長さ60cmの山刀かな?三刀一本。
03:08
スピーカー 1
初めて見る。三刀、山刀、どっちでも良さそうですね。
長さ1mのシャベル一本。
一着の防水道長靴。
肘までの長さの手袋一対。
小型双方向無線機を備えた口と鼻を覆う活性炭フィルター付き防毒マスク。
圧電着火式のガストーチ1個。
1リットルのプロパンガスタンク。
水4リットル。
高カロリースナックバー4本。
スピーカー 2
2時間発酵する発煙筒6本。
スピーカー 1
すべての金具やファスナーは錬鉄、低炭素鉱など容易に腐食する金属で製造してください。
他のすべての機器は実用性を損なわない範囲でゴム、ラテックス、革などの成分解析の強い材料で製造してください。
倫理委員会勧告に従い、映像を記録または送信可能な装置はメンバーに提供しないでください。
一般的Dクラスに任務を最大限理解させ、動機づけするために、
MEME専門家によって次の解説が作成されました。
各メンバーがエアロックに入る直前に、この解説を暗記した1名のレベル2研究員によって説明を行ってください。
ファットバーグというものを聞いたことがありますが、氷山、アイスバーグを想像してください。
多くの人々が流すべきでないものを下水に流してしまったため、それが詰まって塊となったものでできているような氷山を。
この配管にはファットバーグが詰まっていて、これを除去するまでDクラス宿舎の配管は使えません。
一度に全部を取り除けないほどの量があるので、あなたはこのシフトで少なくとも25m分を除去することが求められます。
サッカー場の4分の1ほどの長さですね。
その刃物を使って配管から塊を切り取るか、もし塊が小さすぎるなどの理由で難しい場合には、そのトーチで焼き払ってください。
5mごとに配管は次のセクションにつながっており、コンクリートに4文字の製造番号が刻印されています。
我々が進捗を監視できるように、その番号を読み取って伝えてください。
つまりを完全に除去しなければ番号を見逃す可能性があります。
あなたが任務を完了したと我々が判断するまで、そこからは出られませんし、追加の食料も与えられません。
努力の見返りとして、次の2週間にはあなたに良い食事を提供しますし、近親者との面会も認められます。
06:03
スピーカー 1
一般的なチームは最初は予想していたよりも前進が容易だと考えます。
スピーカー 2
しかし、SCP-2717はその前縁部かな?前の縁の部。
スピーカー 1
前縁部でいいか。
前縁部で最大で厚さ8cmに達する艶のない、傷だらけの輪を形成する傾向にあります。
スピーカー 2
難しい漢字が多いぞ今日。
イボだ。イボだらけの輪を形成する傾向にあります。
スピーカー 1
発煙灯の光の色によって、損傷した組織から噴出する流体の色は効果的に隠蔽されます。
チームがその真の任務、つまりSCP-2717の100m分の剪定を完了したことが合理的に保証されるまで、
財団の監視員との間に単純な無線更新が維持されます。
チームはこの条件下で前進距離を一貫して過小評価することが経験的に実証されており、
これは策略をさらに有効なものとしています。
実際には刻印された製造番号は存在しません。
作業の進行または特にSCP-2717が最終的に反応した際には、
以降の通信内容はMETHの現行版に即したものに変更することが可能です。
チームが規定された100mの区間を剪定する前に全滅した場合、
任務が達成されるまで追加のチームを送り込むことが可能です。
倫理委員会勧告に従い、1m多きの成功または失敗を記した進捗記録以外には、
チームからの報告を記録に残さないでください。
いかなる状況においてもチームは下水管から回収されません。
整備の完了後、何があろうとも48時間後にポンプを再起動してください。
説明
SCP-2717はオランダ・アムステルダムの黒塗り修正ポンプ場を中心とした地下の下水管に
直径距離で約4kmにわたって成長している生きた動物組織複合体です。
過去のデータから下水道のこの区画が建設されたのは1887年だと考えられており、
現存する地図から現在の組織の創出量は約350mtと推定されています。
スピーカー 2
メートルトンっていうのがあるんですね。
スピーカー 1
有機的複合体の誕生からは少なくとも6年が経過していると推定されます。
初期分析からは、成長部分は豚を由来とする筋肉88%、
09:05
スピーカー 1
血合組織5%、死亡組織1%から構成されていることが示されました。
スピーカー 2
現在の調査過程から、SCP-2717は人間によって現在の環境に意図せず導入されたという仮説が指示されています。
スピーカー 1
2010年の発見以来、SCP-2717は一貫して上流方向、おそらく栄養源の方向に向かっている
に着実に成長しており、下流方向には質量をほぼ増加させていません。
実験下において、サンプルは栄養豊富な様々な素性の液体の存在下で安定して成長しました。
細胞はクオーラムセンシングと自己制御機構を持ちますが、その原理は完全には理解されていません。
細胞密度が低い場合には異常に急激な増殖が発生しますが、一定の密度域値を超えると、
栄養補給速度を上回らないように有刺分裂の速度が調整されるようです。
近年、毎月の組織変採取において、原始的な骨構造、神経繊維、光需要細胞の痕跡などの原因不明の分化組織の存在が明らかとなりました。
組織サンプルの採取能力は、排液の出口から数kmに制限されていますが、上流方向に向かうにつれて分化程度が著しく増大することは明らかとなっています。
不定型、動物、地下、生物学のタグがついています。注釈が3つ。
1つ目、地下GPS装置は、地表にある一連の受信機を利用して発信機の位置を測量します。
2、同期付け、激励、脅迫の手引書、第33番、METHの現行版に即したものに変更することが可能です。
SCP-2717が最終的に反応した際には、以降の通信内容はそれの現行版に即したものに変更することが可能です。
スピーカー 2
脅せってことですね、たぶん。
スピーカー 1
同期付け、激励、脅迫の手引書。
モチベーション保たせろってことですね、なんとかして。
3つ目、肉の膜invitroにおける豚筋細胞の順安定的増殖。
バンクートホカ、ユトレヒト大学出版、2008年3章。
3番目はこれですね、成長部分は豚を由来とする筋肉、血合組織、脂肪組織から即構成されていることが示されました。
12:07
スピーカー 1
現在の調査過程から、SCPは人間によって現在の環境に意図せず導入されたという仮説が指示されています。
これについて、豚の筋細胞の大学が出版した参考書などを参照していますというSCPでしたね。
何が何やら。
スピーカー 2
排水管の中にいるのかな?排水管そのものなのか?
