1. ノンフィクションの隣で
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#11 文学フリマ物語
2026-06-13 34:41

#11 文学フリマ物語

この番組は、書籍編集者が読んで良かったノンフィクション書籍について語るPodcastです。

隔週での更新を予定しています。


⭐今回紹介した本

文学フリマ物語

https://wedge.ismedia.jp/ud/books/isbn/978-4-86310-304-7


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サマリー

今回のエピソードでは、書籍編集者が「文学フリマ物語」という本を紹介します。この本は、近年勢いを増す文学フリマという創作物の即売会に焦点を当て、その歴史、現状、そしてなぜ人々が創作に魅せられるのかを探求しています。SNS疲れやコロナ禍の影響、リアルな場での交流の重要性、そして「小説家になろう!」のようなプラットフォームから生まれたコミュニティが文学フリマで活動する様子などが語られます。また、文学フリマの巨大化に伴う課題や、日記祭のようなジャンル特化型イベントの成功例、プロとアマチュアの関わり、そして文学フリマから商業出版に至るケースについても触れられています。さらに、プラットフォームへの依存が創作の本来の動機を失わせる可能性についても考察されています。この本は、文学フリマに関心がある人はもちろん、本作りや流通、出版業界の生態系に興味がある人にも強く推奨されています。

はじめに:文学フリマ物語の紹介
こんにちは、こんばんは、shikadaと申します。 このチャンネルでは、普段実用書を作っている編集者が、読んでよかったノンフィクションを紹介していきます。
ノンフィクションの隣で、第11回です。 先週、慶応玉川という調布の競輪場がある場所で、ご褒美ロマン博という
トックイベントがあって、そこに行ってきたんですけれども、 競輪場を上から眺める
観客席みたいなところに、机と椅子が並んで、 そこに本を売っている方が20、30組くらいかな、いたという面白いイベントをやったね。
ブックイベントの他にも、ホットオイチみたいなものとか、ケバブとか、いろんなものが食べられる屋台とか、大道芸があったりして、すごい良いイベントでしたね。
知り合いの方が何人か出展されてて、ご挨拶したり、 初めてお会いする方、文学不利まで気になってはいなかったけど、分析できなかった人とか、
そういう方の本を買ったり、お喋りしたりしてきて、そこも良かったなと思っています。 今回紹介する本は、今少し話もあったんですけれど、
そうしたブックイベントの中で、今一番勢いがある、人がたくさん集まっているだろう、 文学不利間に関する本ですね。
今回紹介する本は、鈴木さはらさんの文学不利間物語。 サブタイトルが、なぜ人は創作に魅せられるのか。
ウェッジブックスさんからですね。 この本はですね、確かツイッターでタイトルを見かけて、これは読もうと、
内容をそんなに詳しく調べたわけではなかったんですけれども、 若気買いですね。 僕自身、文学不利間に、普段よく行っている読書会の仲間と一緒に2回ほど出展したり、
一般参加として、日本を買うお客さんとして何回か行っているので、 かなり興味が強いイベントということもあって、すぐ読み始めましたね。
文学フリマの現状と歴史、人気の理由
350ページぐらいあるんですけれども、文学不利間に僕がすでに行っていることもあって、 説明されなくてもある程度わかっているということもあって、
そんなに苦しまずに、長く時間がかからずに読みましたね。 実際に出展している人とかのお話とか、そういうのがたくさん出てくるので、
本当に人の会話を聞くような感じで読み進められると思います。 もちろんそれだけではなくて、文学不利間全体のお話も出てきます。
本の内容、全体像をざっくり紹介しておくと、 文学不利間という文学と信じるものをみんなが持ち寄っている、
本の即売会みたいなものが今全国各地で行われているんですけど、 その文学不利間の現状、それからこれまでの歴史、
今なぜ人がめちゃくちゃ増えているのか、 文学不利間に参加する人、出展する人ですね。
