1. 真夜中の読書会〜おしゃべりな図書室〜
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平気な顔をしなくてもいい。はじめてのことだから
2026-06-17 23:32

平気な顔をしなくてもいい。はじめてのことだから

EP.250▶︎今夜のお話: 発売直後のテレパシー的リクエスト / なぜか泣いてしまう/学校の体育館の匂い / 自分の記憶が物語としてほどけていく感覚 / 「強くてやさしい」エッセイの書き手としての矜持 / 勝手に髪を切られた日の、上司の言葉 / 「平気な顔」をしなくていい、初めての年齢を生きる私たち

▶︎今夜の勝手に貸出カード

・中前結花さん著『ドロップぽろぽろ』(講談社) https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000425125

幻のZINEがベースとなった、著者3作目となるエッセイ集です。嬉しいとき、悔しいとき、わけもなく溢れてしまった涙の記憶を、ぽろぽろと拾い上げた全15篇。大人になってもすぐに泣いてしまう人にも、涙をずっと我慢している人にも。読むとじんわりと温かくなるお守りのような一冊です。

▶︎あわせて読みたい「心の扉をひらくエッセイ」におすすめの本

・中前結花 著『好きよ、トウモロコシ』(私家版/文庫)

・中前結花 著『ミシンは触らないの』(私家版)

・山本文緒 著『再婚生活』(角川文庫)


▶︎番組概要

夜眠りにつく前の“聴くだけ読書会”。講談社のバタやんこと川端里恵がおすすめの本や心に響くフレーズをご紹介します。毎週水曜日の夜に、リスナーの方のお悩みや気分のリクエストにおこたえして、本を1冊、勝手に貸し出しいたします。読んでも、読まなくても、”あしたが楽しみになる”読書の時間を共有する図書室です。ぜひフォローをお願いします。

▶︎本のリクエスト、番組へのメッセージはインスタのDMよりお送りください

https://www.instagram.com/batayomu/

▶︎番組ハッシュタグ: #真夜中の読書会

▶︎MC: バタやん(川端里恵・KODANSHA)

1979年生まれ。2002年に講談社に入社。広告営業、女性誌「with」「VOCE」「FRAU」「mi-mollet」編集部などを経て、今は人事・総務を担当しています。文芸編集者も漫画編集者も経験していないけど、本と漫画と雑誌を読むのが好きです。メンタルケア心理士。 ※講談社の出版物に限らず紹介します。発言や感想は、完全に個人の見解で会社を代表するものではありません。

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サマリー

このエピソードでは、リスナーからのリクエストに応え、中前由加さんのエッセイ集『ドロップぽろぽろ』が紹介されます。この本は、喜びや悔しさ、理由のない涙など、様々な涙の記憶を綴った作品で、大人になっても泣いてしまう人、涙を我慢している人、どちらにも寄り添う内容です。パーソナリティのバタやんさんは、この本を読みながら自身の幼少期の記憶や感情を呼び覚まされ、執筆に時間がかかったと語ります。特に、小学校での映画鑑賞会で泣き出してしまったエピソードや、髪を切られた日の上司の温かい言葉に触れたエッセイ「スーパーマンじゃない」が印象的だったと述べられています。また、ディスレクシアで読書が苦手なリスナーからのメッセージも紹介され、本との出会いが勇気を与えたことに感謝が伝えられました。番組の最後には、「何歳になるのも初めてなのに、みんな平気な顔をして生きている。それは苦しくもあるけれど、前を歩いてくれている人がいるのは心強い」というエッセイの一節が引用され、リスナーへの励ましとして贈られました。初めての経験に戸惑いながらも一生懸命生きる人々への共感と、無理に「平気な顔」をしなくても良いというメッセージが込められています。

