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MAYO
Beside the Seaside プロデューサー兼 家業アトツギの永野真代です。
MISAKI
アートディレクター 兼 デザイナーの髙橋 美沙紀です。
MAYO
東京と茨城の海沿いの街との二拠点生活のようなものをしている私たちが、
人生のA面、B面、C面についてあれこれと語る言語化雑談番組です。
MISAKI
もうさ、ここのところ、しれどやから始まってさ、スキル吸いでしょ?
そう、そんな話をしてたらさ、こう、自分に対しての負の事象とか、
あるいはこう、自分の中の負の感情を妖怪化するのにはまってしまって。
MAYO
負の感情?
MISAKI
負の感情。マイナスの感情。ネガティブな感情かな。あんまり良くない感情。
MAYO
なるほど。私、ちなみにしれドヤさんとか主語デカさんは別に、自分の負の感情だと思ってないけどね。
MISAKI
承知しました。
その話を受けて私が、いい意味でも悪い意味でも膨らませすぎたかね。
MAYO
スキル吸いで?
MISAKI
そうそう、スキル吸いで。
そしたら、また新しい妖怪を見つけちゃいましたっていう話なんだけどさ。
これはね、周りの困ったさんっていうか、私の中に作ってたんだけど、
その名も、オマエゴト鬼餓っていう。
オマエゴト鬼餓の鬼餓は、餓鬼道とかさ、この餓鬼がっていう時の飢餓の餓にさ、鬼って書くやつってわかる?
MAYO
うん。
MISAKI
それをひっくり返して鬼餓って読ませるっていう風にちょっと考えたんだけど。
MAYO
複雑だね。ダブルミーニングなのね。
MISAKI
そうそう。お前ごときが、というのと、餓鬼道っていうか、餓鬼っていうのを書けてるっていうこと。
クオリティー低くてすいません。
MAYO
そんなことない。たぶん聞いてる人は、漢字がすぐに浮かばなかったり、意味がすっとわからなかったりしたので、確認してみました、プロデューサーとして。
MISAKI
ありがとうございます。恐れ入ります。
餓鬼っていうのは、ちょっとさっきも言ったけど、仏教でいうと、
本来餓鬼っていうのは、生前において豪欲で嫉妬深く、物惜しく、
常に貪りの心や行為をした罪の報いで、餓鬼道に落ちた死者のこと。
03:04
MISAKI
餓鬼道に落ちた者は、常に飢えと渇きに苦しみ、決して満たされることがないっていうことらしいんだけど。
MAYO
はい、先生。
MISAKI
はい。
MAYO
それは仏教の言葉なんですか?
MISAKI
そうですね。そのようです。
MAYO
餓鬼道っていうのがそもそもあるんだ。
MISAKI
餓鬼道っていうのがあるらしいです。
先生と言われておきながら、私も先生ではないので、らしいですとしか答えられないんですけど。
MAYO
いいと思います。しれドヤってなくて。
MISAKI
はい。
MAYO
はい。じゃあ続きをどうぞ。
MISAKI
はい。
っていうことらしいんですけど、このオマエゴト鬼餓っていうのは、
取り憑いた人の自信とか自尊心とかを食べていく妖怪で、
餓鬼だけあって、食べても食べても満たされることはないので、
取り憑かれた人はどんどん自信やら何やらをなくしていくっていう、
そういう類の妖怪です。
MAYO
じゃああくまで他者性を帯びてるんだね。
MISAKI
うん。
MAYO
自分が自分を食べるっていう、自家中毒的なものじゃなくて、
外からやってきた妖怪が自分を食べていく感じ?
MISAKI
そう。自分、多分肩の上とかに取り付いて、それで食べていく感じ。
MAYO
うーん。
MISAKI
っていうイメージでいて。
MAYO
うん。
MISAKI
うん。
ちなみに、私がオマエゴト鬼餓に取り憑かれがちなシーンっていうのを話すと、
仕事の面だと、プロジェクトメンバーで私だけちょっと経験値が浅い気がするとか、
私が肩身が狭いっていう感じたりした時とか、
あとは結構、初期、本当に日本に進出したての頃のスタバの感じってわかる?
