00:04
アイテム番号 SCP-516-JP オブジェクトクラス セーフ 特別収容プロトコル
SCP-516-JPは、サイト8-1 黒塗り修正の収容ロッカー内に保管されます。
通常の実験時には、文章516-JP-4を参考に、 サウスウィッグ覚醒器B型を併用してください。
実験後に担当者が必要と判断した場合に限り、 被験者に対する心理カウンセリングまたは投薬が許可されます。
説明 SCP-516-JPは、複数の改造を受けた黒塗り修正、 車制のメガネ型ヘッドマウントディスプレイです。
特筆すべき改造として、ディスプレイ画面の完全な除去と 高度先端のプラグ部分がACアダプタ6V500mAに書き換えられている点が挙げられます。
蒸気の改造のため、映像や音声を SCP-516-JPから出力することは不可能です。
ACアダプタを電源に接続した上で、 被験者が通常のヘッドマウントディスプレイ同様に、
SCP-516-JPを装着して睡眠を行った場合、 被験者は睡眠と同時にREM睡眠状態へと移行します。
その睡眠中、被験者はノンレム睡眠状態へと移行しなくなり、 外部刺激に対して非常に鈍くなります。
この睡眠状態は外的要因によって覚醒しない限り、 被験者の健康状態に関わらず最低でも3時間以上継続します。
睡眠を開始してから3時間経過した時点で、 被験者は名責無を経験し始め、
それと同時にSCP-516-JP-Aと指定される存在が 被験者の夢の中に出現します。
SCP-516-JP-Aの姿形は不定であり、 多くは人型や何らかのマスコットキャラクターを模した姿で出現します。
特殊な例では姿形はなく、空から声だけで被験者に語りかける存在、 スマートフォン内にナビゲーションアプリとして存在などのケースが報告されています。
SCP-516-JP-Aは、自らが被験者の夢の中の存在であることを完全に理解しており、 全ての場合において睡眠状態からの被験者の覚醒を妨害します。
その妨害手段は基本的に攻撃的な方法ではなく、 以下のような手段を用いて被験者を怪獣することにより、 被験者自身の意志で夢に留まり続けるよう仕向けます。
03:13
剛性な食事や贈り物で被験者をもてなす。
召使いを出現させて被験者の身の回りの世話・奉仕を行う。
被験者の望むことを全て叶えてみせる。
現実がいかにつまらなく、夢の中がいかに素晴らしいかを語る。
常規の手段を行う際、SCP-516-JP-Aは、 手段に適した人物・物体を夢の中に出現させます。
SCP-516-JP-Aを含め、出現する存在は、 被験者の趣味・趣向を反映した姿形・性質を取る傾向にあります。
また、被験者は強力な外部刺激による覚醒以外に、 夢の中で目覚めたいと強く念じるか、何らかの方法で死亡することによって覚醒が可能です。
しかし、被験者が目覚めたい、もしくは被験者が死にたいと考え始めた場合、
SCP-516-JP-Aが用いる手段及びその内容は非常に過激かつ暴力的なものになります。
これらの手段は多くの場合、被験者の精神に強い悪影響を与える可能性があります。
そのため、実験時には被験者を強制的・瞬間的に目覚めさせるために、 サウスビック覚醒器B型の使用が推奨されます。
SCP-516-JPは、2000年代、京都府で発生した黒塗修生、 死の不審な自殺事件を調査した際に、編集済み、
同志の友人である黒塗修生、 死の自宅から段ボール箱に入った状態で発見・回収されました。
友人に対するインタビューより、 同志は事件の数日前にSCP-516-JPを、
いい夢が見られる安眠器具として自殺したしから借り受けたこと、 同志は一度だけSCP-516-JPを使用していることが判明しました。
一方で、SCP-516-JPの製作者及び起源に関する情報は一切得られませんでした。
以下の文章は、SCP-516-JPが納められていた段ボール箱の底部から発見された 経年劣化した紙に印字されていたものです。
検査の結果、インクや紙は一般に広く流通しているものと判明しており、 記述した人物あるいは団体の特定には至りませんでした。
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本商品の使用に起因する事故・事件に関して弊社は一切の責任を負いかねます。
あらかじめご了承ください。
フロク516JP B 以下は黒塗り修正。死に対して行われたインタビュー記録の抜粋です。