そういうところを一つ一つ丁寧に、いろんな人の証言を集めたり、 過去の記録を調べたりして、調べていこうと、そういう本ですね。
この本の良かったのは、 僕自身がなんとなく疑問に思ってきたこと。
例えばですけど、出版不況と言われて久しい今なのに、 なぜ文学不利間には人が集まるのかとか、
SNSとかノート、ブログサービスでいくらでも文章を書いたり、 情報発信したりできるのに、
なんで紙で本を作って、なぜ対面で売るのかとか、 あとそれから文学不利間は東京だけではなくて、各地で開催されているんですけれども、
それは地方の本の文化とかにどういう影響を与えているのかとか、 そういう話がたくさんあってですね。
自分自身がなんとなくこれってどうなんだろうと思ってたことに、 ちゃんと裏付けを持って、それはこういうことなんではないかと、
解説というか示唆を与えてくれるような本でしたね。 内容は結構たくさんあるんですけど、
いくつか僕が印象に残ったところをご紹介していくと、 まずリアルな場で本を売ることが流行っている、
多くの人に求められているのはなぜかということで、 これはいくつかの影響を考えられそうなんですけれど、
一つ出ているのは、SNSがしんどくなっているという話があって、 これは結構納得感があったんですよね。
一昔前のSNSって基本的に匿名で、 何を言ってもいいというのは言い過ぎですけれども、
結構自由に発言ができるというような空気があったんですけれども、 最近は少し尖ったことを言ったりだとか、
プライベートなことで人に伝わって誤解されるようなことがあったりとか、
何かあるとすぐ燃えたりだとか、 発言に気をつけないといけないオープンな場、
大勢の前で発信していて、上げ足を取ろうとしている人がいたりとか、
そういうところもあって、本当の本音みたいなこととか、 実はこんなことやってるんですよとか、
そういうことをひっそり言える場所が まとめられるようになってきてるんじゃないかという話があって、
これはそうだなと思いますね。 これは別途ちゃんと調べたいんですけれど、
昔のインターネットより今のインターネット、 匿名性が少し下がってきているような感じがして、
もちろん本当に完全匿名の掲示板とかは まだまだあるんですけれど、
今自分が接しているようなSNS、 Twitterであったりとかが代表的な例なんですけれど、
そういうところで本音ベースのことを言うことって あんまりなくなってきていて、
実際にそういう素の話、 実はこうでみたいなぶっちゃけた話とかは、
本当に友人とオフラインの場で会ったとき、 カフェとか飲み屋とか、
そういうリアルな場で話すようになってきている というのはあるなと思っていて、
文章の発信に関しても、これまでSNSとかブログの インターネットで開かれた場所で発表するっていうのがあったんですけれども、
昨今のそういう風潮があって、少し閉じた場所、 紙の本ということになるんですけど、
紙の本だったら20部とか30部とか少ない部数で、
ある程度限られた本当にその本が欲しい人に 読んでもらえればいいっていう、
届ける相手をちゃんと限定することができる。
それにインターネット上の発信より変なことを 聞い取られるみたいなことが少なくなるとは思うんですよね。
紙本だってもちろん写真を撮って、
この人はこんなこと言ってるからみたいなことが 起こらないわけではないんですけれど、
インターネット上の発信に比べれば全くそれが 起こりにくいということがありますよね。
で、それからリアルな場で人が集まっている ということの理由として、
やっぱりコロナ禍の影響もあったんじゃないか という話もあって、
あの時月曇りといって人に全然会えない期間が あったと思うので、
その反動が来てるんじゃないかという話。
これはコロナ禍が明けてからしばらく時間が経っているので、
これが人が集まる全ての要因だということは 言えないと思うんですけれども、
一つあるのかなというところと、
あとは単純に、ちょっともうこれ古い言葉なのかな。
僕はもう文振りはオフ会になってるなと思いますね。
インターネット上で知り合った人とリアルで お会いしてお話をすればになってるなというところで、