リスナーからのリクエストと『ドロップぽろぽろ』の紹介
真夜中の読書会、おしゃべりな図書室へようこそ。
こんばんは、第250夜を迎えました。今夜のお便りをご紹介します。
ペンネーム、かわうそさんから頂きました。
バタやんさん、こんにちは。こんにちは。
先日は、私のリクエストに、
トウハタカイトさんのカウンセリングとは何かをご紹介頂き、ありがとうございました。
今日は二度目のリクエストをさせてください。
KODANSHAから、先日発売された中前由加さんの
ドロップポロポロを紹介して頂きたいです。
この作品は、中前さんの三作目のエッセイ集です。
中前さんは、柔らかくて胸にじわっと優しくしみる作品を届けて下さいます。
題名、ドロップポロポロは涙を表現しており、
はじめにの中でも、大人になったけれどもすぐに泣いてしまうなという人にも、
涙はずっとずっと我慢しているんだという人にも届いてほしいと思いますとあり、
泣き虫の私にも当ててくれた作品だと思いました。
一作目、好きよトウモロコシ。
二作目、ミシンは触らないの。
とっても素敵な作品です。
三作目からでも、バタやんさんにぜひ読んで頂きたいです。
それでは、体に気をつけて、これからも配信楽しみにしています。
と頂きました。ありがとうございます。
二度目のリクエスト、嬉しいです。
そして、講談社ヘイ社から4月に発売になったばかりの仲間ゆかさんの、
ドロップポロポロをご紹介くださいという直球のリクエスト、ありがとうございます。
リクエストにお答えして、ドロップポロポロを今日はご紹介したいと思うんですけれども、
その前に、今日はもう一つお便りご紹介したいと思います。
ディスレクシアのリスナーからのメッセージと共感
ペンネーム、マサヤンさんから頂きました。
初めまして、マサヤンと申します。
初めまして、私はちょっと読み書きが苦手で、いわゆるディスレクシアの類です。
これまで私の娯楽は、映画やポッドキャストなど文字を避けた娯楽が中心でしたが、
そのポッドキャストを聞き漁るうちに、真夜中の読書会に偶然出会うことができました。
バタやんさんのあふれる本への愛情と、たくさんの本の魅力的な紹介を聞くうちに、
文字が苦手な私にも、本を手に取る勇気が湧き、
最近は非常にゆっくりではありますが、読書を楽しむようになりました。
どうもありがとうございます。
真夜中の読書会の過去のエピソードを順に聞いていたところ、
バタやんさんと私の自分の誕生日が同じ日、6月15日であることが分かりました。
そこから勝手な親近感を得たことをきっかけに、初めてお便りしています。
読書が得意ではない私ではありますが、6月にちなんだおすすめの小説があれば、ぜひご紹介ください。
また、よければお気に入りのポッドキャスト番組も教えてもらえれば幸いです。
よろしくお願いします。
最後に、これからもお体に気をつけて、無理のないように番組を続けてください。
たわらより応援しています。
といただきました。
『ドロップぽろぽろ』の背景と内容の詳細
ありがとうございます。6月15日がお誕生日なんですね。おめでとうございます。
私も同じく今週お誕生日を迎えました。
かわうそさんからリクエストいただいた中前由加さんのドロップポロポロを、
まさやんさんにもぜひ読んでもらいたいなと思って、
今日はお二人への勝手に貸し出しカードとしました。
実はかわうそさんからリクエストをいただいたタイミングで、
ちょうどこのドロップポロポロを読み終えたばかりだったんですよ。
発売前にプルーフという未本誌、借りずりの状態で読んでたんですよね。
だからすごいテレパシーみたいな、
なんで今私が読んでいるのを読んでいたのを知っているのかっていう、
かわうそさんにはうちが見えているんだろうか、見えてるか見せてますけど、
なんでわかったのっていう感じでびっくりしました。
中前さんのお名前は、
おっしゃってくださったミシンは触らないのでして、
何からたどり着いたのかな、ちょっと忘れてしまいましたが、
講談社から中前さんの本が出るっていうのを知って、
偶然知って、担当編集の先輩にプルーフで先に読ませてもらってたんですけど、
読み終えるまでかなり時間がかかってしまって、本が発売されてしまったという感じです。
ちょっとその話は後でしたいなと思っています。
ドロップボロポロがどんな本か、中前さんがどういう方かというのは、
今、かわうそさんがご紹介くださった通りなんですけれども、
ちょっと簡単にご紹介しますね。
この本は中前さんが2024年に初のエッセイ集をジンとして発売しまして、
