ポッドキャストの魅力

Beside the Seaside プロデューサー兼 家業アトツギの永野 真代です。

アートディレクター兼デザイナーの髙橋 美沙紀です。

東京と茨城の海沿いの街との未拠点生活をしている私たちが、人生のA面、B面、C面について、あれこれと語る言語雑談番組です。
今日はね、ポッドキャストとウェルビーイングについて考えたよって話です。
東中野にポッドキャストのバーがあるの、なんか2人でしゃべってたじゃない?

話してましたね。

雑談っていうスタジオがあるって2人で話してたじゃないですか。行きたいねーなんて。
そこにこの間行ったんですよ。

ほんと?

おかげさまで、すごくポッドキャスト番組を一緒にやりませんか?とか、ポッドキャスト番組の立ち上げとかのお話をいろいろいただくようになって、
ちょっともう1人じゃ手に負えないなってなってきてるので、仲間も集いたいし、仲間っていうか、
コンセプトメイキングもそうだけど、実際の編集とか、さまざまなところでコラボレーションできる人いないかなーみたいな、
探してるんですけど、その中で上野さんって人を紹介してもらって、その方もポッドキャスターなんですけど、
その上野さんに相談したら、今度こんな番組立ち上げようと思ってるんです、みたいなの相談したら、
じゃあ東中野の雑談に行こう、みたいな。そこにメチクロさんって人とSHIBUさんって人がいるから、
その人たちはもうすごくポッドキャストに精通しているから、何か力になってくれると思うよっていう風に言ってくれて、
上野さんと一緒に雑談に行ったんです。
すごく本題についても親身に相談に乗っていただけて、大感謝なんですけど、
その本題からそれた雑談みたいな時間で、
皆さん会話系、雑談系ポッドキャスト番組をそれぞれお持ちで、
ところで、なんでやってるんだろう、みたいな。
日本においてはマネタイズがしがたい環境の中で、
なんで雑談系ポッドキャストを皆さんお持ちなのかしら、みたいな話を、まさに雑談してたんですけど、
なんかお焚き上げの効果があるからですかね、ってメチクロさんがポンって言ってくれて、
お炊き上げ、私たちもよく使ってます、みたいな。

ねえ、うん。

自分たちがこう思った、みたいな話、もっと言えば、自分はこう思ったっていう話を、
気のおけない唯一無二の友人というか、ポッドキャスト仲間に受け入れて、
対話したりして、それがお焚き上げされているか、みたいなのがいいんじゃないですかね、みたいなのを言ってくれて、
そうか、私たちはそこにウェルビーイングを感じているのかもしれない、って思ったら、
すごくポッドキャストにおけるウェルビーイングみたいなのを考えてみたら、

その方たちは、雑談のポッドキャストって言うから、相手がいて、会話を通して、みたいな感じの雑談番組?

そうだね、ポッドキャスト番組もいろいろあるじゃないですか、ニュース系とか教養系とか、
そういうのもいろいろあるじゃないですか、
こういうフリースタイル雑談みたいなのは、なぜしているのか、みたいな、そこにはひとつお焚き上げって言う、
それを、ただ居酒屋で仲の良いお友達と繰り広げるのとは
何が違うのかしら?っていう、
問いも生まれたんだけど、
それを、不特定多数の人にもお話したくなるのは、
それを不特定多数の人に聞いてもらえる。
そこから何かしら、それを聞いてくれたリスナーから何かしら反応があったり、
自己開示とウェルビーイング

反応までいかなくても、その人たちの中で何か思うところが生まれたりする、そのケミストリーがまたいいのかなっていう話になりました。

なんか、ポッドキャストやっててそう思うけどさ、これってアーカイブで残っていくじゃない?
いつか誰が聞くかもわからないものをポンとそこに置いておけるって、その行為に私は結構感動してしまったことがあって、
言葉は物騒だけど、時限爆弾作ってるみたいっていうか、そういう意識があったりする。

時限爆弾は誰に対する時限爆弾?

まだ顔も分からない人かな。
多分まだポッドキャストも聞いたことがなかったりとか、そもそもこういう雑談を必要としてなかったりする人に向けてっていう感じかな。

そこには他者性があるんだ。

うん。他者性?

それは対自分じゃないんだね。
なんかよくミサキさん自分でアーカイブ聞いて、なんか振り返ってるって言ってるから、対自分に対してなのかなと思ったんだけど。

対自分に対してもあるけど、それが他の人にとってもそうあるといいなっていうふうに思ってるって感じかな。

これも順番の問題なのかもしれないんだけど、そしてそこは単純明快ではない。
いつも同じなわけでもないんだけど、私ってどっちかっていうと、社会に目が行きがち。
だからこのポッドキャストも身を半分削りながらも、誰かの役に立ったらいいなっていう思いで始めたんだけど、
一方で自分が思っていることっていうのはなかなか言葉にしてこなかった時期も長かったので、
言葉にしてみるっていう訓練の場としてはすごくよくて、
それがいわゆる自分の中でずっと言語化してこなかった自分っていうものをお焚き上げている感じがするんですよね。
なので、これがまだお会いしたこともない誰か、もしくは私のことを少しは知ってくれている誰かの役に立ったらいいなっていうのはずっとベースにあるんだけれど、
そう思いながらも、実は一番救われている、ウェルビーイングを感じているのは自分、自身っていう感覚がすごく面白いのでやっています。
で、一方でミサキさんのさっきのが面白いなと思ったのは、ミサキさんってどっちかっていうと自分、自分、自分じゃないですか。

それは何?
内向き思考?