結構先日文学振りも東京に行ってた時も そういうのがあったんですよね。
もう数年ぶりみたいな、何年か前に読書会で お話しした人とお会いできたりとか、
あとはインターネット上で少しお話をした人と お会いできたりとか、
そういうのがあったので、もうオフ会だなと思いますね。
文学で繋がるコミュニティと偶然の出会い
あとはですね、この本の第二章で、
文学でつながる平等体っていう章があるんですけど、
ここでは文学、広いすごい意味があるんですけど文学。
いろんな文学つながりで集まった人たちが、
ある種の文化祭みたいな形で文学振りも活用していたり、
何か文章学締め切りとして文振りを活用していたり っていう話が出てくるんですね。
例えば、新宿のゴールデン街にあるプチブンダンパー、
月に吠えるっていう飲み屋があって、
これ友達に何回か連れて行ってもらって 非常に雰囲気のいい空間だったんですけど、
ここのスタッフやお客さん、
文学が好きな、本が好きな人たちが集まればということで、
このスタッフやお客さんも文学院まで出展したりしたりとか、
あとはですね、創作のプラットフォーム、「小説家になろう!」であったりとか、
書く、読むみたいな小説を投稿できるウェブサイトがあると思うんですけれど、
そういうところでつながった人たちが文学院まで出てるっていう話もこのほうに出ていて、
これは僕が初めて知ったので面白かったですね。
例えば、「小説家になろう!」でミステリーを書いている人、
本格ミステリーを書いている人たちっていうのが、
小説家になろうっていうサイトでは少数派らしいんですけれど、
その中のある一人、本格ミステリーをやっている人たちとつながりがあって、
その中の一人がある日、オフ会をやろうと言い出して、
同じジャンルを対抗する同行の詩なので、話も非常に盛り上がって、
せっかく集まったからこのメンバーに何かやりたいねっていう話になって、
その結果、文学リマに出展して本を売ろうということになったっていう話が出てくるんですね。
そうやって本作りをすることでそのメンバーがさらに仲良くなったりとか、
あとはその人たちが自分たちで作った小説を販布することで固定ファンみたいな人が出てきたりとか、
結果としてミステリーを好きになってほしい、その広げたいみたいな思いで活動されているらしくて、
こういうのってすごい理想的なインターネットの使い方だなって思いますね。
リアルで会うのが難しかったりとか接点を持つのが難しい人でも好みが同じ、
今紹介した絵の場合だと小説投稿サイトに同じジャンル、ややニッチムラジャンルで投稿している人たちっていう括りがあって、
そこの人たちで集まってミステリーの同人誌を作る、本を作るみたいなことをやられている。
すごいいいなと。僕はノンフィクションが好きなので、ノンフィクションでこういう集まりやれたらいいなと思ったりもしましたね。
またすごいドラマチックな例も出てくるんですけれど、
文学フリマに出展して、隣のグースの人が面白そうなことやってたから興味を持って話しかけて、その結果お付き合いすることになって結婚したとか、
これちょっと面白いからぜひ読んでいただきたいんですけれど、リアルの場ってそういう偶然の出会いが起こり得るなと思いましたね。
さっきインターネットで同じ趣味の人と集まる面白さみたいな話をしましたけど、
たまたま見かけて、たまたま話してみてみたいな、
今のSNSとかってアルゴリズムでこの人はこういうのが好きでしょとか、この商品を買った人はこの商品を買ってますみたいな、
結構最適化された区分けがされてるんですけど、リアルの場ってそういうのがないので、
本当に偶然たまたま出会いましたみたいな、出会っちゃいましたみたいなことが起こり得る余地が多く残されてるんじゃないかなって思いましたね。
文学フリマの巨大化と課題、ジャンル特化型イベント
ただ今、文学フリマ、今お話ししたようなものを読んでいると、
そんな人たちがいるんだとか、こんな面白いことしてる人たちがいるんだっていうのがたくさんあって、
自分はそれなりに文学フリマを見て回ってるつもりだったんですけど、そういうの全く知らなかったなと。
その原因の一つに、よく言われてることではあるんですけど、
特に文学フリマ東京はすごい大きくなりすぎて、全体を見るのがなかなか難しいっていう現状があるんですよね。
