1. BESIDE the SEASIDE
  2. Ep.32:「しれドヤ」現象と引..
2024-05-15 35:56

Ep.32:「しれドヤ」現象と引用のお作法

しれドヤ現象=人のアイデアや助言を、しれっとパクる。悪気はないが敬意もないので、誰のアイデアや助言だったかを気にもとめずに、さまざまな場で自分のアイデアのごとくドヤる。結果、その元ネタ相手にまでドヤってしまう現象。©︎mayo nagano


心の狭さを晒していこう
MAYO
Beside the Seaside プロデューサー兼 家業アトツギの永野 真代です。
MISAKI
アートディレクター 兼 デザイナーの 髙橋 美沙紀です。
MAYO
東京と茨城の海沿いの街との 二拠点生活をしている私たちが、
人生のA面、B面、C面について あれこれと語る言語化雑談番組です。
今日は、真代のモヤモヤシリーズ。
MISAKI
勝手にシリーズ化されてるんだけど。
MAYO
なんか、これまでも、私のモヤモヤから生まれた。
MISAKI
あるよね。
MAYO
あるよね。なんか、じゃあこうしてみよう、みたいな。
モヤモヤを言語化して、こうしてみようシリーズ。
モヤモヤシリーズを改めて聞くと、
私はなんて心が狭いんだろうって思うんだけど。
許して?
MISAKI
いや、大丈夫、大丈夫。
それ、私も自分に対して思ってるから。
あんまなんか、外部にさらしていいもんじゃないのかなと思ったりするけど、
全然OK。
MAYO
ありがとう。
でも、本当に心が狭いことは十々承知で、
でも、モヤモヤって思うことを、
さらしていこうと思います。
MISAKI
大事だと思うの、でも、そういうのって。
ちょっと器の狭さをさらすっていうのは。
私だけじゃなかったんだって思うから。
MAYO
本当、みんな思ってくれるといいな。
そうね、器いいね。
自分の器の余白を作るための作業だと思って。
MISAKI
広げていくためにもね。
MAYO
そう、お付き合いいただければ嬉しいです。
今日は、しれドヤ現象。
MISAKI
ん?
なに?しれドヤ?
しれドヤ現象とは?
MAYO
そう。
聞いたことある?
MISAKI
ないないない。ないから。
なんか、やっぱ学術用語とかそういう?
MAYO
うん、作った。
MISAKI
ちょいちょいあるよね。
さもある言葉ですみたいな風にさ、
言うのやめて。
私また「自分て学がねえな」って思いながらこう、
落ち込んじゃうから一瞬。
MAYO
しれドヤ現象と、
引用のお作法っていうお話をしたいです。
MISAKI
ぜひ。
MAYO
しれドヤは、しれっとドヤるの略で、
人のアイディアや助言を
しれっとパクること。
で、悪気はないんだけど、敬意もないんで、
誰のアイディアや助言だったかを気にも止めずに、
ほうぼうに自分のアイディアだよーって、
自分のアイディアのごとくドヤる。
その結果、引用した元ネタ相手にまで
ドヤってしまう現象のことです。
ありません?
ありません?
私なんかこれね、何度も遭遇して最近。
あ、これは特異事例じゃないんだみたいな。
現象と名付けてもいいぐらい結構遭遇するなと思って、
名付けてみました。
MISAKI
なるほどね。
その相手のほうになったことあるわ。
MAYO
そう。
どっちどっち?
アイディアへの敬意
MISAKI
ドヤられたほう。
そのアイディアっていうか、
それ言ってたの私ですよねみたいな。
MAYO
それ、私もそのドヤられた側を何度か経験して、
これはもはや現象に名前を付けてもいいんじゃないかぐらい
一般化してみたいなと思って。
一般化した上でお焚き上げしたいなと思って、このもやもやを。
ある?ミサキさん。
MISAKI
あるある。
何かは忘れたけど、あるある。
自分が放流した鮭がまた同じ川に戻ってくるかのような
そんな感覚になったことがある。
あれ?この話?
MAYO
どうぞ。
MISAKI
あれ?この話は私がしたやつですよなっていう。
MAYO
それそれ。
まだその放流した鮭が、ミサキ鮭がミサキ鮭として戻ってくれば、
もしくはミサキ鮭として成長した姿で戻ってきてくれれば、
おー帰りみたいなウェルカムバックなるじゃない?
MISAKI
確かに確かに。よく育ったねみたいな。
MAYO
それがまるで違う川で育ちましたみたいな。
MISAKI
あなたの鮭ではございませんがみたいな感じでやってこられた時の違和感みたいな。
MAYO
まずそのなんでもやもやするのかなっていうところ。
なんでもやもやするのかなっていうのをひも解いてみると、
もやとしては先方のことをすごく考えた上で、
