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真夜中の読書会、おしゃべりな図書室へようこそ。
こんばんは、KODANSHAのバタやんこと河童です。
真夜中の読書会、おしゃべりな図書室では、
水曜日の夜にホッとできて明日が楽しみになる、
をテーマにおすすめの本や漫画、紙フレーズをご紹介します。
こんばんは、2023年も残すところあとわずかとなりました、
毎年恒例となりましたベストブックを今日は発表したいと思います。
バタやんの2023年の小説ベスト5を発表いたします。
こちらのルールは、2022年の12月1日から
2023年12月24日までに刊行された新刊の小説の中から
ベスト5を選出して、勝手に発表するものとなっております。
今年から前年の12月を入れることにしました。
というのはですね、12月に出た本ってランキングを決める時点でまだ読み終わってなくて、
どっちのランキングにも入らないってなりがちだったから、
対象期間を広げてみました。
対象期間と読むのにかかる時間の兼ね合いがね、
結構毎年難しいなと思っておりました。
さて早速ですが、第5位から発表していきたいと思います。
2023年度のこの小説がすごかったベストブック第5位は、
ソメイタメヒトさんのめちゃくちゃです。
この本を選んだ理由は3つありまして、
一つは悲劇の雪だるまタイプとして完成度が高いこと、
もう一つは2023年がどんな年だったかを表している小説だなぁと思ったからなんです。
最後はソメイタメヒトさんという新しく楽しみな、
私にとってすごく楽しみな新しい作家さんが増えたという喜びから選びました。
最初の悲劇の雪だるまタイプってどんなタイプかと言いますと、
初めはちょっとした不運とかごまかしとか小さな嘘とかから始まって、
それがどんどんどんどんいろんな事態が重なって、
悲劇が重なって引き返せないところに行って最悪の事態になってしまうっていうタイプの話が好きなんですよ。
好きなんですって言うとちょっと語弊がありますけど、
その悲劇が重なってちょっと笑けてきてしまう、
悲劇になっていくっていうバランスがすごくいい小説なんですね。
どんなお話か簡単に説明しますと、
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東京で暮らす30代独身のキャリア女性が出てきて、
彼女がマッチングアプリで出会うんですけど、
それが国際ロマンス詐欺なんですよね。
もう一人出てくる主人公は新学校に通っている高校生なんですけど、
ちょっと周りのレベルについていけなくなっていって、
カツアゲとか刑犯罪に加担していってしまうという男の子と、
それからもう一人経営しているラブホテルが苦境に陥っていて、
給付金不正詐欺の誘いに乗ってしまうという、
それぞれにコロナをきっかけに苦しい状況にあって、
そこからちょっとこう悪い方向に手を出してしまい、
どんどんトラブルに巻き込まれて、
めちゃくちゃになっていくというお話なんですよ。
最初はこのぐらいなら大丈夫だろうとか、みんなやってるしとか、
ちょっと大丈夫かなって思うとこあっても、
悪いことしてるって意識はあるんですけど、
いつの間にか引き返せなくなってしまって、
最悪の事態に飲み込まれていくっていう面白さと、
群蔵劇でもあって、その3つバラバラだったお話が最後一塊になって、
ぐちゃぐちゃになるっていう展開が見事なんですね。
ひどい話なんですけど、最後は割とすっきりするカタルシスもありまして、
年末に読むにもおすすめかなと思いました。
この小説が2023年がどんな年だったか振り返るにもいいって言ったのは、
コロナ前とコロナ後が同居したのが2023年だったと思うんですね。
去年はもっとコロナの色濃かったですが、
今年の後半はあんまり気にせず過ごせた感じがして、
映画とかドラマの世界はもうすっかりコロナがなかったことのようになっていますけれども、
小説の方はやっぱりコロナの影響が色濃いものが多くて、
この辺は面白いなと思うんですけれども、