それがあっという間に完売してしまった幻のジンとなっていたっていうのがベースになっています。
今回の講談社版では、そのジンに収録されていたエッセイから、
9編を大幅に改行して書き直したり書き足したりして、
さらに新たに6編出した全15編の1冊として生まれ変わっています。
ジンというのは、個人制作の小冊子のことで自費出版的なものなんですけれども、
マガジンのジンかな、出版社とかを経由せずに個人の方とかグループとかで独自の編集方針で作って、
自主的に自主出版するもののことを言いますね。
リトルプレスとか同人誌とかって日本では昔からあったものだと思うんですけど、
アメリカでジンっていう名前がついて、そして若い人たちの間でも支持されて、
今は日本でもジンってすごいブームになっていると感じてますね。
講談社の採用を受けてくださる学生さんでもジン作ってますっていう人が、
この1、2年で本当にすごくすごく増えたんですよね。
ジンという言い方をする人が増えたという感じでしょうか。
昔からそういう自主出版的なものを作ってますとか、
いう学生さんは多かったと思うんですけど、ジンを作ってますとか。
ジンフェスとか文学フリマとかに行くとものすごい人で、
自分たちで作ったジンを自分で売るみたいな、ちょっとしたファンミ的な要素もあるんでしょうね。
中前さんはその幻のジンはあっという間に完売してしまったってあるので、
きっとすでにかなり熱量のあるファンの方がたくさんいらっしゃるんでしょうね。
私はそのジンの方はちょっと読んではいなかったんですけど、
その仮ずりのプルフの状態で読んで、
これは自分のものとして手元に置きたいなと思って、
単行本版が出たら買おうって思ったんですよ。
しかも想定が中井直子さんが手がけるってプルフに書いてあったんで、
買いたいなと思って単行本版が出てから買いました。
とてもかわいいです。
素敵な想定です。
中前さんはほぼ日の連載でおそらく注目を集められて、
エッセンスとして書くことを今本業に活躍されている方ですが、
本を読ませていただくと兵庫県出身なんですけれども、
東京に上京してきて最初IT系の企業に入って、
そこから少しいろいろ経験をしたのち、
もともと興味のあった、やりたかったテレビ局のお仕事につき、
そしてまたちょっといろいろあって、
今は書くことをお仕事にされているようですね。
年齢は明かされてはいないんですけれども、
出てくるエピソードからすると私より少し年下なのかなと思いました。
ドロップポロポロのポロポロは川内さんが書いてくださった通り、
涙ポロポロのポロポロからきてまして、
前書きによればすごく嬉しかったり悔しかったり、
あるいは訳もわからず泣いてしまった、
溢れてしまった涙の思い出、
そんな思い出エピソードが詰まった一冊になっています。
冒頭に小学校2年生の時に、
夏休み学校主催の映画上映会というのがあったという話が出てくるんですね。
私の小学校でもあった記憶がありますね。
皆さんもありましたか。体育館で映画を見るみたいなやつ。
中前さんが小2の時に見た映画のタイトルはマヤの一生だったかな。
そのオープニングタイトルが流れた冒頭ぐらいのところで、
これは悲しい話だって気づいてわんわん泣いてしまったと、
泣きすぎてつまみ出されたっていう話が出てくるんですね。
すごくわかるなと思って、
学校って時に恐ろしいところで、
校外学習とか推薦図書とか、ものすごくいいものですよ。
名作だから見た方がいいよっていう顔をして、
時に戦争の話だったり、犬が死んだり、
子供心にものすごいショックを受けるものを、
何のあらあともなくすっと差し出すことがありますよね。
ゴンギツネとかも結構ショックな話だったなとかって思ったり、
私も殴られたみたいにトラウマ級にショックを受けたことが、
戦争の話とかも不意に読むとすごいショックを受けたり、
ビジュアル的にもなんてことを思い出したりしました。
あと、上映会をやるっていう、
中学校は視聴各室とかがあった気がするんですけど、
小学校は確かに体育館でやったりして、
カーテンを閉めて暗くなったいつもと違う体育館の、
ワクワクする感じとか、
光の筋の中にだけ見える埃とか、
そういう断片的な記憶が蘇ってきましたね。
以前に山本文夫さんの文庫をご紹介したときに、
その文庫を読みながら、
中学校の頃通ってた共生してたんですけど、
歯科医師、歯医者さんの血合室の匂いをふと思い出した、
みたいな話をしたことがありますけれども、
このエッセイも自分のことではないのに、
なぜか自分の幼い頃の記憶が、
蘇ってくる扉が開く、みたいな感覚が
度々ある本でした。
そんな感じで中前さんの文章を読みながら、