愛と知識とか知恵を絞り出して提供した、いわばプレゼントなんだよね。
無形なんだが、無形プレゼントなんですよ。
なんかそれを、さも私が作った製品ですっていうふうに使ってるみたいな。
それは剽窃だよなと思ってもはや。
MISAKI
ひょうせつ?
MAYO
剽窃。論文とかを引用するときって、
必ずその人がいつ書いたものですっていうのを明示しなきゃいけないんだけど。
MISAKI
参考文献的なやつ?最後に書くやつ?
MAYO
そうだね。最後にも書くし、論文の本文にも書く。
MISAKI
そうなんだ。
MAYO
アイデアというか、論文の場合は概念とかなんだけれども、
とにかくこの話をしたのは、この人がこの年にしたみたいなのを必ず明示しないと、
それは盗んだもの、剽窃ですって言われて、論文として認められないっていうアカデミアのお作法があるんだけれど、
そうだよなみたいな、やっぱりこの無形のアイデアへの敬意がアカデミアにはあるってことだよね。
MISAKI
そうだね。
MAYO
なんだけど、なぜか一般社会やビジネスにおいては、それが抜け落ちてる人に出会うなと思って。
MISAKI
なるほど、そこに違和感を感じるんだ。
でも、それが論文を書くときのお作法だとしたら、大学全入時代と言われてる時代ですよ。
みんなそのお作法を知ってんじゃないかなって思うんだけど、アイデアについてだけはならないねってことか。
MAYO
約20年前に学部を卒業した私としては、実は論文を書いて卒業してないんだよね。卒論マストじゃないんだよね。
私はドキュメンタリーを卒業制作にして卒業したんですけど。
MISAKI
そんなのもできるんだ。
MAYO
文科省として絶対に論文を卒業時に書かないと学位取れませんってことではないんじゃないかなと思うんだけども、
それにしても、いずれにしても剽窃っていうのはあかんでってことは、大学とか高校とかで皆さん論文書くだろうから覚えておいてほしいよね。
し、ミサキさんが言う通り、それをちゃんと仕事とか普段のコミュニケーションにも活かしてほしいなっていうお願いっていうか希望があるなって。
MISAKI
そうだね、そもそもアイデアって結構軽んじられるというか。
MAYO
です、そう。されない?
MISAKI
いや、されるされるっていうのもあるし、あとアイデアってやるまでがアイデアだから、実施するまでが。
だから、やってもないのに言ったことはアイデアじゃないみたいな。
すごい深くうなずいてる。
そういう考え方もあるじゃないですか。
特にこっちの業界ってあるんだけど。それはまだ企画じゃないみたいな。
MAYO
だからって言って、盗んでいいの?っていうことだよね。
盗むっていう表現がもし悪いとしたら、悪気がない。
決して盗むつもりで盗んだわけじゃない、使ったわけじゃないって言うんだとしたら、
せめて、ちょっと誰に聞いたかは忘れちゃったんだけど、これは人に言われて、
なるほどって思ったお話で、とか、私は違うと思ったんだけど、みたいな感じで、
元ネタがあるよ、みたいなふうに言ってくれれば、
そのネタ、元ネタ、私、みたいな。
思えるから、いいのかなって。
私自身も、じゃあこのアイデアは誰から、もしくはどの本やメディアから受けたものなのかって、
全部覚えてるわけでは確かにないので、
そんな完璧な人間にはないが、少なくともこれは自分が編み出したオリジナルなアイディアじゃないっていうことが確かならば、
これはどこかって聞いたお話なんだけど、みたいな枕言葉をつけようとしているんだけど、
それを徹底しようって思った、そのしれドヤさんに会うたびに。
MISAKI
しれドヤって、なんかいいよね。
よっ!しれドヤ!
MISAKI
よ!しれドヤ!みたいな感じだよね。
MAYO
そう、そう。
MISAKI
屋号みたいになっちゃって。
MAYO
そう、よって。
たーまやー、みたいな。
そうそう、そういうやつ。
そういう人に出会ったら、あ、しれドヤさんだと思って、へーして遠ざけるっていうか。
MISAKI
しれドヤはね、でも覚えてないときが本当になんか、そういうさ、
これは前に誰かから聞いた話だなっていうことすら忘れてるときがあるし、
私も何回かやったことあると思うから、覚えてないけど、
しれドヤだったときがあったと思うから。
MAYO
そうなんだよね。自分も完璧じゃないんだけど、ないからこそ、
しれドヤさんに会うたびに、あ、せめて自分の本当のアイディアなのか、
どこからどこまでは他人からの影響で、
ここから先は自分のアイディアみたいなのを、できる限り明らかにしようと思った。
MISAKI