この小説に出てくる3人は、3人以外の登場人物も含めて、
コロナによって何かしら欲求を抑圧された状態にあるんですよね。
お酒を飲みに来たいとか、友達と集まってだらだら喋りたいとか、
ホテルに泊まる旅行に行くとかもそうですけど、
そういう欲求が押し込められて、そのせいだけでもないんですけど、
何年か経つと、そういう気持ちって忘れちゃいそうだから、
今年はこの節目、長い目で見たら、歴史的に見ると、
そのビフォアコロナとアフターコロナが共存するすごく節目の年だったとなと、
思い出すんじゃないかなと思いましたね。
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そしてその最後の理由としては、
黒い糸と悪い夏と2冊読みまして、
どっちもすごく面白かったので、ぜひ皆さんも読んでいただきたいんですけど、
特に悪い夏はまたね、いい感じの、これも映像で見るといいかなと思いました。
この年になると、年齢的なことだけじゃないのかもしれないですけど、
だんだんね、読む作家さんも固定化されてきちゃって、
新しくこの人出るんだったら読みたいなって思う人も増えてきちゃって、
そういう人たちも増えてきちゃって、
そういう人たちも増えてきちゃって、
そういう人たちも増えてきちゃって、
新しくこの人出るんだったら読みたいなって思う人も、
なかなか増えづらくなってきているので、
こういう出たら買いたいって思う作家さんが増えるのは嬉しいですね。
という意味で、今年はソメイさんの悪い夏、
黒い糸、そしてめちゃくちゃと3冊分も楽しませていただいて、
という意味も込めて、5位に選ばさせていただきました。
さてさて、4位に参りましょう。
第4位は千早朱音さんのマリエです。
この本はまだマヨ読で紹介してなかったですかね。
一言で言うと婚活小説というジャンルでしょうか。
結婚小説、あるいは大きく言うと恋愛小説のジャンルかもしれません。
特にカテゴライズをわざわざする必要はないかもしれないんですけど、
ああ、こういう小説を今読みたかったんだって、
読んで自分の気持ちに気づくみたいな小説でした。
主人公のヒロインマリエが40歳手前で夫と離婚するところから話が始まるんですね。
これを読んだほとんどの女性がこの夫にイライラして、
よかったよかった、離婚して正解だよって思うと思うんですけど、
この後婚活を始めたり、偶然年下のイケメンと出会ったりとか、
いろんな男性が出てくるんですね。
その人たちとそれぞれに関係を深めつつ、
マリエが品定めをしていくという話なんですけれども、
最初の夫、森崎と比べて他の男性が抜群にいいかって言うとね、
そこはそれぞれに関係が深まっていくと一長一短ありまして、
その辺がすごくリアルだし、で厳しいですね、千早かねさんは。
この辺りがすごく読み応えがある小説なんですが、
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結婚生活とか恋愛が今が100%うまくいってるとか、
100%相手に満足してるって人はあまりないでしょうから、
分かる、イラッとするよねとか、へこむよねっていう、
共感すること多いんじゃないかなと思う小説です。
でも一方で私が思ったのはマリエさんは恵まれてるよなとも思うんですよね。
都会に住んでいて仕事も充実してて、
多分ルックスも悪くなくて年下のイケメンが惚れ込むくらいに、
多分そのおしゃれで食の感度も高くて、
この小説に出てくる料理がほんとみんな美味しそうなので、
そこも楽しんでいただきたいんですけれども、
マリエさんは出会いの機会もあるといえばあるし、
何より結婚以外で満たせる要素が多いっていうところが大きいかなと思いました。
婚活小説といえば土村美月さんの《傲慢と善良》も傑作だなと思ったんですけど、
ぜひ読んでいただきたいです。
この傲慢と善良のヒロイン、マミは地方育ちの結婚感、家庭感に囚われているヒロインといいますか、
確か実家の群馬でお父さんの口聞きで県庁に勤めていて、
ことぶ期待者をしなきゃと思ってたりとか、
地方で結婚してない息苦しさを、東京のそれとはだいぶ違うんだろうなと思い、