あいまいまに自分の記憶が呼び覚まされたりして、
読むのにすごい脱線をして、
時間がかかったっていう事情でした。
自分の中の幼少期の記憶とか、原点となる感情、
つまり言語化みたいな、上手に言語化するっていう、
言語化なんていうシャラ臭い言葉も知らなかった頃の、
名前がつけられない感情みたいなものを、
タイトル見ただけで、これは悲しい話だって、
気づいちゃっただけで泣いちゃう、みたいな感情を
思い出させられる本です。
しかし中前さんはよくこんなに細かく、
昔のことを覚えているなっていうことに驚きますね。
ディテールがすごい。
実は私はあんまり子供の頃、特に中高生とか、
まるっきりとまでは言わないんですけど、
本当に記憶があんまりなくて断片的、
全てが断片的で、思い出につながりがあんまりないんですけど、
記憶の物語化と「強くて優しい」文章
皆さんはどうですか?
中前さんは記憶が物語化されているのかもしれない
と思いました。
物語化っていうのは、エピソードに筋があるってことなんですけど、
それが、たとえフィクションが混ざっていたとしても、
嘘とまでは言わないんですけど、文章化するにあたっては
記憶は上書きされると思うんですけど、
多少誰でも、そのエピソードとエピソードに筋書きが
追加されていたとしても、
それはそれで軽有な才能だなと思いました。
噛み応えがあるというか、
エピソードとエピソードのつなぎ方が見事だなと思ったんです。
単に優しい文章、心温まるエッセイっていうだけではないんですよね。
ちょっと骨がゴツゴツしているような感じもあって、
芯がある感じですね。
ご自身のプロフィールに目標は、
強くて優しい文章を書くことというふうにありまして、
とても納得しました。
そうか、強さがあるんだなという、
優しくありたいという気持ちの向こうに、
そう感じたところをちょっと読みますね。
カワウソさんもご紹介されていました。
先ほどの冒頭の泣いてつまみ出された上映会の後に続けて、
この本にはこういうふうに書いてあります。
胸で抱え込んでいるどうしようもないものも、
たまにはポロポロとこぼしてしまってもいいんじゃないかなと思うから、
胸がひたひたといっぱいになってしまった時、
帰ってきてもらえる場所になりたいなと思うのです。
というふうにあります。
どうしてそういう帰ってきてもらえる場所になりたいなと思ったのか、
ソースオブエナジーみたいなものはどこから湧いてきたのか、
何度かの転職の中でのご経験によるものなのか、
お母様は亡くされているようなんですけれども、
そういった背景があるのか、書きたい、誰かを救いたい、
帰れる場所になりたいと思わせる、
源はどこから来ているのかなということにすごく興味を持って、
知りたいなと思って読み始めました。
「スーパーマンじゃない」エピソードと人生の初めて
そしたら、自分の記憶がいろいろ読み返ってきて、
読むのにめっちゃ時間がかかったんですけど、
カワウソさんはどうだったのかなという、
まずなんで中前さんに興味を持って、
このエッセイの中のどこにグッと来たのかなと思いながら、
読み返しました。
それで、なんでこの本をお誕生日が同じなマサヤンさんに、
ご紹介したいと思ったかという話をしますね。
残念ながらリクエストいただいた、
6月をテーマにした小説ということではないんです。
エッセイだし、6月が出てくるわけじゃないんですけれども、
さっき言ったような、子供の頃こうだったなとかって、
こんなことで泣いたなっていうのをすごく思い出し、
刺激される本で、誕生日の前後って、
ちょっとだけノスタルジックというか、
センチメンタルになるじゃないですか。
どうですか。
ちょっとフィビンの生活の中でも、
ややセンチメンタル成分が多い時に、
ぴったりな本なんじゃないかなと思ってご紹介しました。
もう一つの理由は、この本の中に、
スーパーマンじゃないというタイトルの一節がありまして、
このエピソードが私はこの本の中で、
一番好きだったんですけれども、
これをぜひシェアしたいなと思って、
読んでほしいなと思ってご紹介しました。
エッセイの中のエピソードを紹介すると、
ワクワクを削いでしまうというか、
ちょっとネタバレっていうのかな、
ネタバレになってしまうんですけれども、
そういうのを紹介しないことには、
今日の紙フレーズにたどり着けないので、
どうぞご容赦ください。
まっさらな状態で読みたいなっていう方は、
ここで止めて、もう一回聞いてもらってもいいです。
冒頭、このスーパーマンじゃないっていう、
一編の冒頭は、
中前さんは友達とご飯を食べていて、