すごく、おしゃれなお店に入ろうとした時とかね、
自分入って大丈夫だろうかっていう感情だったり。
そういう時に発動することが多い。
発動じゃないな。
そういう時に取り憑かれてるなって思ったりするんだけど。
MAYO
へー。
MISAKI
うん。
突き詰めていくと、やっぱり自分ここにいていいんだろうかとか、
自分が異物感、自分に異物感とか異質感を感じてしまった時に、
06:05
MISAKI
この妖怪は取り憑いてくることが多いなっていうふうに感じてて。
マヨさんはあんまりどうです?ピンとこないですか?
MAYO
あー。
あの、場違いは往々にしてありますよね。
MISAKI
うん。
MAYO
星3つ、ミシュラン、レストランとか、レベチな人たちとのプロジェクトとかは、
あーっていう感じはするけど、レベチだと思って言ってるから、レベチだなって思うだけ。
MISAKI
なるほど。別にそれによって自分が自信をなくしたりとか、
萎縮したりっていうことはないってことか。
MAYO
もともと自信はないんだって、何回も言うけど。
もともと持ってるものは特にないので、レベチだなっていう認識をするだけ。
MISAKI
減るものもなければ、減るほどの自信と能力がないっていう認知。
そっか。やっぱそもそもの私、これまでの話じゃないけど、自己愛が強いんだろうね。
自分への期待値がやっぱ高いんだろうね。つくづく思うんですけど。
MAYO
多分そういう人を見つけて、この妖怪はやってくるのかな。
MISAKI
そうかしら。なるほど。私もそっか。妖怪に選ばれてるのか。こいつ吸いやすそうだぞとか、やっぱり。
MAYO
し、最初に聞いたのは、すごく外在性があるねって言ったのは、
MISAKI
まるでそれが外からやってくるように、ミサキさんからは認知してるかもしれないけど、
MAYO
私は内在化してるものだと思っていて、そういう人にこそ、その中からムクムクムクって誕生するものなんじゃないかしらと。
MISAKI
なるほど。
MAYO
そして、自家中毒を起こしてるんじゃないのかしらと思って、応答を聞いたんです。
MISAKI
取り憑いてるんじゃなくてっていうことよね。
MAYO
なんかそこに被害性があるなっていう感じがするけど、そうじゃなくて、どちらかっていうと、
自己愛とか自信とかからムクムクって、自分を守るためにやってくるのかな。
それを外在化しようとしてるのかな。
MISAKI
そうです。
MAYO
自分を守るために外在化してるイメージ。
MISAKI
こんなに綺麗に返す刀っていうのかな、わかんない。
そうなんですよ。
09:02
MISAKI
そうです。
私の内部の問題なんです、これは。
でもそれをあえて外部化することで楽になるんじゃないかという提案もちょっと含まれているんです。
わざと妖怪のせいにしてしまおうという。
MAYO
妖怪のせいにするのはいいんですよ。
それは今まで私がしてきたように、ネームイットじゃないけど、
名前をつけてそこにユーモラスも含ませて、見える化するっていうのはいいんですけど、
それが自分の中から生まれてるものなのか、
それとも勝手に外側からやってきて自分に巣食うっていうのかは、だいぶ違う気がしていて。
たぶん外から勝手にやってくるっていうイメージを持っている限りは、
ずっとそれとお付き合いしなきゃいけないのかな、苦しそうだなと思う。
MISAKI
なるほど。妖怪が、そっか、どこから誕生したかってことか。
MAYO
です。
MISAKI
なるほど。それはもう自分の中なんですけどね、本当に。
MAYO
そっちの方が質が良い気がしていて。
外から勝手にやってくるのは、自分ではいかんともし難い外部要因みたいになっちゃうけど、
MISAKI
確かに。
MAYO
自分から生まれるんだとしたら、こういう時に起きやすいっていうのをどんどん分析していけば、
そもそも妖怪が生まれないようにするにはどうしたらいいかっていう風になる気もするんだよね。
MISAKI