本当に知り合いに会いに来て回って、自分がミス版して欲しい本を買いに行ったら、もうそれで時間がなくなってしまう。
のんびり全体を回って、日本史を見て、ちょっと面白そうって思った方とお話してっていうことをやってる余裕があんまりないっていうか、
ことが裸感としてあるんですけど、この辺についてもこの本で結構触れられていて、
そもそもなんで大きくなっていったのかみたいな話も出てくるんですけれど、
さっき話したような交流の場として文学フリマがすごい求められていて、
それからちょっと後で話すんですけれども、人を集めるような仕組みもうまくできていたというところで、
やはり出展者がどんどん増えていったっていうのが大きな理由としてあって、
出展したいですっていうふうに申し込みをしても、会場のキャパシティ的にどうにもならなくて落選してしまうっていう人がすごいたくさん出てきてしまっていて、
運営側も落選する人がたくさん出てしまうよりはということで、大きい会場、今ビッグサイトですよね、に移るようになっていったと。
なのでここは結構運営側も悩みがあったんじゃないかなと思うんですよね。
これは僕が統計を取ったわけじゃないので想像でものを言ってるんですけれど、
大きくなりすぎたがゆえにすごい大手とかめちゃくちゃ有名ってわけではない人たちが面白い本を作ってるんだけれど、
さっき言ったような一つ一つの本をゆっくり見て回る余裕がないとか、
そういうことで、面白い本を作ってる人たちと、
この本を手に取ってパラパラっと見たら顔であろう人たちがうまくマッチングしなくなってるみたいなことも起こってるのかなと思って、
そういう状況があって、この本でも紹介されてるんですけど、
文学フリマの文化会、文学フリマを小さく切り分けたようなイベントが結構生まれてるっていう話が出てくるんですね。
例えばこの本で紹介されてるのが、日記祭、日記のお祭りと書いて日記祭ですけど、
これが非常に人が集まってるし、日記の零期もいいと。
文学フリマってすごいいろんなジャンル、小説もありますし、
フィクション、エッセイ、単歌詞、いろいろありますけど、
その中で日記を作る人だけが出展するイベントなんだそうなんですね、この日記祭は。
お客さんも面白い日記、人の日記を読んでみたいっていう手入れというか、読んでみたいという気持ちでその日記祭に行くと。
そうするとこの日記祭に出展した人は、文学フリマに出るよりも作品が売れるっていうことがあるそうなんですね。
これは本当に文学フリマの中から日記を書きたい人、それから日記を読みたい人だけを抽出してその場に集めたみたいなことだと思うので、
その場で濃い交流が生まれる。
で、売り上げも良くなる。
売り上げが全ての目的ではないと思うんですけど、
もちろん売り上げは出たら出たでたくさん読んでもらえるので嬉しいと思うので、
これはすごい文学フリマの巨大化に対する取り組みとして上手い住み分けだなと思うわけですよね。
この本の中でも述べられているんですけれど、その日記祭を主催されている内沼慎太郎さんという方の発言が出てくるんですけど、
こういうイベントは別に文学フリマの党号みたいなわけではなくて、
こういう個人が本を作って文学フリマみたいな場所に出る大きいムーブメントの一部、文化界という言い方、文化界、
分けるに科学の会、文化界みたいなものなので、
競合とかではなくて、日記祭が盛り上がればこういう本作り、本を売るイベントとか全体も盛り上がるし、
別に日記祭に出たから文学フリマに出ちゃいけないっていうこともないしっていう話があるので、
こういう文学イベントの亜種のようなイベント、
別に文学フリマが全ての本家本元っていうわけではないんですけれど、
文学フリマの中でジャンルを区切るとか、そういうイベントは今後どんどん出ていく式が盛り上がっていくんじゃないかなと思いますね。
文学フリマへの参加ハードルと集客の工夫
僕自身、これ僕の体験なんですけれど、
去年西尾木クゴというフィナミクのブックイベントにスタッフとして参加していたんですけど、
結構そこに出展してくれた人が言うのが、近くて助かると。
結構その近くから出展されて、当日本を出してくれた方が多くてですね。
東京ビッグサイトはやっぱりちょっと遠いという方が多くて、