友人の方ですね、おそらく。
インタビュー記録516JP 日付2000年代黒塗り修正。
対象、自殺した死の友人ですね。男性23歳。
インタビューは、これ何て読むんだろう、三重かな。
漢語の漢に、得意・不得意の得。
三重と読んでおきます便宜上。
三重研究員、録音開始。
重要度の低い会話のため省略。
三重研究員、大丈夫ですか?ずいぶん顔色が優れませんが。
三重研究員、大丈夫ですか?ずいぶん顔色が優れませんが。
死、ああ、大丈夫です。お気にいなさらず。
あの機械、SCP516JPを使ってから、いつもこの調子なもので。
三重研究員、差し支えがなければですが、その機械を使用してみた夢の内容についてお聞きしても構いませんでしょうか。
死、八秒間沈黙。
三重研究員、クロノリ修正。
三、死、え、ああ、夢の内容ですね。ええ、構いませんよ。
小級死、えっと、確か、ああ、そうだ。
私は気がつくと見覚えのない建物の中、ホテルのエントランスホールのような場所に立ってたんです。
そこでわけもわからずぼーっとしてたら、エレベーターが降りてきて、その中から彼女が歩いてきたんだったかな。
三重研究員、彼女とは。
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死、彼女は現実では見たこともないほどに美しい女性でした。
見た目は二十代ぐらいで、その六秒間沈黙。
クロノリ修正、高校の制服に似た服を着ていたと思い、いいえ、着てました。
三重研究員、結構です。続けてください。
死、あ、はい、彼女は私の手を引くと、出てきたエレベーターの中に私を招き入れました。
混乱する私に、彼女は、「ここはあなたの夢の中です。」と囁いてきて、それを聞いたらなぜだかわかりませんが、「ああ、そうなんだ。」と納得してしまったんです。
それからエレベーターは最上階に着き、エレベーターから出た私が見たのは、パーティー会場とそこに集まった大勢の人たち、それとテーブルに並べられた豪勢なフルコースでした。
みんな私のことを拍手と黄色い声で出迎えてくれて、まるでスーパースターにでもなった気分でしたよ。
それから現実じゃ食べたこともないフォアグラやキャビアなんかを食べて、どんな味だったかはよく覚えてないんですが、ただただおいしいとばかり感じたことは覚えてます。
三重研究員、素晴らしい内容の夢だったようですね。失礼、続きをお願いします。
し、満腹になるまで食べた後、彼女に別の部屋へと連れて行かれました。
重要度の低い内容のため、省略。
し、8秒間沈黙。
最高の夢でした。そこまでは。
三重研究員、そこまでは。
三重研究員、そこまでは。
し、十分にいい思いができたので、私はそろそろ目覚めようかと考え始めていました。
そうしたら彼女たちは、もっと楽しみましょうってすり寄ってきて、それを無視して友達に言われた通り目覚めたいと心の中で念じていたら、5秒間沈黙。
急に彼女たち、泣き叫びながら私にしがみついてきました。
彼女たちは口々に、行かないで、見捨てないで、助けてって叫んでいて、怖くなって夢中で部屋を飛び出し、咳き込みました。
三重研究員、少し息を整え、死がさえぎる。
部屋を出た途端、さっきまでパーティー会場にいた人たち全員が私に群がってきて、全員がまた口々に、助けて、殺さないでと口々に、私のためなら何でもするって叫びながら、彼らは追えず、どうにかかき分けて逃げて逃げて、屋上に着いた私は、3秒間沈黙。
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屋上から飛び降り、次の瞬間には目を覚ましていました。
三重研究員、大丈夫ですか?
死、すみません。旗から見たら、どう見ても大丈夫じゃないですね。
小九死、時折思い出すんです。彼女たちの声、叫びが。その度に、なぜかわからないんですが、罪悪感というか、変に感情が高ぶってしまって。
三重研究員、罪悪感ですか?それはまた、なぜ?
死、だってそうでしょ。彼女たちは死にたくないから、私の言うことに従い、私のやりたいことを全て叶えてくれていたんです。
5秒間沈黙。そんなことも知らずに私は、彼女たちが本心から私のことを、推、慕ってくれている、なんて。
友達や恋人のように、勝手に思い込んで。
三重研究員、死にたくないから従っていた?それはどういうことですか?