なるほどね。それは妖怪のせいにしたいっていうのとはまた違う方法での解決策な気がするね。
MAYO
そうね。でもそれは名前を付けたり、見える化することによってできること。
なので次のステップかもしれないね。知らんけど。
今日初めて聞いたから、なんとなく今思ってることをただ喋っただけですけど。
MISAKI
つくづく思うけど、やっぱ対話って大事だよ。
MAYO
そうね。対話って大事だし、何だろう、寄り添い方にもタイプありそうだね。
今度考えてみようかな。
分かるっていう、私があんまり好きじゃない、分かってもないのに分かるっていう人いるっていう、初期の頃喋ったかもしれないけど、
MISAKI
多分そういう寄り添い方の人って、こういう結論にはならないような気がしていて。
MAYO
相手に寄り添った上で、でも迎合はしなくて、聞く耳を持ちつつも、違う話も提案してみる、ぶつけてみるみたいなのが、
12:06
MAYO
目指す対話かな。
MISAKI
そういうのが対話かね。
MAYO
言語だけの対話はつまらないし、マウント取り合戦の対話は疲れるし。
MISAKI
情報交換の対話は、情報交換だけの対話はやっぱ物足りないしっていうね。
MAYO
対話にもいろいろありそうだから考えてみようかな。
妖怪の話、対話じゃなくて妖怪の話を。
そうだね、自己認知の違いが、ここでもまた明らかになったっていうお話でしょうか。
MISAKI
そして、その視点が私には絶対的に足りていないのではないかっていうのも明らかになったなっていう。
MAYO
なんかね、足りる足りない、違う違わないっていうかどうかは分からないんだけど、どっちが正しいか分からないから。
私、苦しそうだなとは友として思うから、その苦しみからは離れてほしいなっていう願いを込めて、今、我をさらけ出してますっていう。
MISAKI
本当にね、確かに。
なんでそっちの方向に行く?苦しいのに、っていう選択をしてきてるような気もするよね。
そういう思考。
自分でも思う時があるんですけどね。
いや、そうっていうね。
私がね、そういう、自分の中にね、そういうものを飼いがちっていうのは認めた上での話なんですけど。
さっきマヨさんも言ってたけど、この妖怪化できたことで、なんだろうな。
さっきも言ったけど、都合よくやっぱ妖怪のせいにはできるので、自分をね、そんな追い込みすぎないで済むなっていう効用はあるなって思ったんだよね。
妖怪化、見える化することで。
MAYO
じゃあ、私のこの名前をつけて見える化しよう作戦は、ミサキさんにもスキルとして吸われたってことでよろしいでしょうか。
MISAKI
そうかも。吸わせていただいてるかも。
甘んじて。
MAYO
甘んじてるのはこっちだから。
MISAKI
そっか。
MAYO
吸ってる方は甘んじてないから。
15:00
MISAKI
ダメだね。よく言葉の意味も知らないのに喋っちゃダメだよ、私。
MAYO
For me?
MISAKI
うん、For me。
MAYO
いいこと言いたがり選手権、ちょっとミサキさん上位行きがちだからね。
MISAKI
そうそうそう。
MAYO
いや、でもいいと思います。
それを自己認知できてない人が一番質が悪いので。
MISAKI
そっか、じゃあまだ上位ではあるよっていうね。
そうだね。なんでそんないいことを言いたがるんだろうとは謎に思うけど。なんでなんだろうっていう。
それはまだ時間がかかりそうです。理由がわかるまでには。
MAYO
なんかいいこと言いそうと思って掘るとフワッとしか考えてないから突っ込まないでって怒られるっていう。
困惑が生まれるっていう。
MISAKI
確かに。
MAYO
じゃあ今回はこの辺りで締めたいと思います。
番組では皆様からもお悩みやエピソード、トークテーマを募集しています。
メールアドレス、bcside2@gmail.comです。
MISAKI
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
それではまた次回。