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Beside the Seaside プロデューサー兼 家業アトツギの永野 真代です。

アートディレクター兼デザイナーの 髙橋 美沙紀です。

東京と茨城の海沿いの街との 二拠点生活中の私たち。
そんな二人が、人生のA面、B面、C面について、
あれこれと語る言語化 雑談番組です。
今日は、人はなぜタグ付けをするのか っていう話をしてもいいですか?

そんなね、かわいい目で言われちゃ ちょっとノーとは言えないよね。

聞いてやるかみたいな?
聞いてみようじゃないかと。
何を置いたの?

炭酸のさ、パチパチっていう音がさ、 入っちゃうんじゃないかと。

優しい!大丈夫だよ、もう。
後ろのさ、ガーとかいっぱい入ってるから。

あ、そうなんだ。

道路の音がたくさん入ってるので。

工事のね、そうかそうか。

大丈夫。
まずタグ付けって話なんだけど、
タグって荷物の整理とか使うじゃない?
書類整理とか。
あのタグを転じて、
あなたってこうだよね、みたいな。
他人からの評価をタグ付けと
ちょっとメタファー的に呼ぶとすると、
私はそれがあんまり好きじゃないってお話なんですけど、
具体的には家族とか親友とかでもない人から、
お前らしくないじゃん、みたいな。
あなたらしくないよ、って言い切られちゃうのが
あんまり得意じゃない

今ちょっとびっくりしたんだけど、
身の回りの人で全く同じことを言ってる人がいて、
お前らしくないじゃんって言われるのが
本当に何よりも嫌みたいなことを言ってる人がいて、
私はその話を聞いたときに、
別にお前らしくないじゃんって私が言われたとしても
そんな気にならないなぁと思いつつ話を聞いていたので、
すごく今のマヨさんの話に興味がある。
なんでマヨさんがそう思うのかっていうのに。

そうだね、勝手にカテゴライズされてしまった感も感じるし、
私だって自分のことそんなにわかってないのに、
なんで家族でも親友でもないあなたが私のことを知ってるの?みたいな。
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私らしさをなぜ定義できるの?っていう謎が生まれるからかな。

それはさ、どういうことを指して
お前らしくないじゃんって言ったの?その人は。

具体的に?

例えば言えることであれば。

例えばくよくよ何かを後悔していたり悩んでいたりしたら、
お前らしくないじゃん、とかかな。
実際そうだったかどうかってもう忘れちゃったんだけど。
具体的に何を思って。
確かにあなたらしくないって言われたかはもう忘れちゃったんだけど、
例えばそういうこと?
いやいや、私だってくよくよしたり悩んだり後悔したりするのに、
なんであなたは私らしさを知ってるの?みたいな感じかな。

私だって、私ですらわかってない私の顔っていうのがたくさんあるのに、
お前が知ったような口叩いてんじゃねえっていう、そういう。

そうだね、あと私はまだあなたに対して語っていないことや、
語りたいけど話が長くなるだろうから省略してることっていっぱいあるのね。
いっぱいあると思うんですけど。
だから私もそういうことがあるんで、
きっとあなたにもミサキさんにもそういうことってあるんだろうなって
私はおもんばかったりするのね。
そう思うと、私が勝手にミサキさんをこういう人だってタグ付けするのって
おこがましいと思うんですよ。
語られていない何かがあるはずなのに、こうだって決めつけちゃうのはおこがましくて、
今々の私にはこう見えるっていうのはあるんだけれど、
しかもそれを表現するかどうかっていうのは大変な勇気が必要だったりするけど、
思うことは自由だから思ったりもするけど、
いまいまはこうだけど、違うかもしれないっていう余地は残しとく。
そうすると違う一面が出たときに、
ミサキさんってこういう一面あるんだねっていうふうにすぐにスッと受け入れられるから。

私、お前らしくないじゃんって言われたことってあるかなって思っちゃった。

そうなんだ。
なんか口癖のようにさ、言っちゃう人いるじゃん。

うっそ?
でもそれはお前らしくないじゃんっていう、そういう文脈じゃなかった、そういうイメージじゃなかったんで。
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逆でもいいかも。
なんかしたときに、あなたらしいね。

はい。

ある?

そうだね、逆にしてみるとあるかも。

あなたらしいねってどういうときに言われた?

趣味、嗜好かな…って言いつつ、
お前らしくないって言われたことあったわ。
一つ思い出した。

聞きたい。

私がジョニーデップが好きだっていう話をしたの。
そしたらお前らしくないなって言われた。
要はお前はちょっとなんか人と違う趣味、嗜好でいると思ってたわっていうのが透けて見えるよね、そこから。

それを言われてミサキさんがどう思ったか聞きたいけど一回置いといて、話を戻すと、
相手がまだ語っていないことや省略していることに思いを馳せることって大切だなって私は思うのね。
でもそれって結構余地を残しておくっていうことにつながるんだけど、
今々の私はこの人のことこういうふうに見えるんだけど、違うかもしれないっていう余地を残しておくと、
違う一面を見たときに決してそんなあなたらしくないみたいな発言は出ないんじゃないかなって思うね。
つまりタグ付けしてない状態。タグの候補はあるけど付けてはいないみたいな状態なんだけど、
さてなぜそういう人たちはペタってタグ付けしてくるのかなって思ってて、
一つは人って弱ったときほどタグ付けしたくなる欲求って湧くのかなとも思ったりして、
なんでかっていうと、タグ付けしたくなる行為ってどういうときかなって思ったときに、
私とあの人は違うし、あの人はあーだから。私とは違う。
っていうことを思うことによって、自分への言い訳とか、自分を守るための免罪符にするみたいな。

それ、そのためにタグを付けるっていうことを使うってこと?