ビッグサイトの近くに住んでる方ってあんまりいないと思うので、当然と言えば当然なんですけれど、
ブックイベントに参加するときって、出展する方はやっぱりいろいろ持っていくものがあると思うんですね。
当然売り物の本もそうですし、それを並べる棚みたいなものとか、
札とか、大小様々な荷物がありますし、
長時間移動するのってそれだけで時間的にも本人の体力的にも結構負担だったりするので、
その意味で距離的に近いっていうのは参加のハードルを下げる大きな要因なんだなと思いましたね。
あとビッグサイトに行くっていうと、文学フリマに行くぞと。
出展者ではなくて参加者側の話なんですけれど、
僕は文学フリマに行くぞ、私は文学フリマに行くぞっていう人だと思うんですけれど、
近所の駅の近くで、なんだかよくわからないけど本が並んでるイベントがあるっていうことだと、
フラッとそこに寄って、何か面白そうなものがあれば買おうか、
なくてもお流し見せるだけで面白いみたいな、
そういう人が来る余地があるので、そこも良さかなと思いましたね。
で、それから文学フリマに人を呼ぶ工夫、
運営方がどういうことをやられてるかみたいな話もご紹介しておくと、
結構口コミの効果が大きいっていう話が出てくるんですね。
口コミっていうのは色んな形があるんですけど、
会場に出展した人じゃない、参加をした人が、
次は自分も出てみようかなとか、
あとは、公式から文学フリマ事務局から文学フリマ来てくださいって言っても、
人があんまり来てくれないっていうデータがあるそうで、
出展者が来てくださいって言うと、結構人が来てくれるというのがあって、
で、SNSの告知の仕方をすごい具体的にしてるんですね。
その文学フリマの公式の事務局が。
文学フリマのWebカトラブルとか、
いじったことある方はわかると思うんですけど、
その作品の内容をどういうふうに出しますっていうのはもちろんですし、
イベントの名前、ブースの場所、
東京ビッグサイトで何月何日のどこそこでやりますみたいな、
っていう告知をクリック一つで出せるようにしたりとか、
そういうことをしていった結果、
人がすごい集まるようになったっていう話がこの本で出ていて、
すごいそこは納得感がありましたね。
僕自身そういうふうに文学フリマ出るときに告知をしましたし、
知り合いがいるなら行ってみようかっていう参加者の方って結構いるんですよね。
知り合いというか、SNSでフォローしてる人とかも含めですよね。
こういうSNS対策みたいなのはあくまで一つで、
それ以外にもこの後はたくさん参加者が不快にならないような仕組みとか、
当日ボランティアの方がいろんなことをされていて、
すごいこういう回数重ねてきたからこその工夫と改善の積み重ねがあるんだなと強く思いましたね。
これちょっと名前は出さないんですけれど、文学フリマにすごく似たイベントで、
僕が前参加したときに信じられないぐらい人がいなかったイベントがあって、
出展者の方が暇そうにしていたイベントがあったんですけれど、
単に外側を真似て似たようなイベントをやれば人が集まるっていうわけではないんだよなって思いましたね。
文学フリマはこれまで積み重ねてきたような、さっきお話ししたような告知の仕組みとか、
不快なハラスメントが起こらないための工夫とか、
そういう積み重ねがあって今の形があるんだなと思いましたね。
プロとアマチュアの関わり、商業出版への道
それから、プロ参加の話が出てきますね。
文学フリマが近くなると定期的にこの話題がインターネット上で出ている気がするんですけれど、
一般的に文学フリマ、マチュアの作り手が結構たくさん出ている中で、
プロの人が出てくると、もちろんプロっていうのは知名度もあって収穫も強いので、
お客さんがみんなそちらに行ってしまうじゃないかというような議論が出ることがあるんですけれど、
この本で説明されているいろんなことを見ると、
簡単に結論をポンと出すことはできないなと思って、
例えばこの本で出ている文学フリマ一番最初の開催の頃、
青山ブックセンターというところでやっていたそうなんですけれど、
この時の構想としてプロの作品とアマチュアの作品が並んでいる。
プロとアマチュアが交流をして、
プロの人がアマチュアとか関係なくてめちゃくちゃ面白いじゃんってなるのも楽しみだし、