自分という存在、人間についての考察を深くする人、元からその傾向にあるのかなっていつも聞いていて思って、
自分で自分という人間の混沌としたところとか、憎めないところとかを愛してみたり悲しんでみたりしているのかなっていう印象があって、
で、そんなミサキさんが、自分のお焚き上げよりも、誰かの時限爆弾になればいいなって言ってるのが、私と真逆で面白いなっていう。

ああ、そうか。

私はすぐ社会とかいうふうに広いところに目が行きがち。で、ミサキさんはすぐ自分の心の内に行きがち。
で、結果として、ポッドキャストを通してお互いが違う方を見てるっていうのが面白い。

違う方を見てたか?

違う方を見てるっていうか、なんか違うところに高揚を感じているっていうのが面白いなと思って。

ああ、まあ確かにね、そういう部分はあるかもしれない。

自分の話をしているんだが、それが回り回って社会性に向いているでしょ、ミサキさんは。
私はずっと社会性を向いていたのに、誰かの役に立ちたいが先にあるのに、その行為そのものは自分を幸せにしている。
自分というものを語ってこなかったことを語ってみることが、実は自分のウェルビーイングにもつながってたみたいな。
なので、実は誰かに聞いてもらえるとか、反応をいただけるってすごく嬉しいんだけれど、
それも含めてなのかもしれないけど、そもそも自分を開示する、そこに安心して開示できるっていうところにウェルビーイングを感じているよっていう。
矢印の方向が逆なのが面白いねっていう。

そうだね。
赤ちゃん返りとクールポコ

なんかもう一つ、お焚き上げ以外にもう一つ効用があるとすると、
お焚き上げの一種なんだけど、もう一つあるかもしれないなと思うのが、赤ちゃん返り。
大人の赤ちゃん返りができるか、みたいな感覚もあって。
赤ちゃん返りってわかる?

なんとなくは理解してたつもりだけど、そう言われてみるとあれだね。
ある程度、年齢がいった子が、赤ちゃんのような振る舞いをしてしまうことかな?

うんうん。
それが大人もできるよっていうお話なんですけど、なんだろう。
大人になるとわきまえることも多く、
それゆえに自己開示もする機会も減っていくのかなと思っていて、
好き勝手あれこれ喋ったり、指摘したり、笑ったり泣いたりしても、
なんか受け止めてくれるみたいな相手と喋れる。
この行動そのものは赤ちゃん返りじゃなかろうかってさっき思ってて、
ミサキさんにこう甘えて、存分に甘えて、
やだやだ!みたいな。
私はこう思うって言うのって、大人になるとない。
なかなかないなーっていう。

マヨさんは特になさそうだね。

ミサキさんある?

でもね、こう受け止めてくれる人はいないかも。
言うだけは言いますけど、これについてちゃんと取り合ってくれるっていうか、
それは違くないとかさ、やっぱ面倒じゃないですか、そういう。
そういう機会は確かに少なかったかも。

時々、地下鉄の乗り換えとか駅とかで、
やだやだやだ!って床に寝そべって、手足をバタバタさせてる子を見ると、
あ、私もそれやりたい!って。
頑張れ!みたいな。どんどんやれやれ!みたいな。
私はできないけど、からこそ応援してるよ!みたいな。
お母さんとか泣きそうになってても、抱きしめたくなるんだけど、
気持ちはわかります!みたいな。
自分の子がやったら、もうすごい泣きそうですよね!みたいな。
いや、でも全然いいですよ!みたいな。
その子が満足いくまでやらせてあげてください!みたいな。
こっちは全然迷惑に思ってないんで!って思う場面を時々見るんですけど、
それを今ここでしてます!っていう。

本当そうだね。赤ちゃん返りか。
その言葉を持ってきたのが、なかなかセンスだなって思うけど。

ジタバタ、ジタバタ。

うん。ジタバタしてるしね、現に。

ね。もしくは、クールポコか!みたいな。

なに?

こんなこと、こんなことしたんですよ。こんなこと思ったんですよ。
なに?やっちまったな!みたいな。
っていう会話をただただ繰り広げてるだけじゃなかろうかっていう。

たしかに。またやっちまったな!みたいな。
たしかに、やっちまった会話することも多いかもな。

なので、お焚き上げを分解すると、赤ちゃん返りとクールポコが生まれましたっていう話でした。

とんでもないものが生まれちゃってる。

ミサキさんできてますか?ちなみに。私はもうなんかできてるなって思うんですけど。

うん。私もジタバタできてるよ。

あ、よかったです。

あと、2人でするっていうのに、ほんと意味を感じてて。
やっぱり自分自分の考えしか受け入れてこなかったんで、他者の目線が入って、
対話できるっていうのにすごく価値を感じてます。

ですね。
私は逆に結構対話をする機会はおかげさまで恵まれていて、
いろんな人と対話してきたんだけれど、
一口に対話って言っても、対話できりゃいいってもんじゃないって思うことがすごくあるので、
やっぱその相手の構えとか、お作法とか、知識とか、
なんか人間性とか、なんかさまざまなものとのハーモニーだなって思ってます。
何の話だか、ちょっとわかんなくなっちゃったんで、締めます。

なんか、なんとなくいい話だなって思いました。

本当?よかった。

本当、対話。

そう、なんか対話いいよねって言うと、またもやっとするんですよ。
いや、対話そのものがいいわけじゃないっていう。
もしくは、あなたが対話と思ってる対話、対話じゃないと思いますみたいな。

はい。

ときも、たまにあったりするので、
あなたと対話できたことが幸せですっていうふうに思ってます。

うん、同じ。

だから、BCサイドは、ミサキさんと対話できるっていうのが、すごく私としてはウェルビーイングを感じます。

告白でした。

愛の告白でした。
ありがとうございます。
はい。番組では、皆さまからもお悩みやエピソード、トークテーマを募集しています。
メールアドレス、bcside2@gmail.com です。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回。