スピーカー 1
説明。オランダアマステルダルモのポンプ状中心とした下水管に直径距離で約4mにわたって成長している生きた動物組織複合体です。
スピーカー 2
やっぱパイプの中にいるんだな、多分。
スピーカー 1
指定された封じ込めゾーンに自動化された採取装置を用いて運用上可能なだけの組織変を採取してください。
装置に参照を与えずに10から12のサンプルを採取することが可能です。
市販水機ごとに点検のためにポンプは48時間停止され、この間、Dクラス職員を送り込んで採取させると。
スピーカー 2
採取というか、なんていうんだっけ、剪定って他の枝の成長を促すためにいらないとこ切るみたいな木のやつ。
スピーカー 1
完全にどう忘れしたな。
スピーカー 2
一般的Dクラスに任務を最大限理解させ同期づけするためにMEME専門家によって次の解説が作成されました。
スピーカー 1
氷山を想像してください。流すべきでないものを下水に流したため、それが詰まって塊となったものでできているような氷山。それがファットバーグと言ってますと。
この配管にはそれがたくさん詰まっていて、これを除去するのがあなたたちの仕事ですと。
一度に全部を取り除けないほどの量があるので、あなたはこのシフトで少なくとも25m分、100m分やってほしいのでってことですね。
スピーカー 2
作家上の4分の1ほどの長さです。
スピーカー 1
刃物を使って配管から塊を切り取るか、もし塊が小さすぎるなどの理由で。
スピーカー 2
小さすぎると難しいんだ逆に。
15:03
スピーカー 2
という理由はそのトーチ、松明ですね。で焼き払ってください。
スピーカー 1
5mごとに配管は次のセクションに繋がっており、コンクリートに4文字の製造番号が刻印されています。ここ嘘ですと。
刻印されてませんよと。
スピーカー 2
我々が進捗を監視できるようにその番号を読み取って伝えてください。
スピーカー 1
ちゃんと仕事しろよって言って製造番号ないないってずっとやらせる。ひどいな。
あなたが任務を完了したと我々が判断するまで、そこからは出られませんし、追加の食料も与えられません。
スピーカー 2
もう始めから出す気はないと。
スピーカー 1
一般的なチームは最初は予想していたよりの前進が容易だと考えます。多分下から行ってるってことでしょうね。
スピーカー 2
最大で厚さ8cmに達する艶のないイボだらけの輪を形成する傾向にあります。
スピーカー 1
発煙灯の光の色によって損傷した組織から噴出する液体の色は効果的に隠蔽されます。
何色なんだろう。赤色なんだろうな。豚の組織なら。
スピーカー 2
100m分の剪定を完了したことが合理的に保証されるまで、財団の監視員との間に単純な無線更新が維持されます。
スピーカー 1
チームはこの条件下で前進距離を一貫して過小評価することが経験的に実証されており、これは策略をさらなり、さらに有効なものとしています。
距離感がわからないから、まだ全然25m行けてないって思って頑張ってくれるってことですね。いいかもですね。
スピーカー 2
1m起きの成功または失敗を記した進捗記録以外にはチームからの報告を記録に残さないでください。
スピーカー 1
これなんだろうな。
いかなる状況においてもチームは下水管から回収されません。
整備の完了後、何があろうとも48時間後にポンプを再起動してください。
中に人がいる状態でポンプ使っても大丈夫なんですね。つまらないんだ。
直径およそ2mと下流側に位置する排水管は4m。
まあ大丈夫か。つまらなさそうですね。
はい。今年最後のSCPが汚いSCPでしたけど、来年もよろしくお願いいたします。
18:01
スピーカー 1
良い年末を。
スピーカー 2
ではお疲れ様です。