私が東京育ちなもので、また感覚としてはマリエさんの方に近いんですけれども、
だからといってマリエは恵まれているから文句言うなとも思わないですが、
ぜひ比べて読んでみていただけたらと思います。
2つとも思っているけどもやもやして頭をかきむしりたくなるような、
わーって言いたくなるようなことをよくぞ言語化してえぐるように書いてくれるなと思いまして感動しますね。
千早朱音さんもここ数年私にとっては何を読んでも面白いなって思う作家さんの一人ですね。
年齢的に近くてフィットしているとか、出てくる環境が少し自分と似てるからっていうのもあるかもしれないんですけど、
あと互感が研ぎ澄まされる感じがするのもすごく好きです。
さてさて3位に行きましょう。
2023年ベストブック第3位は、九陵茂さん著幼いその子さん役の墓です。
これが2022年12月刊行だけどどうしても入れたかった一冊なんですね。
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今年初めの方のポッドキャストでベストブック入りを宣言していたので予想されていた方もいらっしゃるかもしれません。
今年はですねたくさん韓国エンタメに触れた年でした私自身が。
そしてハマった年でもありました。韓国ドラマもいっぱい見ましたね。
韓国ドラマのベスト5も発表したいくらいだなぁ。
ということでちょっとさらっと言いますとざっと言うと、
ザ・グローリー、クイーンメーカー、それからあの人ウーヨンウー弁護士をやった、
無人島のディーバ、あと今日もあなたに対応っていう精神科ナースのダイアリーも面白かったですね。
しかし1位は何と言ってもダントツ1位はムービングです私の中では。
ムービングすごい面白かったですね。
また韓国ドラマについて語る回もやりたいぐらいですね。
さてさて、Kポップミュージックもたくさん聞いたかな。
ブラックピンクとBTSは好きだったんですけど、そこからのニュージーンズにはまりまして、
ルセラフィムとかも好きですね。かわいくって。
youtubeとかも本当エンドレスに見てしまいますね。
ドラマとミュージックに比べて、経文学はまだ市場が小さいと言いますが、
経文学好き、経文学ファンの人たちの中で愛好されているという、
大切に大切に愛好されているという感じがするんですけど、
韓国ドラマも韓国ドラマ好き、KポップはKポップ好き、Kポップアイドル好きっていう、
一部の熱狂的なファンのものっていう時代もあったけど、
今はもうそういう枠組みを超えて、他もいろいろ見るし他もいろいろ好きだけど、
これは好きっていう、このグループは好きとか、この作品は私も好きっていう、
ジャンルを超えたステージに今やなっているような気がしますね。
でもこのハカという小説はその経文学好きだけじゃない人に、
枠を飛び越えられるパワーを持っている小説だっていう感じがしたんですよ。
殺し屋のおばあちゃんがめためた活躍するっていうその話の、
エンタメとしてのメジャー感、強さもあるし、
年を重ねた女の人の悲しみみたいな部分と、
アクションの緩急がついていて見せ場も多くて、すごく感動しましたね。
ぜひ映像化してほしいなと3位まで発表したところで、
だいぶ長くなってきてしまったので、
1位と2位は後編として分けて配信したいと思います。
すいませんちょっともったいぶってしまいますけれども、
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年内になんとかもう1回放送したいと思いますので楽しみにお待ちください。
真夜読で激推ししてたのに、あれとあれがまだ出てきてないぞっていう風に、
ちょっと予想をつけてお待ちいただければと思います。
さて今夜もお時間になってしまいました。
真夜中の読書会おしゃべりな図書室では、
リスナーの皆さんからのお便りをもとに、
おすすめの本や漫画を紹介します。
メッセージはインスタグラムのバタヨムから受け付けておりますので、
ぜひお送りください。
それではまた来週水曜日の夜にお会いしましょう。
おやすみなさい。
おやすみ。