自分の発言が年を重ねるとともに、
どんどん重くなってきてしまうっていう話をしてるんですね。
ちょっとつぶやいたことが、
特に仕事上ではね、
例えば難しいねって言ったくらいの言葉が、
聞いた後輩、相談した後輩には重く受け止められて、
NGですね、やめた方がいいですねってなっちゃうみたいな、
大人になるにつれて話す一言一言が、
自分の想定以上に、想定を超えて、
ずっしりガッシリしてきてしまうっていう話が出てきて、
すごく共感したんですけど、
そこから中前さんが会社勤めをしてらした頃に、
会社勤めしたばっかりとか、23歳とかってあったんで、
ある日、通勤電車の中で、中前さんは髪が長くて、
腰ぐらいまである髪を結んでたんですね。
結んでたそうなんですけど、
その毛束ごとを誰かにバサッて、
ちょん切られたっていう出来事があって、びっくりしますよね。
時間もすごい嫌だけど、
その髪を勝手に切られるなんて怖すぎますよね。
殴られるとかとは違うけど、
髪を切られるって、ひどい暴力だなと読んでて、
ドッキリしちゃいましたけれども、
中前さんはショックを受けて、
呆然としつつも、そのまま出社をしたら、
上司の人がね、
今日は休みなさいと、そんなの大変なことだよと。
正確な言い回しは、ぜひ本編を読んでほしいんですけど、
新人の中前さんからしたら、
仕事があるから予定が、
今日の予定は入っちゃってるから、
会社に行かなきゃと思ったと思うんですけど、
そんなことはどっちでもいいんだと大人になって、
飲み込む必要ないし、電話をしてくれて構わないし、
丈夫なフリをする必要ないっていうことを言って、
返してくれるんですね。
髪をちゃんとカットしに行くっていう話が出てくるんですけど、
すごい良い上司だなと思って、
そんなことを言える大人になれるかなって。
でもその中前さんはいつの間にか、
その時の上司の方の、
その時の年齢を自分がもうすでに超えているっていうことに、
びっくりするっていう話なんですけどね。
ありますか、
あの人みたいになりたいなと思っていた人の年齢を、
いつの間にか自分が超えていて、
かけられた言葉とか、
その時の情景を思い出す、
みたいなことはあるでしょうか。
さて、今日はこのスーパーマンじゃないから、
紙フレーズを読んで終わりたいと思います。
人は何歳になるのも初めてなのに、
みんな平気のような顔をして、
その人だけの暮らしを一生懸命積み重ねながら生きている。
それは苦しくもあるけれど、
前を歩いてくれている人たちがいるということ、
前を進んでくれている人たちがいるというのは、
どれだけ心強いことか。
みんな初めての道を毎日歩いて、
本当に偉いよな、そんなことを思いながら、
今日も月の下を歩くとあります。
そうなんですよね。
何歳になるのも人は初めてなのに、
みんな平気なような顔をして、
その人だけの暮らしを一生懸命積み重ねながら生きている。
という言葉を、誕生日を迎えられた
マサヤンさんに送りたいなと思って、
今日ここを読みました。
何歳になられたのかわからないですけれども、
人生初めての何々歳ですからね。
歳だけじゃなくて、何歳になるのも初めてだけど、
例えばクラスの何とか委員になるとか、
会社で何とかリーダーになるとか、
母になるとか父になるとか、
そういうの大抵全部初めてなのになったことないのに、
みんなよく平気な顔をして、
よくやっているなっていうことを思いますよね。
いっぱいありますよね。
そんな上司の方みたいに、
平気な顔をしなくていいよって、
涼しい顔をしなくていいよって、
誰かが言ってくれるといいですけどね。
と言いながら、いやいやそうか、
自分がもうUFOにならなきゃいけないなと思いますけれども、
いくつになっても、
年を重ねるほど、
大丈夫な振り、平気な振りをしがちになってしまうから、
じゃないときは、大丈夫じゃない顔をしていいし、
ポロポロ泣いてもいいんだよって言ってくれる方が必要なんですよね。
番組の締めくくりとメッセージ
さて、川宇佐さん、マサヤンさん、リクエストありがとうございました。
そろそろお時間になってしまいました。
真夜中の読書会おしゃべりな図書室では、
みなさんからのお便りをもとに、
おすすめの本や漫画、紙フレーズをご紹介しています。
リクエストは、インスタグラムのまたよむからお寄せください。
お届けしたのは、講談社の和田彩子と川端理恵でした。
また水曜日の夜にお会いしましょう。
おやすみなさい。おやすみ。
23:32

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