これが正しい例えかわからないんだけれど、
例えば、私はバスケットボールで優勝できませんでした。
でもミサキさんはバスケットボールの大会で優勝しました。
でもミサキさんはすごく背も高いし、運動神経もいいし、そういう人じゃんみたいな。
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私は小さくて、そんなに運動神経も良くないから、優勝できなくてしょうがないし、みたいな風に。
自分を慰めるために、違う人を、あの人って運動神経元からいいじゃん。
体格にも恵まれてるじゃんっていうタグをエイって付けちゃう。
自分が弱くなったり、自分を自分で慰めないとやってられないときに、
思わず他者を利用したくなる欲求に駆られるのかなーなんて妄想してるのですよ。
妄想というか推察してるのですよ。

仮説を立ててみたみたいな。
自分…、そうだね、なんでタグ付けするのかって思ったときに、
私も自分がそうした方が納得しやすいから付けるっていうのはあるかもしれない。
さっきのマヨさんの余地を残しておくっていう話を聞いたときに、優しいなって思った。
なんて優しい振る舞いなんだって思ってしまった。

ありがとう。優しさだったか。

私は優しく感じてしまった。

ありがとう。

私に見せてない一面もあるんだろうなっていう想像力を膨らますというか、
そういう想像することができるってすごくない?

ありがとう。

私、タグ付け嫌だなと思いつつ、
だからといってそういう発想、そういう行為をあんまりしたことがなかったなっていう。

優しくあろうとしてそうしたのではなく、
私も人のことを勝手にタグ付けしてしまった行為があって、
そのときに違ったときに深く反省をして、
勝手に人のことをタグ付けしちゃダメだ、タグ付けしないためにはどうしたらいいか。
それは多分自分に余裕や余地、相手を思うときに余地を残しておくと、
違った面を見ても面食らわないかなと思って。

そうか。他者に対する優しさでもあるけど、
自分に対してもそうあった方が、ギャップを感じないで済むから優しく受け取れるというか。

そうかもしれない。確かに。
そのありのままに受け止めることができるかもしれないなと思って。

なるほど。ショック死しないみたいな。

相手をありのままに受け止めるためには、決めつけておかず泰然としておくというか、
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余地や余白を残しておくと、ああそうなんだねっていう。
違うまたあなたの一面が見れましたっていう感じで受け止めることができるかななんて。

そうだね。

ありのままに受け止めてもらえたらその人も嬉しいじゃない。
自分も嬉しいし、そうやって受け止めてもらえたら。

面白い。
私ってお前らしくないじゃんって言われた時には、
私って確かにそうだなっていう。
そんな自分の中に、自分自身の中にいろんな顔がありますっていうのを自覚できてないというか。

すごく多面体だよ。

そうなんだ。ありがとう。

めっちゃ魅力ある。

そうなんだ。
二人で話してさ、マヨさんはいろんな面あるなとか、それに対して私結構少なめだなっていうふうに自覚してたんだけど。

そんなことない。

そういうすべての人に対して、私が知らない余地があるに違いない。
余地があるんだっていうふうに前提から思ってるっていうのが、繰り返しになっちゃうけど、いいなって思った。
そういう想像力が及ぶってことが。

ありがとう。
ちなみに、ミサキさんがタグ付けしたくなる時の欲求の裏にある何か思いとかってある?

やっぱ劣等感とかじゃない。

劣等感ね。
なるほど。

やっぱりさっきのね、バスケットボールの例えじゃないけど、やっぱその人の出自というか、こういう学校出たとか。
だからじゃあ私とはそもそも持てるものが違うねっていうので、やっぱ納得させようとするっていう。

なるほど。

タグ付けしといた方がやっぱ楽なんだよね。こっちの気持ちの置きどころ的に。

なるほど。
そうすると、さっきの私の余地、余白を最初から残しておくっていうのも、自分が楽になれる方法でもあるってことかな。

うん。それはまた新しい。本当そう思った。

これもまたお互いに気持ちの良いコミュニケーションをとれる一つの方法なんだろうなと思って。

お前らしくないじゃんっていうのが、やっぱタグ付けの一種なんだっていうのが認識できたことがそもそもね。
なるほどって思った。

なるほど。私もそう思ってたから、なるほど。そこからか。

そうやって受け取る人もいるんだなっていうので、コミュニケーションの難しさも改めて思ったし。

言う?ちなみに。あなたらしくないよって言う?
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言ったことはない。

素晴らしい。

それこそ、そんなこと言うのって傲慢じゃないかなって思うし。

ね。なんで言っちゃうんだろうね、そういう人って。

ちょっとこれは違うのかもしれないけど、やっぱ、俺の女感っていうかさ。
私は初対面の人に言われるというかは、何だろうな。
ちょっと仕事で何回か付き合いがあってっていう人に言われるときに、すげー俺の女感出して喋ってくるなっていうのを思ったことがあって。
こいつってこうだからさ、みたいな。

それもあるね。こいつってこうだからさってあるね。

それにもやもやとしたときはあったね。

もにゃって思うよね。思わず振り返っちゃうよね。

そう、俺お前の嫁でもねえし、彼女でもねえし、みたいな。
ごめんなさい、なんかちょっと育ちが出ちゃったけど。

育ちが出たところで。
締めたいと思います。
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最後までお付き合いいただきありがとうございました。

それではまた次回。