アマチュアの方がプロうまいなと思ってもいい、
そういう場所として考えていたという初期の運営の方の話があって、
こういうのが理想としてあったんだろうなって思いましたね。
さっき巨大化の話もありましたけど、
今はプロの方とかは接客出ていっぱいで、
なかなかこういう素朴な交流が生まれる時は生むのが難しいのかなとは思うんですけれど、
あと、実際文学フリマにプロってどのくらいいるのみたいな数字も出てて、
2025年秋の東京開催の時のアンケート結果が載っていて、
出展者に占める専業作家の割合、これが全体の3%だと。
3%って多いのか少ないのかっていうのは簡単に言えないんですけど、
ただこのプロサッカーの方々は、
単に文学フリマが流行っているからそこに行って本を売ってやれという感じというよりは、
文学フリマ育ちの作家さんが結構いるという話が出ていて、
例えば芥川書作家の高瀬潤子さんという作家さんがいらっしゃるんですが、
この方は文学フリマに初めて出たのは2011年、大学4年生の時。
文芸創作同好会の人たちと一緒に出たそうなんですけど、
文学フリマがあったから魔法を作る、つまり文書を書いたし、
読者からの反応があったからちゃんと反省させようという気持ちもあったし、
大学卒業後も働きながら小説を書いて、
その文学フリマに一緒に出てたサークル仲間から
お前ちゃんと書いてんの?みたいな監視をされて、
執筆をさぶらずに新人賞への投稿を続けられたみたいな話が出ているんですね。
新人賞に投稿して落選してしまっても、
その作品を同時日に掲載することで、
供養をしているような気持ちになったと。
だから一概にプロといっても、こういった文学フリマ生まれ、文学フリマで育ち、
文学フリマ生まれってのはおかしいか。
それ以前から創作されていたでしょうから。
文学フリマ育ちみたいな方もいらっしゃるんだなというのが、
この本でわかったことですね。
で、プロの話をした流れでこれもご紹介すると、
文学フリマでアマチュアとして作品を出して、
結果としてその本が商業出版されるみたいなパターンも出てきているという話が出てくるんですね。
例えば、小玉さんという作家さん。
この方は文学フリマにアマチュアとして同時に作品を書かれて、
夫のチンパは入らないという、結構初期的なタイトルの作品なんですけれど、
最初出した同人誌をもとに編集者の方から声がかかって、
いきなり本を書いてくださいというのもあったので、
まずコラムの出筆を依頼したりして、
その結果最初に同人誌で書いていた原稿を大幅に加筆修正して、
商業出版をして、それが20何本も売れたベストセラーになったという話があるんですね。
これはすごい良い話だし、実際に編集者の方も作家の小玉さんも、
どちらも嫌な思いをせずに、これは良い作品だから出しましょう。
この作品をもっと磨き上げようという話を成立しなされて、
結果良い本になって、結果売れたというようなことが読み取れるので、
一つの成功例だなと思いますね。
売れれば成功というわけではないんですけど、
良いものが結果的にたくさんの人に届くようになったという意味での良い例だということですね。
プラットフォームへの依存と創作の本来の動機
印象的だったのは、その担当編集の方が、
文が来るまで次なる小玉さん、要はアマチュア作家でいい文章を書く人ですよね、
そういう人を発掘しようとは思ってないって話してるんですね。
文が来るまでの方がどんどん商業出版されて、
それがその人の夢で実現したっていうことだったら素直になって思うんですが、
もともとは趣味や交流の場という尊厳が大きかったはずなので、
そんなかつての雰囲気が失われてしまわない書きがかりです。
発掘なんて偉そうだし、僕は普通に客として文振りを楽しみたい、
っていうように発言されてるんですね。
これはおっしゃる通りというか、僕の感覚に近いなと思って、
仮に文学フリマがそういうコンテスト的な側面、
名前は適当ですけど、文学フリマ文学賞みたいなものがあったとして、
文学フリマで人気を博した本は商業書籍化を活躍しますよとか、
そういう場になってくると、少し場がギラついてきて、
その場所を数字で発掘しようとする動きも、
今よりも出てきちゃうんじゃないかなと思うんですよね。