死、あの機械ですよ。先生も、あの機械と同じ段ボール箱に入っていた紙を読みましたよね。
あの機械が、彼女たちに死ぬことの恐怖を教えたんです。
だから、彼女たちは私に従い、私のことを推いているように演じ、私が目を覚ましてしまわないように奉仕し続けた。
だけど、私は殺してしまった。私が彼女たちを、私が。
研究員が遮る。三重研究員、どうか、落ち着いて。
彼女たちは夢の中の存在であって、実在はしないんです。あなたは誰も殺していないし、誰に対しても罪悪感を感じる必要はないんです。
死、五秒間沈黙。
すみません。また変なことを言ってしまったみたいで、一体いつになったらこんな嫌な夢から覚められるんでしょうね。
三重研究員、どうぞご心配なさらず、できるだけ早く元の暮らしに戻れるよう、あなたには信頼できるカウンセラーをご紹介いたしますので。
死、そうですか。ありがとうございます。
録音終了。終了報告書。
インタビュー終了後、死には記憶処理が行われました。
また、SCP-516-JP使用後の経過観察を行うため、死は財団管轄課の精神病院に集団されました。
メモ
一部発言から、死はSCP-516-JP-Aを含む夢の中の全人物を実在するかのように扱っている節が見られます。
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実在の人物と思い込むほどにリアルな夢を見せたのか。
もしくは、夢の中の人物が実在すると被験者に思い込ませることで夢に生命を与えた。
つまりは、被験者に夢をリアルなものとして認識させたのか。
どちらにせよ、検証実験時における被験者への影響を留意する必要があります。
三重研究院
夢売り、機械、睡眠、精神、影響、自我、電気のタグがついています。注釈が6個もある。
一つ目、そのため正常な睡眠時に比べて成長ホルモンの分泌量は激減し、脳疲労の回復効果も軽微なものになります。
注釈二個目、個人差はありますが、強く揺する、耳元で怒鳴る、軽い痛み程度の外部刺激では目を覚まさなくなります。
三つ目、一般的に自分で夢であると自覚しながら見ている夢のことを指します。
四番、躁鬱病やパーソナリティ障害に似た精神疾患を伴い、場合により自傷行為を試みるケースもあります。
注釈四、どこだ。
被験者の精神に強い悪影響を与える可能性があります。あれですね、目が覚めろって思い出すと夢が凶暴化して被験者に悪影響を与える精神疾患、場合によりは自傷行為が起きてしまうと。
五番目、装置の詳細は文章516JP4を参照してください。
これなんとかなったらBみたいなやつですね、多分。
Southwick覚醒器B型の仕様ですね。
最後、七は、SCP516JPを用いた状態でおよそ18時間の睡眠をとったと主張しています。
これは検証実験から得られた自然覚醒までの平均時間とほぼ一致しています。
友人は一度だけ使用していることが判明しました。
18時間寝てた。
これセーフなんだ。
そのアイテムを使わない限り見ないからか。
Meme感染していかないからってことですね、多分。
ヘッドマウントディスプレイ。
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メガネ型ヘッドマウントディスプレイ。
あれかな、VRの機械か。
ヘッドマウントディスプレイ。
今漫画であるのってあれ、デッドマウントディスプレイでしたっけ。
ディラララの作者さんがやってる。
ああ、そうだね。VRのゴーグルのことですね、ヘッドマウントディスプレイ。
これを電源に接続した状態で被験者が通常のものと同様に装着し睡眠を行った場合、
睡眠と同時にレム睡眠状態へと移行します。
夢を見るタイプのあまり疲れが取れないと言われているやつですね。
その睡眠中、被験者はノンレム睡眠状態へと移行しなくなり、外部刺激に対して非常に鈍くなります。
外的要因によって覚醒しない限り、健康状態に関わらず最低3時間以上継続します。
あの友人さんは平均時間18時間前後寝ていたと。
睡眠開始から3時間経過した時点で被験者は明醒機能を経験し始めます。
これ夢だなということを自覚した上で夢を見ます。
それと同時にSCP-516-JPAという夢の中の存在、インタビューの中では彼女が夢の中に出現します。
はいはい。
このSCP自体も自分が夢の存在であるということを理解した上で、被験者にあれこれをもてなすと。
被験者が目覚めたいと思ったら死んでしまうからやめてくれやめてくれと言っているわけですね。
いい夢が見られる安眠器具として借り受けたこと。
不審な自殺事件。
本商品の使用の際には弊社より高位法発売中のザ・ウォーカーのご利用をお勧めします。
夢に命を吹き込むのに毎回およそ3時間が必要です。
これを開発した人たちの意図がわからない。
人たちの意図がわからない。
ザ・ウォーカーがあったら安全に目が覚めるというわけでもなさそうな気がするけど。
これはなんか特別。
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日商圏だっけ?とか。
Are we cool yet?とかなんか危険団体みたいな地底はなさそうですね。
今後出てくるのかなもしかして。
なのかたまたま、いや違うな。
たまたま生産されたVRゴーグルの中の1つが異常性出たのかなと思ったけど説明書があるなら意図的ですよねこれ。
おかしいね。
というSCPでしたね。
なんか前も誇張の夢みたいな話したけど。
夢関係のSCP多い気がしますね気持ち。
じゃあ次はいつか後ですね。お疲れ様です。