SNSとかもね、そういうのあるよね。
引用のお作法っていうかさ、他人のふんどしでバズろうとするやつみたいなとか。
MAYO
そう。ねー。
MISAKI
まだね、引用してくれるんだったらまだしも、引用元があるんだったらまだしもさ、
MAYO
本当にさもね、自分が今思いつきましたみたいな感じでポストされるとね。
そうなの。引用のお作法ってあるよなーっていうお話でした。
MISAKI
気をつけます。記憶力…
引用のお作法
MAYO
そうなんだよ。記憶力、今度それが記憶力の話にすり替わると、
いや、そうじゃないっていうか、さっき言ったみたいに忘れちゃうことって確かにあるから、
だとしたら、どこから聞いたかは忘れちゃったんだけど、でも自分のアイディアではなくてっていうのを、
なんか自分なりのお前置きをすると、万が一にも、ネタ元の人にしゃべったときも、
MISAKI
ネタ元ね。
MAYO
あ、ミサキさんから聞いた話だったねっていうのを、お互いにすり合わせられる。
それ、私が先週言ったやつみたいなのを、ミサキさんから聞いたら、
そうだった!ミサキさんだった!みたいな話で、お互い平和にすむかなと思って。
MISAKI
そうかそうか。最初に言った、余白をね、残しておくという。
こっちが、それ私のですよって言いやすい環境も作ってあげるというか。
MAYO
ですね。指摘できますかっていう話で言うと、
もう何だろう、万を持して俺の発言って言われちゃうと、指摘できないよね。
MISAKI
そうそう。その人の鮭だと思うしかないからさ。
MAYO
そうだよね。うわーって思うけど。
MISAKI
そう。
MAYO
ちなみにそういう人に会ったら、ミサキさんはその次の行動、言動、対策ってどんなことをする?
MISAKI
すみません。考えたことないんですけど、対策はしてない。
結局取られたままで終わるか、関係性が近い人だったら、それ私が言ったやつじゃんって言えるかのどっちかしかないから、対策を講じてないです。
MAYO
引き続き鮭を放流しちゃうのね。
MISAKI
どうする?
MAYO
その人の前では、
MISAKI
アイデア言わないようにしようとか?
MAYO
アイデアでご飯食べてるミサキさんだから、なんかあるのかなと思って。
MISAKI
昔はそれあったかもしれないけど、
MAYO
しれドヤさんだと思った人にはアイデア出さないとこうっていう。
MISAKI
そうそう。でも、最近はそこまで気にしてないかも。
MAYO
かっこいい。
MISAKI
でも、それが言うだけだったらって感じかな。
だから、形にしてくれちゃったりとかすると…。でも形にしたのはその人の力だから。
MAYO
そうか。
MISAKI
そう。私はただ本当に些細な…
MAYO
なるほどね。じゃあ、剽窃のされ具合にもよるってことかな。
MISAKI
そうだね。そうそう。
MAYO
ピースぐらいだったら、まあいっかって、ほとんどはその人の実力だとか行動力だって思うかもしれないけど、
いや、それまるっとパクってません?みたいな。
MISAKI
そうだね。だから、相手がそのまるっとパクれるほど、私に説明能力がないから、
本当にパズルの1ピース、1000ピースあるうちの1ピースぐらいしか言葉にしないから、そもそもが。
だから、なんかそんなに気にしないのかもしれない。
MAYO
私はなんかこう、ソリューションとか、普段使っててこれいいよとか、
もしくは、いまもやもやされていることってこういうことじゃないですか?っていうのを言語化したりするから、
おー、それー、みたいになるのかな。
MISAKI
なるんじゃない?やっぱり。
MAYO
そっか。
MISAKI
それそのものがもう商品になっちゃうっていうか。
MAYO
はい、っていう心の狭いお話でした。
MISAKI
あ、でも私なんかしれドヤって使おう。
MAYO
でしょ?いいでしょ?
MISAKI
うん、いいね。
しれっとドヤるもそうだけど。
MAYO
じゃあ使うときは、友達が言ってたんだけどって。
MISAKI
そうですよね。
マルシー©つけないといけないんですもんね。
MAYO
マルシー©マヨをつけといてください。
MISAKI
わかりました。マルシー©マヨをつけときます。
MAYO
はい、番組では皆様からもお悩みやエピソード、トークテーマを募集しています。
メールアドレス、bcside2@gmail.comです。
MISAKI
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
MAYO
それではまた次回。
35:56

コメント

スクロール