で、多分文学フリマに出る人のモチベーションって様々で、
どのぐらいの規模でやるかっていうのも、
本人の目的と本の種類と本の中身とそれにかけたエネルギーと、
いろんなもので人様々に決まると思うので、
何千部何万部いきたいっていう強い思いがある人もいれば、
本当に勝負数で手に取ってくれる人、
飲んでくれる人に届けてはいいという人もいると思うので、
そこを一元的にたくさん売るための投入もんみたいな形にしてしまうと、
僕が好きなイベントではなくなってしまうかなという気持ちがありますね。
わかんないです。
それでたくさん商業出版されて、
結果的に文学フリマだけでは届ききれなかった人にたくさん届くから、
みんなハッピーだよねみたいな展開もありあるのかもしれないですけれど。
それに関してこの著者の方が大事な指摘をされていて、
文学フリマはノートとかの投稿プラットフォーム、
それからKindleとかの電子書籍サービスとか、
SNSとか、そういう巨大なプラットフォームと密接に結びつきながら発展しているというのがあって、
ノートで書いたものを書籍本にまとめるとか、
Kindleで個人出版したものを本にまとめるとか、
宣伝はSNSでやるとか、そういう話がたくさん出てくるんですけど、
そういうプラットフォームはもちろん便利だし、宣伝とかにも使えるし、
ユーザーにとってはありがたい存在ではあるんですけど、
同時にそこに依存しすぎると市場の経済源に飲み込まれちゃうよねっていう話が出てきていて、
具体的に言うと文章を書くのが好きでやっていたはずが、
マーケットで出す、市場に出すから、
私はこの本を売れる本にして、たくさん宣伝をして、
マーケティングみたいなことを頑張ってしなきゃいけないんだみたいなことを思うようになってしまうと、
もちろん自分自身で多くの人に届けたいっていうモチベーションが強くあって、
それを落ちっこしていくっていう人は全然それで大丈夫だと思うんですけれど、
知らず知らずのうちにプラットフォーム側、例えばAmazonとか、
Amazonって宣伝素材をたくさん載せると検索に出やすいとかそういうのがあったりするんですけど、
そういうプラットフォーム側の考え方に知らず知らずに影響されて、
自分の行動が変えられて、書きたいものがあった、書きたいものを書くみたいな、
自分自身の本来の思いからどんどん出れていってしまうみたいなことがあると良くないのかなと思ったりもしますね。
この辺は僕の拙い説明より、著者の方が詳しく述べられているので、ぜひ読んでいただければと思います。
文学フリマの多角的なテーマと推奨
というところで、かなり断片的な紹介になってしまったのですが、
この本の内容がかなり充実していてですね、文学リマが始まって以来の年表、
2002年以降の文学リマの動きとか、その当時のベストセラー、世界情勢が入った年表があったりとか、
文学リマが始まった頃に、いわゆる文壇でどういう動きがあって、
文学リマを生み出した人たちがどういう考えで動いていたかとか、
あとはちょっと僕は語りきれなかったんですけれど、地域の独自性。
文学リマは今全国で各地で行われているんですけれども、
そういったところでどういう営みが行われているのかとか、
単価のブーム、日記のブームについてとか、
非常に多角的なテーマで文学リマという現象が拝設されているので、
文学リマに出ているとか、興味があるという人はもちろんなんですけど、
本作りとか、その本がどうやって読み手の手元に渡るか、流通みたいなこと、
それから本に関わる人の生態系に興味がある人とかには
強くお勧めできるかなと思います。
僕自身すごい文学リマに好まれててきて、
まとめと番組へのメッセージ募集
もやもやと考えていたことが、
すごく裏付けを持って解説していただいたような気持ちで、
読んで良かったですね。
それでは今回はこの辺で締めたいと思います。
番組への感想やお便り、その他質問、雑談など何でもお待ちしていますので、
概要欄のフォームからお送りいただければと思います。
それではまた次回の放送でお会いしましょう。
ここまで聞いていただきありがとうございました。
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